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2016年3月19日(土)

『ダークソウルIII』情報総まとめ。素性全10種や新要素・戦技の特徴などをおさらい

文:あべくん

 フロム・ソフトウェアより、PS4/Xbox One版が3月24日、PC版が4月12日に発売されるアクションRPG『DARK SOULS III(ダークソウルIII)』。本記事では、これまでに発表された情報の数々をまとめてご紹介していきましょう。

『ダークソウル3』

『ダークソウル』シリーズとは?

 『ダークソウル』シリーズは、ダンジョン探索の緊張感、敵と遭遇した時の恐怖、新しい発見による喜びなど、RPGが本来持っている根本的なおもしろさと、高い達成感につながるゲームデザインを追求した、本格ダークファンタジーアクションRPGです。

『ダークソウル3』
『ダークソウル3』

 シリーズ独特のオンラインネットワークでは、シングルプレイに溶け込んだ独特のオンラインマルチプレイが可能。過度なコミュニケーションを必要とせず、他のプレイヤーとともに冒険の共有体験を楽しむことができます。

 シリーズ最新作となる『ダークソウルIII』では、新要素の1つ“戦技”と呼ばれる武器固有のさまざまなアクションを使用できるように。ロールプレイ性豊かで戦略性に満ちた、駆け引きを重視した剣戟バトルを堪能できるようになっています。

●動画:GamePlay Footage

 滅びゆく終末の世界を舞台に繰り広げられる絶望と希望のダークファンタジーを、心ゆくまで満喫しましょう。

『ダークソウルIII』プロローグ

 そこはロスリック

 火を継いだ、薪の王たちの故郷が流れ着く場所

 巡礼者たちは、皆北に向かい

 そして、予言の意味を知る

 “火は陰り、王たちに玉座なし”

 継ぎ火が絶えるとき、鐘が響きわたり

 古い薪の王たちが、棺より呼び起されるだろう

●動画:オープニングシネマティックトレーラー

『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』

『ダークソウルIII』の特徴

 PS4/Xbox Oneといった、新たなプラットフォームでの登場となる、本作の魅力をお届けします。

●複雑に重なりシームレスに繋がった立体探索マップ

 『ダークソウルIII』では、シリーズ独特の立体マップのスケール感が大幅にアップ。もちろんこれまでのシリーズ同様、すべてのマップがシームレスにつながり、どこまでも踏破して攻略することができます。

 加えて、マシンスペックをフルに生かしての動的な光源処理や風に舞う灰、布の表現など、ダークファンタジー世界への没入感もさらに高まっています。

『ダークソウル3』
▲色褪せた太陽を仰ぐ、灰の舞う巨大な王城。大きくスケール感を増した立体構造で、終末の世界を探索できます。
『ダークソウル3』
▲王城にある屋内のワンシーン。光が差し込むその場所は、生活感を残しながらも、不自然に人の姿が消えています。
『ダークソウル3』
▲さまよう亡者たちと影に潜む甲冑の騎士。理性を失った亡者たちは、時に細い体からは考えられない力を出します。正面から挑むだけでは、すぐに彼らの仲間入りです。
『ダークソウル3』
▲恐ろしいドラゴンの、炎のブレス。それは『ダークソウル』世界独特の“岩の古竜”の末裔でもあります。
『ダークソウル3』
▲地下深く、崩れ落ち、斜めに聳える円型の塔。それはかつての文明の、崩壊し滅びた跡なのでしょうか。
『ダークソウル3』
▲冷たく激しい気配をまとった、大柄な甲冑の騎士。恐ろしい膂力で大槌を振るいます。猫科の獣のように前傾した姿、もはや人らしさを失ったものなのかもしれません。
『ダークソウル3』
▲冷たい谷の踊り子、と呼ばれる甲冑の異形。薄い銀の鎧、そして白く長いヴェールを纏った彼女はどこか別の世界、冷たい谷からやってくるといいます。
『ダークソウル3』
▲冷たい谷の踊り子の武器は、曲がりくねった炎の剣。その炎は周囲にも燃え広がり、戦いは、その舞台を赤い炎で染めていきます。

●“戦技”でより深みを増す剣戟バトルの数々

 本作では、シリーズの特徴でもある敵との剣戟バトルに新たな駆け引きを生む要素として“戦技”が登場。

 武器それぞれに固有のアクションや調整が施されており、これらをうまく使いこなすことで、新しい戦い方が生まれることに。

 剣戟バトルが多彩で戦略的なものになったことで、幅広くキャラクタービルドを生み出せたり、ロールプレイとしてもより多彩に楽しめたりと、遊び方の幅が広がっています。

●ロングソード
『ダークソウル3』
▲直剣を“構える”甲冑の騎士。この“構え”からの攻撃バリエーションが、直剣のさらなる特徴の1つとなります。
●グレートソード
『ダークソウル3』
▲相打ち覚悟で“踏み込んで”いく、甲冑の騎士。特大剣は、肉を切らせて骨を断つ、そして必殺の一撃を叩き込む、それを可能とする武器です。
●不死隊のシミター
『ダークソウル3』
▲二刀の双剣の特殊攻撃。リスクを冒して“回転”の勢いを攻撃に加えることで、大きく強く周囲を薙ぎ払う事ができます。
●バトルアクス
『ダークソウル3』
▲斧を持った戦士の、戦いの“雄叫び”。それは敵を怯ませ、また自らを鼓舞して攻撃力を上げるものです。
●ショートボウ
『ダークソウル3』
▲ショートボウは“速射”性に優れ、ローリングから素早く矢を放つこともできます。うまくやれば、自在に距離を立ち回り、敵を翻弄することもできるでしょう。
●魔術師の杖
『ダークソウル3』
▲杖の戦技“詠唱”により、魔術の一時的強化が可能です。バリエーションに富んだ魔術で、戦略の幅は大きく広がっていきます。

 もちろん、上で挙げた以外の武器においても、多彩な戦技と調整が施されています。

●非同期オンラインで緩やかに繋がれる共有プレイ体験

 シリーズの特徴的なオンライン要素でもある非同期コミュニケーションは、本作でも健在です。他者の残したさまざまなものから、攻略の気付きを得ることができます。

【幻影】

『ダークソウル3』

 今現在、同じ場所で困難に立ち向かっている他者の姿が、おぼろげに見えます。緩い絆、共有を感じつつ注意深く動向を探れば、わずかなヒントにもなり得る要素です。

【血痕】

『ダークソウル3』

 一見何もない場所にある複数の血痕。血痕は他のプレイヤーの過去の死の跡であり、触れることで直前の死に様を確認できます。それは、あるいは隠された脅威のヒントになるかもしれません。

【メッセージ】

『ダークソウル3』

 地面に書きこまれるメッセージ。お互いの書いたメッセージを読み、また評価しあうことができます。

 自分の書いたメッセージが評価されれば、HPが半分ほど回復。そのメッセージも末永く残っていくことでしょう。あるいは、感心につながる見事な悪意で、悪評を高めるのもよいかもしれません。

●共闘、敵対ができるオンラインマルチプレイ

 オンラインマルチプレイでは、モードを切り替えることなく、シングルプレイそのままに他のプレイヤーと共闘や対戦を行えます。

 召喚サインによる協力プレイ、侵入アイテムによる敵対プレイなど、シングルプレイがより多彩で起伏に富んだものになるはずです。

【共闘】

『ダークソウル3』

 危険なボス“冷たい谷の踊り子”にともに挑むプレイヤーたち。本作でも、サインを介した他者の召喚、霊体での協力プレイが可能です。

 他のプレイヤーの手助けを得て困難な局面を乗り越え、自分のストーリーを進めることができます。

【敵対】

『ダークソウル3』

 他者の世界に侵入し、ホストの敵対者となる闇霊。プレイヤーの知性を持ったおそろしい侵入者であり、本作でも大きな脅威となります。

【火の力を得る】

『ダークソウル3』

 本作のプレイヤーは、火の力を失った存在です。アイテム“残り火”により火の力を取り戻すことで、一時的にHPを高め、また霊体の召喚も可能となります。

【誓約】

 誓約とは、オンラインプレイを彩るロールプレイスタイルのこと。オンラインでつながったプレイヤー同士がロールプレイを行うことで、さまざまに影響を及ぼし合い、1人1人のプレイスタイルを尊重したロールプレイが可能になります。

 ゲームの世界に点在するさまざまな誓約を発見することも楽しみの一つです。

●青教
『ダークソウル3』

 誓約“青教”を教える祭儀長の女。青教とは、古い約定の庇護者であり、誓約者が闇霊の侵入に苦しむ時、闇霊を狩る、青霊の助けを得ることができるといいます。

●太陽の戦士
『ダークソウル3』

 万歳を捧げる“太陽の戦士”の誓約者。太陽の戦士は、輝ける協力者であるといいます。それを求める誰かのために、黄金のサインを書き、召喚者を成功に導く使命があるのです。

●青の守護者
『ダークソウル3』

 闇霊を狩る“青の守護者”の誓約者。青の守護者は、古い約定を引き継いでおり、青教の誓約者が闇霊の侵入に苦しむ時に青霊としてこれを助け、闇霊を狩る使命があるといいます。

『ダークソウル3』
▲正体不明の紫の霊体。それは狂っており、火の宿主、そしてあらゆる霊体に、区別なく襲いかかると言います。

※PS4およびXbox One版で非同期オンライン要素、オンラインマルチプレイを体験するには、PSプラスおよびXbox LIVEゴールドメンバーシップへの加入が必要です。

不死の旅の途中で出会うさまざまな人物たち

 本作の物語において、重要なカギを握る登場人物たちを紹介します。

●火防女
『ダークソウル3』
▲火継ぎの祭祀場で篝火を守り、プレイヤーに仕える存在。火防女は光を失い、頭冠がその瞳を覆っています。
●ホークウッド
『ダークソウル3』
▲名誉あるファランの不死隊の脱走者であり、また火の無き灰の一人でもあります。ですが彼はすでに心折れており、不死隊の鎧も大剣も、ただの飾りに過ぎません。
●灰の審判者 グンダ
『ダークソウル3』
▲無縁墓地で蘇ったプレイヤーは“火の無き灰”と呼ばれる存在。グンダはその資格を試すものです。
●クールラントのルドレス
『ダークソウル3』
▲火継ぎの祭祀場の5つの玉座の1つに座し、自ら“薪の王”と名乗る貧相な小男です。

●火の無き灰の幅広いプレイスタイルの指標となる“素性”

 素性とは、プレイヤーの今後のプレイスタイルの指標となるアーキタイプのこと。ゲーム開始時にステータスや装備などを選択することができます。

 レベルアップで自由にパラメータを強化することも可能です。10種類の中から自分の目指すプレイスタイルに近い素性を、自由に選んでください。

『ダークソウル3』
▲小環旗を掲げるプレイヤー。その先、ロスリックの高壁の遥か下には、流れ着いたかつての薪の王たちの故郷が、重なりひろがっています。
●騎士
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
▲金属甲冑に身を包んだ、放浪の騎士。武器となる直剣は汎用性に優れ、戦技“構え”からの多彩な攻撃も、その特性を後押しします。

 放浪の末に倒れた、名も無き下級の騎士だったようだ。高い体力を生かした硬い金属鎧をつけており、ロングソードは、戦技“構え”からの状況対応能力が高い。

●傭兵
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
▲火継ぎの祭祀場を臨む、一人の傭兵。高い技量で、双曲剣を操る手練れの剣士です。

 生涯戦場にあった、歴戦の傭兵だったようだ。高い技量で、双刀の曲剣を使いこなす。その戦技“回転”は、周囲を連続で切り裂き、またそこからさらに攻撃を繋ぐこともできる。

●戦士
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
▲斧を使う戦士。斧の戦技“ウォークライ”も含め、攻撃的な素性です。防御より攻撃を重視した装備は、全身甲冑の騎士より動きが軽快。

 屈強で知られた、北の戦士の末裔だったようだ。高い筋力で、重い戦斧を振るう。攻撃型の素性であり、戦技“ウォークライ”で一時的に戦斧の威力を高める。

●伝令
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』

 かつて使命を帯び旅した、白教の伝令だったようだ。槍を用い、その戦技“貫通突き”は、盾を構える相手に効果が高い。

 また、HPを少しだけ回復する奇跡“回復の施し”を使うことができる。盾も硬く、堅実な素性。

●盗人
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』

 ありふれた盗人は、逃亡兵のなれの果てだったようだ。短刀と戦技“クイックステップ”により、背後からの致命の一撃を得意とする。また兵士時代のものなのか、最初から弓を持っており、遠距離攻撃も可能。

●刺客
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』

 かつて陰に潜み獲物を狙った刺客の一人だったようだ。刺剣エストックと、パリィに適した小型の盾を持つ他、魔術“隠密”を使うことができる。玄人向けの素性だろう。

●魔術師
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
▲火の無い灰として蘇り、灰の墓所にさまよい出た魔術師。ローブをまとい、さまざまなソウルの魔術を操ります。

 探求のため魔術の学院を離れた、孤独な者だったようだ。高い理力でソウルの魔術を操り、遠距離での戦いを得意とする素性。

 魔術の威力を高める“幼い竜印の指輪”を持っている。それは、魔術師の名を正式に与えられた証しである。

●呪術師
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
▲大聖堂の内、蛆のような異形たちに挑む呪術師。呪術師は炎の業を操ります。奥に見える蛆人は杖にすがり、その光は神の奇跡にも見えます。

 辺境からの旅人だったようだ。呪術師は火を操り、呪術“火球”を使うことができる他、呪術の威力を高める“大沼の指輪”を持っている。手斧による接近戦も可能。

●聖職者
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』

 旅の途中で力尽きた、聖職者だったようだ。メイスを振るい、また高い信仰で奇跡を使うしぶとい素性。戦技“我慢”により、衝撃に耐えることもできる。

●持たざる者
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』

 最低限の装備だけを持ち、レベルも最低の1となる。今作の主人公は、埋葬された名も無き者が蘇ったものだが、あるいは埋葬時に身包み剥がれたのだろうか。

世界観を堪能できる各種アートワークを紹介

『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
▲冷たい気配をまとった異形の騎士。全身は黒い甲冑で覆われ、気配と同じく、冷たい刀身の大剣を持っています。
『ダークソウル3』
▲深い青に沈む、巨大な棺の間。天井からは無数の香炉が吊り下げられ、大量の蝋燭は半ば以上溶け、燃え広がっています。ここに何者が眠るとしても、まともであろうはずがありません。
『ダークソウル3』
▲雲の上の高峰にあるという古い遺跡。竜の道を往く者たちの目指すところですが、そこに至る道は失われて久しいです。
『ダークソウル3』
▲威容を誇るロスリックの大書庫。古くよりロスリックでは、賢者は王を支える三柱のひとつとされ、故に大書庫の領主たるを許されたといいます。
『ダークソウル3』
▲深い森の中の腐った沼地に、粗末な木の墓標が散らばっています。そこはかつて堅固な城塞であったといい、垣間見える石造りの壁がそれを裏付けています。
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
『ダークソウル3』
▲北の戦士の装備。勇ましい彼らは武器として斧を愛し、戦いで雄叫びをあげます。
『ダークソウル3』
▲腐水に漂う、毛塗れの水死体。その骨格は、人のものではないようです。
『ダークソウル3』
▲魔術学院の刑吏。学院の意を受けた刺客。槍を用い、魔術を使います。
『ダークソウル3』
▲大書庫に学ぶ、かつての賢者たち。その剣は導きの火を灯す燭台であり、ロウを被った異様な姿は、書物の魔に囚われぬ呪いであるといいます。
『ダークソウル3』
▲曲がった角を持ち、二足で歩く汚れた獣。それは沼地の底から、霊魂を掘り起こすといいます。
『ダークソウル3』
▲戦場の亡霊として知られる、汚れきった騎士。黄昏色と称されたその薄金の鎧は、いまや色褪せ、汚れたボロ布で覆われています。
『ダークソウル3』
▲白髪の鉄仮面を被った謎めいた女。喪装にも似た漆黒のドレスは、また鎧でもあり、彼女自身も卓抜した剣士であるといいます。
『ダークソウル3』
▲なりそこないと呼ばれる異形のものたち。見た目の通りまともではない彼らは、自らの貧相な尾骨を削り、痛々しい声をあげるのだそうです。

※画像は開発中のものです。
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. / (C)2011-2016 FromSoftware, Inc.

データ

▼『ダークソウルIII』
■メーカー:フロム・ソフトウェア
■対応機種:PC
■ジャンル:ARPG
■発売日:2016年4月12日
■希望小売価格:未定

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