2016年3月26日(土)
ソニー・コンピュータエンタテインメント SSJ品川ビルにて開催中のイベント“モノノフ出陣式2016年春”にて、PS4/PS3/PS Vita用ソフト『討鬼伝2』が6月30日に発売されることが発表された。
本作は、ハンティングアクションゲーム『討鬼伝』シリーズの最新作。プレイヤーは戦士モノノフとなり、“鬼”との戦いに身を投じることになる。拠点の里から戦場まで、世界はひと続きのオープンワールドマップで表現されており、これまでにないハンティングアクションを楽しめる。
イベントではソフトの発売日に加えて、価格や初回特典、『TREASURE BOX』や限定セットの仕様が公開しされた。さらに、4月11日に体験版の配信を予定していることや、グエン役としてタレントの中川翔子さんを起用すること、ミタマイラストコンテストの実施、プロモーションアニメをスタジオ4℃が制作すること、6月27日に発売される『電撃マオウ 8月号』からコミカライズが開始することが発表された。
■『討鬼伝2』
【発売日】2016年6月30日
【価格】
PS4版、PS3版:7,800円+税(DL版同価格)
PS Vita版:6,800円+税(DL版同価格)
■『TREASURE BOX』
【価格】
PS4版、PS3版:11,800円+税
PS Vita版:10,800円+税
【内容物】
・ゲームソフト
・特製画集
・オリジナルサウンドトラックCD
・キャラクターイラストクリアファイル(9種)
・限定防具“なりきり装束・時継”ダウンロードシリアル
■『GAMECITY&Amazon.co.jp限定セット』
PS4版、PS3版:19,800円+税
PS Vita版:18,800円+税
【内容物】
・シリーズ歴代モノノフメタルチャーム(17種)
・オリジナルクリアファイル(2種)
・限定ミタマ“ニャブラハム・リンニャーン”ダウンロードシリアル
+『TREASURE BOX』同梱物
▲初回特典:防具“なりきり装束・天狐”ダウンロードシリアル |
▲店舗別特典 ミタマ ダウンロードシリアル |
PS4版の体験版が4月11日に配信予定。PS Plus加入者は3日前よりPS Storeでダウンロードでき、ニコニコ動画プレミアム会員には配信日の3日前からダウンロード可能なシリアルコードが配布される。
▲体験版を使って、動画投稿キャンペーンやキャスト当てキャンペーンが行われる。詳細は後日公式サイトにて明かされる。 |
▲グウェン役はタレントの中川翔子さんが担当する。 | ▲シリーズの作曲を手がける坂本英城さんが作曲を引き続きてがける。 |
▲ニコニコ静画特設ページにて、ミタマイラストを募集。最優秀作品はダウンロードコンテンツとしてゲームに登場する。 |
▲前作『討鬼伝 極』に続いて、PVアニメをスタジオ4℃が制作する。 | ▲『電撃マオウ 8月号』からコミカライズが開始となる。 |
最初に登場したのは、小笠原賢一ゼネラルプロデューサー。『討鬼伝』はコーエーテクモゲームスのチャレンジとして製作されたハンティングアクションで、部位破壊に爽快感を込めてスタートしたという。「『討鬼伝』と『討鬼伝 極』を含め、多くのユーザーにプレイしていただき、続編を作れてうれしく思います」と、ユーザーに謝辞を述べた。
『討鬼伝2』は、今後のハンティングアクションはこうあるべきという気持ちで製作しているという。それがキャッチコピーにもある“オープンワールドの表現”とのこと。最後に「開発途中ではございますが、じっくりプレイしていただいた後、ご意見を出していただければと思います」とコメントした。
続いて登壇したのは森中隆プロデューサー。手には、登場キャラの博士がつくったカラクリ人形の時継(ときつぐ)の姿があった。
先ほどもあったように本作ではオープンワールドを実現している。フィールドにある瘴気をはらうことで、探索区域が広がるようだ。フィールドではいろいろなものが発生するので、それをこなしつつ、進めていくことになるとのこと。
新要素として、巨大な手を生み出すモノノフの力“鬼ノ手”を使えるように。巨大の手をつかい、敵の部位をつかんでにぎりつぶしたり、倒したり、飛んでいったりすることが可能だ。「立体的な動きをでき、段差を越える移動にも使えます」と森中さんは説明していた。
今作から完全部位破壊が可能。これまでのシリーズでは部位破壊をしても、部位が再生し鬼の行動は変化しなかった。今回は、足であれば移動に制限が出る、尻尾であればなぎ払わなくなるなど、状況が変化するため、戦闘が有利になるようだ。
新たな武器アクションとして、盾剣と仕込鞭が用意されている。盾剣はバランスに優れた守ノ型と、両手で攻撃する攻ノ型を使える。一方の仕込鞭は、刃に仕込まれている苦内(くない)を使ってアクションすることに。苦内が刺さった場所を攻撃したり、苦内に鞭をくくりつけて飛びかかったりができる。
なお既存の武器にも新アクションが加わっているとのこと。
過去の英雄の魂“ミタマ”に、新スタイル“繰(そう)”が追加。こちらは5大属性の扱いを得意とするスタイルだ。
マホロバの里のモノノフたちとして、魅力的なキャラが登場する。こちらのキャラクターイラストは、引き続きイラストレーターの左さんが手がける。
前述の通り、グウェンの声はタレントの中川翔子さんが担当する。前作『討鬼伝』を遊んでいたため、収録はスムーズだったことを、森中さんは明かした。また、それ以外のキャラにも豪華声優によるボイスが収録されているとのこと。
音楽は引き続き坂本英城さんが担当。今回も和楽器を使い、世界を彩っているようだ。なお、ちょっとした驚きも用意されているというので楽しみにしておこう。
続いて、関口和敏ディレクターが姿を見せる。関口さんは森中さんに対抗したのか、『討鬼伝 極 TREASURE BOX』に同梱されていたもふもふ天狐ぬいぐるみを持っていた。
関口さんはイベントで遊べる体験版を使い、オープンワールドや新アクションの説明を行った。フィールドにはさまざまな地形があり、砦や見えにくいが洞窟もあるという。
オープンワールドになることで、広大なフィールドが展開する『討鬼伝2』。その広い移動を移動する新たな体術として、“鬼疾風(おにはやて)”を使えるようになっている。
また、フィールドには小型と大型以外の鬼にも中型の鬼の登場する。
関口さんは2つの新武器にもついて解説。盾剣の守ノ型では、盾による防御やカウンター技を使え、誰でもわかりやすく操作できるようだ。攻ノ型では、盾から刃が出て双剣のような状態になり、攻撃する。ただし、こちらはややテクニカルなタイプのようだ。
仕込鞭の攻撃は範囲が広く多段ヒットする。距離を取られても、苦無を活用することで間合いを詰めることが可能。空中での行動を得意とするが、鎖鎌ほどのダメージは出ないと説明した。そのぶん、地上や空中で安定したダメージをとれる武器になっているとのこと。
また、本作で外すことのできない“鬼ノ手”については、「初見で鬼ノ手をフル活用するのは難しいかもしれません」と話した。しかし、つかんで移動するだけでも便利なので、「とにかく使ってみてほしいです」と加えた。
画面の左上の青いゲージが完全部位破壊を行う“鬼葬(おにはぶり)”に必要なゲージ。これが満タンの時に“鬼葬”を繰り出し、鬼に当てることができると、その部位の生命力ごと消し去り、再生されなくなるようだ。
森中さんはこれまでの『討鬼伝』シリーズについて、体験会や体験版に対して意見をもらい、ユーザーと一緒に作り上げてきたタイトルであると説明。開発途中だが、いち早くユーザーにプレイしてもらい、いい形で発売にこぎつけたいと思い、今回も体験会を行ったという。
「オープンワールドのハンティングアクションとして、チャレンジしている『討鬼伝2』。体験版をさわられた方はぜひ忌憚のない意見をいただけるとさいわいです。体験版キャンペーンもあるので、ぜひよろしくお願いいたします」とあいさつした。
イベントに参加したユーザーとの意見交流会では、プレイした人からさまざまな質問があがったので、一部を掲載する。
――世界観が変わっていますが、『1』や『極』からの引き継ぎ要素はありますか?
関口:引き継ぎ要素はあります。装備品を引き継ぐというようなことはありませんが、『1』『極』のセーブデータを持っているといいことがあります。
――鬼の強さについてお聞きします。『極』ではアップデートによって体力や防御力が大きく変わりました。今回は『極』のアップデート後を基準にしているのでしょうか?
関口:オープンワールドが基本ということで、ストーリーの難易度は『極』アップデート後より優しくなっています。遊んでいただいた方がつまることがないような難易度を想定しています。
マルチプレイはそこそこ歯ごたえがあることを目指しています。要素が増えているので、それらを駆使していけばガンガンに倒していけるような難易度を考えています。
――エンドコンテンツ的な要素、ダウンロードコンテンツで強い敵を追加するなどの展開は考えているのでしょうか?
関口:もちろん考えております。ただ、中身はまだ公開できません。エンドコンテンツはご用意しておりますので、ご期待ください。
――遊んだ際に天狐に話しかけられなかったのですが、天狐と遊べないのですか?
森中:天狐には確実に“機能がある”と思っていてください。
▲画像は『討鬼伝』の天狐。 |
――前作ではミタマで『采配のゆくえ』とのコラボがあったのですが、今作で社内、社外コラボは考えているのでしょうか?
森中:コラボは……検討しましょう。
関口:はい。ぜひ検討しましょう。『采配のゆくえ』のタイトルが出てきて、我々としては感無量ですね。
――前作のキャラは出てくるのですか?
関口:ちょいちょい混じってきます。お待ちください。
――『極』までにあった要素“禊場(みそぎば)”はあるのでしょうか?
森中:プレイした際に里を歩いたかたは気付いたかもしれませんが、“現在建設中”という場所がそうで、作っている最中です。
▲画像は『討鬼伝』の“禊場”。 |
――前作ではお気に入りのミタマやスキルを登録できたのですが、ミタマを変えると登録されているスキルも変わってしまいました。『2』では残りますか?
関口:こちらは発売後に多くの声をいただいた場所なので、対応させていただきました。
――前作ではブロードキャストした際に、声が乗らない仕様でしたが、『2』ではどうなのでしょうか?
関口:前作は音声系の契約の都合で配信できなかったのですが、今回はしっかり契約しているので大丈夫です。
――特性の違う地形はあるのですか? そこでしか得られないものや冒険する意味、アクティビティなどはあるのでしょうか?
関口:質問については、ゲーム中でほぼ網羅できていると思います。今回のバージョンは里の周辺の一部のみ収録していましたが、領域は従来通り全6領域あり、例えば船が埋まっている砂漠があったり、空中に城が浮かんでいたりします。前作では背景だった城などについても入れるようになっています。
森中:今回配信する体験版はPS4版ですが、PS Vita版について準備ができ次第配信していきます。PS Vitaをお持ちの方、ぜひご期待ください。
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