2016年5月26日(木)
山田孝之さんの冗談からツェザール役が決定? 『ドラゴンクエストヒーローズII』完成発表会には氷のスライムも
スクウェア・エニックスは、PS4/PS3/PS Vita用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』の5月27日の発売を記念し、前日である5月26日に完成披露発表会を開催しました。本記事ではその発表会の様子をお届けします。
本作はシリーズ累計出荷本数6,600万本を超える国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズの最新作。発売日である5月27日は、初代『ドラゴンクエスト』の発売日でもある記念すべき日です。
本作のメインキャラを演じる3名が『DQ』への熱い思いを語る!
本イベントが始まり、まず登場したのは『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親である堀井雄二さん。「『ドラゴンクエスト』の10周年、20周年の時には、当時の新作を作るのに必死でお祝いをする機会が持てませんでした。今回の30周年記念イベントでは、誕生日を祝うことができて嬉しく思います」とコメント。
次に、『ドラゴンクエストヒーローズII』のメインキャストを務める3名が登場。主人公・ラゼル役の森山未来さん、もう一人の主人公・テレシア役の武井咲さん、主人公たちの心強い味方であるツェザール役の山田孝之さんが登壇しました。ここにプロデューサーである青海亮太さんを加え、トークショーが始まりました。
青海さんが言うには「本作の開発は前作よりも、さらに苦労した」のだそうです。
それでも「本作を開発したスタッフ、出演したキャスト様全員の『ドラゴンクエスト』シリーズへの愛のおかげで、シリーズ30周年となる記念すべきこの日に、発売を迎えることができました」とコメント。
▲左から青海亮太さん、堀井雄二さん。 |
▲左から、森山未来さん、武井咲さん、山田孝之さん。 |
そして、本作のキャラクターに命を吹き込んだキャストの皆さんが、それぞれのキャラを演じてみての感想を述べました。
ラゼル役の森山未来さんは「オファーを受けた時点では前作をまだプレイしていなかったので、主人公喋るの!? というところから始まりました。熱血漢なので叫ぶシーンがとても多かったですね。本作では転職できるようになったのでセリフの量も非常に多く、ずっと叫び続けていました(笑)」と語りました。
▲ラゼル(声優:森山未来さん)。 |
続いて、テレシア役の武井咲さんは「テレシアはしっかり者で、学級委員長みたいな女の子ですが、私自身、声だけで演技をするのは初めてだったので、彼女の性格を表現するのは難しかったです」とコメント。
ただ、収録時にはすでにラゼルを森山さんが演じていたということもあり、「収録時は一人だったので不安でしたが、森山さんの声が収録されていたので、掛け合いするように演じることができて心強かったです」と、演じてみての印象を述べていました。
▲テレシア(声優:武井咲さん)。 |
ツェザール役の山田さんは「声を張るセリフもありましたし、何度もリテイクするなど難しかったけれど、楽しかったです」と収録の感想をコメント。
▲ツェザール(声優:山田孝之さん) |
ちなみに『ドラゴンクエスト』シリーズの大ファンとして知られる山田さんですが、とあるCMの収録の際、青海さんにお会いした時に「(前作で)僕のところにオファーが来ていないんですが?(笑)」と冗談を言い、それがきっかけで今回のオファーにつながったのだそうです。
そのころ、堀井さんと青海さんもツェザール役の声優を探していたので、山田さんがイメージにピッタリだということで、決定したとのことでした。
▲ツェザールを連想させるような、紫の衣装を着て登場した山田さん。堀井さんも「山田さんがツェザールにしか見えなくなった」と笑顔を見せていました。 |
トークが一段落すると、『ドラゴンクエスト』シリーズファンなら知らぬ者はいないであろうファンファーレの音が。それに合わせ、舞台の上に30周年を迎えたことを記念した“氷のスライム”が登場しました。
森山さんはこのスライムについて「スライムがヒャドで凍ったみたい」とコメントし、会場の笑いを誘っていました。堀井さんも、表面がどのようになっているのかが気になるらしく、優しく何度もなでていました。
なお、登場時に流れた曲は『ハッピーバースディ ドラゴンクエスト』というタイトルだそうです。『ハッピーバースデー トゥーユー』と『ドラゴンクエスト』のファンファーレがミックスされており、本シリーズの音楽を担当している作曲家のすぎやまこういちさんが作曲されたそうです。
▲およそ2mにもなる30周年記念の“氷のスライム”。 |
▲ライトアップされ、つやつやと輝いています。 |
終盤では、本作の発売に向けて、キャストの3名から一言ずつコメントが送られました。
森山さんは「30周年ということで、僕が生きてきた時間とほとんど変わらないほどの長いシリーズかつ、個人的に大好きな作品に携われたことを本当に嬉しく思います。プレイはまだですが、これからゲームを思いっきり楽しみたいです!」とコメント。
武井さんは「この歴史的なゲームに携わることができて、友だちに自慢できることが増えたなという思いです。これからもたくさんの人に愛されるゲームであリ続けるよう、心から願っています」とエールを贈りました。
山田さんは「30周年と言わず、ぜひ還暦まで行ってもらいたいです。『ドラゴンクエスト20』くらいまで目指してほしい。『ドラゴンクエスト ヒーローズ』も同じくらい続いて欲しいですね」と、ファンならではの気持ちを語りました。
最後に堀井さんより「冒頭でも言いましたが、実は『ドラゴンクエスト』を30年間作ってきて、こういう形で誕生日を祝ってもらったのは初めてなんです。『ドラゴンクエスト』を作り続けてきて本当によかったなと思います。本当にありがとうございます。これからも『ドラゴンクエスト』をよろしくお願いします!」と思いを語り、本イベントを締めくくりました。
出演者が退場した後、5月27日にのみ限定公開されるらしいスペシャル映像が上映されました。森山未来さん、武井咲さん、山田孝之さんが『ドラゴンクエスト』の誕生日をお祝いする内容となっています。
●シリーズ30周年記念タイトル『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』スペシャル映像
発売を目前に控えた『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』。転職で変化するダイナミックな戦闘システムなど、筆者も楽しみで仕方がない! 発売されたら誕生日を祝いながらプレイしたいと思います!
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