声優が住んでいる声優寮を舞台に、新人声優たちの日常が描かれるシチュエーションドラマCDシリーズ『ようこそ声優寮へ！』。ここでは、電撃Girl’sStyle1月号でお届けしたVol.5のキャストインタビュー完全版をお届け!!　イジられ先輩声優・辻 虎太郎を演じるのは、自身もイジられ声優（!?）の代永翼さん。本作の魅力や聴きどころ、キャラクターとの共通点など、たっぷりと伺った!!

――最初にお話をいただいたときのお気持ちや、収録を終えられての感想をお願いします。

　おもしろそうなタイトルだったので、「イジられ声優」として山谷くんと一緒にどんなキャラクターを演じるんだろうなと、とても楽しみでした。実際に収録して思ったんですけれど、慎之介くんは本当はSなんじゃないか疑惑があります（笑）。先輩の虎太郎のほうが、じつは慎之介の手の平で転がされていたんじゃないかなと思いました。慎之介は将来、大物になりそうです。2人の関係がとてもいいバランスで、収録も楽しかったです。

――演じられた虎太郎は、どんなキャラクターでしたか？

　愛想もあって、先輩からもかわいがられているキャラクターでした。本人に自覚はないんですけれど、イジられたことに対して反射的に返したりできる子なので、うらやましかったです。僕は、最近は少しずつ返せるようになりましたけれど、虎太郎のようにズバズバと言えるほうではないので……。僕よりもしっかりしているかも（笑）。

――虎太郎と慎之介の関係性は、先輩後輩という感じがあまりしないですよね。

　そうですよね！　僕、この役を演じるときに下野さんを思い浮かべました（笑）。デビュー当時に、本当にお世話になった先輩なので、大好きなんです。この2人の関係性が僕と下野さんに似ているなと！　さすがに一緒に住んだりはしていないんですけれど（笑）。あと、「俺、先輩なんだけど」みたいなセリフがあるんですけれど、よく浪川さんが後輩みんなにいじられた後に「先輩ヤゾ！」と言っているので、それをイメージしながら演じています（笑）。

――虎太郎に共感できるところはありましたか？

　納豆好きなところとか、料理を作るシーンもあったので、「あれ？　これ僕かな？」とかぶるところがあって楽しかったです。虎太郎は意外と面倒見がいいんですが、僕も友達が風邪をひいたときにご飯を作りに行ったりしてあげたいタイプなので、共感できました。

――代永さんも世話焼きタイプなんですね。現場でも後輩に対してそうですか？

　そうかもしれないです。後輩や新人の子がいるときは、極力話しかけるように心掛けています。やっぱり誰しも、はじめては緊張するじゃないですか。その気持ちがわかるので、現場に入ったら周りを見るようにして緊張している子がいたらほぐしてあげたいですし、僕が先輩にイジられて現場が明るくなってくれるならうれしいなと思っています。僕も先輩にそうしていただいたことがあるので。

　イジられることに関していえば、僕は女子っぽいということでイジられるので、どちらかというと慎之介のほうが近いかもしれません。お菓子作りとまではいかないですけれど、僕も料理は好きですし、美容グッズとか化粧ポーチを持ち歩いたりするので。現場で広げたりすると先輩から「女子か！」と言われちゃうんですが、自分の個性をイジってもらえるのは、僕にとっての武器になると思うのでうれしいですね。

――聴きどころのシーンはありますか？

　全部好きなんですけれど、先輩たちからイジられているシーンは、僕も立場的に近いところがあるので演じていてもおもしろかったです。素の僕が出ている瞬間もあったと思います。あと、最後のほうで慎之介から「先輩をイジるのは僕だけだよ」と言われたシーンは、信頼しているからこそ言い合える仲なんだな思ったので、いいなと思いました。

――最後に読者へメッセージをお願いします。

　僕自身、本当に楽しく演じさせていただきました。フィクションでありつつも、リアルな声優業界の場面が描かれていると思います。最後までほんわかした気持ちで聴いていただいて、虎太郎くんと慎之介くんのキャラクターを愛していただけたらうれしいです。ほかのシリーズでは、また違うかけ合いが楽しめるので、全シリーズ通してよろしくお願いします。

――ありがとうございました！

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