2016年1月8日(金)
2014年のオリコン作家別売上ランキングにて、第1位を獲得した作家・西尾維新さん。その代表作『<物語>』シリーズの最初の物語である『傷物語』の劇場アニメ3部作の第1部、『傷物語<I鉄血篇>』の全国上映が、1月8日よりスタートしました。
その公開初日の舞台挨拶では、主人公・阿良々木暦を演じた神谷浩史さん、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを演じた坂本真綾さん、羽川翼を演じた堀江由衣さん、忍野メメを演じた櫻井孝宏さんが登壇しお客さんの前でトークを披露。
初日を迎えた現在の心境や収録当時の裏話などを語り、会場を大いに盛り上げました。
映画が始まってから終わるまで、本編三部作全部を観たと感じるくらいの疲労と同時に「スゴイ作品を観たんだ!」というのが第一印象でした。
2007年に『化物語』の第1話を初めて観た時も同じような衝撃を感じ、同シリーズで2度もこのような体験をさせられたことに感動を覚えました。
アフレコの時に完成に近い絵は見ていたのですが、実際に完成したものを見ると何段階もブラッシュアップされていて、驚くことばかりでした。
BGMや音楽の付け方が独特で、それが世界観を作っているなと思いました。また、全体を通して余白を大切にしている作品なので、表情・動き・音楽で魅せていくので、それにより作品により引き込まれました。
最初は家で1人で観たんですが、すごく怖いと感じました。得体の知れないものとの出会いを見てしまったという感じがしました。普通のころの阿良々木くんが新鮮でしたし、ここが全ての始まりなんだと思うと、感慨深かったです。
スクリーンで音響もきちんとした空間で観たのですが、凄いものを観て、凄いものを作って、凄いものに参加したんだというような、一言では言えない、いろんな感情を呼び起こされました。まだまだ先があるんだと思わせてくれる瞬間を見た感じがしました。
本当に声優をやっていてよかったと思わせてくれる作品になりました。でもそれで満足しているわけではなく、この後二部、三部と続き、すべてが終わった時に改めて声優をやっていて良かったと思えるように作っていきたいと思います。
まだまだ続く劇場三部作、完結までお付き合いください!
待ちに待った『傷物語』で、その前にシリーズ何作もあったのは、楽しい時間を一緒に盛り上がって、満を持してのこの日を迎えるためだったんだなとわかりました。
皆さんの観たいという気持ちと、作り手の作りたいという気持ちが合致してこれだけ多くの作品となりました。ぜひ『傷物語』三部作、一緒に見届けていただけたらと思います。
Ⅰがこんなに面白いのだから、II、IIIはもっとどんどん盛り上がってきて面白い作品になること間違いなしですので、ぜひ続きも観て欲しいです!
初めて<物語>シリーズを観た方はその後他のシリーズが時系列で見られるので、完結した後のそういった楽しみ方もして欲しいです。
登壇した時に皆さんが“何か良いことがあった”というような顔をしていて充実した気持ちでこの場に立てました。映画の醍醐味がギュウギュウに詰まった本当に楽しいすばらしい作品ですので、何度でも劇場に足を運んでいただいて楽しんでいただければと思います。
2016年夏に全国ロードショーが予定されている『傷物語<II熱血篇>』のティザービジュアルと、『傷物語<I鉄血篇>』2週目入場者プレゼントの詳細が公開されました。
『傷物語<I鉄血篇>』の入場者プレゼントは、<物語>シリーズと、西尾維新さんがこれまでに書き上げた小説のキャラクターたちが初めてコラボレーションする書き下ろし小説『混物語(マゼモノガタリ)』です。第2週目は、『最強シリーズ』より“哀川潤”が登場します。
▲2週目:西尾維新書き下ろし小説「混物語」第強話 じゅんビルド |
※数量限定で、なくなり次第終了となります。
※<I鉄血篇>では4週連続での配布となります。
※2週目以降は、毎週土曜日からの配布となります。
2014年のオリコン作家別売上ランキングにて、第1位を獲得した作家・西尾維新。代表作<物語>シリーズは、2009年の『化物語』を皮切りに、監督・新房昭之×制作・シャフト(代表作『魔法少女まどか☆マギカ』)によってTVアニメ化。
先鋭的な演出と魅力的なキャラクター造形、原作の文体を忠実に再現した台詞まわしで大きな話題を集め、Blu-ray、DVD、全27タイトルが累計出荷枚数200万枚を突破。異例のセールスを記録した。
現在『暦物語』までのアニメ化が決定している、まさに2010年代を代表するアニメシリーズのひとつである。今回、劇場作品として公開される『傷物語』全三部作では、<物語>シリーズ最初のエピソードが語られる。
スタイリッシュな映像とともに描き出される“<物語>の始まり”は、多くの観客に衝撃を持って受け止められることだろう。
それは3月25日春休みのある日のこと。私立直江津高校に通う高校二年生・阿良々木暦は、偶然に学校一の優等生・羽川翼と知り合う。彼女の口から飛び出したのは、最近出没するという“金髪の吸血鬼”の噂だった。
普段人とのかかわりを避けているものの、気さくな翼のことを好ましく思う暦。その夜、暦は噂の吸血鬼と遭遇する。“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。金髪金眼の彼女は、四肢を切断され、周囲に血を撒き散らしながら、暦に助けを請う。
求められるままに、キスショットに自分の血を与える暦。次に目覚めた時、彼は彼女の眷属に生まれ変わっていた。戸惑う暦に、キスショットは告げる。「ようこそ、夜の世界へ」と……。
2006年に発表された第一作『化物語』から、2016年1月刊行の最新作『業物語』までで20巻に達し、またアニメ化作品も2009年の『化物語』を筆頭に、現在までで6作・全75話を数える人気シリーズである。
吸血鬼体質となった高校生・阿良々木暦が、“怪異”に悩まされる少女たちを助けるべく奔走する本シリーズは、巻数を追うごとに、ヒロインそれぞれにスポットを当て、より深くキャラクターを掘り下げていく構成が採られている。
ほぼすべての作品がシリーズの出発点であり、また阿良々木が“吸血鬼”になった経緯を描く『傷物語』から、わずか1年以内の出来事を描いているというのも、特筆すべきポイントである。
【原作】西尾維新「傷物語」
【総監督】新房昭之
【監督】尾石達也
【キャラクターデザイン】渡辺明夫、守岡英行
【音響監督】鶴岡陽太
【音楽】神前暁
【アニメーション制作】シャフト
【製作】アニプレックス、講談社、シャフト
【配給】東宝映像事業部
【キャスト】阿良々木暦:神谷浩史/キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード:坂本真綾/羽川翼:堀江由衣/忍野メメ:櫻井孝宏
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト