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2015年11月5日(木)

PS Vita『勇者死す。』新キャラクターのヨナ(声優:高垣彩陽)が背負った宿命とは。勇者の葬儀の詳細も

文:喜一

 日本一ソフトウェアは、2016年2月25日に発売するPS Vita用ソフト『勇者死す。』の新情報を公開した。

『勇者死す。』
『勇者死す。』

 本作は、独自のゲーム性を持ったタイトルを世に送り出し続けているゲームデザイナー・桝田省治氏が描く“ありそうでなかった”を体験できるタイトルだ。音楽に伊藤賢治氏、キャラクターデザインにはクロサワテツ氏といったクリエイターが参加する。

 この記事では、PS Vita版から追加される新ヒロインを初公開する他、勇者の死後に執り行われる葬儀についての詳細を紹介する。

『勇者死す。』 『勇者死す。』

新キャラクター

 『勇者死す。』のキャラクターは、“魔王が倒された後の世界”で起こるさまざまな問題を象徴するような立場にいる。そして、それぞれの問題に立ち向かうキャラクターたちを通し、ストーリーが展開されていく。

 また、各キャラクターのストーリーがお互いに関係しあうことで、協調やジレンマが生まれ、重層的で複雑な物語を作っていく。

 このたび追加される新キャラクターは、その立場上、もともと複雑なストーリーをさらにかき回すような動きをする。

●“勇者の宿命を背負った少女”ヨナ(声優:高垣彩陽)

『勇者死す。』

「あなたのように国を守りたいんです。私を……いえ、ぼ、僕をあなたのように強くしてください!」

 ヨナは勇者の死後、勇者の代わりに急遽育てられることになった少女。

 勇者が魔王を刺し違え、命を落とした時に突然天界からの啓示を受けて“次の勇者”として選ばれ、その使命を負うことになった。

 勇者に対するあこがれから勇者の格好を真似している。

『勇者死す。』

・突然啓示を受けた次の勇者

 ヨナは勇者にあこがれながらも、戦いとは無縁な生活を送っていた普通の少女。しかし、ある日、突然啓示を受けたヨナは、国の将来を担う勇者になることを決意する。

『勇者死す。』

 そして、よみがえった勇者に5日間で自分を真の勇者に鍛え上げてほしいとせまる。

 日を追うごとに弱る勇者に対し、ヨナは魔物との戦闘を経ることでメキメキと成長する。いつしか真の勇者となることを目指して。

『勇者死す。』
『勇者死す。』
『勇者死す。』

・勇者の条件

 ヨナの目標は、勇者だけが操れるとされる究極魔法“ダイヴォーラ”の継承。“ダイヴォーラ”は最強の火炎魔法で敵全体を焼き払うことができる。

『勇者死す。』

・あまりにも重い使命に少女は……

 “勇者になる”という難題に苦戦するヨナをよそに、世間は新たな勇者の誕生に大きな期待を寄せ、王族も教会もヨナを次の勇者として祭り上げていた。

 また、ヨナは勇者が数年をかけて得た力を、数日で手に入れるほどの無理を強いられていた。こうしたプレッシャーと勇者にならねばという使命感、そして無理に促された成長がヨナの心と体を蝕んでいく……。

『勇者死す。』
『勇者死す。』

●“謎多き魔王の娘”ベラナベル(声優:金元寿子)

『勇者死す。』

 勇者に討たれた魔王ギールのひとり娘である魔界の姫。だが、その姿を目撃したものはおらず、その姿や目的など、すべてが謎に包まれている。

 しかし、もし勇者たちと出くわしたならば、戦いは避けられないだろう。

・町に流れる不穏な噂

 実は魔王ギールには娘がおり、戦後もどこかにひっそりと隠れ、逆襲の機会をうかがっているという噂が人々の不安をあおっている。

 中には、魔王ギールの復活をたくらんでおり、戦争に備え人間と魔物の間に生まれた戦災孤児を兵士として育てているといった物騒な噂もある。

『勇者死す。』
『勇者死す。』

●トーマス(声優:後藤ヒロキ)

『勇者死す。』

「坊っちゃん、お帰りなさい!」

 勇者を子どもの頃から面倒を見てきた爺や。魔王討伐に旅だった際も勇者とともに行動しており、勇者がよみがえった後も、真っ先に駆けつける。勇者の苦悩や立場をもっとも理解している人物。

●ゾロ(声優:最上嗣夫)

『勇者死す。』

「俺のほうが、あんたより強え! 俺だって英雄になれた! それを今から証明してやらあ!」

 勇者たちが魔王城に突入した時のメンバーのひとりで、元傭兵。個人の戦闘能力は勇者に匹敵するほど。勇者がひとりで魔王を討ったため英雄になれず、勇者を逆恨みしている。

『勇者死す。』

 魔王がいなくなり、明確な脅威がいなくなった世界ではゾロのような傭兵の仕事はなくなりつつあった。

 こうした状況で、ゾロはその戦闘力をもって魔物の残党を狩る“賞金稼ぎ”と王権制度に対立する可能性のある反乱分子の芽を摘み取る“秘密警察”のような仕事をしている。

 ゾロはそんな自分の境遇と勇者の栄光を比べ、惨めな思いをしている。

●エドワード(声優:拝真之介)

『勇者死す。』

「まだ魔物はそこらじゅうにおる。なのに国中は問題が山積みじゃ。ううう、頭が痛いぞよ……。」

 持病のせいか顔色が悪く、問題山積みの現状から目を背けているやる気のない王さま。

 国や娘のフローラの将来に不安を抱えながらも、特に何か行動するわけでもなく、ため息ばかりついている。

システム/英雄の葬儀

 神さまから5日間の命を与えられ、よみがえった勇者だが、6日目の朝には避けられぬ死が必ず訪れる。そして、その後に勇者の葬式が執り行われる。

 この葬式は、5日間の勇者が行動やかかわったキャラクターによって、葬式の規模や内容、参列者が大きく変化する。また、勇者が生きているうちにかかわったキャラクターがその後の世界にも影響を及ぼすこともある。

●葬儀場

 勇者の行動で変わるものの1つは葬式の会場。英雄とはいえ、戦後の困窮した時勢で大きな葬儀を執り行ってもらうためには、それなりの条件が必要となる。

 5日間の過ごし方によっては町から遠く離れた屋外の墓地で葬儀が行われることもある。

『勇者死す。』
『勇者死す。』

●弔辞

 勇者の葬儀では、さまざまな人が別れの言葉を送る。労をねぎらうもの、愛をささやくもの、秘密を暴露するもの……。

 この勇者に捧げられる弔辞は、勇者が生きている間に出会ったキャラクターやイベントの進行度合いによって変化する。キャラクターによってはまったく異なる弔辞を贈ることもある。

『勇者死す。』
『勇者死す。』
『勇者死す。』

●参列者

 葬式の最後には、勇者の葬儀に参列した人とその中で涙を流した人の数がわかる。勇者が多くの人とかかわり、よき行いをすれば、より多くの人が集まり、涙するだろう。

 この人数は5日間で勇者がどれくらいの人に影響を与えたかという最終スコアのようなものでもある。

『勇者死す。』
『勇者死す。』

●その後の世界

 葬儀の後には、勇者亡き後の世界がどんな道を歩むのかという後日談を見ることができる。“王国のその後”も勇者の行動次第で大きく変化し、勇者とかかわったキャラクターが思いもよらない形で国の行く末を決定付けることもある。

 また、国そのものが何百年もの繁栄を誇る場合もあれば、わずか十数年で滅びてしまう展開もあり、多くのパターンが用意されている。

次回予告

 第4報では、世界各地に息を潜めている魔物が紹介される。

 また、『勇者死す。』を形作るゲーム性やPS Vita版で追加される新しいシステムもあわせて公開される予定だ。勇者が過ごす5日間に多くの展開をもたらすシステムとなっているので注目してほしい。

※画面は開発中のもの。
(C)2016 Nippon Ichi Software, Inc.
(C) G-MODE, Shoji Masuda/Pyramid
(C)2007 G-MODE Corporation
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