2015年11月17日（火）
第22回電撃大賞贈呈式の模様をお届け。応募総数5,650作品から3部門4作品の大賞が選出！
KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局は、第22回電撃大賞の受賞作品として3部門から計20作品を発表しました。
小説部門では、4年連続で【大賞】に2作品が輝きました。イラスト部門、コミック部門からもそれぞれ【大賞】が選出されています。
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ここでは、11月17日に都内で開催された、第22回電撃大賞贈呈式の模様をお届けします。なお、贈呈式には、選考委員としても参加した作家の時雨沢恵一先生や高畑京一郎先生、イラストレーターのいとうのいぢ先生、漫画家の高河ゆん先生らも出席されました。
開式に際して
贈呈式は、KADOKAWA 執行役員 アスキー・メディアワークス事業局長の塚田正晃の挨拶で幕を開けました。
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| ▲受賞者に「本当に色んな方が皆さんの作品を楽しみにしています」と語る塚田事業局長。 |
塚田事業局長は、受賞者たちに対して「我々が10年以上培ってきたメディアミックスという手法を使って、皆さんのコンテンツを大きく世界中に発信していきます」と約束。
「私どもも営業、宣伝、もちろん編集、最高のスタッフをもって皆さんと一緒に世界中のお客様に喜んでいただける、そういうコンテンツを一緒に作り上げていきたいと思いますので、今日からまた、一緒に頑張っていきましょう」と述べました。
電撃コミック大賞 受賞作品
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| ▲吉積氏から目録を受け取る【大賞】受賞者のからあげ太郎さん。 |
| 賞 | 作品名・応募ジャンル | ペンネーム | 年齢 |
| 大賞 | 『箱庭グランディエ』※オリジナルコミック作品 | からあげ太郎 | 39歳 |
| 銀賞 | 『意識の変革』※コミック原作作品 | 赤城康人 | 23歳 |
| 銀賞 | 『恋するアンケート』※オリジナルコミック作品 | サト | 27歳 |
| 銀賞 | 『プリズム・イン・ダムド』※オリジナルコミック作品 | ふじや | 27歳 |
| 選考委員奨励賞 | 『私のかわいいクソ女』※オリジナルコミック作品 | 川浪いずみ | 32歳 |
| 選考委員奨励賞 | 『華麗なるガンダーラ』※オリジナルコミック作品 | 権田原 | 25歳 |
| 選考委員奨励賞 | 『TON-UP GIRL』※オリジナルコミック作品 | ふくしま正保 | 35歳 |
※【金賞】は該当作品なし。
選考委員を務めたバンダイナムコエンターテインメント ゲームクリエイターの吉積信氏は、「綺麗にまとめようとするあまり、描き手の突出した才能や個性といったものを出さないようにしようという意識が働いているのか、爆発力に欠けるというところがあるかなという感じもしました」とコメント。
受賞者たちに「プロである以上は誰にも真似できない、自分だけにしか描けないものに対する飽くなき追求を心掛けて欲しい」と熱いエールを送りました。
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| ▲「パワーを作品にぶつけて欲しい」と力強く語る吉積氏。 |
『箱庭グランディエ』で電撃コミック大賞【大賞】を受賞したからあげ太郎さんは、ホラーテイストな受賞作品と“ほんわか”したペンネームの印象の差について、「いつもは“ほんわか”したものを描いているんですが、ちょっと新しいものに挑戦してみようかなと思って」とコメント。
「オカルトみたいな雰囲気を自分の絵柄で出せるのかなというところが苦労しました」と作品の裏話を明かしました。
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| ▲これからの路線について、「自分の好きなものを突き詰めていこうと思います」とコメントしたからあげ太郎さん。 |
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| ▲【大賞】『箱庭グランディエ』 |
【銀賞】『意識の変革』あらすじ
生まれ持って人知を越えた特別な力を有する子どもたちがいた。人は彼らを＜神に愛された子供＞と呼んだ。ここは、そんな世界。
みきは、何の能力も持っていない。しかし無謀にも＜神に愛された子供＞たちが出場する武闘大会に参加する。
かつての友人であり、最強の力を持つ永遠子に挑むために。みきは永遠子に勝ち、永遠子の世界の見方を変え、才能がすべての価値ではないことを証明しようとするが――。
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| ▲【銀賞】『恋するアンケート』 |
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| ▲【銀賞】『プリズム・イン・ダムド』 |
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| ▲【選考委員奨励賞】『私のかわいいクソ女』 |
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| ▲【選考委員奨励賞】『華麗なるガンダーラ』 |
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| ▲【選考委員奨励賞】『TON-UP GIRL』 |
電撃イラスト大賞 受賞作品
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| ▲緒方氏からトロフィーを進呈される【大賞】受賞者のyukimさん。 |
| 賞 | ペンネーム | 年齢 | 想定作品 |
| 大賞 | yukim | 22歳 | メディアワークス文庫『ビューティフルマンデー』 著/宇佐見秋伸 |
| 金賞 | ひかわ | 26歳 | 電撃文庫『キノの旅 the Beautiful World』 著/時雨沢恵一 |
| 銀賞 | はら | 32歳 | メディアワークス文庫『ちょっと今から仕事やめてくる』 著/北川恵海 |
| 銀賞 | j-peg | 26歳 | 電撃文庫『魔法科高校の劣等生』 著/佐島勤 |
| 銀賞 | 惠坂 | 25歳 | 電撃文庫『さくら荘のペットな彼女』 著/鴨志田一 |
選考委員を務めたイラストレーターの緒方剛志先生からは「これからお互いに頑張っていきましょう」と、簡潔ながらも期待に満ちたコメントが語られました。
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| ▲受賞者たちと目を合わせながらエールを送る緒方氏。 |
電撃イラスト大賞で【大賞】を受賞したyukimさんは、受賞作品のポイントについて「課題作『ビューティフルマンデー』におもしろい叙述トリックが入っていたので、その部分を出せないかと思って」と答え、「枠にとらわれないいろいろな作品を描いていきたいです」とこれからの抱負を語りました。
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| ▲受賞作品について「まだ描き足りない」とコメントするyukimさん。 |
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| ▲【大賞】作者：yukim |
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| ▲【金賞】作者：ひかわ |
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| ▲【銀賞】作者：はら |
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| ▲【銀賞】作者：j-peg |
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| ▲【銀賞】作者：惠坂 |
電撃小説大賞 受賞作品
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| ▲佐藤氏からトロフィーを受け取る【大賞】受賞者の松村涼哉さん。 |
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| ▲佐藤氏からトロフィーを受け取る【大賞】受賞者の角埜杞真さん。 |
| 賞 | 作品名 | ペンネーム | 年齢 |
| 大賞 | 『ただ、それだけで良かったんです』 | 松村涼哉 | 21歳 |
| 大賞 | 『トーキョー下町ゴールドクラッシュ！』 | 角埜杞真 | 36歳 |
| 金賞 | 『ヴァルハラの晩ご飯～イノシシとドラゴンのブロシェット 氷の泉に沢山のヤドリギを添えて～』 | 三鏡一敏 | 31歳 |
| 金賞 | 『壊れたジョーロは使えない』 | 駱駝 | 29歳 |
| 銀賞 | 『背天紅路』 | 新八角 | 21歳 |
| 銀賞 | 『戦国えすぴゐ』 | A*sami | 41歳 |
| メディアワークス文庫賞 | 『チョコレート・コンフュージョン』 | 星奏なつめ | 32歳 |
| 電撃文庫MAGAZINE賞 | 『俺たち!! きゅぴきゅぴ▼（※▼はハートマーク）Qピッツ!!』 | 福山創太 | 22歳 |
アニメーション演出家の佐藤竜雄氏は、「今年はジャンルの多様性や完成度もそうですが、こういうところがウリ、という一点突破な作品が増えてきた」と今回の応募作品の総評を述べました。
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| ▲「皆さんの未来を含めた審査をしています」と述べる佐藤氏。 |
『ただ、それだけで良かったんです』で電撃小説大賞【大賞】を受賞した松村涼哉さんは、「主人公をいじめすぎて、果たしてこれがおもしろいものとして受け入れられるのかと、書き上げてからもずっと不安でした」とコメントしました。
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| ▲「小学生の頃から作家になることがずっと夢でした」とうれしそうに語る松村涼哉さん。 |
『トーキョー下町ゴールドクラッシュ！』で同じく電撃小説大賞【大賞】を受賞した角埜杞真さんは、受賞作品について「実体験はほとんどなく、いろいろな文献を漁ったりしました」と着想のきっかけを明かし、今後も「自分が知らないものを書いてみたいです」と語りました。
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| ▲「次はミステリーを書いてみたい」と意気込みを語る角埜杞真さん。 |
閉式の言葉
最後に、KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局 第2編集部の小山直子部長より、閉式の挨拶が述べられました。
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| ▲「素敵な才能に出会えてうれしく思います」とコメントする小山部長。 |
受賞者や参列者すべてに感謝の言葉を述べた後、「素敵な作品を一緒に出していきましょう」と語りました。
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| ▲受賞者の皆さん。 |
第22回 電撃小説大賞 受賞作品の刊行予定
【大賞】受賞2作品はそれぞれ電撃文庫、メディアワークス文庫から刊行されます。
■2016年2月10日 電撃文庫より刊行予定
・【大賞】『ただ、それだけで良かったんです』（著/松村涼哉）
・【金賞】『ヴァルハラの晩ご飯～イノシシとドラゴンのブロシェット 氷の泉に沢山のヤドリギを添えて～』（著/三鏡一敏）
・【金賞】『壊れたジョーロは使えない』（著/駱駝）
■2016年2月25日 メディアワークス文庫より刊行予定
・【大賞】『トーキョー下町ゴールドクラッシュ！』（著/角埜杞真）
・【銀賞】『戦国えすぴゐ』（著/A*sami）
・【メディアワークス文庫賞】『チョコレート・コンフュージョン』（著/星奏なつめ）
■2016年3月10日 電撃文庫より刊行予定
・【銀賞】『背天紅路』（著/新八角）
・【電撃文庫MAGAZINE賞】『俺たち!! きゅぴきゅぴ▼（※▼はハートマーク）Qピッツ!!』（著/福山創太）
※タイトル、著者名は受賞時のものです。発売時に変更になる場合がございます。
また、現在電撃大賞公式サイトでは、2016年4月10日まで、第23回電撃大賞の作品を募集しています。