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2016年1月21日(木)

『俺氏、異世界学園で「女子トイレの神」になる。』発売前から話題だった電撃文庫の衝撃作をレビュー!!

文:電撃オンライン

 周防ツカサ先生が執筆する電撃文庫『俺氏、異世界学園で「女子トイレの神」になる。』の紹介記事をお届けします。

『俺氏、異世界学園で「女子トイレの神」になる。』

 物語の見どころ

解決率100%!! トイレの個室が悩み相談室に――!?
「“女子トイレの神様”やっているけど質問ある?」

 実は「タイトルがヒドイ!」と発売前から話題になっていた本作。いったいどんなヒドイ物語が展開するのだろうかと気になっていた人も多いはず!! ……ということで俺氏、実際に読んでみたお!!!!!

 結果、ヒドイ話ではなく、ヒドイ女の子がヒロインのすごくイイ話でした。地球と異世界が扉で繋がったおかげで、異世界人との交流が盛んになった関東の地方都市・門世町。物語はこの町に建てられた異世界人率90%以上を誇る異世界連合学園に、主人公の世良隼也が転校してくるところからスタートします。

 今日こそは、と思いつつも世良は転入先の1年C組のメンバーと友達になることができません。その理由はみんながあまりにも人間離れしすぎているから!!

 荒ぶる火の精霊と氷の魔獣、棍棒を持ったオーク、怪しい白い粉を持参する半魚人、水槽に入ったまま登校してくるセイレーンなどなど。心のオアシスと呼べるのは、内気な世良に優しい言葉をかけてくれる学級委員長のアイリス(有翼人種)だけ……。

 ところがある日のこと。女子トイレの個室で、こっそり故郷の神・天空神マテールを召喚しようとしたアイリスが、神ではなく世良を召喚するという珍事件が発生。ちなみにアイリスは、悩み事を神に打ち明けて助言をもらうのが日課だったそう。

『俺氏、異世界学園で「女子トイレの神」になる。』

 これをきっかけに衝撃の真実が明らかになります。素顔のアイリスは優等生ではなく、1人ではなにもできないドジっ娘であること。深夜アニメ好きなオタクであること。ムッツリスケベであること。誰にもいえない“とんでもない秘密”を抱えていること――。

 でも、一番の衝撃は、この事件をきっかけに世良自身が“トイレの神様”として、生徒たちの悩み相談を引き受けることになったことかも!!

 ボッチの地球人が異世界人たちのお悩み解決に大奮闘する、愛(?)と友情の青春ストーリー、文体も軽快で読みやすいのでオススメです♪

 登場人物の見どころ

個性豊かな異世界人の中に入ると、
普通の地球人が逆に目立つという結果に♪

 白い羽根を広げたアイリス・オースティンを見た時、天使だと思いました♪ 1年C組のクラス委員長を務める才女で、誰にでも優しく、学園の女神的存在の美少女。それがまさか……神様の助言がないと問題を解決できないダメな子だったとは!!!!!

 自ら守護神を召喚し、ブルーレイレコーダーの使い方からテスト勉強まで神様に教えてもらっていたなんて、ちょっとずるくないですか? こんなヒロインって新鮮♪

 そうそう男子ならば、素肌に学ランをはおった巨漢のオーク・ユリアンに注目です。物語冒頭に登場した時は、正直、友達になりたくないって思いました(失礼)。C組の中でも悪目立ちしているし、棍棒部を設立して心身を鍛えている(?)のも怖いし……。

 でも、物語を読み進めると、コイツが予想以上にイイヤツ!! まさか世良との熱い男の友情に心が動かされる時がくるとは――いいぞ、もっともっとやれ!

 さらに、炎を操る美少女精霊のフレイハート、白衣に白い粉(塩)を持ち歩く半魚人のアイザック、マントをはおったミステリアスな魔人・フィオナなどなど。

 個性的な登場人物に事欠かない本作が織り成す学園ドラマは、ツッコミどころ満載だけどとても楽しげで、「こんな学園生活もいいかも!」と思ってしまうほど♪ この本を読めば新年から笑って、心が温かくなること請け合いですよ!

(C)周防ツカサ/ KADOKAWA CORPORATION 2016
イラスト:もくふう

データ

▼『俺氏、異世界学園で「女子トイレの神」になる。』
■著者:周防ツカサ
■イラスト:もくふう
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2016年1月9日
■定価:590円+税
 
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