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2015年11月12日(木)

【電撃PS】『オメガラビリンス』キャラデザイン“わだつみ”さんにインタビュー! 描き下ろし色紙のプレゼントも

文:電撃PlayStation

 自分の小さな胸にコンプレックスを持つヒロイン・朱宮愛那が、おっぱいを大きくするために何でも願いを叶えてくれるという“美の聖杯”を求めて、危険なダンジョンへと挑んでいくPS Vita用RPG『オメガラビリンス』。

『オメガラビリンス』

 敵を倒すごとにバストサイズが大きくなる“ωパワー”や不確定結晶となっているアイテムを胸にはさんで原因物質を取り出す“アイテム鑑定”など、おっぱいにこだわった作品となっている。

 ここではクリエイターインタビュー第1弾として、キャラクターデザインを務めるわだつみさんと本作のプロデューサーの臼田裕次郎氏にお話をうかがったのでチェックしてもらいたい。初出となる初期イラストも多数掲載しているので、こちらも必見だ!

『オメガラビリンス』
▲今回インタビューに応じてくれたプロデューサーの臼田裕次郎氏(左)とキャラクターデザインを務めるわだつみさん(右)。

第1候補だったイラストレーターを採用

――本日はよろしくお願いします!

臼田:はい……。

――あれ? 今日は元気がないですね。

臼田:いや……事前にお送りいただいた質問状を拝見したのですが、やたら際どいものが多かったですよ! 今回のインタビューで我々が怒られないようにお願いしますよ!!

――(そういうゲームを作ったのが悪いんじゃ……)りょ、了解しました! では、さっそく『オメガラビリンス』にわだつみさんを起用された経緯からお聞かせください。

臼田:当初、社内で15名から20名ぐらいのイラストレーターさんのお名前がキャラクターデザインの候補として挙がっていたのですが、その第一希望がわだつみさんでした。それまでわだつみさんが発表されているイラストは可愛いものが多く、セクシー系のものが少なめだったので、『オメガラビリンス』のキャラクターデザインを頼んだらいったいどういうイラストに仕上がるのだろうという興味も大きかったんですよね。

――確かに女性向きのイラストなどを多数発表されていますね。

わだつみ:いえ、じつは以前に勤めていた会社ではギャルゲーの仕事も多くやっていました(笑)。現在はフリーランスとして活動していて、どちらかというとイラスト仕事の比重が多くなっていたので、こうしてまたコンシューマの仕事ができるのはうれしかったです。ただ知人などには「仕事を選べ」と言われてしまいましたが(笑)。

『オメガラビリンス』

――(笑)。ちなみに『オメガラビリンス』の第一印象は?

わだつみ:最初に簡単な企画書を拝見させていただいたのですが、これはとんでもないゲームだなと!

臼田:す、すみません! でもそのときはまだ今よりおとなしい内容だったんですよ!! 決まっていたのは“おっぱいが大きくなるローグライクRPG”という部分だけだったと思います。

――その設定だけで十分とんでもないですよ! ちなみにそのときはキャラクターのデザインはまったく固まっていなかったんしょうか?

臼田:そうですね。ビジュアルはすべてわだつみさんにお任せするつもりでした。

わだつみ:かなり自由にデザインさせていただきました。プロフィールや性格設定などは決まっていたので、そのイメージからビジュアルに起こしていきました。

臼田:他のゲームでは「このアニメのこのキャラクターのように……」とわかりやすく発注することも多いのですが、今回は大まかな指示だけに留めて、ほとんどをわだつみさんにお任せしております。

わだつみ:荷が重い!(笑) でも本当に最初から決まっていたのは各キャラクターのイメージカラーぐらいでしたね。

――なるほど。いちばん最初にデザインが完成したキャラクターは誰だったのでしょうか?

わだつみ:愛那ですね。アンベリール女学院の制服も彼女に似合う服を考えて現在のデザインになりました。

『オメガラビリンス』
▲こちらが愛那の初期デザイン。

臼田:愛那は初期デザインだと少し大人しそうな女の子でした。

わだつみ:はい。制服は最初から胸元の開いたデザインでしたね。セーラー服タイプだと胸をはだけさせることが難しいかなーと。

――はだけることを前提としたデザインなんですね(笑)。

『オメガラビリンス』
『オメガラビリンス』
▲ソックスや髪の色など、変遷を追っていくと面白い。

臼田:第2稿で、ほぼデザインは固まりましたね。このときに髪の色をピンクにしてみたのですが、言葉を選ばずにいうといやらしくなってしまったんですよ。

――ピンクは淫〇!?

臼田:そのあと、わだつみさんにほかの色のパターンを提出してもらい、最終的には明るい茶色になりました。

わだつみ:落ち着く場所に落ち着いた感じですね。

――なるほど。

臼田:普通こういうデザインは二転三転するものなのですが、最初に方向性がガッチリ固まったので少しずつ改良していく形になりましたね。

わだつみ:そうですね。腕まくりをしたり、左右のバランスを取るためにシュシュを付けたりと細かい部分を調整しました。

――第1稿は胸のサイズが大きいですね。

わだつみ:そうですね(笑)。あとから「もっと小さくしないと!」と気づきました。

臼田:キャラクター全員のバランスもありますからね。

わだつみ:愛那は小さくてもかわいい胸を目指しました。

――続いて、なこについてお聞かせください。

『オメガラビリンス』
▲なこの初期デザイン。変更点は少ない。

臼田:なこはほぼ変わっていないですね。

わだつみ:そうですね。制服の赤色がちょっと攻撃的なイメージがあるので、ピンクのカーディガンを羽織らせたりもしましたが。

臼田:そうですね。

わだつみ:ピンクだらけになってしまい、ちょっと趣味が悪いかな?と不安になりました(笑)。

臼田:あとはスニーカーからローファーに変更しましたね。

わだつみ:舞台が女子高なのでお嬢様っぽくしました。

『オメガラビリンス』
▲紗衣里の初期デザイン。すごく忍者です。

――となりの紗衣里はかなり初期と決定稿でデザインが変わりましたね。

臼田:最初はより忍者っぽい雰囲気でした。

わだつみ:紗衣里は忍者とロシアという2つの属性を持っているのですが、最初は忍者寄りでしたね。

――忍者寄りの紗衣里もすごくいいと思います!!!!

臼田:ありがとうございます(笑)。確かに社内や開発のマトリックスさんでも、このデザインの評価が高かったです。ただ、全体のバランスを見たときにショートカットの女の子もいたほうがいいかな?と思い、別のパターンも見せていただくことにしました。

――そうだったんですね。

『オメガラビリンス』
▲紗衣里の髪型案。前髪パッツンなど、バリエーション豊か。

臼田:ただ新たなアイディアを出してもらったことで、余計に悩むことになっちゃったんですよね(笑)。

わだつみ:紗衣里の髪型は最後まで決まりませんでしたよね(笑)。

臼田:当初は1番上のデザインにする予定で、開発のマトリックスさんにもお伝えしたのですが、その数時間後にやっぱり現在のデザインに変えてもらったんです。

――鶴の一声があったんですね。

わだつみ:自分は1番上か2番目のデザインになると思っていたので意外でした。

臼田:そちらも可愛かったのですが、ちょっとボーイッシュになりすぎるかなと。ただ、確かにそちらのデザインも良かったんですよね……。

――まだ悩んでいるんですね(笑)。

臼田:わだつみさんのイラストが素晴らしすぎるせいです!(笑)

――なるほど(笑)。続いてのキャラクターをお聞かせください。真理華と美玲は、やはり対となるようにデザインされているのでしょうか。

わだつみ:そうですね。

臼田:真理華はほとんどデザインが変わっていませんが、美玲は髪型が大きく違うんですよ。

『オメガラビリンス』
▲真理華と美玲の初期デザイン。髪型だけでもだいぶ印象が違う。

わだつみ:真理華は最初ニーソックスだったのですが、なこと被ってしまうのでタイツに変わりました。ただ、あまりに肌が出ていないのでデザイン的に不安にもなったのですが、「もう隠すなら全部隠そう!」と割り切りました(笑)。

臼田:僕は黒スト派なので願ったり叶ったりでした!(笑) あとはデザイン的な部分でいうと、和風の女の子らしく髪飾りのデザインが羽根に変わったりもしていますね。

――美玲はいかがでしょう。

臼田:美玲は最初はウェーブのかかった髪だったのですが、もう少し気の強いイメージにしたかったのでポニーテールと編み込みのパターンも描いていただきました。社内で評決を取った結果、編み込み派のほうが若干多かったのですが、自分が某アニメの某キャラクターが大好きなのでポニーテールにしました!

――ハ、ハラショー!

『オメガラビリンス』
▲横に記載されている名前に注目!

――続いてサブキャラクターについてもお聞かせください。

臼田:パイは最初ホップという名前でした。

わだつみ:気づいたらとんでもない名前に変わっていました!(笑)

臼田:パイのほうがおもしろいなと気づいちゃったんです(笑)。

――デザインも初期と現在でかなり異なりますね。

臼田:そうですね。初期のデザインだと大人っぽかったのですが、中身が能天気な女の子なので頭身を下げてもらいました。

――なるほど。

臼田:そういえば電撃PSさんはパイの鑑定シーンが大好きですよね。誌面のチェックのときにものすごいキャッチコピーが送られてきたときはどうしようかと思いましたよ。

わだつみ:どんな内容だったんですか(笑)。

臼田:それは……〇〇〇(※自主規制)。

――わかりません! ごめんなさい! すいません! 続いて夢美についてお聞かせください。

『オメガラビリンス』
▲夢美の初期デザイン。地味な服装だったことがわかる。

臼田:夢美は黒木真央という名前でした。ただ、紗衣里役の声優であるM・A・Oさんと同じ名前になってしまうので現在の“天乃夢美”に変えました。

わだつみ:サブキャラクターなので最初は大人しいデザインにしました。

臼田:最終的には顔がお姉さんチックになり、エプロンも派手になって華やかになりましたね。

わだつみ:本当はエロエロお姉さんにしたかったのですが、設定的に20歳ぐらいなので現在のデザインに落ち着きました(笑)。

臼田:じつは僕やマトリックスさんのなかで抱いていたイメージは水をかぶると性別が変わる某アニメに登場する三姉妹の長女だったのですが、出来上がったデザインを見たら、まさにそのイメージ通りでうれしかったです(笑)。

――では最後のキャラクター、輪廻についてお聞かせください。

『オメガラビリンス』
▲初期デザインでは現代的な服装をしていた輪廻。

臼田:輪廻は雰囲気がガラリと変わったキャラクターですね。

わだつみ:最初はキャリアウーマンっぽかったんですよね。

臼田:そうそう。今とは違ってPTA会長や教頭みたいなイメージでした(笑)。

わだつみ:このデザインを提出したあと、「もっと見るからに妖しいデザインにしてください!」と頼まれました(笑)。

臼田:妖艶な雰囲気が欲しかったんですよね。

わだつみ:最初のほうにはおばあちゃんのデザインもありました。

臼田:かなりデフォルメされた老婆でしたね。

“なこ”ならちょっと過激なことをしても許される!?

――本作はローグライクRPGということで、やはりミニキャラになったことを想定してデザインされたりしたのでしょうか?

わだつみ:はい。シルエットと配色でどのキャラクターかひと目でわかるようにしました。

臼田:なこなどは現実的な髪の色ではないかもしれませんが、よりイメージとしてわかりやすくデザインしてもらいました。

わだつみ:みんな同じ制服を着ていますからね。なるべくわかりやすいアクセントとつけました。

――公式サイトでのトップイラストでは各キャラクターが特徴的な武器を持っていますが、これもわだつみさんのデザインされたものなのでしょうか?

わだつみ:ディースリー・パブリッシャーさんから資料をいただきまして、それを基にデザインしました。美玲のランスが大きくていつも入りきらないんですよね(笑)。

――ちなみにキャラクターのなかでお気に入りは?

わだつみ:描いていくうちに親心を芽生えてしまったので、みんな好きですね。ゲームをプレイしたら性能的に好きになるキャラクターなどもいるかもしれませんが、デザイン的にはみんなお気に入りです!

――なるほど。

臼田:僕にも聞いてください!

――臼田さんはいかがですか?(笑)

臼田:愛那ですね。最初に出来上がったキャラクターなので愛着があります。それに聖杯への願いが“おっぱいを大きくしたい”というのも可愛らしくていいじゃないですか(笑)。

『オメガラビリンス』

――“悶絶☆覚醒”のイラストに関してはシチュエーションなどの指定があったのでしょうか?

臼田:“お風呂で”や“教室で”といったざっくりした指定はいたしましたが、基本的にはわだつみさんにお任せしました。

わだつみ:“川で”とだけ指定されたときはどうしようかと思いましたけどね。「川で」!? と。

臼田:す、すみません。ところで、これは僕からわだつみさんにお聞きしたいのですが、なこだけ異様にシーンが刺激的じゃないですか?

――確かに刺激的ですよね。

『オメガラビリンス』
▲こちらがアイスキャンディを咥えるなこ。

わだつみ:ほかのキャラクターだと「さすがにこれはちょっと……」と考えてしまうシーンも、なこだと許されてしまうような気がするんですよね(笑)。

臼田:なこは救出イベントのイベントCGもちょっと問題になりましたね。「これ、スライムが消えたら丸見えになっちゃいますよね……」と。

わだつみ:そうです! 私が「スライムを消したCGもお送りしますね~」といって差分のCGを作る作業をしていたら、隠すものが全部なくなってしまって……「臼田さん、大変です!」と(笑)。

『オメガラビリンス』
▲こちらがスライムに捕らわれたなこ。

臼田:謎の布を配置することによってなんとか危機を乗り越えました。

――さすがです!

臼田:ちなみに社内で人気だったのは紗衣里の救出シーンでしたね。みんなパンツが好きみたいです(笑)。

――わだつみさんのなかでアウトとセーフの境い目はどこにあるのでしょうか?

わだつみ:とりあえず大事なところが見えていなければいいかなと。ただ、“謎の光”で隠すのはちょっとおもしろくないのでアングルなどはこだわっています。

おっぱいのようにふくらんでいく野望!

――もしも続編があるとすれば挑戦したいことを教えてください。

わだつみ:キャラクターのバリエーション自体は多かったのですが、みんな仲良しなので一匹狼的なキャラクターも描きたかったです。

臼田:お、続編のキャラクターが早くも1人決まりましたね!

わだつみ:あと、せっかくの学園モノなのでブルマやスク水ももっと描きたかったです(笑)。

臼田:それは見たい!

――(笑)。では続いて、もしも『オメガラビリンス』でなにかグッズ化されるならどんなアイテムが欲しいですか?

わだつみ:う~ん、やっぱり立体化は夢ですよね……。

臼田:いいですね! オプションパーツで胸の大きさを付け替えられるようにしたいです!!

――実現を祈っております。そして夢つながりということで、もしも“美の聖杯”を手に入れたらどんな願いを叶えてもらいたいかお教えください。

わだつみ:私は某ロボット作品がすごく好きなので宇宙に行ってみたいです!

――宇宙(そら)!

臼田:僕は……ギャルのパンティーが欲しいですかね。

――いきなりスケールが落ち過ぎですよ!

臼田:すみません! えっと、今のは無しで!! 僕の願いはわだつみさんの宇宙への願いをすべて消して「このゲームがすごく売れて『オメガラビリンス2』が作れますように!」というものに書き換えることです!

――別にわだつみさんの夢をわざわざ消さなくても自分で願えばいいじゃないですか(笑)。

わだつみ:いや、私も『オメガラビリンス』が人気になってほしいので、それで大丈夫です! 宇宙への夢は捨てます!! 宇宙を捨ててスク水を取ります!!

――では最後に発売を楽しみにしているファンにひとことお願いします!

わだつみ:今回の『オメガラビリンス』は大・中・小といろいろな胸を描いたのでぜひ楽しんでいただければと思います!

臼田:わだつみさんの描くスク水ヒロインが見られるかどうかはユーザーの皆様の応援にかかっています! 皆様『オメガラビリンス』をよろしくお願いします!!

――ありがとうございました。さて、じつは今回サプライズプレゼントを持ってきたんですよ。(ごそごそ……)じゃーん!

臼田:おぉ、すごい! おっぱいケーキだ!!

わだつみ:も、桃のケーキ……。

――みんなで食べましょう!

???:なにかいい匂いがするですね~。

臼田:? ワダツミさん、今、何かおっしゃしました?

わだつみ:? いえ、私はなにも……。

???:おっきなおっぱいケーキがあるです~!!

――あぁ、あなたはパイ役の上間江望さんじゃないですか!

上間:どうも、上間です!

臼田:なぜ弊社にいらっしゃるんですか!

上間:す、すみません。おっぱいケーキに釣られてやってきちゃいました……。

わだつみ:えぇ!?

――では、せっかくなので上間さんもおっぱいのケーキと一緒に記念写真を撮りましょう! そして流れでインタビューもさせてください!!

上間:わかりました!

『オメガラビリンス』
▲カシャッ!

 ということで、次回はおっぱいに釣られてディースリー・パブリッシャーにやってきた上間江望さんにインタビュー! 暴走に暴走を重ねて限界ギリギリの内容をお楽しみに!

わだつみさん描き下ろしのイラスト色紙をプレゼント!

 今回インタビューに際し、わだつみさんからヒロインたちの描き下ろしイラスト色紙をいただきました! 抽選で5名様に1枚をプレゼント(※絵柄は選べません)しますので、下記の宛先までどしどしご応募ください!

『オメガラビリンス』

【プレゼント応募要項】

【応募方法】
ハガキに住所・氏名・年齢・電話番号を記入し、下記までご応募ください。

【宛先】
〒102-8584 東京都千代田区富士見1-8-19
(株)KADOKAWA アスキー・メディアワークス
電撃PlayStation編集部『オメラビ』プレゼント係

【締切】
2015年11月25日(水)当日消印有効

※応募・発送は日本国内に在住の方に限らせていただきます。
※応募は1人1通までとします。2通目以降は無効となりますので、ご注意ください。
※賞品について、譲渡・転売などをしないことを応募・当選の条件とします。
※応募者の個人情報は賞品の発送のみに利用し、発送完了後に弊社にて廃棄処分いたします。
※当選の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

(C)2015 Matrix (C)2015 D3 PUBLISHER

データ

▼『電撃PlayStation Vol.602』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年11月12日
■定価:676円+税
 
■『電撃PlayStation Vol.602』の購入はこちら
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