2016年3月24日(木)
これから始める『ダークソウルIII』。シリーズならではの魅力や楽しみ方、立ち回り、戦技などの新要素を紹介
フロム・ソフトウェアより発売中(PC版は4月12日発売)のPS4/Xbox One用アクションRPG『DARK SOULS III(ダークソウルIII)』。本記事ではシリーズのファンであるライターが、本作をプレイするうえで押さえておきたいポイントを解説します。
『ダークソウル』の魅力とは?
プレイヤーの心を折ってしまうほどの高い難易度と、ダークな世界観で多くのファンを魅了している『DARK SOULS(ダークソウル)』シリーズ。その最新作である『ダークソウルIII』の魅力を紹介する企画の前編として、シリーズをプレイするうえで押さえておきたい心得や立ち回りを解説していきます。
『ダークソウル』シリーズの魅力、それはプレイヤーを問答無用で倒しにくる高い難易度と、それをクリアした際に得られる達成感でしょう。
フィールドにはいたるところに、ザコ敵とは思えないほどの強さの敵がわらわらと出現。加えて、一見さんお断りと言わんばかりに襲いかかってくる数々のトラップが、プレイヤーの行く手を阻みます。
そんな一筋縄ではいかない難易度はプレイヤーに心地よい緊張感を与え、トライ&エラーをくり返すことにより攻略法を構築していくといった楽しさを味わわせてくれます。そして、難所を攻略するたびに言いようのない達成感を与えてくれる、それが『ダークソウル』ならではの魅力となっています。
▲狭い通路の手すりをよじ登って出現し、容赦なく襲い掛かって来る敵たち。一瞬の油断もできない、シビアなバトルが展開されます。 |
●先に進むべきか、それとも戻るべきかの判断をつねに迫られる緊張感
主に敵を倒すことで獲得可能な“ソウル”は、プレイヤーのレベルアップに使用する他、武器や防具、アイテムの購入や強化の際に必要になるなど、従来のRPGにおける経験値とお金の役割を担っています。
攻略に欠かすことのできないソウルですが、プレイヤーは死亡してしまうと、すべてのソウルをその死亡した地点に落としてしまいます。リトライ後、落とした地点に戻ることで先ほど失ったソウルすべてを回収できるのですが、取り戻す前に再度死亡してしまうと、前に落としたソウルはもう2度と回収できなくなります。
▲前回死亡したポイントには緑色の光が発生。調べることで失ったソウルを回収することができます。 |
探索をある程度進め、回復アイテムの残りがあとわずか、ソウルもそれなりにたまってきた、という状態の時にどのような判断をするかが特に重要になります。安全第一に考えて、来た道を戻り“篝火”で休息するか、レベルアップなどを行うのか、それとも先に進んで新たな篝火を探すのか。
前者を選んだ場合、体力の回復やレベルアップなどで態勢を立て直すことはできるものの、一度篝火で休んでしまうことにより、これまでに倒してきたほとんどの敵が復活、また再び攻略することになります。
逆に先へと進んだ場合、篝火を見つけられずに途中で力尽きてしまうと、ソウルをロストしてしまうことに。再び攻略する際は、ソウルを回収するまで失敗ができないという、緊張感に満ちたバトルが続くことになります。
▲未開の地を探索する時は、つねにシビアな選択を迫られることに。手持ちのアイテムと相談しながら、どこまで進めそうか、どこで引き返すかを慎重に判断していきましょう。 |
●アクションRPGとしての自由度の高いキャラクタービルド
アクションRPGである本作には、アクションのおもしろさだけではなく、RPGとしての楽しみも盛りだくさん。ソウルを使ったステータスアップはもちろん、武器や防具の強化、スペルの購入など、さまざまなアプローチでキャラクターを強くすることができます。
▲レベルアップの際は、どのステータスに割り振るかを選択。装備する武具を含めて、自分好みのキャラクターを作り出すことができます。 |
近接攻撃メインで遊ぶ場合は筋力で攻撃力アップ、魔法を駆使して戦いたいなら理力を強化するなど、プレイスタイルに応じてキャラクターを強化できます。
なお、どのような戦い方をする場合でもHP、スタミナは倒れないための重要な要素になりますので、迷ったら生命力、持久力を強化するのがオススメです。
『ダークソウルIII』の歩き方
難易度の高さゆえ、考えなしにやみくもに前に進んでしまうと何度も同じところで死に続けてしまう本作。ここからは、特に本作から初めてプレイする人に向けた、シリーズならではのセオリーや心得を紹介していきます。
●死角には危険が潜んでいる……
ゲーム画面を見てもらえれば一目瞭然ですが、本作の冒険の舞台は立体的な3Dマップで構成されています。それゆえ、フィールドの物陰には敵やトラップといった、さまざまな危険が潜んでいます。
▲建物の内部は死角が多いので特に注意。敵は扉のウラや階段の陰、上や下の階など、あらゆる場所からプレイヤーに迫ります。時にはプレイヤーの心理の死角を突くような、あっと驚く場所から襲われることも! |
また、フィールドでは敵やトラップだけではなく、アイテムや隠し通路を発見できることがあります。このようにフィールド内に隠されたギミックを発見していくのも、本作のおもしろいところです。驚きや恐怖、発見の喜びなど、さまざまなハプニングを楽しみながら冒険を進めていきましょう。
▲箱やタル、ビンなどは攻撃で破壊することが可能。 |
▲壊すことで思わぬ通路が見つかることも! |
●バトルでは1対1で戦える場所を確保
敵を発見した時は、まずはじめに安全に戦える場所かどうかを確認しましょう。足場の悪い場所や障害物が多いところでは敵の攻撃に対処しにくいので要注意。
さらに、高い場所から落ちてしまうと、最悪そのまま死亡してしまうほどの大ダメージを受けてしまうことも。それを利用して、高いところから敵を落として倒す、というテクニックもあります。
▲狭い通路に崖という、典型的な危険地帯。こういった場所での戦いは、極力回避したいところです。 |
▲敵がたくさんいる場合は、遠距離攻撃やスペルで1体ずつおびき寄せるのも重要なテクニック。 |
▲大きな武器を持った敵はリーチが長いので、できるだけ広いスペースで戦いましょう。また、遠距離攻撃を使用する敵がいる場合は、障害物を利用することで、疑似的に1対1の状況を作り出すこともできます。 |
●勢いまかせの攻撃はNG! 相手のスキをうかがい反撃のチャンスを待とう
敵の種類によって差はありますが、プレイヤーと敵の戦闘能力はほぼ互角と考えておきましょう。プレイヤーには回復アイテムが用意されていますが、1戦ごとにそれを使っていては、長い道中を生き抜くことはできません。
なるべく無傷に近い状態で敵を倒せるよう、立ち回ることが重要になります。そのためには相手の攻撃を見極め、じっくりと反撃のチャンスを伺うようにしましょう。
▲初めて出会った敵には、ガードを固めて相手の攻撃を誘うのが基本。ただしガードを崩す攻撃を行う敵もいるので、油断は禁物です。 |
▲外見で敵の強さを予想するのも、生き延びるための手段の1つ。鎧や盾で身を固めた騎士のような敵などは、カンタンに倒すことはできません。 |
▲シリーズ経験者は、これまで以上に豊富になった敵の攻撃バリエーションに注意。プレイヤーが使える戦技同様、独特の構えからくり出す攻撃は威力が高く、一度の判断ミスで思わぬ大ダメージを受けてしまうことも。 |
●どうしても勝てない相手には……
長い冒険のなかでは、どうしても倒せない敵や回復アイテムを大量に消費しなければ勝てない敵と出会うこともあるでしょう。篝火の近くで倒しやすい敵とのバトルでソウルを集めレベルを上げることで、道が開けるハズです。
また、強敵と遭遇した際は逃げてしまうのも一つの手段ではありますが、逃げた先に敵が待ち構えていることも多いので、やみくもに動き回るのは考えもの。足音が響きにくい歩行や素早く移動できるダッシュを駆使して、敵に発見されないように進んでいきましょう。
『ダークソウルIII』で追加された新要素にも注目
ここからは、本作で追加された要素を解説します。特に戦技は、立ち回りに大きな影響を与えるので、その特性を早めに理解しておきましょう。
●戦技
本作から追加された新アクションで、武器それぞれの固有のアクションを行います。使用時にFPを消費するため多用はできませんが、使い方によって立ち回りの幅が広がります。ただし、戦技は右手の武器を両手持ちにして使用するため、同時に盾によるガードができず、やや上級者向けのアクションになっています。
▲直剣の戦技は“構え”。構えからR1ボタンで盾崩し、R2ボタンで踏み込んでのかち上げ突きに派生。戦況に合わせて使いこなすことが重要です。 |
▲斧槍の戦技は突進攻撃。動作中は敵の攻撃でひるむことがなくなるので、敵にかこまれた際に重宝します。 |
魔法は過去シリーズの回数制から、FPゲージを使って発動する形式に。魔法メインで立ち回る際は戦技との兼ね合いも考えつつ、FPの使い方にも気を配る必要があります。
▲杖の戦技は一定時間魔法攻撃力アップ。魔法の使用前に使っておくことで、効率よくダメージを与えることができます。 |
●2種類のエスト瓶
シリーズ定番の回復アイテム“エスト瓶”。本作では体力回復用に加え、FPを回復できる“エストの灰瓶”が追加されています。瓶の中身は自由に振り分けられるので、自分のプレイスタイルや立ち回りに応じて変更しておきましょう。
▲鍛冶屋では、エスト瓶の回数の振り分けができます。戦技やスペルをあまり使わない人は、体力回復用のエスト瓶を多めに所持しておくと、余裕をもって探索できます。 |
●火の力
“火の力”とは、特定のアイテムやボスを討伐することで火の力を獲得し、最大HPの増加などの恩恵を受けられる機能です。一度死亡してしまうと火の力の効果が消失してしまうため、火の力が発動している間はできる限り、慎重に探索を進めましょう。
そして火の力を得ている状態であれば、ネットワークを通じて他のプレイヤーの助けを呼び、協力プレイをすることもできます。
▲アイテム“残り火”を使うことで火の力を得ることが可能。数に限りがあるので、ボス戦など、ここぞという場面で使いましょう。 |
ここまで長々と語ってきましたが、声を大にして言いたいのは「歯ごたえのあるアクションRPGで遊びたい!」という人にはとにかくオススメの作品だということ。もちろんアクションRPGですので、レベルを上げずに強引に先に進んでいく、という遊び方も可能です(それなりのアクションの腕前は必要ですが)。
昨今のゲームのなかでは群を抜いて難易度が高い本作ですが、そのぶんプレイヤー自身の成長が如実に感じられるのもポイント。シリーズの特徴であるダークな世界観もグレードアップしていますので、気になった人はぜひ挑戦してみてください。
※画像は開発中のものです。
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データ
- ▼『ダークソウルIII』
- ■メーカー:フロム・ソフトウェア
- ■対応機種:PC
- ■ジャンル:ARPG
- ■発売日:2016年4月12日
- ■希望小売価格:未定