2016年7月1日(金)
殺陣に込めた思いを見てほしい。“斬劇『戦国BASARA4 皇』本能寺の変”の初日あいさつをレポート
7月1日よりZeppブルーシアター六本木で行われる“斬劇『戦国BASARA4 皇』本能寺の変”の関係者向け初日あいさつが行われたので、その様子をお届けします。
“斬劇『戦国BASARA 皇』本能寺の変”では、舞台『戦国BASARA』シリーズの7年目の展開として、本能寺の変を題材にしたオリジナルストーリーが描かれます。本格的な殺陣(たて)をテーマに公演してきた本シリーズは、“殺陣のクオリティ”を高めるための決意として、今作からタイトルに“斬劇”とついています。
また、本シリーズの初公演から明智光秀役を演じてきた谷口賢志さんが、本公演を最後に舞台『戦国BASARA』シリーズを卒業する記念すべき舞台でもあります。
本作の初日あいさつには、キャスト陣とともに、演出のヨリコジュンさん、監修を担当したカプコンの小林裕幸さんが登壇。また、本作の主役である伊達政宗役の塩野瑛久さんと、真田幸村役の松村龍之介さんへの質問コーナーがあったので以下で掲載していきます。
●キャスト一覧
・塩野瑛久さん(役:伊達政宗)
・松村龍之介さん(役:真田幸村)
・井上正大さん(役:片倉小十郎)
・椎名鯛造さん(役:猿飛佐助)
・伊阪達也さん(役:前田慶次)
・斉藤秀翼さん(役:島左近)
・白又敦さん(役:長曾我部元親)
・中山優貴さん(役:久彦・長曾我部元親親衛隊)
・山口智也さん(役:武三・長曾我部元親親衛隊)
・谷口賢志さん(役:明智光秀)
・AKIRAさん(役:上杉謙信)
・護あさなさん(役:雑賀孫市)
・寿里さん(役:千利休)
・汐崎アイルさん(役:後藤又兵衛)
・唐橋充さん(役:織田信長)
“斬劇”の名は伊達じゃない!? 演者が意気込みを語る
司会・進行役から塩野さんと松村さんに投げかけられたのは、「見る人に注目してほしいポイントはどこですか?」という質問。
▲塩野さん(左)と松村さん(右)。 |
松村さんは「『戦国BASARA』と言ったら“殺陣”というところがあり、役者はその刀の一振りの中に自分のキャラクターを込めているので、殺陣を通して見えるキャラクター性やドラマ性に注目してほしいです」とコメント。観覧する際には戦国武将のぶつかり合う様子や、世界観に注目してみては?
塩野さんは「政宗といったら腰にさしているこの6本の刀になってしまうんですが、あまり見てほしいと言うと失敗した時が怖いですね」と笑いながら回答。本作は“本能寺の変”が描かれるということで、着地点の見えやすい物語となっているのが特徴。そのうえで、「物語の道筋やそこに至るまでの感情などを作りこんで演じているので、そういったところを見てほしいです」と演技に込めた思いを語りました。
次の質問は「伊達政宗と真田幸村、お互いの役がカッコいいと思うところはどこか?」というもの。
塩野さんは「幸村は赤いです(笑)。熱くてまっすぐでわかりやすいキャラクターで赤いのですが、青い部分もあります」と真田幸村の印象を話しました。すると、松村さんから「それ褒めてるんですよね?」とツッコミが入る和やかな場面がありました。
さらに塩野さんは幸村を「自分の行くべき道に迷うなど、人間味のあるキャラクター」と解説。政宗もそういう一面があるため、「お互いに刺激し合いながら成長していく関係。幸村と政宗が対峙する場面は演じていて燃える部分です」と2人を対比しつつ、心情を明かしていました。
松村さんの口からは「政宗は凛としていて、誰にもないカリスマ性などの魅力をたくさん持っている」というほめ言葉が飛び出しました。「自分の信じた道を突き進む芯のあるキャラクターです。幸村にとっては、この政宗とぶつかり合うことが、自分の成長への答えやヒントになると本能的にわかるんでしょうね」と、幸村になりきって答えていました。
▲左から白又さん、塩野さん、松村さん、井上さん、椎名さん、伊阪さん。 |
本シリーズの初公演から7年間舞台を支えてきた谷口さん、7年目で舞台『戦国BASARA』を卒業する。「激しい舞台に対して、いつも最後の公演という気持ちで挑んできたのですが、本当に最後となり、込み上げてくるものがある……と思ったらまったく込み上げてきませんでした」と笑顔で語り、会場の笑いを誘いました。
いいものを見せたいという一心で稽古してきたという谷口さんは「舞台『戦国BASARA』は、ステージに立ったら自分が1番だと思うスタンスでやってきました。本能寺の変なので、明智光秀は主役のつもりで楽しくやっていきます」と最後の公演へ意気込みをあらわにしました。
横に広がった衣装を着た、織田信長役の唐橋充さんは「私が横を通る度に皆さんが眉を潜めますが、もうちょっと我慢してください」とメンバーの笑いを取りつつ「最後に信長がどうなるかというドラマ部分や、ヨリコさんの演出などに注目して見てもらいたいです」とコメントしていました。
▲左から伊阪さん、斉藤さん、寿里さん、汐崎さん、谷口さん、唐橋さん。 |
演出などを担当したヨリコジュンさんは「僕が『戦国BASARA』の演出を担当するのは初めてですが、小林さんや役者の皆さんらと議論し、教えてもらいながら、舞台を作ってきました」とこれまでを振り返ります。新しいものを作るのではなく、舞台として物語を作りたいという考えがあり、世界観を崩さずに芝居を作っているそうです。
監修を担当したカプコンの小林さんからは、ゲームで『戦国BASARA 真田幸村伝』が8月に発売されるため、「舞台でも真田幸村の話が描かれると思った人も多いでしょうが、本能寺の変のオリジナルストーリーを『戦国BASARA4 皇』の世界観で作りました」と本作のストーリーについて語りました。また、タイトルを“斬劇”に変更した理由については、原作がある舞台はミュージカルが多いため、それとは違って殺陣を意識したものになっていることをしっかり出すためと、説明しました。
▲左から小林さん、ヨリコさん、護さん、AKIRAさん、山口さん、中山さん。 |
東京公演は7月1日~10日にZeppブルーシアター六本木で、大阪公演は7月16日~18日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開催されます。興味がある人は公式サイトを参照にチケットを購入して、足を運んでみては?
■“斬劇『戦国BASARA4 皇』本能寺の変”公演概要
【公演日程】
●東京
・日程:7月1日~7月10日 全13ステージ
・会場:Zeppブルーシアター六本木
●大阪
・日程:7月16日~7月18日 全5ステージ
・会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【入場料金】
・全席指定7,900円(税込)、非売品写真付きチケット 8,400円(税込)
※公演日程は“斬劇『戦国BASARA4 皇』本能寺の変”公式サイトをご確認ください。
【スタッフ】(※敬称略)
■構成・演出・映像:ヨリコジュン
■原作:CAPCOM(『戦国BASARA』シリーズ)
■企画・原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM)
■シナリオ協力:松野出
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