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2016年1月20日(水)

『バイオハザード0 HDリマスター』とテーマ曲を楽しんで! Raychell feat. RICKEY & RABBIEインタビュー

文:kbj

 カプコンが1月21日に発売するPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC用ソフト『バイオハザード0 HDリマスター』。本作のテーマソング『Until the Justice』を歌う、Raychell feat. RICKEY & RABBIEへのインタビューを掲載する。

『バイオハザード0 HDリマスター』

 『Until the Justice』は、1月20日にリリースされたRaychell feat. RICKEY & RABBIEのミニアルバム『0』に収録されている。『バイオハザード0 HDリマスター』のテーマソングに加えて、ボーカルのレイチェルさんが出演していた舞台『BIOHAZARD THE STAGE』の劇中挿入歌としても起用された。

『バイオハザード0 HDリマスター』

 今回はメンバーのレイチェルさん、リッキーさん、ラビーさんにタイアップ楽曲や映像収録、さらに舞台や活動について語っていただいた。彼らのファンだけでなく、『バイオハザード』ファンはぜひご覧いただきたい。なお、インタビュー中は敬称略。

『バイオハザード0 HDリマスター』
▲左からリッキーさん、レイチェルさん、ラビーさん。

ゲームと音楽が大好きな3人

――レイチェルさんは、『Coils of Light』で『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』のテーマソングを担当されました。縁があり再度ゲームのタイアップが実現しましたが、普段からゲームを遊ばれるのでしょうか?

『バイオハザード0 HDリマスター』
▲『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』

レイチェル:兄弟がいたので、昔から日常的にやっていました。アクションゲームや格闘ゲームをプレイします。『ドラゴンズドグマ』は楽曲をやらせていただいたこともあり、けっこうプレイしましたね。

ラビー:僕はいろいろやりますね。『バイオハザード』シリーズや『ストリートファイター』シリーズなどが好きです。『モンスターハンター』や『メタルギア ソリッド』なども遊びます。

リッキー:僕は見る専門で、盛り上げ担当です。ただ、『ロックマン』は好きでプレイします。やっぱり手からいっぱい弾が出て、動けるのが爽快ですね。あとは音がすごく気持ちいいです。

――アーティストということで音に敏感なんですね。

リッキー:そうですね! 気づきませんでしたが、昔からそういう素質があったのだと。

――『バイオハザード』シリーズは遊ばれていましたか?

レイチェル:3人ともやったことはあります。でも私はホラーが苦手なので、怖くて最後まで遊べませんでした。

ラビー:僕はクリアまでやっています。いろいろなシリーズ作品をプレイしています。

『バイオハザード』へのリスペクトがつまった作品

――どのような経緯で起用が決まったのでしょうか?

『バイオハザード0 HDリマスター』

レイチェル:先ほどもお話にありました『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』をきっかけにカプコンさんとつながりができました。その時に「私たちは『バイオハザード』が好きなんです」と話をした時に、『バイオ0』のHDリマスター化について、お聞きしました。そこで「ぜひやらせてください」と申し出て、担当させていただきました。

――タイトルの『Until the Justice』は、どういう意図でつけられたのでしょうか?

リッキー:「正義まで」です。

――え? ずいぶんとストレートなネーミングだったのですね。

リッキー:正義(Justice)がまずはメインのコンセプトとしてあります。そこに、正義を貫くまで相手を信頼しあってやっていくという、ゲームのテーマを加えて『Until the Justice』……「正義まで」と名付けました。

――ロゴも『バイオハザード』らしさをイメージしたのでしょうか?

ラビー:Yeah~~! そうです!!

『バイオハザード0 HDリマスター』

レイチェル:ロゴはラビーが作っているんですが、今回は『バイオハザード』のロゴをイメージして作ったんですよ。

ラビー:リスペクトして作りました。今日のインタビューで初めて気づいてもらえたので、すごくうれしいです。そのうえで、『バイオハザード』にはない銃痕を加えているのもポイントです。

――ミニアルバムの名前が『0』というのも、コラボから?

レイチェル:はい、せっかくならばしっかりと一緒に歩んでいきたいと思い、『バイオハザード0』からいただきました。

――歌詞をRaychellさんが担当されたということですが、どんなことを考えながら作られましたのでしょう?

レイチェル:楽曲を制作する際に、『バイオハザード0 HDリマスター』のために書き下ろすというのが前提としてあったので、カプコンさんからゲームの資料をたくさんご手配いただきました。そこにはゲームのコンセプトや物語などがあり、いろいろと調べていきました。

 『バイオハザード0』はすべての原点でここから物語が動き出すスタート地点。なぜこんなことが起こり、なんのためにサバイバルに巻き込まれたのか、何を守るために戦うのか……そのようなことがゲームを遊ばれた方や、曲を聞いた方に感じていただきたいと考えながら作りました。

 それがタイトルの……。

リッキー:『Until the Justice』!

レイチェル:そこにつながるのです。

――静かなイントロから徐々にテンポアップしていく曲ですが、こちらもゲームの世界をイメージしてこうなったのでしょうか?

『バイオハザード0 HDリマスター』

レイチェル:『バイオハザード』には孤独感があるのですが、疾走感や爽快感も入っていると思います。そこを出したいと考え、ああいう形にしています。

ラビー:僕が意識したのはゾンビですね。ゾンビに食べられないように、勢いをつけていくという感情で歌いました。

リッキー:レイチェルが緊迫感や迫ってくる感じを表現していたので、僕たちのラップも、勢いをつなげて1つのストーリーを組み立てていくことを意識しました。

――こだわりの部分はどこですか?

レイチェル:曲の中に、銃撃音など入っているのでそういう細かな部分も聴いていただきたいですね。

ラビー:ぜひ、ヘッドフォンで!

リッキー:1人で聴くのが恐ければ、皆で明るく聴いてほしい!

(一同笑)

――お気に入りの部分は?

レイチェル:歌詞の中の「その声をその言葉信じてもいいの」です!

リッキー:Raychellさんの歌の入りと、Rabbieの「イェーバディ!」が好きです。

ラビー:イントロの静けさ。これはこの曲の世界に引き込まれます。

嵐のような雨の中で貫いたジャスティスとは!?

――PVにはゾンビのようなクリーチャーが登場したり、洋館のようなところが出たり、ゲームを意識した作りになっているんですね。

『バイオハザード0 HDリマスター』
▲ミニアルバムとDVDがセットになっており、DVDにはPVの他に、『Until the Justice (biohazard 0 HD REMASTER REBECCA Clip)』が収録されている。

レイチェル:映像全体が、『バイオハザード』を意識しています。私が森でうたたねしているところから始まります。目が覚めると、森に霧がかかっていて、ゾンビが大量にいる。ゾンビから逃げて洋館に走っていくと変な人が2人いて「あれもゾンビ?」と思うと、リッキーとラビーなんです。

 仲間と一緒に礼拝堂にたどりつくと、タイラントのようなクリーチャーがいる。YouTubeにあがっているものはそこまでですが、このようなストーリー仕立ての映像になっています。

リッキー:とにかく寒かった印象があります。嵐のような雨と寒さなうえに、2日間のスケジュールがタイトでした。スタッフを含めて、ほぼ寝ずに撮影していました。

ラビー:寒さと大雨が降る中、リッキーはタンクトップだったので、とにかく寒かったと思います。

リッキー:僕はこのスタイルを絶対に曲げないので!

――それがリッキーさんの“Justice”だと。

リッキー:はい!(笑) 撮影中はレイチェルの動きやクリーチャーの大きさに感動しました。

レイチェル:私は何十体ものゾンビを前にしたのが初めてだったので、改めてゾンビの恐ろしさを感じました。ゲームや映画ではなく、近くで見るとリアルで震えました。

 今回、特殊メイクの先生が来てくださって、1人2時間くらいかかるんですね。リッキーとラビーもゾンビになりました。

レイチェル:最後には舞台のソフィー・ホームがきて、私を助けてくれるんですね。そこは見どころなので、ぜひDVDで見てほしいですね。

――舞台でレイチェルさんが演じたソフィーがご自身を助けにくるんですね。

レイチェル:そうなんです。舞台とリンクした作品になっているので、ぜひそこも見ていただけるとうれしいです。

――もし、『バイオハザード』のような出来事に巻き込まれてしまったら、どうしますか?

『バイオハザード0 HDリマスター』

レイチェル:絶対に巻き込まれたくないです! でもあの世界はゴールのようなものがないので、とにかく恐いですよね。隠れていても解決しない……外に出ないといけないのに、外にはゾンビがいる。恐いので、そんな世界には行きたくないですね。

リッキー:正直、すぐにゾンビになったほうが楽だと思います。「おいでおいで」といってかまれると思います。

レイチェル:え? 感情も何もなくなっちゃうんだよ!?

リッキー:つらいとかおなか減るとかよりはいいです。寒いのもきつい……No painでいたいです。

ラビー:そんな世界ならばいさぎよくゾンビになります。自分自身を撃ち殺すか、ゾンビになります。ゾンビになれるのは1回しかチャンスがないんですよ! 人間はだいぶ楽しんだので、次はゾンビを楽しみます。

リッキー:第2の人生をゾンビとして!

レイチェル:え~~~! 本当に!? 私は生きたいな。一緒にいるパートナーがどこかで感染してしまった時に、どうするのか……考えただけでも困りますよね。『バイオハザード』は深いなあといつも思います。それは今回の制作や舞台に出て感じました。

舞台やイベント参加と走り続けた2015年……2016年は『0』から始まる!

――舞台には挿入歌だけでなく出演されていたレイチェルさんですが、初舞台はいかがでしたか?

『バイオハザード0 HDリマスター』
▲舞台あいさつの模様。レイチェルさんは後方右から2人目。

レイチェル:普段一緒にいて、守っていた人がゾンビになってしまった時にどうするのか、考えました。あとは命の重さを感じました。ただ、貴重な体験をさせていただけたと思います。

ラビー:舞台の物語やアクションもすごかったんですが、途中で僕たちの曲が流れるんですね。その時はめちゃくちゃにうれしかったです。そこはアクション的にも盛り上がるところで、最高でした。

リッキー:それもありますし、レイチェルがアクションをしているのを見て、感動しました。練習に付き合って動きを何度も見ていたんですよ。それが実際にステージで繰り広げられているのには言葉が出ませんでした。

レイチェル:今回が初の舞台で、セリフやアクションなどわからないことだらけ。そんな渡しの練習に2人は付き合ってくれたんです。

――曲も舞台も3人で作り上げたと。

レイチェル:本当に2人には感謝しています。あとは、「自分が歌う曲が流れながら演じることなんて、この先ないだろうな」と幸せを感じながら、毎公演立たせていただきました。

――『Until the Justice』の歌詞にあったように、運命を思わず感じたことは最近ありますか?

レイチェル:自分がその時考えていた人……友だちや家族、大切な人……その人から突然連絡があったり、街中でばったり会ったりした時は運命を感じますね。

リッキー:LOVEですね。マイケルの話があった時、ラビーと一緒のタイミングで「LOVE」という単語が出てきて、かぶったなあと。

ラビー:いや、僕はその時に運命を感じませんでした(笑)。

レイチェル:ただ、舞台のこともそうですし、曲を含めてこの3人で『バイオハザード』とかかわれたことは運命だと思いました。……こんなまとめでいいでしょうか?

リッキーラビー:ありがとう!!

――CWの『Krazy』についても教えていただけますか? こちらの聴きどころをお願いします。

レイチェル:サビ前の私が歌うフレーズですね。そこからサビでみんなでうねるところ。

リッキー:サビのウネリがツボです。

ラビー:イントロの力強さですよ! イントロlover!

――先日開催されたイベント“ZONBIE RUN(ゾンビラン)”に出演されていましたが、いかがでしたか?

ラビー:やっと治りかけているんですが、すぐに転びました。走る前にスタッフの人から「毎回怪我をする人がいるので、気をつけて」と言われていたんですが、スタートして5分もしないうちに転んで血だらけになりました! なので転んだことしか覚えていませんね(笑)。

リッキー:イベントはとにかく盛り上がっていました。ゾンビのクオリティもそうですし、人の熱気もあり、イベント後の野外ライブもすごく盛り上がっていました。ステージもゾンビのようなセットで、カッコよかったです。

レイチェル:私はランニングせず、2人が走るのを見ていたのですが、性格が出ると思いました。“ゾンビラン”は人間とゾンビに分かれて行い、人間は腰につけた3本のタグをゾンビに取られないようにするんですね。

 ラビーは転んだその場で人間であるタグを3本取られてしまったんです。

ラビー:転んだ瞬間に20人くらいのゾンビが迫ってきて、一気にブチブチブチって!

レイチェル:リッキーはとられつつも、最後まで人間でいたんですよ。

リッキー:はい、最後に一本だけ! 腰につけた俺のジャスティスを守りました!

レイチェル:命綱を隠しながらゴールしました。ドジふんでゾンビになる人、頭がいいのか、悪いのかわからないけど、うまくすりぬけていく人……人間性が出ておもしろいと思いました。

――記事をご覧の方に、メッセージをいただけますか?

『バイオハザード0 HDリマスター』

レイチェル:今回の『Until the Justice』は『バイオハザード0 HDリマスター』のために作った楽曲であるので、ユーザーの方、『バイオハザード』ファンに聞いていただき、愛していただければすごくうれしいです。ゲームでも流れるので、ぜひゲーム、楽曲をチェックしていただきたいです。

リッキー:この曲をきっかけに僕たち、Raychell feat. RICKEY & RABBIEを知ってくださった人。SNSをやっていているので、つながっていきましょう。

ラビー:『Until the Justice』を聞きながら、『バイオハザード0 HDリマスター』をプレイしていただくとより一層楽しめるし、曲も好きになると思います。どちらも楽しんでいただけると超うれしいです!

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データ

『0(ゼロ)』
■品番:ミニアルバム+DVD RZCD-86038/ミニアルバム RZCD-86039
■発売日:2016年1月20日
■価格:ミニアルバム+DVD 2,592円(税込)/ミニアルバム 1,944円(税込)
 
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