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2015年12月9日(水)

『チェンクロ』第7章“年代記の大陸篇”について松永Dにインタビュー! 第3部についても言及

文:まり蔵

 スマートフォン用RPG『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』の新章“年代記の大陸篇”の内容を紹介するとともに、『チェインクロニクル』シリーズの総合ディレクター・松永純氏のインタビューをお届けします。

 12月6日に開催された“セガネットワークス ファン感謝祭2015”のステージで、第7章“年代記の大陸篇”が12月10日に実装されることが発表されました。第2部エンディングまでの流れは“クライマックスチャプターズ”と呼ばれ、全3部作となり、12月、2月、4月と隔月で実装されます。さらに、第3部の制作が決定したというサプライズ発表もありました。

『チェンクロ』

 新章では、いよいよ義勇軍がフィーナの故郷である“年代記の大陸”に到着。フィーナの姉・リヴェラやその仲間たちとの出会いがある一方で、強大な敵たちが義勇軍の前に立ちはだかります。これらについて、松永ディレクターにお話を伺いました。第3部やこれからの『チェンクロ』についても語っていただきましたので、ぜひご覧ください。

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▲『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』総合ディレクター・松永純氏。

【第7章あらすじ】

 フィーナの姉・リヴェラと合流した義勇軍一行は、フィーナの故郷である“年代記の大陸”へと向かう。そこには、フィーナたちが追う“黒の根源”へと至るために必要な“手記”と“鍵”があるという。

 義勇軍一行を追う三魔神。合流を目指すリヴェラの仲間たち。そしてそれぞれの物語の果てに、年代記の大陸へと辿り着いたさまざまな大陸の勇士たちが、新大陸へと集う!

新大陸は3章仕立ての大長編!

――先日の感謝祭でクライマックスチャプターズが3部作であることが発表されましたが、このような形式になった経緯を教えていただけますでしょうか。

 クライマックスを盛り上げるためですね! あ、作っていたらいつのまにかボリュームが増えたというのもあるのですが(笑)。いずれにせよ、これまで3カ月ごとに新章を出していたのを、今回は3部作ということで、2カ月ごとにオープンさせていただきます。開発一同、気合いが入っていますよ!

――12月、2月、4月というかなり早いスパンでの実装になりますね。

 今までの章は大陸ごとに分けられていたので、話の区切りがわかりやすかったんですが、今回は話がつながっていますからね。前の章の出来事をユーザーさんが忘れないうちに提供して、ラストまでクライマックス感を感じながら、一気に楽しんでほしいと考えた上でのスケジュールです。

――そもそも“年代記の大陸篇”を作ろうと思われたのはいつくらいですか?

 “鉄煙の大陸”までのそれぞれの新大陸の設定と、そのあと“年代記の大陸”に行ってクライマックスにしようというところは、第2部開始の時点で構想としてすでに決まっていました。何かがあれば“鉄煙の大陸”後に別の新大陸を入れようと考えてはいましたが、いろいろな声を聞かせていただいた上で、想定通り“年代記の大陸”に突入させることに決めました。第2部の新大陸では、インパクトのあるものはひと通りやれたと思いましたし、世界観もそれぞれ攻めきったものをお見せできたとも思うので。

――第2部の物語は、これでエンディングを迎えるのでしょうか?

 はい、迎えます。クライマックスですからね。もちろん、もっと第2部の話をという声を頂ければ、外伝としてストーリーを追加するという形もあると思っています。すでに登場した大陸を使ってもいいですし、新しい大陸を出すというのもアリですよね。クライマックスチャプターズで登場する新しいキャラクターたちは、今まで出てきていない大陸の出身なんです。彼らの大陸にスポットを当てるのもおもしろいと思います。また、本編ですとなかなかユグドの面々を登場させられないというのもあるのですが、外伝であればユグドの仲間たちが、さまざまな大陸で冒険する物語なども描けるので、エンディングの後もいろいろとやりたいですね。

 さておき、2部の物語はエンディングへと至ります。3章の“ケ者の大陸”から6章の“鉄煙の大陸”まででは、それぞれの大陸の物語が主軸で、メインストーリーの伏線を少しずつ出していくという感じだったのですが、7章から先はすべてメインストーリーを解決するための話になります。ですから、一気に話が進みますよ。今まで謎だったものもどんどん情報が集約されていきます。

――そもそも「黒のクロニクルとは何か」というのが明かされていないですからね。

 はい。黒の王が持っていたもの、世界にとってよくないものだということだけしか判明していないのですが、いよいよ黒のクロニクルとは何か、フィーナの持っているチェインクロニクルとどういう関係があるのか、という部分を含めて全部の謎が明かされます。三魔神の物語も、リヴェラの物語も、すべてが収束します。それらを全部描くために構成を切っていったら、これはもう3部作だなと(笑)。

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“年代記の大陸”では、さまざまな大陸から集う猛者たちが登場!

――今回新たに登場するキャラクターたちはどんな人物なのでしょうか?

 今回の新キャラクターのテーマは、“各大陸から集まってきた勇者たち”です。物語のクライマックスというと、いろいろな場所から勇者たちが集まってくるというシチュエーションがあると思うのですが、それを1つのコンセプトにしています。

 第1部、第2部という長い冒険を繰り広げ、いよいよこの大陸にやってきた主人公たちですが、黒の軍勢と戦っているのは義勇軍だけではありません。他にも黒の軍勢と戦っている人々がいて、彼らには彼らなりのドラマがあります。主人公たちの歩んできたものとはまた異なる物語を背負ってきたキャラクターたちが、今回は続々登場します。

――いろいろな大陸から選りすぐりの猛者が集まるわけですね。

 はい。ほとんどがこれまでに登場していない大陸のキャラクターたちになります。たとえば、オデッセイアは深海にある海底都市の王女です。ショートストーリーズにもちらっと出しましたね。

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 クラインは、別の大陸の出身なんですが、大罪を犯して罪の大陸に捕らわれていたキャラですね。望郷の念にかられて故郷の大陸に帰るんですが、すでに故郷は黒の軍勢に滅ぼされていて。それで黒の軍勢を追ううちに新大陸に至ったという。新キャラクターそれぞれにドラマがあり、かなりバラエティに富んでいますよ。

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――一番目を引くのが犬なのですが……ミョルン、かわいいですね!

 実はこの犬、メインストーリーにかなりかかわってくることになります。メインストーリーに出ずっぱりですね(笑)。しかもストーリーの途中でアルカナが入手できて仲間になるという素敵な犬です。ミョルン以外にも今回、たくさんのキャラクターがメインストーリーに登場します。クライマックスという名にふさわしく、物語を盛り上げてくれます。

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▲実はこれまでのストーリーに名前だけ登場していたミョルン。新章ではどんな活躍をするのでしょうか?

 今回の新キャラクターたちは、系統として2つに分かれています。1つは、単身でこの大陸にやってきた一騎当千の勇者たち。もう1つは、フィーナの姉であるリヴェラの仲間たちです。

 今までは単独行動にも見えていたリヴェラですが、彼女には彼女の仲間がいて。リヴェラの使命に共感して同行する彼らは、まさにもうひとつの義勇軍というイメージです。今回NPCとして登場する“ガラクスィアス”は、リヴェラ一行の副リーダーです。そしてもう一人、遠見の力をもつ“シーター”というキャラクターも、同じくリーダー格の人物です。

 ポイントとしては、ガラクスィアスがクロニクルほどにはないにせよ規格外の力を持ったアイテム“神器”を大量に持っていること。ガラクスィアスは、仲間たちに神器を貸し与えていて、それがキャラクターの特徴になっています。振ると幸運か不幸が起きるサイコロを持っている“レノ”、世界樹を育てる力をもつジョウロを持った“フィシ”など、非常に個性的な面々が揃っているので、ぜひ仲間に加えてみてください。

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▲新章のキーパーソンとなるリヴェラ、ガラクスィアス、そして予言者のシーター。

――プロローグクエストには、ラベゼリン、バルクス、マスカルウィンの三魔神も出てきましたね。

 彼らとの決着も、いよいよこの三部作でつくことになります。現在配信しているプロローグクエストのほうでも、さっそく登場して、いよいよ前面衝突が始まる気配になっていますね。どのような展開になるか、楽しみにしていただければと思います。

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すべての始まりの場所“年代記の大陸”とは?

――“年代記の大陸”は具体的にどのような大陸なのでしょうか?

 ビジュアルは、少し寒々しい感じのイメージにしています。新大陸は、寒くて誰も住んでないような静けさがあるんです。テーマとしては、“閉ざされた大陸“という感じで。

 フィーナは元々クロニクルを管理している一族の出身なのですが、彼女たち一族の住む大陸になります。人がほとんど住んでおらず、一族といってもそこまで大きくありません。広大な大陸の中に、黒の王になるまえの父親やリヴェラなどを含め100人くらいの小さな一族が隠れ住んでいたというイメージです。ひっそりと世界の秘密を守っていたんですね。

 現在は黒の軍勢に滅ぼされて誰もいませんが、そこにいろいろなキャラクターが集まってきます。プロローグクエストでも明かされるのですが、この大陸には黒の根源に到達するための大きな秘密が隠されていて、その秘密を探すことが物語の主軸になります。当然、最初に黒の軍勢に滅ぼされた場所なので、大陸は黒の軍勢で満ちており、激戦が繰りひろげられます。。

――黒の軍勢がたくさんということは、第1部の王都のような感じなのでしょうか。

 そうですね。クライマックスの雰囲気的には、王都編にイメージが近いかもしれません。ただ今回は舞台がフィーナの生まれ故郷だったり、リヴェラが合流したりすることもあり、クライマックスの流れと同時に、彼女たちの過去の物語も展開します。

 また王都編ではユグドのメンバーが一丸となって黒の王と戦いましたが、今回は主人公たちもいれば、リヴェラたちもいる。それぞれ自分たちの力でこの大陸にやってきたキャラクターもいれば、三魔神もいるといったように各勢力が入り乱れています。その中でどう話が収束に向かっていくのかというところが非常におもしろいので、第1部のクライマックスとは異なるストーリー展開を楽しんでいただけると思っています。

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ド派手な演出が楽しい新バトルシステム!

――バトルで新たに実装される“変身”と“超必殺技”について教えていただけますでしょうか。

 “変身”は、マナを使うことで姿形や攻撃方法がガラリと変わるスキルですね。通常攻撃でありながら雷を落としたり、範囲攻撃をするなど、とにかく変身すると派手で強力な攻撃が繰りだせるようになります。

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 “超必殺技”は、キャラクターに搭載されている超必殺技ゲージがたまると、通常の必殺技から超必殺技に変わるというものです。マナの数が増えて、そのぶん威力がすごいことになるというキャラもいれば、逆にマナが減ってお得になるキャラ、そもそもまったく異なる効果の必殺技に変化するキャラなど、本当にさまざまなパターンがいるので、楽しんでほしいです。

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 今回バトルに入れるシステムのコンセプトは、“派手にいく”です。薄命の“マルチマナ”や鉄煙の“スクラップ”など、トレーディングカードゲーム的思考を楽しんでもらうというのをここ数回やってきましたが、今回はクライマックスなので小難しいことはやめようということにしたんです。クライマックスなので、とにかく派手に気持ちよく行こう!と。

 もちろん掘り下げれば、「変身はこのタイミングでしたほうがいいよね」とか、「超必殺技ゲージをためるにはこういう行動を取ったほうがいいよね」とか、細かいプレイテクニックはたくさん盛り込まれてはいます。ですので、いつもの“使いこなす楽しさ”はたっぷりあります。そのうえで、さわった瞬間に派手で気持ちいい!ということを、追求しました。

もう1つの義勇軍に注目! 各大陸の勇者たちの物語も熱い!

――新章のストーリーで松永さんのお気に入りキャラクターを教えてください。

 メインシナリオのキーパーソンはみんな気に入っているのですが、個人的に好きなのはガラクスィアスですね。リヴェラの親友という、非常にいい立ち位置のキャラクターにできました。

 リヴェラと彼女の間には、すごく深い友情があって。それが物語中のそこかしこで感じられることによって、コンセプトでもある「義勇軍以外のキャラクターたちも、さまざまな物語をくりひろげてきた」ということが、すごく強く感じられて、メインストーリーに厚みが出たかなと思っています。

 同じくリヴェラ一行だと、フィシも気に入っています。彼女は、世界樹を育てるジョウロという、かなり規格外の神器を持っているんですが、でも彼女自身はすごくか弱い臆病な女の子で。でも勇気をふりしぼって、この大陸までやってきたというキャラなんですが、その健気さがすごく良いです。

 一方で、各自冒険を繰り広げてきた勇者たちにもぜひ注目してほしいですね。ドラマとして熱いのは、“ツァーリ14世”というキャラです。彼は、滅びたとある大陸のクロニクルの管理者であり、王様だったんですよ。今までクロニクルの管理者が仲間になったことはないわけですが、そこにはすごく深いドラマがあって、キャラクエストでそれが明かされます。

 また、プロローグクエストで活躍する“セラフィー”は、空の上にある“翼人の大陸”という場所からやってきたキャラクターです。“翼人の大陸”は、下の世界を監視する役割を持っていて、さらに下界とかかわってはいけないという掟があるんです。でもセラフィーは黒の軍勢に侵されている世界を見過ごせなくて、禁忌を破って下界におりてきたという背景があります。彼女のおもしろいのは、上にいたときに義勇軍の活躍もずっと見ていて、義勇軍のファンだったりするんです。

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 ……すみません。ちょっとお気に入り話が止まらないです(笑)。今回は各キャラクターを作るにあたってそれぞれ出身の大陸を細かく設定したんです。それぞれの大陸で1章分書けるくらいは設定を詰めていて、みんなさまざまなドラマを背負って“年代記の大陸”にやってきます。なんというか、今までは全キャラ通してひとつの世界観が見えてきたのに対して、今回はまさに“世界観の玉手箱”という感じです。ですので、どのキャラクターをとってもおもしろいと思います。ぜひ、新たな仲間たちの物語を楽しんでみてほしいです!

――個人的には、懲役1億年の“クライン”がどうして義勇軍に協力してくれるようになるのか気になります!

 そうですね。彼らの背景に加えて、義勇軍に加わる流れも楽しんでもらえればと思います。

――魔神は三魔神以外にも出るのでしょうか?

 やはり黒の軍勢の本拠地なので、敵はどんどん出てきます。魔神と呼ばれるレベルの敵は今回豊富にいて、かなりのバトルが繰り広げられます。

――バトルの難易度的にはどのくらいなのでしょうか……?

 そこはまだ調整中です。ただ3部作なので、1発目となる7章では……どうなのでしょう(笑)。ショートストーリーズは話を楽しむのがメインなので、バトルは軽めを心がけたのですが、メインストーリーはステージをクリアしていく喜びもユーザーさんに感じてほしいですからね。ある程度の手応えは、開発側としても求めたいと思っています。

 ちなみに今回、敵で登場する魔神もそれぞれ職業を持っているので、相性が重要になってきます。いつもどおり攻略性はしっかりあるので、今回もゲームとして楽しんでいただければと!

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武器錬金で探索がさらにはかどる!

――12月10日のアップデートで追加される“武器錬金”について教えていただけますか?

 集めた武器を5個放り込んで、ハンマーでガンと叩くと、今まで見たことのない武器が出てくるという新システムですね。先日追加された“探索”をしていると武器がだいぶ余ってきていると思うのですが、これによって探索がさらにはかどると思いますよ。

 武器錬金では、A武器を超える武器として、“特殊パラメータ武器”とでも呼ぶべき武器が当たりで入っています。武器には攻撃ボーナス、防御ボーナス、クリティカルボーナスがありますが、この特殊武器はボーナス部分に違うパラメータが入ってるんです。今までにない能力が伸びる武器が出てくるので、武器装備がさらに熱くなります!

 さらに超大当たりだと、新章でガラクスィアスたちが持っている“神器”と呼ばれる超強力な武器も出ます。これは聞いてる感じだと、ほぼ出ないくらいの確率らしいんですが……。まさに、出たらヒーローという感じですね。

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――いい武器を出すためのポイントはありますか?

 素材に高ランクの武器をたくさん投入すれば、いい武器が出やすくなります。絶対のルールとして、壊れたり、素材に入れた武器のランクより下のものは出たりしないようになっているので、安心してください。

 錬金で作れる武器の種類は、イベントや運営タイミングでバリエーションを増やしていく予定です。徐々に復刻も含めていろいろなものが出るようなるといいねという話はしています。もしかしたら、“ヴェルナーくん”とかもいつか出てくるかもしれません(笑)。

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――アップデートといえば、少し前に“ピリカのプレイナビ”が実装されましたね。

 そうですね。第2部がクライマックスを迎えるにあたって1つの節目になるので、『チェンクロ』から離れている方がいらっしゃるのであれば戻ってきてほしいなという思いはすごくあります。そこで、復帰した方や初心者に対してフォローするような仕組みとして入れました。戻ってきた時に「とりあえず何をすればいいの?」と感じる人もいると思いますから。

 離れていても『チェンクロ』に戻ってきやすくしていますので、ぜひプレイを再開していただければと思っています。効率としても、ここをやると今のパーティならいいですよというのを自動的に読みとってすすめてくれます。ここは徐々に性能を上げていく予定です。オススメナビだけでなく、復帰した方に向けたログイン報酬などもありますので、ぜひ一緒にクライマックスを盛り上げていきましょう!

――12月は新章公開にアップデート、さらにクリスマスイベントも開催されますし、盛りだくさんですね。

 毎年恒例のクリスマスのイベントは、趣向を変えて開催します。あと“罪の大陸”のチェインストーリーフェスもやります。“リーア”を主人公に展開して、ショートストーリーズでも好評だったヴァリーとゾーイのコンビたちと、いろいろな大陸を巡る旅に出るという物語です。本当にすてきな物語に仕上がっているので、楽しみにしていてください。

 4月まではクライマックスチャプターズをお送りしますが、そのあともやりたいことはたくさんあります。ショートストーリーズや外伝もやりたいですし、第3部も動き出します。年が明けても濃密な『チェンクロ』の展開を楽しんでもらえるかなと思います。もちろんコラボも頑張りますよ。あとは……年末の魔神イベントも、年末を盛り上げる新機軸のイベントになっています。どんな内容になるのかはまだ秘密ですが、期待して待っていてください!

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2016年、『チェインクロニクル』はさらなる飛躍を見せる!

――2015年の『チェンクロ』を振り返って、いかがでしたか?

 個人的には、夏のファンミーティングでいろいろなユーザーさんとお話しできたのが大きかったですね。その時に感じたのは、本当にいろいろな楽しみ方をしてくださっているユーザーさんがいるなということでした。第2部を始めるくらいまでは、王道というべきチェンクロのプレイスタイルのようなものがあって、それをユーザーさんと共有して楽しんでもらっているという気持ちでした。でもユーザーさんの様々な声を聞いたことで、気持ちに変化が現れてきたんです。

 2015年は、ユーザーさんに参加してもらおうと、pixivイラストコンテストや人気投票企画、ifストーリーの“チェンクロ学園”といった試みを行いました。タイムアタックをはじめとするオフイベントもですね。本作のストーリー以外の部分でどんな盛り上げができるのだろうと考え、本当にさまざまなことを展開してきました。

 そういった試みの反応を感じて、『チェンクロ』の遊び方はこうだ、という限定はしないほうがいいなと思っているんです。タイムアタックを楽しんでもらうというのも1つの流れとしてあるべきですし、“チェンクロ学園”のようなメインとは違う公式二次創作みたい少しおふざけなシナリオも許容して楽しんでくれている人がいるなら、それをすべきだと思います。ショートストーリーズだって、もう一度やりたい。当然メインストーリーは本筋として盛り上げていくという大前提があった上で、改めていろいろな楽しみ方ができるタイトルでありたいなと感じました。

 そういう意味では、2014年は、『チェンクロ』の王道の楽しみ方とは何だろうと考えていました。なんでそれを考えていたかというと、王道とずれた楽しさを提供をすると『チェンクロ』が『チェンクロ』でなくなってしまって、ファンの皆さんが離れていってしまうと思っていたからです。でもいろんなスタイルで楽しんでくれているファンの皆様を目の当たりにして、今は、いろいろなことをやっても『チェンクロ』は『チェンクロ』でいられるんだという考えをベースに、新しい遊び方をユーザーさんに対してどのように提供できるかと考えています。今年は意識としてそこが大きく変わりましたね。

――さまざまな試みをしている『チェンクロ』ですが、2016年にやりたいことを教えてください。

 公表できないことを含めて、来年も結構いろいろと展開します。個人的には、どれも挑戦的だと思っています。そういう意味では第3部も挑戦ですよね。実際、第2部をずーっと間延びさせるようなアップデートを続けていくほうが安全なんですよ。でも、そればかりしているといつか限界がくるのだろうなと思っていて。だからこそ、次のチェンクロを、ファンの皆さんにしっかりと提供したいと思っています。

 野望は、2016年に行うことがすべてユーザーさんにおもしろいといってもらえることですね。難しいのはわかっていますが、できれば全部成功させたい!

――公表できないことを含めて、来年も楽しみにしています!

 ありがとうございます。今『チェンクロ』を10年続けるという話がいろいろなところで上がっていて。そんなに軽々しいことではないので、僕自身は一度も口にしたことはないんですが、気持ちは同じでこれから先何年もチェンクロを続けていきたいなと思っています。本当に真剣に、どうすればそれができるかを考えています。

 ストーリーやキャラクター育成に楽しさを置いているゲームが、ユーザーの皆さんに毎日プレイされて、そのうえで10年も続くということは原理的にはありえないんと思っているんです。どこかで「遊び尽くした」となる日が必ずくる。だからこそ、チェンクロの大切な部分をしっかりと守って広げつつ、新しい要素を増やさなければいけないんです。それができるかどうかが、来年の一番の大きな勝負、挑戦ではないかなと感じています。

 第3部を展開しようとしている中で、それをどうユーザーさんに届けられるかですね。「これは『チェンクロ』じゃないよ」と言われず、でも新しくてずっと遊べる『チェンクロ』にどう着地できるか。これは、とても難しいチャレンジだと思います。ですが、支えてくださっているファンの皆さんのために、かならずやり遂げてみせたいと思っています。

 来年はアニメも放送されますし、それ以外にも現在の『チェンクロ』とは別の形のチャレンジもしようかという話も出ています。2015年は、『チェンクロ』というゲームの中でどんなおもしろいことができるだろうということにチャレンジしてきましたが、2016年は、『チェンクロ』というゲームがしっかりとあった上で、『チェンクロ』の世界そのものを、どこまで広げられるかにチャレンジしていきます。来年も広がりつづけるチェンクロにご期待ください!

(C)SEGA

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