2016年2月16日(火)
『チェンクロ』松永Dインタビュー。新章“書架の一族篇”でいよいよフィーナの過去が明らかに!?
2月18日に実装されるスマートフォン用RPG『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』の新章“書架の一族篇”について、『チェインクロニクル』シリーズ総合ディレクターの松永純氏にお話を伺いました。
『チェンクロ』第2部のエンディングまでの流れは“クライマックスチャプターズ(CC)”と呼ばれ、全3部作となっており、昨年12月に第1弾(CC1)の“年代記の大陸篇”が追加されました。今回実装される“書架の一族篇”は、この第2弾(CC2)にあたります。
新章では、フィーナの家族の過去が明らかになる他、3魔神との戦いに決着がつくとか…?これらについて、松永ディレクターにお話を伺いました。4月実装のCC3や今後のイベント、コラボなど気になる情報も語っていただきましたので、ぜひご覧ください!
▲『チェインクロニクル』総合ディレクターの松永純氏。 |
フィーナの家族にまつわる過去が明らかに!
――まず、前回の“年代記の大陸篇”の反響について教えていただけますでしょうか。
ありがたいことに、「とてもよかった」という声をたくさんいただきました。あと「続きを早く」という声も多く頂いていて。物語の最後に向かっていく盛り上がりを感じてもらえているのかな、と思っています。
――“年代記の大陸篇”では、魔神がたくさん出てきましたね。
盛り上げるにあたって、数で勝負!というところもありましたね(笑)。敵の本拠地にやってきたという感じがユーザーさんに伝わっていればうれしいですね。CC2では、さらにクライマックス感の高まる演出を用意しておりますので、ご期待ください。
――“書架の一族篇”のテーマとみどころを教えてください。
CC2は、舞台がCC1と同じ大陸になるので、サブタイトルに大陸という文字が入っていません。それで“一族”という言葉が代わりに入っているのですが、そのタイトルどおり、“フィーナの家族”が大きなテーマとなっています。フィーナのはじまりの物語から、黒の王になってしまう父親、姉のリヴェラ、そして今まで出てこなかった母親の話まで、彼女を取り巻く過去の物語が1つの結末にたどり着きます。
CC1を楽しんでくださった方や続きが気になっている方にはすごく満足してもらえる内容になっていると思います。
――フィーナは秘密の多いヒロインですから、新章の物語は気になりますね。前章でちらっと味覚の秘密が明らかになりましたが……。
そうですね。あれも長年の秘密といえば秘密でした(笑)。せっかくフィーナの生まれ故郷の大陸を舞台にしているので、彼女の過去の物語をしっかり描ききるというのを目指しました。
あとは最終決戦に向かうドラマの流れとして、3魔神との決着がつきます。完全にではありませんが、ほぼ。彼らとのドラマがどう決着するのかというところも楽しんでもらえたらと思います。
CC2は、フィーナの過去や3魔神との戦いを軸にしながら、とにかくいろいろな謎が解決していきます。次章のCC3では書架の大陸とは別の“最後の大陸”が舞台になるのですが、そこにたどり着くために義勇軍がどう困難を乗り越えていくのかをCC2で楽しんでいただければと。最終決戦に向けての怒濤の展開が、CC2の大きなポイントになります。3部作の第2弾にふさわしい内容になっていますので、ぜひお楽しみください!
――“書架の一族篇”の物語のキーパーソンは誰になるのでしょうか?
もちろんフィーナなんですが、リヴェラもですね。フィーナの家族の物語は、リヴェラの家族の物語でもあります。CC2で起きる家族を巡るさまざまなドラマについて、フィーナとは別の旅を続けてきたリヴェラの気持ちを想像して物語を読むと、また異なる読み味になるので、ぜひ味わってみてほしいです。
それと、敵では3魔神の1人、バルクスです! 前章まででも、3魔神の中でもコイツだけいろいろ怪しい動きをしていましたが、いよいよバルクスが本気を出します。バトルでもですね。コイツがどんな攻撃をしてくるのかは、プレイして確かめていただければと。
今回はそのほかにもボスキャラが、非常に熱くできていまして。物語だけでなく、ゲームファンの視点でも、クライマックスを感じてもらえる内容になっていますので、ぜひプレイしていただきたいです。
▲ラベゼリン、マスカルウィン、セレンといったCC1で活躍したキャラクターたちがどうなるのかにも注目したいですね。 |
魅力的な新キャラや迫力満点の新スキルが目白押し!
――バトルにおける新しいスキルなどはあるのでしょうか?
しっかり用意しています! 今回のバトルは、クライマックスということで小難しくせず、派手にかっこいい技を入れていこうというのをコンセプトにしています。中でも目立つのは、シヴァーニの“魔法弾”ですね。シューティングゲームのオプション的なものがたくさん飛び出して自動攻撃するんです。ゲームファンの心をくすぐる、とてもかっこいい動きをするので、見応えありますよ!
▲シヴァーニ |
あとは“復活”を付与できるスキルも、便利さの面でインパクトがあるかもしれません。 “ペレキュデス”というキャラクターが使えます。彼女は、時を操る魔法を使うという設定で、スキルを使用すると砂時計を仲間に付与し、その仲間がやられたときに自動的に復活させるんです。
▲ペレキュデス |
また“スーリヤ”、“ソーマ”、“シャニ”の3人は、とある大陸からやってきた勇士たちで、手裏剣のような専用の武器で戦います。ブーメランのように、一度攻撃した後に戻ってくるといったアクションができます。投げた武器が戻ってくる間にキャラクターを移動させて、攻撃の軌道を変えるという遊びがおもしろいですよ。
▲スーリヤ |
――ちょっととぼけた感じのガイコツたちも気になりますね。
ガイコツたちの中の、スカレットは変身キャラなんですが、変身すると骨の身体が肉を得るという演出になっていて、ビジュアル的にもインパクト的にもおもしろいかなと思っています。ボイスもやたら豪華で、緑川光さん、子安武人さん、速水奨さんにやっていただいています。アフレコもすごく楽しんでやっていただけたと聞いています(笑)。
▲スカレット(声優:緑川光) |
▲ガシャ(声優:子安武人) |
▲カラ(声優:速水奨) |
――“年代記の大陸篇”でちらっと出てきたグール=ヴールはどのようなスキルを使うのでしょうか?
彼のスキルも、すごくかっこいいし強力ですよ! 敵に毒と暗闇とダメージを与える技なんですが、命中した瞬間に、その近くの敵にさらに連鎖して広がっていくんです。効果が“伝染”するイメージですね。異形のキャラらしい、ちょっと怖い技になっています。
▲グール=ヴール |
――松永さんのお気に入りのキャラはいらっしゃいますか?
今回の新キャラクターはいつもに増して、一騎当千なキャラクターたちなので、みんなかっこいいんですよね。あと逆にガイコツトリオはおいしすぎるし……。
ルックス面だと、グール=ヴールみたいな人間じゃないのにダンディというのはいいですね。あと女の子だと、ペレキュデスです。砂時計を背負っている姿がとにかくかわいいなと! すごい魔法使いなんですが、失った命をこの砂時計で取り戻したという背景があって、この砂時計を手放すと死んでしまうんです。でもひ弱な魔法使いなので、重くて身動きがとれないという。不謹慎なんですが、その様がなんとも可愛いキャラですね。
ドラマ面では、北の大陸からやってきた“スーリヤ”、“ソーマ”、“シャニ”の3人組がすごく熱いです。黒の軍勢の秘密を突き止めて世界を救うために何十ものチームで旅立ったのですが、生き残ったのがこの3人だけという。エリート集団の最後の生き残りというシチュエーションが、個人的にとても燃えます。それぞれのキャラクエにつながりがあって、読み応えも抜群です。あ、3人組といえば、ガイコツたちもそれぞれキャラクエでつながりがあります(笑)。
虹の大陸からやってきた魔法使い“シヴァーニ”も、過酷な運命を生きのびた勇士のひとりです。虹の大陸には、虹の七色を司る7人の魔法使いがいて、彼女は紫色を司る魔法使いだったんですが、黒の軍勢との戦いで、彼女以外の6人が命を落としてしまう。そしてシヴァーニは彼らの命を継いで、虹の力そのものを使えるようになり、年代記の大陸までやってきたという物語になっています。ちなみに、さきほど紹介したスキル“魔法弾”は「6つ」射出されます。そういった点も含めて、熱いキャラクターですね。
他にも新キャラクターはいますが、どのキャラも非常に熱い物語を持っています。それともうひとつ。こちらはネタバレになるので言えませんが、CC2の酒場は新キャラだけでなく、CC2以前から登場していた重要キャラが何人か、酒場で仲間に加わります。かなり熱いラインナップになるので、楽しみにしていてください!
【訂正とお詫び】記事公開時、シヴァーニのスキルについて「“魔法弾”は「7つ」射出されます」と記載しておりましたが、正しくは「“魔法弾”は「6つ」射出されます」でした。訂正してお詫びいたします。
▲アストライア |
新バージョンキャラクターへのこだわりとは?
――1月にユリアナ、リフレット、ローエンディア、2月にヴェルナー、カティア、ユニの新バージョンが登場しました。今後新バージョンのキャラは、元々の特性を変えずに伸ばしていく方向になるのでしょうか?
基本的に元のキャラクターの基本的なイメージは引き継ぎつつ、突出した特性については、一部あえて引き継がずに新しくするという方針にしています。そうすることで、新バージョンと元々のキャラ、両方使っていけるようにというのを目指しています。新バージョンが出ても、元バージョンに対する愛着があり、引きつづき使いたいという気持ちは絶対に強いと思うので、上位互換にはしたくないんです。ただあまり特性を変えるとイメージとずれてしまうというジレンマがあり簡単ではないのですが、今後もなんとかそれでやれないかと、開発担当が試行錯誤しているという状況ですね。
今回も3名ともその方針で、キャラの基本イメージを保ちつつ、新たな特徴づけを目指しています。たとえばカティアは、回復もできるバランス型のキャラでしたが、指揮官というイメージの中で、賢者の塔キャラ全体の強化能力という特性にして、新たな特徴付けをおこなっています。
――個人的には、リフレット Ver.2がうれしかったです。ヒップアタックも強烈でしたし……!
そうですね。各酒場の初期SSRは、どれもプレイヤーの皆さんの思い入れが強いので、それに応えるべく、開発チームも気合をいれて作っています。今回のリフレットも担当が、デフォルメした体なのにヒップアタックに見えるよう、動きにもかなりこだわりました。あのサイズで普通に作ると、ヒップアタックにまったく見えないんです。なのでリテイクを繰り返して。あのヒップアタックには、モーションデザインの職人技が込められているんです(笑)。
神器“天晴乃煌剣”が出現したら“あっぱれ”!?
――“探索”と“武器錬金”について、ユーザーの評判はいかがですか?
「武器錬金のための資金が足りない!」という話を本当によく聞きましたね……。申し訳ないです。“探索”である程度武器がたまったタイミングで“武器錬金”が実装できると、遊びの流れがきれいに作れるはずという計画だったのですが、武器がたくさん貯まっていたぶん、お金も一気に必要となってしまいました。
――私も金策に追われています(笑)。武器錬金といえば、神器“天晴乃煌剣”が話題になっていますが、天晴の読み方は“あっぱれ”でいいのでしょうか?
はい。正式名称は“てんせいのこうけん”なのですが、通称で“あっぱれ”と呼ばれたくてこの名前にしています。とても手に入りにくい武器なので、出現したら「おめでとう!」と言ってあげたいとスタッフが提案してくれて。性能面も、とにかく稀少なので、そのぶん頭ひとつ飛び抜けた性能にしようということで作られています。武器錬金でできる武器の中でもとにかく大当たりです。
――今のところ神器はこの斬武器だけなのでしょうか?
今のところはそうですね。でも、当たりの武器は運営中に随時追加していくと思うので、これからも武器錬金を楽しんでいただければと思います。また、今月のバレンタインイベントでは期間限定の錬金武器というのも登場していますし、今後もいろいろバリエーションは広がっていくかと思います。
今後のイベントやコラボの予定は?
――2月以降に実施されるイベントやコラボなどを、お話できる範囲で教えていただけますでしょうか。
2月は、賢者の塔のチャレンジクエストが実装されます。魔法使いが有効なバランスになると聞いているので、すでに育成済みの魔法使いたちや、新バージョンのヴェルナーたち、新章の魔法使いたちを使ってチャレンジしていただければと思います。
――他にも何かイベントはされるのでしょうか?
4月にCC3の実装を予定しているのですが、そこに向けて盛り上がるようにイベントはどんどんやっていきます。3月には、KADOKAWA・メディアファクトリーさんとのコラボ企画を実施します。今回のコラボは規模が飛び抜けて大きいものでして、なんとコラボ大陸を作ってしまうんですよ! キャラクターやストーリーの制作はすべてKADOKAWAさんにお願いしていまして、メインストーリーは平坂読先生に書いていただいています。
これまでのコラボは、既存コンテンツをお借りして『チェンクロ』の世界観に合うように開発チームが制作するという形でした。今回は逆で、『チェンクロ』の世界観をコラボ先にお渡ししてそれを元にオリジナルコンテンツを作ってもらうという、これまでにない試みとなっています。普段の『チェンクロ』とテイストの違う内容を楽しめると思いますし、開発陣もどのようなものになるか楽しみにしています。
――酒場もコラボ専用のものが用意されるのでしょうか?
そうです。そこも含めて、新章ひとつぶんぐらいのボリュームになるはずなので、今までになくたっぷり遊べるコラボになるかと思います。
――少し早い話になるのですが、第3部はどのくらいのスタートになるのでしょうか?
現状では、2016年内を目標にしています。物語面もゲーム面も、しっかりと新しいことを行いたいと思っているので、すこし時間がかかるかもしれません。また逆に、新しいことをやろうとしすぎると、今までのファンの方が安心して楽しめないものになるというケースもありますから、そうならないようしっかりバランスを取るところにも、ちゃんと時間を割きたいなと。もちろん平行して外伝やショートストーリーズなど、さまざまな追加コンテンツを検討しているので、3部スタートまでの期間も、一緒に盛り上がっていければと思います!
――それでは最後に、4月に実装予定のCC3への意気込みをお願いします!
RPGとしての王道的なクライマックスを第1部で一度しっかりやっていたので、そのうえで第2部のクライマックスはどう盛り上げればいいのだろうと、かなり悩みました。ですがたくさん悩み、たくさん話し合ったことで、今は第1部以上のクライマックスを世に出せるという確信を持っています。
第1部のとき以上にファンの皆さんには盛り上がっていただきたいなと思いますし、盛り上がれるものを用意していますので、今月のCC2、そして最終章のCC3を心ゆくまで楽しんでください。もちろんそれ以降も、義勇軍の仲間たちの物語はさらに広がっていきますので、引き続きチェンクロの展開にご期待ください!
(C)SEGA
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