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2016年1月26日(火)

『バイオハザード アンブレラコア』5月12日発売。最新動画やMAPの情報も公開中

文:イズミン

 カプコンは、PS4/PC用ソフト『バイオハザード アンブレラコア』を5月12日に発売することを発表しました。価格は、ダウンロードコード版が5,990円+税、ダウンロード版が3,694円+税となっています。

『バイオハザード アンブレラコア』

 本作は、ダウンロード版の配信と同時に、本編と追加コンテンツ、2枚組のサウンドトラックCD“バイオハザード アンブレラコア コンプリートサウンドトラック”や“バイオハザード アンブレラコア オペレーションマニュアル”などをパッケージ化したダウンロードコード版が発売されます。

●動画:『BIOHAZARD UMBRELLA CORPS』 2nd Trailer

2つのMAPの情報が公開

 新たに“発端の村”と“トライセルHQ”の2つのMAPの情報が公開されました。どちらも『バイオハザード』シリーズの過去の作品に登場したMAPとなっています。

●発端の村

 “発端の村”は『バイオハザード4』冒頭の舞台となったヨーロッパのとある寒村です。大統領令嬢誘拐事件の捜査のため、合衆国エージェントとなったレオン・S・ケネディが最初に訪れた地でもあります。

『バイオハザード アンブレラコア』
『バイオハザード アンブレラコア』

 本MAPでは、デザインも『バイオハザード4』本編をモチーフにしており、印象的な塔を始め、同作を遊んだプレイヤーには懐かしい要素が散りばめられています。

 複数の建物が点在するので室内に身を潜めたり、屋根の上の駆け引きも味わえるMAPです。

『バイオハザード アンブレラコア』
▲『バイオハザード4』の舞台で戦闘が展開されることも見逃せません。
『バイオハザード アンブレラコア』
▲屋根での攻防戦。高所に陣取っての膝射、伏射姿勢が有効です。
『バイオハザード アンブレラコア』
▲死角を利用して強襲を狙うこともできますが、壁を昇る時には無防備になってしまいます。

●トライセルHQ(ヘッドクォーター)

 『バイオハザード5』に登場した、かつて世界に名だたる多国籍複合企業であったトライセル社。HQ(ヘッドクォーター)の名が示すとおり本部機能が隠されており、特に生物兵器の開発データなど同社が表にすることができない機密情報の中枢でした。

『バイオハザード アンブレラコア』
『バイオハザード アンブレラコア』

 本MAPは多階層の構造になっており、さらに室内は壁や家具、開け具合が選択可能な扉などが多く存在します。扉近辺での駆け引きや、“牽制するのか? それともしっかり狙うのか?”といったアナログカバーの使い分けが重要になります。

 壁や扉で区切られた区画が多く、単独で複数の敵の相手をするような状況に持ち込まれないように、チームの連携が一層重要になるMAPです。

『バイオハザード アンブレラコア』
▲吹き抜けを介して、階上と階下、さらには室外も含んだ戦闘。多階層ならではの戦いが楽しめます。
『バイオハザード アンブレラコア』
▲各所の通気ダクトは上下階の抜け道にもなっています。ここから奇襲を狙うのも戦略です。
『バイオハザード アンブレラコア』
▲本作では扉は単純な出入口ではなく、開閉具合を段階的に選ぶことができます。隙間から撃つなど身を隠す遮蔽物として積極的に利用しましょう。

過酷な実験を生き延びる“The Experiment”モード

 ザ・エクスペリメントは1人プレイ専用のプレイモードです。感染者やクリ―チャーで溢れる封鎖地区を戦場に、プレイヤーは20を超える困難なミッションを生き残らなければなりません。

 しかし、もし数々のミッションを生き残ることができれば未熟な新兵であっても歴戦の強者と渡り合えるほどの技量が身についていることでしょう。

 『アンブレラコア』の世界観をより深く味わえることはもちろん、シューター初心者のエントリーにもうってつけのプレイモードです。

●ストーリー

 謎の組織に法外な報酬で呼び寄せられた傭兵、それが貴方です。

 世界に刻まれた爪痕=バイオテロ跡地。貴方は厳重な監視体制の元、立入りを禁じられた区域へと放り込まれます。

 そこで行われている戦闘は何かの実験のためなのは明らかですが、その仔細、目的が知らされることはありません。

 貴方たち傭兵はゾンビら感染者がたむろする封鎖地区に、わずかな武器だけを手に放り込まれ、テストを繰り返すのです。

 無論、生命の保証などどこにもありません。そこは“実験”という名のコロシアム。

 貴方は生き延びるためにクリーチャーと戦い、ミッションを達成しなければなりません。

 頼れるものは、ときおり設置されるアイテムと己の力量だけ。

 ミッションが達成されると、次にはより難度の高いミッションが提示されます。

 傭兵たちが死のうと研究者達は微塵も気にかけません。新たなモルモットが供されるだけ。

 貴方はこの“実験”、ザ・エクスペリメントから生還することができるでしょうか?

●ザ・エクスペリメント:死の実験、始動1

 被験体=傭兵の不足によって滞っていた実験は、貴方の参加によって再開されることになりました。

 初めての実験ミッションはt-ウィルス感染者、すなわちゾンビのDNAサンプルの採取です。プレイヤーは限られた兵装で封鎖地区に侵入、感染者を倒し、規定数のDNAサンプルを集めなければなりません。悪夢の実験が幕を開けます。

『バイオハザード アンブレラコア』
『バイオハザード アンブレラコア』

●ザ・エクスペリメント:死の実験、始動2

 他のプレイモードと異なり、ザ・エクスペリメントではプレイヤーにゾンビジャマーが与えられることはありません。ゾンビはプレイヤーを食料として認識し、群れを成して襲い掛かってきます。

 彼らは強力な再生能力を有しており、倒した屍からは、ほどなく新たな個体が再生されてしまいます。今回の実験では、プレイヤーは何とか既定数のDNAサンプルを入手し、生き延びることができたようです。

※ゾンビジャマー
 強力な電磁波で感染者の感覚機能をマヒさせ、事実上、装備者を不可視化する装備。

『バイオハザード アンブレラコア』
『バイオハザード アンブレラコア』

●ザ・エクスペリメント:拠点確保

 今度の実験の舞台はトライセル社の本部跡です。ここはトライセルの裏稼業=兵器開発の重要な場所だったようで、対立企業が手引きしたと言われるバイオテロ攻撃によって壊滅し、現在は汚染エリアとして封鎖されています。

 この地に残る通信設備群を再起動し、所定の時間クリーチャ―による攻撃を耐えきって動作を維持するのがミッションです。ゾンビだけでなく、この場所が襲撃された時に持ち込まれたケルベロスが非常に厄介です。

『バイオハザード アンブレラコア』
『バイオハザード アンブレラコア』

●ザ・エクスペリメント:発端の村

 ヨーロッパでの実験地は閉鎖された寒村です。ここではt-ウィルスに感染によるゾンビではなく、寄生虫プラーガの感染により発生したガナードと呼ばれるクリーチャーの危険性の為に閉鎖/隔離されています。

 ゾンビとは異なるクリーチャーであり、ここでも規定数のDNAサンプル採集がミッションとなります。ガナードは農具などを武器として携えており、ゾンビよりも攻撃力が高くなっています。加えてクリーチャー化したカラスによる不意討ちも大きな脅威です。

『バイオハザード アンブレラコア』
『バイオハザード アンブレラコア』

プレイヤーに襲い掛かるクリーチャーたち

 封鎖地区内に跋扈するクリーチャーの情報も公開されました。

 生物兵器流出による汚染やバイオテロで深刻な被害を受けた地区は、封鎖地区の指定を受けています。封鎖地区は立入りこそ厳重に禁じられていますが、積極的に復旧や除染が行われているわけではなく、感染の拡大を避けるため隔離処理を維持していると言った状態です。

 封鎖地区では、さまざまな勢力が戦闘行為を繰り広げているとの報告もありますが、駆除を逃れたクリーチャーに加えて、交戦に際して新たなB.O.W.(有機生命体兵器)すら持ち込まれているようです。

●Creature’s file 01:ゾンビ

『バイオハザード アンブレラコア』

 ゾンビはその多くがt-ウィルスによる感染被害者です(Cウィルスより派生した感染被害も報告されています)。t-ウィルスは、多くの生物を凶暴化させる作用が見られますが、人間が感染した場合には凶暴化に加え、知能の著しい低下と皮膚組織の劣化、そして急速な新陳代謝が進行します。

 異常な速度でエネルギーを消費するため、彼らは常に猛烈な飢餓感に衝き動かされ、食糧=非感染者を襲うこととなります。新陳代謝による再生能力と痛覚を持たないことがあいまって、ゾンビは脳髄を破壊されない限り、活動を止めない高い不死性も合わせ持っています。

 本作に登場するゾンビは事件当時から置き去りにされた者に加えて、封鎖地区内の争いによって新たに感染した個体も含まれているようです。

●Creature’s file 02:ケルベロス

『バイオハザード アンブレラコア』

 ケルベロスはアンブレラ社によるB.O.W.(有機生命体兵器)研究の中で生み出された生物兵器です。大型のドーベルマン種をt-ウィルスに意図的に感染させたものですが、腐敗による皮膚の裂傷を除けば、攻撃力、機動性、耐久力、凶暴性のいずれもが大きく向上しています。

 群れて攻撃対象を襲うといった、素体の習性も残されており、安価な製造コストと併せて兵器としての要求スペックを充分に満たしていました。

 なお、ラクーン事件の際にはゾンビ犬の存在が報告されていますが、これらは署内の警察犬が二次感染した個体であり、人為的に製造されたケルベロスと近似種ながら明確に区別されています。

 本作の“トライセルHQ”にもケルベロスが出現しますが、このケルベロスは二次感染によって発生したゾンビ犬ではなく、何者かが明確な目的を持って製造し、同地区へ放った個体のようです。

●Creature’s file 03:ガナード

『バイオハザード アンブレラコア』

 ガナードとはスペイン語で“家畜”を意味し、ヨーロッパで発見された寄生体“プラーガ”に寄生された宿主を指します。

 プラーガは宿主が自我を保ったまま、他の寄生体への支配力を発揮する“支配種”と、言語能力など最低限の知性だけを残し、支配種の命令へと従属する“従属種”の2種に大別されますが、このMAPに出現するのは従属種プラーガに寄生された人間です。

 『バイオハザード4』で描かれたロス・イルミナドス教団によって企図されたバイオテロは鎮圧され、その後ガナードは掃討されました。そして安全性確保の観点からこの地区への立ち入りも禁じられたのですが、禁を破って帰村する住民達が後を絶たず、同地で自生する野生種のプラーガに寄生されてしまったものと思われます。

 社会的行動を欠くなど、知性の大幅な低下がみられ、どうやら『バイオハザード4』に登場したガナードとは異なる性質を持つようです。

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