News

2016年5月6日(金)

オリジナルアニメ『ポッピンQ』“マチ★アソビ Vol.16”のイベントの模様をお届け

文:イトヤン

 5月3日~5日に、徳島県徳島市で開催された“マチ★アソビ Vol.16”。ここではufotable CINEMAで開催された、“オリジナルアニメーション映画『ポッピンQ』スペシャルトークショー”の模様をお届けします。

『ポッピンQ』
『ポッピンQ』

 『ポッピンQ』は、東映アニメーション創立60周年の節目に制作されている、完全オリジナルの長編アニメーション映画です。『プリキュア』シリーズでダンス映像を多数手がけてきた宮原直樹さんが初監督を務める他、『キノの旅』などでおなじみの黒星紅白さんが、キャラクター原案を担当しています。

 今冬公開予定の本作をキャスト&スタッフが語るこのトークショーには、ポコン役の田上真里奈さん、ルチア役の石原夏織さん、ダレン役の本渡楓さん、そして金丸裕プロデューサーが登場。またMCは、ラジオ番組の構成などを行っているちゃんこさんが務めました。

『ポッピンQ』
▲写真左から、田上真里奈さん、石原夏織さん、本渡楓さん、金丸裕プロデューサー。

かわいい生命体“ポッピン族”による最新ダンス映像を初公開!

 トークショーの冒頭では、3月に開催された“AnimeJapan 2016”でお披露目された、『ポッピンQ』のプロモーション映像が上映されました。このPVでは小湊伊純、日岡蒼、友立小夏、大道あさひ、都久井沙紀という5人の中学生が登場し、それぞれに悩みを抱えた彼女たちの姿が描き出されます。

 ちなみにヒロインの1人、小湊伊純はPVの中で土佐弁を話しているのですが、高知から来た観客の方に金丸プロデューサーが意見を聞いてみたところ、好反応を返していました。

『ポッピンQ』
▲ここに登場しているキャラクターが、『ポッピンQ』の5人のヒロインです。左から都久井沙紀(声優:黒沢ともよ)、友立小夏(声優:種﨑敦美)、小湊伊純(声優:瀬戸麻沙美)、大道あさひ(声優:小澤亜希)、日岡蒼(声優:井澤詩織)。

 ところがこのPVには、このトークショーに出演している3人が演じているキャラクターは、登場していません。田上さん、石原さん、本渡さんが演じているのは、“ポッピン族”という不思議な生命体なのです! 

 ポッピン族は、ヒロイン5人が迷い込む不思議な世界に生息し、ダンスを生業とした生命体なのだとか。そしてポッピン族には1人に1組ずつ、女の子の“同位体”が存在し、それぞれの同位体の心がわかるのだそうです。

 ここで、ポッピン族が繰り広げるダンスを描いた映像が上映されました。

●動画:file(N): project PQ 『ポッピンQ』 おどってみよう!お手本ダンスアニメーション

 人間とは体型が異なり、手足の短いポッピン族が、キレッキレのダンスを踊るこの映像は、キャストの皆さんにも非常に好評なものとなっていました。さらに会場では、このトークショーが初公開となる、ポッピン族の新たなダンス映像も上映されました。

 金丸プロデューサーによると、人間とは体型が異なるポッピン族のダンスを、3D CGでどのように表現するかをテストするために制作されたのが、最初に上映されたダンス映像なのだそうです。この制作によってダンスのノウハウがつかめたため、今度はより複雑なストリートダンスを踊らせてみたのが、今回初公開されたダンス映像とのことです。

『ポッピンQ』
▲中央が田上さんの演じるポコン、その右隣が本渡さんの演じるダレン、そして右端が石原さんの演じるルチアです。なお、左端のルピィは新井里美さんが、左から2番目のタドナはM・A・Oさんが、それぞれ演じています。

 なお5月7日には、東京のサンリオピューロランドで、ポッピン族とハローキティが一緒にダンスを踊るスペシャルステージも行われます。

 本作では、5人のヒロインが“ダンスで世界を救う”とのことですが、このポッピン族と5人のヒロインがどのようにかかわって物語が進んでいくのか、今から非常に気になるところです。

3人の女性声優が、プロデューサーの心を読み取る!?

 さてここからは、キャストの皆さんにスポットを当てたコーナーが繰り広げられました。

 まず最初のコーナーは“『ポッピン族』は何を言ってるでSHOW”。これは、ポッピン族のキャラクターがその性格に合わせてかわいい動きをする映像を見て、即興で生アテレコするという企画です。

 しかも、各キャラごとに3パターンずつ用意されていたこの映像は、今回のトークショーのために制作されたものなのだそうです!

 映像の愛らしさに負けず劣らず、キャストの皆さんの生アテレコも見事なものでした。綱引きをするような動きのポコンを、歯医者に行くのを嫌がっているというナイスな設定のアドリブを披露した田上さん。居眠りをするダレンに合わせて、ムニャムニャとかわいい寝言を演じた本渡さん。そして華麗なターンを見せるルチアに合わせて、ポン! と派手な効果音(?)をつけた石原さん。

 続いては、“心をひとつに!”と題されたコーナーです。これはポッピン族が同位体の心をわかるように、キャストの皆さんが金丸プロデューサーの心を読みとるというものです。

『ポッピンQ』
▲お題が出されると、一斉に心を読むポーズを取り始めたキャストの皆さん。

 “『ポッピンQ』の5人のヒロインの中で、金丸Pのお気に入りは?”というお題では、石原さんが5人のヒロインではなく、自分の演じているルチアを答えて不正解になるという、斜め上の展開も飛び出しました。

 このお題の結果は、友立小夏と回答した本渡さんが正解。ちなみに金丸プロデューサーによると、小夏はドジっ子のため、守ってあげたくなるのだそうです。

 また“金丸Pが今ハマっていることは?”というお題では、田上さんが“ヒゲを整えること”と回答して正解したところ、同じようにヒゲを伸ばした観客の方と金丸プロデューサーの間でヒゲ談義が始まるという場面も。そんなふうに脱線しつつも、このコーナーの結果は3人が1ポッピンずつ獲得して、引き分けとなりました。

『ポッピンQ』

 キャストの皆さんによると、本作のアフレコはまだ先とのことですが、ストーリーが非常に感動的なので収録が楽しみだと語っていました。

 今回のトークショーでは、ポッピン族のキャラクターの愛らしい動きと、その動きをさらに生き生きさせる声優さんたちの声の魅力を、強く感じることができました。まだまだ謎の部分も多い『ポッピンQ』だけに、今後の続報に大いに注目したいところです!

(C)東映アニメーション/「ポッピンQ」Partners 2016