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2016年1月9日(土)

『英雄クロニクル』に作れないキャラはいない!? 深すぎるキャラメイクが特徴のRPG

文:金子 光晴

 電撃オンラインが7月に実施した“2015夏 mixiゲーム水着キャラ総選挙!!”で、見事グランプリに輝いたアルテミシア。美しき姫様が登場するサクセスのPC用ブラウザゲーム『英雄クロニクル』の人気の秘密に迫りたいと思います。

『英雄クロニクル』
▲総選挙で1位に輝いたアルテミシア。セフィド神聖王国の王女で“聖盾の乙女”とも呼ばれています。

“mixiゲーム水着キャラ総選挙”の最終結果発表はこちら

 ゲーム好きな電撃読者であれば誰もが知っているであろうロールプレイングゲーム(roleplaying game)という言葉。“役を演じる遊び”という意味ですが、サクセスのブラウザゲーム『英雄クロニクル』は、“役を演じる”楽しさを存分に味わえるゲームと言えるかもしれません。

 なぜかというと、キャラクターメイキングの自由度がとても高いのです。詳しくは後述しますが、どんなキャラクターでもプレイヤーが思いのままに作ることができるので、好きなだけ“役を演じる”ことができるのです。その特徴的なキャラクターメイキングを中心に、ゲームシステムを紹介したいと思います。

●『英雄クロニクル』とは?

『英雄クロニクル』

 本作は、ブリアティルト大陸で覇権を争う五大国のいずれかに所属し、自分が創造した英雄(キャラクター)たちと戦いの歴史を刻んでいく、ターン制シミュレーションRPGです。キャラメイクでは、キャラクターの名前やバックストーリー、決めセリフ、容姿、カットインにいたるまで、RPGで見かける設定をすべて自分で作ることが可能。とくに、キャラクターの容姿は、自分で用意した画像を使うことで、オリジナルキャラクターを誕生させることが可能です。

 さらに創造したキャラクターは他のプレイヤーから雇用したり、雇用されたりと共有することができます。そして、最大10人のキャラクターで部隊を編成し、敵国と戦いを繰り広げていくことで、戦いの歴史を紡いでいくのです。

『英雄クロニクル』
▲英雄たちの戦いの舞台となるブリアティルト。

作れないキャラはいない!? 自由度の高いキャラクターメイキング

 ゲームを始めると、まず主人公のキャラクターを作ることになるわけですが、これは“かんたん作成”と“カスタム作成”の2種類があります。まず“かんたん作成”は、剣士タイプと魔法使いタイプはどちらがいい? といった簡単な質問に答えていくだけでキャラクターを作ることができます。すぐにでもゲームを始めたいという方は、こちらを選ぶとよいでしょう。

 “カスタム作成”は、キャラクターの能力値や特殊能力、スキル、属性、アイテムなど、必要なデータを自分で細かく設定します。バトルで活躍できるキャラクターを作るにはゲームシステムを理解している必要がありますので、中級者向けと言えます。ただ、チュートリアルが終わった後にキャラクターを作り直すことができるので、気の向くままに作ってみるのもよいと思います。

『英雄クロニクル』
▲カスタム作成では、40PPを各能力に振り分けてパラメータを設定します。いくら自由度が高いといっても、さすがにキャラの強さまで自由っていうわけにはいかないのです。
『英雄クロニクル』
▲なんだかものすごく中二……いや、深遠な言葉遣いのお兄さんがチュートリアルの案内役です。もうお気付きですよね。『英雄クロニクル』はそういうゲームなんです!

 自由度が高いと逆に敷居が高く感じる方もいるかもしれませんが、チュートリアルは親切なので最初の段階でゲームシステムの基本は概ね理解できることでしょう。複雑なキャラクターの特殊能力やスキル、戦い方などの基本システムを全て解説してくれます。

『英雄クロニクル』
▲何人かのNPCが登場して、ゲームシステムを解説してくれます。チュートリアルが終わると、なんと彼らは自分の部隊の戦力になってくれます!
『英雄クロニクル』
▲チュートリアル後に所属する陣営を選択。これまた途中で変更可能ですので、直感で選んでOK!

●さらに細かくキャラクターを作っていく

 チュートリアル終了後、本格的にゲームが始まりますが、その前にキャラクターの画像や通り名、アイテムの名称などを変更したいと思います。むしろ、ここが本作最大の山場と言っても過言ではありません!

 まずキャラのイラストは、自分で用意したイラストに差し替えることができます。絵心がある方は自分で描いたキャラクターでプレイするという最高の楽しみ方ができるわけです。イラストが得意ではないという方は、公式が用意しているイラストや本作のユーザーが提供しているオリジナルイラストを利用できるのでご安心ください。美少女やイケメン、変わり者など様々なキャラのイラストがあるので、自分の好みのイラストを探してみるとよいでしょう。

『英雄クロニクル』

 なお、制作者の許可をもらったイラストであればゲーム内で使用することが可能です。ただし、ゲームのガイドラインを守って利用してください。他人の作品を勝手に使用するのは絶対にダメです!

『英雄クロニクル』
▲今回は、電撃オンラインのオリジナルキャラクター“シラカワさん”をマイキャラの画像に使用。

 続いては、キャラクターのプロフィール、通り名、アイテムの名称を設定します。これらは、文字制限はあるもののプレイヤーが自由に入力することができるため、さらにオリジナリティを出すことができます。

 かっこいい通り名を考えるとキャラが強くなる! なんてことはなく、強さにまったく影響しない要素ですが、“役を演じる”うえで最も重要な部分だと思います。筆者は、学生時代に考えた無駄に凝ったキャラや武器の名前の数々をついに解放しました。あなたもあるのでは? 心の引き出しにしまったオリジナルキャラクターの設定が……。

『英雄クロニクル』
▲筆者が考えたメインキャラのプロフィール。
『英雄クロニクル』
▲装備品の名称も自由に記入可能。

 本作はファンタジー世界を舞台にしていますが、弓を“電磁砲”、剣を“レーザーソード”といったSFチックに命名してみるなど、異なる世界観の名称にしてみるのも楽しいと思います。

自分の部隊を率いて、いざ出陣!

 キャラクターメイキングの自由度が高くて、すでに2時間を費やした筆者ですが、ゲームはここからが本番です。敵国に攻め込むために、自分で作成したキャラクターや他のプレイヤーが作成したキャラクターを雇って、最大10人の部隊を編成します。

 ここでの注意点は、各キャラに設定されているコストの合計が1000以内で部隊を編成する、というルールです。最大10人で部隊を編成可能ですが、強いキャラはコストも大きいので、部隊に編入できる人数が減ってしまうというデメリットがあります。ちなみに、キャラのコストは特殊能力をつけるたびに大きくなりますので、やりすぎには注意しましょう。

 また、メインキャラとは別にサブキャラを最大2体まで作成可能です。メインキャラ同様に、サブキャラも細かく設定すつことができます。

『英雄クロニクル』
▲リーダーのにーちぇが率いる遠征チームAのメンバー。
『英雄クロニクル』
▲サブキャラは“かんたん作成”で作ってみました。

 傭兵は、自分と同じ陣営の他プレイヤーが作成したメインキャラやサブキャラを雇うとができるシステムです。傭兵は最大30人まで雇うことができ、敵の拠点に攻め込む遠征部隊、自分の拠点を守る防衛部隊に編入することができます。傭兵は好き勝手に雇えるわけではなく、各キャラの強さに応じた報酬金を支払う必要になります。また、支払った報酬金の一部は、そのキャラを作成したプレイヤーに還元されます。

 自分で作成したキャラクターが戦いで活躍すると報酬金がもらえるほか、“絆補正”という能力値ボーナスがつくなどのメリットもあります。そのため、キャラのアイコンやプロフィールが、他プレイヤーの目に留まりやすいように工夫することも大切です。傭兵として雇われるように、キャラクターメイクはいろいろこだわってみたいですね。

『英雄クロニクル』
▲他のプレイヤーさんが作成したキャラクターを傭兵として雇用させてもらい、戦力がアップ!

 さて、部隊の編成が終わったら、いよいよ遠征に出陣です。この世界の覇権を争っている5つの勢力のうち、どれか1つに所属して戦いを繰り広げていきます。遠征は行動Pを1P消費して敵国の拠点に攻め込み、勝利すれば経験値やお金などを獲得できます。なお、行動Pは英雄コイン(課金)ですぐ回復させることもできます。

『英雄クロニクル』
▲所属国を選ぶ際に、現在の各国の勢力比や所属部隊数なども参考にしましょう。

 初陣は、遠征画面に表示された遠征先リストの一番上の敵陣営に攻め込みたいと思います。

『英雄クロニクル』
▲遠征を選ぶと、このように遠征先がたくさん表示される。できるだけ弱そうな相手を見つけて攻め込みたいが……。
『英雄クロニクル』
▲各陣営の設定も決められていて、それぞれ政体やお国柄が異なります。国家元首も国ごとの特色が出ていて、かわいいお姫様だったり、少年だったり、ヒゲのおっさんだったりとさまざま。

なじみやすいターン制シミュレーションバトル

 戦闘システムは、碁盤のマス上でユニットを操作して戦っていく、ターン制のシミュレーションバトルです。おなじみの戦闘システムなので、シミュレーションRPGが好きな方はすんなり遊ぶことができます。バトルが始まると、自軍の遠征チームが最大10人、敵の防衛チームが最大10人配置されます。全ユニットの移動や攻撃などの行動が完了すると、敵のターンになります。敵味方、どちらかのチームが全滅するとバトル終了です。

『英雄クロニクル』
▲戦闘マップに登場するユニットは、すべて誰かが作ったキャラクターなので、見た目や能力も多種多様です。

 バトルでの注意点は、移動力のあるユニットを単独で敵に突っ込ませないことです。敵の集中攻撃を受けてボコボコにされてしまいますので。防御力の高いユニットを盾に、その後方から回復系や遠距離攻撃系ユニットが続いて進軍し、敵を1体ずつ個別撃破していく。地形効果を考えて、むやみに不利な水の中に入ったりしないなどの、基本的な戦術を守れば、序盤は無難に戦えることでしょう。

『英雄クロニクル』
▲ユニットをクリックすると移動範囲と攻撃範囲が示されます。移動先に敵がいなければ待機、敵がいれば攻撃するといった、わかりやすいルールです。
『英雄クロニクル』
▲戦闘でキャラクターがレベルアップ。世界に名を轟かせる英雄を目指して戦いは続くのです。

 遠征で勝利すると経験値やお金などの報酬がもらえ、さらに自分の所属陣営に功績Pが入ります。各陣営は、各プレイヤーが稼いだ功績Pの総合ポイント数で覇権を争っているのです。知らないうちに世界情勢の波に飲み込まれていくのです……!

『英雄クロニクル』
▲NPCも魅力的なキャラクターが多数登場します。
『英雄クロニクル』
▲各勢力ごとにストーリークエストも用意されています。
『英雄クロニクル』
▲ダンジョンを探索してアイテムやお金稼ぎをすることも可能です。
『英雄クロニクル』
▲各陣営に所属する部隊1つ1つが駒となり、数週間にわたって戦う聖域紛争も開催されています。

 自由度の高いキャラクターメイキングで誕生した各プレイヤーの英雄たちが1つの世界に集まって、すべてのプレイヤーと戦いの歴史を紡いでいく。そんなスケールのでかい『英雄クロニクル』は、プレイヤーが無限の可能性を生み出すことができるゲームだと言えるでしょう。

 特にキャラ設定にはいくらでも時間をかけて悩むことができます。キャラクターを与えられるだけのゲームに飽き足らないという方は、ぜひ『英雄クロニクル』で自分だけのキャラクターを作り、他プレイヤーに注目されるような英雄を目指してください。

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データ

▼『英雄クロニクル』
■運営:サクセス
■プラットフォーム:サクセス公式サイト/mixiアプリ/ハンゲーム/ニコニコアプリ/myGAMECITY
■対応機種:PC
■ジャンル:創造WebブラウザシミュレーションRPG
■正式サービス開始日:2011年9月29日
■プレイ料金:基本無料(アイテム課金制)

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