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2016年2月10日(水)

ゲーム『進撃の巨人』をプレイした感想は? 再現度バツグンのビジュアルと立体機動の気持ちよさにハマる!

文:ophion

 正体不明の生物“巨人”によって絶滅の危機に瀕した人類の戦いを描くコミックス、『進撃の巨人』。日本だけでなく海外でも大ヒットとなったこの作品は、2013年にアニメ第1期が放送され、2016年にはアニメ第2期も予定されています。

 そんな『進撃の巨人』のアニメ第1期をベースにした物語を楽しめるアクションが、PS4、PS3、PS Vitaに登場! 原作やアニメとまったく同じく、『進撃の巨人』というゲームタイトルで世に送り出される本作の見どころをお届けします。

『進撃の巨人』

アニメをベースにした映像は再現度バツグン!

 本作の見どころを語るうえで欠かせないのが、そのビジュアル。エレンたち兵団の面々や城郭都市の街並みは、アニメを忠実に再現しています。もちろん、巨人たちのあのなんともいえない不気味さまで完璧。

 しかもゲーム中は地上から巨人を見上げることも多いため、その圧倒的な巨大さにはアニメ以上の迫力を感じましたね。

『進撃の巨人』
▲ミカサもリヴァイも、アニメそのものといっていいほど。
『進撃の巨人』
『進撃の巨人』
▲最後の砦であるはずの城郭都市からは、広大さを感じられます。
『進撃の巨人』
▲後述する立体機動で素早く動けるからいいものの、巨人の圧倒的な迫力に、最初は近づいて大丈夫なものかと悩みましたね。

 こんなにも丁寧に描かれたキャラクターでアニメ第1期の物語を堪能できるわけですから、満足感はもうパーフェクト! 登場するエピソードは、さすがにアニメ26話ぶんすべてとはいきませんが、メインとなる部分は網羅しています。

 実際、『進撃の巨人』を知らない人にでも「人を喰う巨人のせいで人類ピンチ。それに対抗する兵団がある」というあらすじ(?)さえ教えてしまえば、なんの問題もなく本作を楽しめるのではないでしょうか。

『進撃の巨人』
▲物語上重要なシーンは、ムービーで再現!
『進撃の巨人』

 しかも、本作の物語はアニメ第1期をなぞるだけで終わり、というものではありません。アニメをベースにした“進撃モード”のラスト“終章”では、原作ともアニメとも異なるオリジナルのエピソードが描かれます。

 つまり、まだ誰も見たことがない『進撃の巨人』を楽しめるというわけなんです。アニメ第1期は、女型の巨人に関する一連の出来事で幕を閉じていますが、原作ファンならその先の展開は知っているはず。あの物語をどう踏襲するか、そしてどう予想を裏切っていくかにも注目ですよ。

簡単操作で立体機動の気持ちよさが味わえる!

 さて、そんな本作は、立体機動装置を駆使したスピード感あふれる戦闘も見どころの1つ。本作でもワイヤー2本で姿勢を制御しながら、華麗な空中戦を楽しめます。

 と、ここまでは本作に興味がある人ならPVなどで知っていることでしょう。ですが、なかには「実はあのPVではものすごく複雑な操作をしているんじゃ……」と思っている人もいるはず。実際、自分がそうでした(笑)。ですが、安心してください。本作の立体機動を駆使した戦闘は、操作が非常にシンプルなんです。

●動画:ゲーム『進撃の巨人』プロモーション動画第3弾

 立体機動装置を使った動きは大きくわけて2つありますが、まずは巨人への攻撃を目的としない場合から説明していきましょう。

 フィールド内で素早く長距離を移動したいときに行う操作は、“行きたい方向にアナログスティックを入力しながら□ボタンを押す”、これだけです。

 □ボタンを押すと近くの壁にアンカーを発射。アンカーが壁に刺さると自動でワイヤーが巻き取られ、勢いがついたところでワイヤーを切り離して高速移動。この一連の動作がすべて自動で行われます。

 目の前に巨大な壁があろうが、深い谷があろうが、ボタン1つでスイスイ。ワイヤーを巻き取るときのスピード感と、切り離した後の浮遊感が入り混じったこの独特の移動を繰り返すだけで気持ちいいんです。

『進撃の巨人』
▲立体機動を駆使すれば、フィールド上のどこに行くのも思いのままです!
『進撃の巨人』

 次に戦闘についてですが、巨人との戦闘時はR1ボタンで巨人をロックオンして、□ボタンで巨人にアンカーを射出。アンカーが巨人に刺さっている状態では左アナログスティックの入力で空中を移動でき、左アナログスティックを離すことで巨人に向かって突撃します。

 と、流れで書くと手順が多いように見えますが、□ボタンでアンカーを射出してその後になにもしなければ目当ての方向に移動するという点は、通常時と同じ。アンカーを刺したまま空中を移動できる、という自由が加わるだけです。

 こんなわかりやすい操作ながら、立体機動を用いた戦闘の迫力&魅力は十分過ぎるほど! 相手との距離を保ったままスキをうかがい、ここぞというときにワイヤーを一気に巻き取りながら近づく。この緩急のある動きは立体機動装置の真骨頂です。

『進撃の巨人』
▲空中移動で背後に回り込んだら、スキを見計らって一閃!

巨人の自由を奪う部位破壊がアツい!

 原作などで『進撃の巨人』に触れている人は知っているかと思いますが、巨人はうなじをえぐらなければ決して倒せません。しかも当たり前ですが、巨人は人間を捕食するべく行動します。

 巨人がこちらの仲間を狙っている際など、スキだらけの時なら直接うなじに斬りかかってもよいのですが、戦闘中はそうそう都合よくばかりはいきません。

 そこで重要なのが“部位破壊”というシステム。これは文字通り巨人の腕や足を切断して破壊するもので、足を斬ればバランスを崩し、腕を斬れば巨人の攻撃手段を大幅に制限できます。

 部位を破壊して動きを封じてから確実にとどめを刺すか、最初からうなじを狙いにいくか。周囲の状況や巨人の体力などを考えながら最適な行動を選んでいくのが、本作の戦闘の楽しさだと思います。

『進撃の巨人』
▲部位は一定時間で再生しますが、破壊するメリットは絶大!
『進撃の巨人』

 個人的には、両足を切断してからうなじを狙いにいくのがお気に入り。突進して右足を切断。即座にアンカーを射出しなおして左足を切断。そして巨人が倒れ込んだところに高度からうなじ目掛けて斬りかかる!

 この流れがきれいに決まるとすごく気持ちがいいんですよ。プレイしたらぜひ試してほしいです。

『進撃の巨人』
▲部位に黄色いアイコンがついている場合は、その部位を破壊したときに追加報酬を入手可能。これを目当てに部位破壊を狙う楽しみもあります。

 ビジュアル、アクションともに文句なしの本作。物語として『進撃の巨人』を楽しみたい人も、オメガフォース開発の新作アクションを楽しみたい人も、きっと満足できるかと思います。

 なかでも立体機動を駆使したアクションでは“動くこと自体が新鮮で楽しい”という、不思議な気持ちよさを感じられました。

 文章と写真で長々語ってきましたが、この感覚は記事や動画では表現しきれないもの。ぜひ実際に手にとって、独特の気持ち良さを体験してほしいですね。

(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス

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