2016年3月7日(月)
『チェンクロ』×KADOKAWAコラボを先行レポ! 銃魔法使いや拳僧侶で新たなパーティ編成の可能性が?
iOS/Android用RPG『チェインクロニクル ~絆の新大陸~(チェンクロ)』において、3月8日よりKADOKAWAとのコラボがスタートします。この内容を、ひとあしお先に体験してきました!
このコラボは、KADOKAWAのライトノベルレーベル・MF文庫Jの作家陣がシナリオを担当し、イラストレーター陣がキャラクターをデザインするというもの。『チェンクロ』の世界で、人気ライトノベル作家&イラストレーター陣による共演が楽しめます。現在ゲーム内では、プロローグクエスト“開拓者の島の噂”が配信中ですね。
今回は、このコラボを先行体験してきた『チェンクロ』担当ライターのマスクド・イマイチが、ストーリーの見どころや新キャラについてお伝えしていきます!
▲コラボ用に新海域“彼方の海域”がオープン。そのなかの“レムレス島”がコラボの舞台になります。なんだかとってもウエスタン!? |
※記事中の画面やスキル、アビリティなどの表記は開発中のものです。実装時に変更されることもありますので、ご了承ください。
実は2度目のコラボなんです。前回よりさらにパワーアップ!?
最近『チェンクロ』を始めた方は知らないかもしれませんが、実はMF文庫Jと『チェンクロ』のコラボは2度目なのです。1度目は2014年1月に実施されました。もう2年も前のことになるのですね。
前回は、“伝説を創る者”ヘロディア(シナリオ:平坂読/イラスト:兎塚エイジ)をはじめ、4人のキャラが登場。もちろん“運命の物語”や“絆の物語”では、人気シリーズを執筆する作家陣のシナリオが用意されていました。
▲“伝説を創る者”ヘロディア(シナリオ:平坂読/絵:兎塚エイジ) |
▲“流浪する花嫁”グレタ(シナリオ:三浦勇雄/絵:屡那) |
▲“天武の忌才”フィーンド(シナリオ/絵:榎宮祐) |
▲“少女の敵の敵”ロビン(シナリオ/絵:緋鍵龍彦) |
今回はコラボの規模が大きくパワーアップ! 新大陸がまるまる1つ用意されており、本編の他の章と比べても遜色ないボリュームのシナリオ、そして多数の新キャラたちが登場します。ちなみにヘロディアをはじめとする4人も再登場するんです! 彼女たちと新キャラの絡みもおもしろく仕上がっているのでお楽しみに。
黒の軍勢がいない!? レムレス島が舞台
■コラボイベントストーリー
義勇軍を密着取材している小説家・ヘロディアが入手した、黒の軍勢を退けるという魔除けのお守り。
それに使われている謎の鉱石“レムルダイト”について調査するため、義勇軍一行は鉱石の産地である島を訪れる。
その島の名は“レムレス島”――黒の軍勢に故郷を追われた人々が、厳しい自然や危険な獣たちと戦いながらもたくましく生きている、開拓者の島である。
開拓者たちのリーダー・メディアや島の治安を守る保安官・ファクトの協力を得て、レムルダイトの調査を始める義勇軍一行だったが、彼らの行く手には様々な困難が立ちはだかる。
異常な成長を遂げた獣、危険な罠が仕掛けられた先住民の遺跡、島を荒らす無法者や海賊、そして鉱山を牛耳る権力者・リー。
義勇軍の冒険が今、開拓者の島に新たな未来を切り拓く!
というのがザックリしたあらすじ。黒の軍勢が現れない不思議なレムレス島を舞台に、開拓者たちのリーダー“メディア”、保安官“ファクト”といったオリジナルキャラが登場します。
コラボ全体のシナリオは『僕は友達が少ない』などを代表作に持つ平坂読さんが担当。“メディア”や“ファクト”といった重要キャラは霜月えいとさんが描いています。全体的にウエスタンな雰囲気となっていて、こういうシナリオはメインストーリーにもなかったなぁと思ったり。
▲開拓者の島であるレムレス島。義勇軍一行にとっても未知の大陸です。彼らを待ち受けていたのは……? |
概要説明はこんなところで。プレイを始めて最初に驚いたのは、大陸の広さ……ではなく、“巨大牛”の「ブオオオオン!」という荒ぶったテキストでしたね。黒の軍勢がいないから、敵は“悪い人”メインだろうという私の想像のナナメ上を行くモンスターの登場です(でも白黒の乳用牛ではなくて残念! 当然?)。
しかも“悪い人”もウエスタンハットなんてかぶっちゃって、このコラボに開発スタッフも力を入れているのが伝わってきました! 牛は、なぜか突進中に光ります。光るんです、牛が。そしてボスの牛はデカい。
▲クエストの敵もオリジナル! 牛さんがまっすぐに突進してきます。例のごとく、タッチダウンされないように注意です。 |
牛はさておきマジメなお話をすると、このコラボイベントは、第2部1章15話クリアで、大陸選択画面より選べるようになります。大陸の各地には“フリークエスト”や酒場で仲間になるキャラの“キャラクタークエスト”が点在し、他の大陸と同じ感覚で遊ぶことができます。また、メインストーリーのクエストの敵はレベル40台に設定されているので、第2部1章をクリアした義勇軍にピッタリかと。
ネタバレを避けてシナリオについて話すと、保安官や賞金稼ぎが登場するなど、見た目どおりのウエスタンな内容になっています。『はがない』で残念な学園ラブコメを執筆した平坂読さんの、新しい作品世界が見られます。
そのキーとなるのは、黒の軍勢避けの守りとしてレムレス島で採れる鉱石“レムルダイト”。この鉱石を求めて、義勇軍と“メディア”&“ファクト”は、鉱山や多数の遺跡などをめぐることになります。それをよしとしない鉱山王“リー”も登場し、義勇軍の行く手をはばむことに……。
普段のコラボでは、「異世界からコラボキャラがやってきました」というのが多いのですが、今回は「異世界に義勇軍が行ってみた」風になっているのが新鮮でしたね。レムレス島の常識や風土、人々に翻弄される義勇軍一行は見どころの1つかと。
また、プレイしていて印象に残ったのは、ヘロディアやフィーンドといった前回コラボのキャラが積極的に会話に加わってくることです。今回の新キャラの“絆の物語”などにも登場し、改めて彼女たちが義勇軍にいるんだなぁと感じさせてくれました。
個性の強い彼女たちが、同じぐらい個性の強い新キャラたちとどんな会話を繰り広げるのかにも期待してください。シリアスもあれば、コメディもある、まさにライトノベルの幅の広さとキャラ同士の会話の妙を楽しめるはずです。これは余談ですが、いろんな作家さんにイジられているピリカ万能説(笑)。
お待ちかね! 新キャラ紹介
今回のコラボのボリュームアップは、多くの作家・イラストレーター陣の参加があってこそ! というわけで、参加されている方をズラッと並べてみますと……。
●シナリオ担当
平坂読、三浦勇雄、刈野ミカタ、志瑞祐、さがら総、サイトウケンジ、おかざき登
●イラスト担当
霜月えいと、ブリキ、いたち、屡那、フルーツパンチ、NOCO、兎塚エイジ、かみやまねき、ミヤスリサ、ぺこ、鹿澄ハル、あさぎり、△○□×
と人気作家陣がズラリ。たとえば『聖剣の刀鍛冶』の三浦勇雄さん&屡那さん、『さて、異世界を攻略しようか。』のおかざき登さん&ぺこさん、といった代表作コンビで担当しているキャラも多く、シリーズのファンなら絶対に手に入れたいことでしょう。
では、そんなMF文庫Jの人気作家陣による、レムレス島酒場のSSR6人を一挙に紹介! ちなみにレムレス島の酒場は、3話でたどり着く“ウェストタウン”にあります。かなり早くたどり着くことができるのもうれしいですね。
“浪漫追う厄災”カラミティ
声優:豊口めぐみ/シナリオ:平坂読/絵:ブリキ
SSR ★★★★★/戦士(斬)
「冒険の思い出こそが、最高の宝物なのさ!」
レムレス島の遺跡や洞窟を主に攻略しているトレジャーハンター。高い身体能力に豊富な知識、特別な感覚で、多くの危険なダンジョンを攻略してきた。宝を手に入れることが全てではなく、“ダンジョンを味わい尽くす”ことを信条とし、わざとトラップを発動させることもあるため、『遺跡荒らし』として考古学者の間では非常に評判が悪い。
“荒野の孤狼”ダスク
声優:浜田賢二/シナリオ:平坂読/絵:いたち
SSR ★★★★★/弓(狙)
「…………俺の名は……ダスク」
レムレス島で活動する凄腕の賞金稼ぎ。非常に寡黙で必要なこと以外はほとんど喋らず、黙々と賞金首を狩り続ける。まるで死神のごとく地の果てまでも獲物を追う姿は、アウトロー達だけでなく普通の人々からも不気味に思われている。
“飢餓する悪食家”ブリジット
声優:朴ろ美/シナリオ:三浦勇雄/絵:屡那
SSR ★★★★★/戦士(斬)
「一緒に食べるかい? 腹が減ってるんだろ」
レムレス島で有名な悪食家。開拓初期に餓死しかけた体験から、日常的に激しい飢餓感を覚えるようになる。それを埋めるため、レムレス島にある一般的な食べ物はもちろんのこと、物や獣、魔物など口に含める物ならば大概の物は食してきた。彼女の尽きない飢餓感は、やがて新天地を求める。
“自称大魔法使い”レイチェル・アナスタシア
声優:川澄綾子/シナリオ:刈野ミカタ/絵:フルーツパンチ
SSR ★★★★★/魔法使い(銃)
「このわたしが大魔法使いレイチェル・アナスタシアよ!」
レムレス島で大魔法使いを名乗る少女。元々は夜明けの大海出身で、五年前に偶然レムレス島に流れ着いた。銃を参考に独自開発した魔法銃片手に、困っている人を(勝手に)助けて回っている。魔法銃に絶対の自信を持っているが、反面魔法銃を手放すと極端に弱気になったりする。
“未来守る騎士”リズベル
声優:柚木涼香/シナリオ:おかざき登/絵:ぺこ
SSR ★★★★★/騎士(斬)
「我が名はリズベル!一手ご指南いただきたい!」
強さを追い求め、修行に明け暮れる騎士。どんなとき、どんな場所でも頭は修行のことでいっぱい。命の恩人である騎士を探すため、かつ恩人の強さを目指して、名のある武人を見つけては「一手、ご指南願いたい!」と勝負を挑んでいる。
“疾風の郵便配達人”ストラッセ
声優:清水愛/シナリオ:志瑞祐/絵:NOCO
SSR ★★★★★/魔法使い(打)
「なんでも届けるよ!」
レムレス島を又にかける郵便配達人。誰よりも早く、確実に、どんな危険な場所にも荷物を届けてくれる。老若男女問わず、彼女のファンは多く、その笑顔を見るために配達を頼む者も多いという。
以上の6人のSSRの他にも、多くのSRやRキャラが“レムレス島”の酒場には登場します。ぜひ酒場にたどり着いたら、義勇軍に勧誘していただければと!
プレイヤー的に気になったのは、“魔法使いなのに武器が銃”という“自称大魔法使い”レイチェルですね。他にも“僧侶なのに武器が拳”、なんていうキャラも登場するので、新しいパーティ編成の可能性が拓けそうな気がしています!
【イマイチの気になったSRキャラその1】“鬼面の騎士”カロラッカ(シナリオ:さがら総/絵:かみやまねき)。こんなカワイイ顔して鬼面ってどういうこと!? さらに、他のキャラとの意外な関係もキャラクエで明らかに。
【イマイチの気になったSRキャラその2】“真実の探究者”トゥキリス(シナリオ:平坂読/絵:兎塚エイジ)先ほど紹介した「僧侶なのに武器が拳」の子です。同じ作家コンビによる“伝説を創る者”ヘロディアとのキャラクエがおもしろかったです!
▲キャラクエの数が多いのも、今回のコラボの特徴。各作家陣がキャラの魅力をじっくり掘り下げています。 |
総括! ラノベファンならずともプレイすべし
そんなわけで、レムレス島を舞台にしたKADOKAWAコラボを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。振り返ってみるとコラボ自体のシナリオがしっかり練り込まれているということもあり、MF文庫Jの作品に触れたことがない人でも“本格シナリオのタワーディフェンスゲーム”が魅力の『チェンクロ』として違和感なく楽しめると思います。シナリオの内容としては、黒の軍勢が出てこないということ、前回&今回コラボキャラが頻繁に登場することが特徴ですね。
やり込んでいるプレイヤーで“書架の一族篇”まで読み終わってしまった方は、4月配信予定のクライマックスチャプター第3弾まで、外伝感覚で楽しむことができるのではないでしょうか。また、今回のコラボイベントは期間限定ではないので、好きなときにプレイしたりガチャを回したりすることができます。
ちなみにコラボ特設サイトでは“第1部”と明記されているので、もしかしたらレムレス島を舞台にした第2部なんかも用意されているのでは……!? そこのところも、私、気になります!(マスクド・イマイチ)
(C)SEGA
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