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2015年10月30日(金)

『NieR』新作の主人公は女性型アンドロイド!? デザイン画とあわせて兵器・ヨルハの謎を担当ライターが考察

文:タダツグ

 スクウェア・エニックスは、『NieR New Project』として発表したタイトルの正式名称が『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』であると発表。あわせて最新ビジュアル&スクリーンショットを公開しました。

●動画:『NieR Automata(ニーア オートマタ)』トレーラー

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』

 本作はスクウェア・エニックス×プラチナゲームズの最強タッグで開発されているタイトル。ファンを熱狂させたE3 2105での初報発表後、少しの間沈黙を保っていた『NieR』シリーズ最新作に、いよいよ動きが見えてきました。

 キャラクターデザイナー・吉田明彦さんが描く主要登場人物のビジュアルと、初報時よりも洗練されたスクリーンショットが到着。今回はそれらの情報を中心に、電撃ならではの視点を交えた考察もお届けしていきます。

 初報では謎に包まれたままだったタイトル名も公開に。その名は『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』となります。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』

 “Automata”は、直訳すると“機械人形”や“自動人形”の複数形。このタイトルに決まった理由は、下記のプロローグをお読みいただければご理解いただけるのではないでしょうか。

STORY

遠い未来。
突如侵略してきた異星人。
そして、彼らが繰り出す兵器・機械生命体。
圧倒的戦力の前に、人類は地上を追われ月へと逃げ延びていた。

地球を奪還するために人類側は
アンドロイド兵士による抵抗軍を組織。
さらに、膠着(こうちゃく)した戦況を打破するため、
新型アンドロイドである
戦闘用歩兵“ヨルハ”部隊を投入する。

人のいない不毛の地で繰り広げられる
機械兵器とアンドロイドの熾烈(しれつ)な戦い。
やがてそれは、知られざる真実の扉を開けてしまうこととなる……。

 突如地球に侵略してきた異星人。圧倒的な力を秘める機械生命体。月に追われた人類。生み出されたアンドロイド。そして、美しき戦闘用歩兵・ヨルハ……。とにかく印象的なキーワードが多数盛り込まれていて、どのような物語が描かれていくか今から妄想が膨らみますね。

 まぁ、ディレクターは他ならぬヨコオタロウさんですから。きっと、僕のようなフツーの人間が考えたもののナナメ上を行く内容や結末になるんでしょうけど……。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』 『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲もちろん想像のナナメ上を行ってほしいんですけど、驚かされてばかりではちょっと悔しくもありますからね。

キャラクター:黒い衣に身を包んだ美しき戦闘人形のビジュアル公開

 キャラクターデザインを手掛ける吉田明彦さんが描く、ゲームの主要人物のイラストが初公開されました。そのステキなビジュアルをさっそくご確認ください。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』

2B(正式名称:ヨルハ二号B型)

Illustration by Akihiko Yoshida

 自動歩兵人形“ヨルハ”部隊の一員として派遣された、汎用戦闘アンドロイド。戦闘では剣による近距離攻撃と、サポートシステム“ポッド”を利用した遠距離攻撃を駆使して戦う。なお、戦闘用ゴーグルを装着しているため、目元を見せることはほとんどない。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』 『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』

 とても女性らしいシルエットに見とれてしまったわけですが、資料には2Bが女性であるとは明記されていませんでした。前作の両性具有のヒロイン・カイネの件もありますし、そもそもアンドロイドに性別はあるのか……といった疑問もありますね。詳細が気になるところです。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲汎用戦闘アンドロイドということで、高い戦闘力を秘めている模様。
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲こちらのスクリーンショットにて、2Bの傍らに浮かんでいるのが“ポッド”でしょうか? 光弾で遠距離の敵を攻撃しているように見えますね。
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲う、美しい……。口元のホクロがとてもセクシーです。目元を戦闘用ゴーグルで隠しているというのも、神秘的で素敵な設定。とはいえ、その素顔を見てみたいと思うのは僕だけではないはず!

 ということで、間違いなく物語を引っ張っていく存在になるであろう、2Bについてお伝えしましたが、ここからは『NieR:Automata』を彩る3つのキーワードについてもご紹介していきます。

3つのキーワードとは!?

●KEYWORD 01 “アンドロイド”

 異星人の襲来により、月に逃げた人類が生み出した戦闘人形。“ヨルハ”というのは、その部隊名の1つと思われます。なお、ヨルハ部隊員は名を持たず、記号で呼称されるとのこと。アンドロイドとはまた別の存在ですが、前作に登場した実験兵器7号などを思い浮かべる人もいるかもしれません。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲人間とは比較にならないポテンシャルを秘めているのは間違いなさそうです。空中から武器を投げつけて攻撃……といったこともできる?

 アンドロイドは感情を持つことは規則で禁じられているようですが、モデルごとの個体差は存在し、2Bは比較的冷静沈着な性格をしているようです。本作に、2B以外のヨルハ部隊員が登場するのかも気になるところ。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲多数の機械生命体に恐れず立ち向かえるのは、彼女が感情を持たないからなのか、それとも……!?

●KEYWORD 02 “機械生命体”

 地球に襲来した異星人の手によって送り込まれた自律兵器。“生命体”と呼ばれるくらいなので、自らを修理・復元、あるいは新規に生産することもできるのかもしれません。この敵がどれほどの戦闘力を持つのかは未知数ですが、人類が地球をあきらめるほどの強さであることは間違いないでしょう。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲機械が生命を得て、自己修復や自己進化も出来たりするようになっているとすると……、手が付けられませんね。

 下記には、今回到着したデザイン画についてもご紹介いたします。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』 『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』 『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』 『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲Illustration by Hisayoshi Kijima

 デザイン画を拝見するに、人間と同程度の大きさのものから巨大なものまで、さまざまなバリエーションが存在するようです。こんな自律兵器を作りだせる異星人とは何者なのかも、非常に気になりますね!

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲こんな巨大な機械生命体も登場! どうしても、股間に目が行ってしまうわけですが……。
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲赤い弾で攻撃してくる個体も? これを見ると、前作のシューティング要素を思い出しますね。イクラ的な……。
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲空中に浮く機械生命体も登場!? こんな敵とどうやって戦うというのか……。戦闘シーンのアクション性にも期待が高まります。

●KEYWORD 03 “不毛の地”

 戦いの場となるのは、人類が月へと移住したことで荒廃の一途をたどっている地球。2Bは、この不毛の地と化した地球で、孤独な戦いを強いられることになります。今回、コンセプトアートもいくつか到着しておりますので、さっそく見てみましょう。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』 『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲Illustration by Kazuma Koda

 “砂漠化した旧世界”や“廃工場”のコンセプトアートのようです。人類の残した痕跡がほとんど廃墟化していることが、機械生命体による侵攻の激しさを物語っていますね。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』 『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲こちらはかつて、多くの人々でにぎわったであろうショッピングモール(?)の廃墟。
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲こちらは廃工場のスクリーンショット。
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲イノシシの姿が映ったスクリーンショットも。人類が月に逃亡した地球ですが、生命が失われたわけではなさそうです。もちろん、今回も乗れるんですよね? めっちゃ期待!

 さて、ここまで自分の妄想も盛り込みながらお届けしてきた『NieR:Automata』の最新情報ですが、みなさんいかがでしたか?

 ここで、前作や『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズのファン目線で気になったことについて1点。今回のスクリーンショットで2Bが所持している武器、過去作にも登場した武器に似ていませんかね?

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲2Bが所持している大剣。両手で振るうこの武器は、前作に登場した“百獣の剣王”に酷似しています。
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲こちらが百獣の剣王。『NieR:Gestalt』の“父ニーア”が、イメージイラストなどで所持していたので、この特徴的なシルエットを覚えておられるファンも多いのでは。(※写真は前作『NieR:Replicant/Gestalt』のもの)

 そして、お次は日本刀! 2Bは日本刀をつねに所持して使用していますが、ヨコオさんの作品に登場する日本刀といえば、“信義”なんかが有名ですよね。今回、2Bが手にしている日本刀は過去作に登場しているものとは異なるように見えますが、はたして本作にも信義などは登場するのか? こちらにも期待したいところです。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲毎度バランスのとれた性能で、愛用するファンが多い“信義”。『NieR:Automata』にも登場してほしい!(※写真は前作『NieR:Replicant/Gestalt』のもの)
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲2Bが所持している日本刀のデザイン画。
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』
▲ゴシックな黒衣に身を包んだアンドロイドが日本刀を持って戦うというのは、かなりのロマン要素ですよね。

攻略設定資料集は4月28日発売。キャラ&ストーリー解説やヨコオタロウ氏による短編小説なども収録!

 本作の攻略情報と設定資料を収録した『NieR:Automata Strategy Guide ニーア オートマタ 攻略設定資料集 ≪第243次降下作戦指令書≫』を4月28日に発売します。価格は2,500円+税。仕様はB5判・304ページとなっています。

 やり込みに役立つ攻略データに加え、ネタバレ注意のキャラクター&ストーリー解説も収録!

 ディレクター・ヨコオタロウさんによる短篇小説、小説家・映島巡さんによる書き下ろし小説2篇も読める『NieR:Automata』ファン必携の1冊です。

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データ

▼『NieR Automata(ニーア オートマタ)』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PS4
■ジャンル:ARPG
■発売日:未定
■希望小売価格:未定

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