2016年3月25日(金)
SCEが設立した新会社フォワードワークスは何をする会社なのか、SCE広報部に聞いてみた
3月24日にSCEの子会社として、“拡大を続けるスマートデバイス市場に向け新たなサービス事業を展開することを目的とした”新会社フォワードワークスが設立されることが発表された(詳細はこちら)。
これまでにPlayStationとしてスマートデバイス向けのアプリは配信してきたが、改めて会社を設立してアプリを提供するという。これまでと何が違うのか、フォワードワークスは何をする会社なのかをSCE広報部に聞いてみた。
――フォワードワークスは子会社となりますか?
SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)100%出資の子会社です。
――社名にはどんな意味がありますか? ソニーもSCEも付いていないのはなぜですか?
サッカーのポジションであるフォワードからとっています。前に進んでいくという意味で社名を決定しました。(ソニーといった社名が付いていないのは)ビジネスを展開するうえでふさわしい社名にしました。
――何人規模の会社になりますか? どこに所属した人が中心となりますか?
開示しておりません。
――スマートデバイス向けのアプリというのはどんなものになりますか? PlayStation Mobile Inc.が提供するPS Appなどもありますが?
現在PlayStation Mobile Inc.という会社から提供しているPlayStation関連のアプリとはビジネスモデルが異なり、幅広いスマートデバイス向けに最適化した本格的なゲームアプリを、日本とアジア向けに提供していく予定です。
――サービスを提供するアプリになるのでしょうか? ゲームタイトルのアプリを順次配信していくのでしょうか?
基本的にはタイトルやIPを活用したオリジナルのゲームアプリを予定しています。アプリベースで配信していきます。
――現在開発中のタイトルはどんなもので、何本程度になりますか?
現時点では具体的な本数、提供時期は公開しておりません。開発に関しては、株式会社フォワードワークスと開発会社、またはSCEワールドワイド・スタジオとの協業で行います。現在開発中のタイトルは、すべて新規になります。過去のタイトルの移植は考えておりません。
――PlayStationとはどう関わりますか?
これまでのPlayStationで培ったIPやタイトルを活用しますので、ユーザーの皆様になじみがあり、PlayStationだと感じていただけるものもあるのではないかと思っております。アプリの提供元はフォワードワークスになります。
――アプリを展開する場所としてハードを提供する可能性は?
今のところはありません。アプリを提供していきます。提供するアプリはそのままPS4やPS Vitaでお楽しみいただくことはできませんが、コンテンツによっては連携ができることを検討しています。
――なぜフォワードワークスを設立したのでしょうか?
経緯としては、弊社は過去にもPS Mobileなどモバイル向けのアプリ、コンテンツ提供をしてきましたが、今回は、日本、アジアのスマートデバイス向けアプリ、コンテンツ市場の規模が拡大してきたなかで、日本とアジアに向けたゲームエンタテインメントの新たな取り組みとしてアプリの提供をSCEとして目指すものです。スマートデバイスに最適化した、ゲーム性のある本格的なアプリをより多くのユーザーの皆様が気軽にお楽しみいただけることを目指しております。
――アプリは買い切り型になるのでしょうか?
準備が整い次第改めてご案内しますが、価格はコンテンツによって異なります。
――日本とアジアなのはなぜでしょうか? ワールドワイドで展開するものではないのでしょうか?
日本とアジアはスマートデバイスの市場が一段と大きい地域であるのが理由です。
――発表されたタイミングにどんな意味がありますか?
以前より将来的なスマートデバイス向けのコンテンツ供給に関する可能性について社内で議論を行っており、参入を最終決定したタイミングで発表いたしました。