2015年10月29日(木)
任天堂の新会員サービス“マイニンテンドー”とクラブニンテンドーの違いは? 新アプリ“ミートモ”も紹介
任天堂の経営方針を説明する第2四半期決算説明会で、クラブニンテンドーに変わる新たな新会員サービス“マイニンテンドー(My Nintendo)”と、新たなコミュニケーションアプリ“Miitomo(ミートモ)”が発表されました。
いずれも2016年3月にリリース予定とのこと。
発表の全容は、公式サイトの“社長説明”の4~6ページに掲載されています。
なお、あわせて説明会の“概要資料”、“決算参考資料”も公開されています。
※記事中の画像は公式サイトをキャプチャしたものです。
新会員サービス“マイニンテンドー(My Nintendo)”とは?
新会員サービスはグローバルな運営となり、プラットフォームを越えてニンテンドー体験すべてをつなぐ新しいアカウントになるとのこと。ゲーム機だけでなく、PCやスマートフォン、タブレットを含む、さまざまなプラットフォームを包括するそうです。
使いやすさや忘れにくさを重視して、新しいアカウントはさまざまな形でログインをできるとのこと。
◆“マイニンテンドー”へのログイン例
・facebookアカウント
・Googleアカウント
・Twitterアカウント
・メールアドレスとご自身で設定されたパスワード
・ニンテンドーネットワークID
ニンテンドーネットワークIDなど、すでに持っているアカウントも使えるとのことで、かなり利便性が高いものになりそうです。
●“マイニンテンドー”の基本サービス
“マイニンテンドー”の内容は非常に多岐にわたるため、まずは基本的なサービス内容から紹介します。
◆“マイニンテンドー”の主な特徴
・Wii Uや3DSのダウンロードソフトを購入できる
・ユーザーのプロフィールや購入状況、プレイ状況などに応じて、ユーザーに適したお知らせやプレゼントが届く
・ゲームを買ったり遊んだりすることでポイントをもらえる。ポイントを使うことで、追加のデジタルコンテンツやオリジナルグッズ、割引クーポンなどをもらえる
ゲームの購入やポイントプログラムによるグッズプレゼントなどが予定されています。クラブニンテンドーとの違いは、ソフト購入だけでなく、ゲームを遊ぶことでもポイントがもらえるところ。また、ゲーム専用機だけでなく、スマートデバイスのゲームにも適用されます。
ポイントを使うことで、遊んでいるゲームが一層楽しくなる追加のデジタルコンテンツやオリジナルグッズがもらえるとのこと。欲しいソフトがお得に買える割引クーポンも用意されるそうです。
その他、ユーザーのプロフィールや購入状況、プレイ状況などに応じて、ユーザーごとにお知らせやプレゼントが届くこともあるようです。
一例として、『どうぶつの森』を遊んでいるとゲーム中のキャラクターのしずえさんからお知らせやプレゼントが届いたり、『マリオカート』を遊んでいると、その追加コンテンツのお知らせが届いたりするかもしれないとのこと。
誕生日にはソフトが割引されるような、お得なキャンペーンもありうるそうです。
●“マイニンテンドー”は生活空間でのサービスにも対応
続いて、“マイニンテンドー”ならではの特徴的なサービスについても紹介します。
◆“マイニンテンドー”の特徴的なサービス
・ゲームを一緒に楽しむ遊び仲間“フレンド関係”をつくれる
・クラウドを利用することで、ゲーム専用機とスマートデバイスとの“データ連携”を行う予定く
・テーマパークや映画館、店頭などの実際の店舗や施設でも特典を得られる予定
フレンド関係は従来のゲーム機でも用意されていたものですが、ゲーム専用機にとどまらず、スマートデバイスのアプリでも適用されることになります。
キャラクターデータやゲームのセーブデータについても、クラウド上に保存することで、ゲーム専用機とスマートデバイスとの“データ連携”が行われる予定です。
同じゲームについて、家ではWii U、外出中はスマートフォンで遊ぶこともできるようになると思われます。
テーマパークや映画館、店頭など、サービス対象が生活空間にも広がっていくことも特徴です。誰もが持っているスマートデバイスと結びつくことで、より便利なサービスを受けられるような気がします。
コミュニケーションアプリ“Miitomo(ミートモ)”とは?
“Miitomo(ミートモ)”は、マイニンテンドーを牽引するFree to Start型=無料のコミュニケーションアプリとなります。
このアプリでは、これまでのゲーム専用機にも登場していたプレイヤーの分身であるMiiを利用することになります。
大きな特徴は、Miiに対していろいろな質問を行うことで、その回答を話題にMiiが友だちのMiiとコミュニケーションをしていくことです。
これについては、“ネタふりコミュニケーション”という言葉で表現されており、ユーザーが自分のことを自分から発信するのではなく、Miiから聞かれたことを、Miiが勝手に発信するという流れです。
なお、安心や安全についても配慮がされており、これらのコミュニケーションはフレンド登録したトモダチとの間でのみで行われるとのこと。
“ネタふりコミュニケーション”には、能動的に発信することに消極的な人も参加しやすいというメリットがあります。また、あえて自分からは言わないけれども実は言いたいというような、潜在的な話題を掘り起こすことができます。お互いにこれまで知らなかった意外な一面や、思いがけない共通点を発見できるところも楽しそうですね。
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