2015年11月14日(土)
セガから発売中の3DS用RPG『セブンスドラゴンIII code:VFD』。本作のバトルを紹介する。
『セブンスドラゴンIII code:VFD』は、過去・現代・未来の3つの時代を舞台に、人と竜の生き残りをかけた最終決戦を描く『セブンスドラゴン』シリーズ最新作にして完結編。プレイヤーは、3つの時代を巡りその因果を紐解くことで、東京に現れた7番目の真竜“VFD”の正体を解き明かすことになる。
先日掲載した『セブンスドラゴンIII』の世界観や物語に続いて、本作のバトルについて紹介する。職業というシリーズでおなじみの要素に加えて、本作では3つのパーティを編成して闘うことになる。発売され、すでにプレイしている人も多いと思うが、まだプレイしていない人はぜひ確認してほしい。
なお、『セブンスドラゴンIII』の序盤を遊べる体験版が、ニンテンドーeショップにて配信中。体験版のセーブデータを製品版に引き継ぐと、特典アイテムが入手できるので、これから遊ぶ人、まず試しにさわってみたい人は体験版を入手してみては?
『セブンスドラゴンIII』において、プレイヤーの分身となるキャラクターは、キャラクターメイクによって、プレイヤーが自由に生み出せる。このキャラクターメイクの自由度の高さが、『セブンスドラゴン』シリーズの特徴。本作『III』では、これまで以上に多彩なキャラクターを作成できる。
人気イラストレーター・三輪士郎さんがデザインしたプレイヤーキャラクターの外見は、シリーズ最多の32種にそれぞれカラーバリエーション3種が存在。外見は、現代・過去・未来という時代ごとに用意され、物語を進めることで、過去世界や未来世界の外見も選択可能になる。
職業も一新され、シリーズ最多となる8種が登場。バトルボイスも40名の声優から自由に選択可能だ。
本作では、1ユニットは3キャラで編成され、最大3ユニット9キャラでパーティを編成できる。1ユニットは3キャラで編成されているが、1キャラまたは2キャラのみでユニット編成することが可能。
ただし行動するユニットの数はゲームの進行で固定され、任意での変更はできない。例えば3ユニットで行動することが必須な状況でのパーティは、最大で9キャラ(1ユニット3キャラ)、最少で3キャラ(1ユニット1キャラ)となる。
フィールド上ではユニットの変更が可能。前衛にしているユニットを任意で後衛にすることなどができる。ユニット間でのキャラの入れ替えについては拠点などに配置されている“ターミナル”でのみ行える。
他にもターミナルでは、キャラクターの新規登録/削除、職業変更をする“キャラクターの転身”、外見変更する“継承”などを実行可能だ。
キャラメイクのやりなおしについては制限が一切ない。ゲーム開始時から一度作ったキャラクターを経験値、SPはそのままで(SPは振り直せる)、名前や外見などすべてを何度でも作り替えることができる。
ターミナルに登録できるキャラクターの数はゲームの進行に応じて増えていく。最大20キャラクターまで登録が可能。
バトルでは、装備武器での攻撃やガード、スキルやアイテムを使用可能。また、ダメージを受けるなどで蓄積されるエグゾーストゲージを使用して、エグゾーストを使える。エグゾーストゲージを使うとそのターンで最速行動、ステータス上昇などの効果があり、奥義も使用可能になる。
さらに、Rボタンを押すと、オートバトルの開始、解除を行える。オートバトルを使うと、オートスキルを除き通常攻撃以外の行動はとらない。
条件を満たすことでタッチパネルまたは十字ボタンでバックユニットのキャラを選択可能。選択することでさまざまな効果を発生させることができる。
すべての敵を倒すと戦闘終了となる。経験値はバックユニットの全キャラクターおよび、戦闘不能のキャラにも同等に入る。また敵レベルに対してレベルの低いキャラクターには経験値が多めに入るようになっている。
レベルアップするとLIFEやMANAは全快する。
戦闘しているユニット全員のLIFEが0になる、全員が石化するなどで、全キャラが行動できなくなると戦闘不能となる。“リトライ”を選択して1ターン目からやり直すか、タイトルに戻ることに。
前衛ユニットが全滅した場合、例え後衛が生存していても戦闘は終了となる。また後衛が前衛になることはない。
本作のバトルは前作『セブンスドラゴン2020-II』から継承した、3人パーティのターン制コマンドバトルをベースにしている。そこに後衛ユニットの支援を組み合わせることで、さらに戦略性や攻撃時の爆発力をブーストすることができるのが特徴だ。
後衛ユニットは“スタンバイゲージ”を消費することで前衛の支援を行うことが可能。バックアップにはサポート、バディ、ユニゾンという3種類が存在する。各バックアップごとにスタンバイゲージの消費量が異なっている。
・サポート:横一列(ユニット)全キャラクターのスタンバイゲージを1消費
・バディ:任意の1キャラのスタンバイゲージを2消費
・ユニゾン:全6キャラのスタンバイゲージを3消費
●サポートとは!?
サポートは後衛の行うユニット単位での支援行動。ユニット全員のスタンバイゲージを1消費して発動する。条件を満たしていればターン開始時に発動させることができる。
1ターンで発動させることができるのは1回のみで、2ユニット分のサポートを同ターンで行うことはできない。サポート効果は使用するキャラの職業ごとに固定。
●バディとは!?
バディは後衛の行うキャラ単位での支援行動。選択したキャラのスタンバイゲージを2消費して発動する。
条件を満たしている場合、1stユニットのコマンド選択時に使用することができる。1stユニットのキャラ全員にバディを選択させることが可能。ただし1体のキャラに複数のバディ効果を付与させることはできない。
支援行動の効果は2種類ある。“ブレイク”は、使用すると敵のシールドを破壊し、チャージ状態や防御状態をキャンセルすることが可能。ブレイク可能な状態の時は、敵のLIFEにシールドが表示される。
ブレイクを使用したキャラの職業によって、通常攻撃と追加効果が付与される。例えばバニッシャーであれば、ガードして防御力を上げている敵の状態をキャンセルしたうえに、さらに防御力をさげることが可能。その状態で物理攻撃をすることで敵に大ダメージを与えられる。
●ユニゾンとは!?
ユニゾンは9キャラ全員で行うアクション。後衛キャラ6人全員のスタンバイゲージを2消費して発動となる。条件を満たしていればターン開始時に使用することができる。
発動ターンのみ、後衛6人に対して前衛とほぼ同等にコマンド入力できるようになり、前衛含め全9キャラでの行動が可能に。ユニゾンに限り、後衛の6キャラはスキルを使用してもMANAを消費しない。
6人分のコマンド入力が可能となる非常に強力なコマンドだが、6キャラ全てのスタンバイゲージを最大までためる必要があるため、バトル開始から最短でも3ターンは使用できません。ゲージのたまりかたには職業差があるので、たまるのが早いキャラのサポートやバディを使いつつ、ユニゾンを狙っていくという戦略が基本になる。
なお、むやみにユニゾンを狙うよりはサポートやバディを効果的に使うほうが前衛である1stユニットの安定感が増す。1ターンで爆発的な攻撃力を発揮したい時はユニゾンを狙っていくのが得策と言える。
以下で、本作にて一新された職業について紹介していく。なお、外見と職業は紐づくものではなく、それぞれ別に設定が可能。
●サムライ
攻守のバランスがよい和の剣士。装備武器によって使用できるスキルが異なる。行動速度が速い戦場の旗手。攻守のパラメータは普通だが弱点も少ないオールラウンダーだ。
一刀と双剣の2タイプの武器から選択して装備可能。一刀は居合で単体に、抜刀は全体に大ダメージ、双剣は手数が多い。
▲スキル:金翅鳥王旋風 | ▲スキル:影無し |
●エージェント
銃による攻撃と、ハッキングを併せ持つ特殊諜報員。多彩な射撃スキルを主として習得し、高いハッキング能力は敵をかく乱するのに役立つ。
身を隠してからの遠距離からの複数回攻撃や敵への状態異常付与、トラップなどで敵を翻弄。敵をハッキングして同士討ちさせることも可能。
▲スキル:エアアサルト | ▲スキル:ハッキング |
●ゴッドハンド
体技と医術に精通した格闘家。その拳で敵を連続攻撃するとともに、味方を癒す整体術もマスターする。
連続攻撃を決めるごとにゴッド深度を付着させ、強力な攻撃に繋げることが可能。味方のLIFE回復だけでなく、状態異常回復やパラメータアップも可能。
▲スキル:クーデグレイス | ▲スキル:星屑プレス |
●デュエリスト
カードバトルの異能力者。カード上に描かれたマモノやトラップをマナの力で具現化して戦う現代の召喚士だ。
配られた手札の中から最善手を模索し戦う頭脳派職業。攻撃は多彩で強力な魔物を召喚しての属性攻撃やトラップでカウンターなど、戦術がハマれば攻撃を畳み掛けられる。
▲スキル:ジャッジメントターン | ▲スキル:炎のドラゴン |
●ルーンナイト
小さなナイフを触媒に、属性や特殊効果を持つオーラをまとわせた魔法剣を創り出す剣士。最大の防御力を持つパーティの守護神。
自身だけでなく全体回復スキルや状態回復などで敵の攻撃から味方を守る。武器にさまざまな属性攻撃を付与しての魔法属性攻撃で敵の弱点を突いて攻撃していく。
▲スキル:ブレイブソード | ▲スキル:騎士の誇り |
●フォーチュナー
戦場の占星術師。サイズをたずさえ死相や天候を操り、さまざまな効果を場に発現させる。敵を状態異常にするのはもちろん、自分の状態異常を敵に移したり、状態異常の敵に大ダメージを与えたりできる。
全職業中最速の行動速度で味方全体の防御力をあげたり、味方全体を複数ターンにわたって回復したり蘇生したりできる……が、防御力とLIFEが低い。
▲スキル:サクリファイス | ▲スキル:風と木の詩 |
●メイジ
超常現象を引き起こす魔術師にして、魔法のスペシャリスト。さまざまな属性の攻撃魔法と味方を癒す回復魔法により、戦闘での活躍はピカイチ。
ただし防御力が低めなので、残りLIFEに気を付ける必要がある。
▲スキル:ヴォルケイノ | ▲スキル:マナバレット |
●バニッシャー
巨大な槍と臼砲をあわせ持つ兵器“機甲槍”を扱う、物理特化型の重装甲系戦士。弾数が変動する“爆薬”を使ったスキルを持つ。
物理攻撃力・防御力が共に高く、頼れるアタッカー。“爆薬”を消費して繰り出す攻撃は強力だが、補充が必要になるので使いどころの見極めが重要。
▲スキル:アサルトスピア | ▲スキル:ドラゴンバスター |
●東京系の職業について
ゲーム開始から使用できる東京系の職業4種、サムライ、エージェント、ゴッドハンド、デュエリストはどれも攻守のバランスがいい。この4職でユニットを編成すればどのようなユニットでも、それなりに安定するだろう。
この4職をベースにアトランティスやエデンの職業をユニットに加えることで戦略や爆発力を増していくというのがオススメの編成スタイルになる。終盤、改めてユニットを再編成したくなった時も、東京系の職業を前衛に1~2人配置しておけば安心だ。
●アトランティス・エデン系の職業について
中盤以降に追加されるアトランティスやエデン系の職業、ルーンナイト、フォーチュナー、メイジ、バニッシャーは東京系にはない、一点に特化した偏った特徴を持つ職業。
アトランティスは状態や属性などのクラウドコントロールに特化した職業で、エデンは物理特化、魔法特化の職業となっている。
●スキルの効果的な組み合わせについて
各スキルは他の職業のスキルと組み合わせることでより強力にしていくことが可能。例えば、デュエリストが“フィールド:氷河”で敵の氷耐性を下げ、ルーンナイトが“エンチャントアイス”で味方全員の武器に氷属性を付与し、バニッシャーが強力な氷属性の物理攻撃で敵を粉砕する。
一方で各職業単体でも、複数のスキルを組み合わせることでより自身を強化していくことができるようになっている。
●中盤までのパーティ編成
序盤は東京系の4職業、サムライ、エージェント、ゴッドハンド、デュエリストのみでパーティを編成する。後衛のサポートはないため、純粋に3キャラクターでのバランスを考慮して編成することに。
東京系の職業はどれもバランスがいいのでどんな組み合わせでも、そのまま最後までエースユニットとして使用できる。以下でオススメパーティ編成を紹介する。
◆サムライ(双剣)×デュエリスト×ゴッドハンド
▲ザコ戦ではサムライの双剣で敵を一層、ボス戦ではゴッドハンドにメインアタッカーを担当させ敵のLIFEを削りつつ、デュエリストで特大ダメージを狙っていく。サムライは戦況に合わせて攻撃や回復を行っていき、状況によってはゴッドハンドも回復に専念させよう。 |
◆サムライ(一刀)×サムライ(双剣)×エージェント
▲行動速度の速いサムライとエージェントでパーティを固め、敵が行動する前にすべてを終わらせる。サムライ2人で一気にLIFEを削り、エージェントは“ハイディング”で狙われ率を下げつつ、支援を行おう。 |
●中盤以降のパーティ編成
中盤以降は職業が倍の8種類になり、ユニットも複数同時に育成できるように。また後衛にした時のサポート効果も考慮したパーティ編成が必要になってくる。ここではまず全8職業が使用可能になった時のオススメパーティ編成を紹介する。
アトランティスやエデンの職業はクセがあるが使いこなせば非常に強力なので、使用可能になったらすぐにパーティの後衛に入れ、レベルがある程度上がったら前衛に入れるようにしよう。
◆サムライ×フォーチュナー×バニッシャー
▲物理攻撃系最強のバニッシャーをメインアタッカーとし、サムライ、フォーチュナーが戦況に合わせて行動することで、どんな状況にも対応できる。フォーチュナーが敵の弱体化に成功すればサムライとバニッシャーで一気に勝利できるだろう。 |
◆エージェント×フォーチュナー×フォーチュナー
▲クリティカル攻撃でリアクトを発生させるエージェントの“アサシンズリアクト”を軸に、フォーチュナー2人で“追随のリアクト”を行うと、ターン終了後に怒涛のエクストラターンが期待できる。 |
●後衛ユニット
後衛となった時の効果についても、パーティを編成するうえで重要な要素。後衛になった時のユニット編成は“パーティとしてもバランス”に加えて、“バディの効果”、“サポートの効果”、“スタンバイゲージの速度”の3点を見極めることがポイントになる。それぞれの効果は職業固定で以下の通り。
◆バディ効果
サムライ:通常攻撃+敵の物理攻撃力ダウン
エージェント:通常攻撃+敵に状態異常を付与(火傷凍傷ハッキング弱体)
ゴッドハンド:通常攻撃+1stユニットのLIFEを回復
デュエリスト:通常攻撃+1stユニットのMANAを回復
ルーンナイト:通常攻撃+敵の魔法防御力ダウン
フォーチュナー:通常攻撃+敵に状態異常を付与(盲目)
メイジ:通常攻撃+敵の魔法攻撃力ダウン
バニッシャー:通常攻撃+敵の物理防御力ダウン
◆サポート効果
サムライ:1stユニット全員の物理攻撃力アップ
エージェント:1stユニット全員の速度アップ
ゴッドハンド:1stユニット全員のLIFEを回復
デュエリスト:1stユニット全員の状態異常を回復
ルーンナイト:1stユニット全員の魔法防御力アップ
フォーチュナー:1stユニット全員の戦闘不能をLIFE1で蘇生
メイジ:1stユニット全員の魔法攻撃力アップ
バニッシャー:1stユニット全員の物理防御力アップ
◆スタンバイゲージのチャージ速度
サムライ:2ターン
エージェント:1ターン
ゴッドハンド:3ターン
デュエリスト:3ターン
ルーンナイト:1ターン
フォーチュナー:4ターン
メイジ:2ターン
バニッシャー:3ターン
パーティ編成には正解がない。指針となるのはプレイヤー自身が“どんな倒し方、進め方が好きか”なので、“どんな場面でも対応できるバランスを重視”、“魔法で弱点を突きたい”、“とにかく物理でいきたい”など、自分のスタイルに合ったパーティを編成していこう。
本作ではパーティを3つ同時に育成できるため、8職業と、サムライの武器2カテゴリをすべて同時に育てることができる。すべての職業を同時に育てていけるので気軽にいろんなパーティ編成を試してほしい。
(C)SEGA
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