2016年7月8日（金）

『LINE：ガンダムウォーズ』は全MSを最高レアリティまで育成可能。やり込み要素が充実

　バンダイナムコエンターテインメントとLINEが共同で企画・開発を行い、“LINE GAME”で今夏より配信開始予定のiOS/Android用アプリ『LINE：ガンダムウォーズ』。

　このゲームを配信に先がけてプレイすることができましたので、そこで確認できた本作の詳細をご紹介します。

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　“LINE GAME”といえば、誰でも気軽に楽しめるカジュアルなゲームでおなじみです。本作も、歴代の『ガンダム』シリーズに登場するモビルスーツ（MS）が本作独自のデザインによる3DCGで描かれており、全体的にポップな雰囲気となっています。

　その一方で実際にプレイしてみると、操作はシンプルながら、ガンダムファンも納得のいく実に密度の高い内容となっていました。そうした手応えの部分を実際のプレイ体験も交えて説明していきましょう。

オートバトルのシンプルな操作で、最大5体のMSを率いて戦える！

　“ニュータイプ★突撃バトルSLG”というジャンルの本作は、プレイヤーが手持ちの機体でオリジナル部隊を編成し、ミッションに出撃して敵を撃破することを目指します。

　ミッションに出撃する際の編成は、最大5体のMS＋戦艦1隻となります。といっても、MSが全滅するとミッション失敗になってしまうので、戦艦はあくまで支援という形です。

　また各MSには、アムロやヒイロ、キラといったアニメでおなじみのパイロットたちを搭乗させることもできます。


▲オリジナル部隊を編成して、ミッションに出撃！


▲登場するMSは宇宙世紀からアナザーガンダムまで、多岐に渡っています。またガンダムタイプだけでなく、ザクやグフカスタム、ベアッガイなど、幅広い機体を使用することができます。

　ミッションでは、ウェーブごとに出現してくる敵を各MSが自動的に攻撃するという、オートバトルになっています。MSの移動方法や敵を攻撃する武器は、各MSの特徴が巧みに再現されており、戦う様子を眺めているだけでも十分に楽しめます。

　プレイヤーが操作できる点は大きく分けて2つあり、まずはMSや戦艦の特殊攻撃である“必殺技”の発動。そしてもう1つは、各MSの前衛・後衛を切り替えて、戦う位置を変更することです。

　必殺技の発動は、各MSや戦艦ごとに少しずつゲージがたまっていき、画面下のアイコンの周囲が黄色く輝いたら準備完了。あとはアイコンをタップすれば、必殺技が発動します。

　敵1体に大ダメージを与えたり、複数の敵をまとめて攻撃したりと、その効果は必殺技の種類によって多種多様です。

　またMSに搭乗しているパイロットによっては、必殺技発動時におなじみの名セリフをしゃべってくれるというお楽しみもありますよ。


▲画面下部にあるMSのアイコンをタップしたら、必殺技が発動！


▲ガンダムのハイパーハンマーは、前面にいる複数の敵にまとめてダメージを与えることができるほか、敵をスタンさせることも可能です。

　MSは編成時に、前衛と後衛のどちらか適性が高いほうのポジションに自動的にセットされます。前衛は敵と正面で向き合って戦い、後衛は後方から射撃などで攻撃するのが得意です。

　そして、画面下部のアイコンを上下にフリックすることで、そのMSが前衛と後衛のどちらで戦うかをリアルタイムで切り替えることができます。

　前衛のMSは敵からのダメージを受けやすいので、倒される前に後衛に下げて、代わりのMSを前衛に出すといった操作が重要になります。


▲アイコンが上段にありゲージの背景が赤いMSが前衛で、アイコンが下段にありゲージの背景が青いMSが後衛です。


▲フリックでアイコンを上下させると、出撃中のMSがリアルタイムに位置を変更していきます。

前衛・後衛や必殺技の組み合わせで、こだわりの部隊編成が可能に

　上で説明したように、バトル中の操作は2種類しかないのですが、実際にプレイしてみると、これがけっこう勝敗のカギになるんですよ。特に前衛と後衛の入れ替えが、本作では意外と重要になっています。

　前衛のMSは敵の攻撃でHPゲージがみるみる減っていくので、うっかり後衛に下げるタイミングを逃すと、あっという間にやられてしまいます。


▲敵との接近戦が得意なMSや後方からの射撃が得意なMSもいるため、特徴を考えながら前衛と後衛を使い分けたいところ。とはいえダメージを受けたら、いったん敵から離れるのも重要です。

　必殺技の発動もオートで行うように設定することも可能なので、ゲームに慣れるまでは前衛と後衛の入れ替えに専念するのもオススメです。

　後衛に下げてもHPは回復しないので、ある程度ゲームが進んでいくと、貴重な回復の必殺技を持つメタスやジムなどのMSの運用が重要に感じました。


▲敵の中にはマゼラアタックのように、後衛のMSを狙って射撃してくるものも。そうした敵は逆に、格闘の得意なMSを前衛で接近させて攻撃しましょう。

　必殺技の発動や前衛・後衛の切り替えもあるとはいえ、基本的にオートで進行する本作は、MS同士がぶつかり合う派手なバトルを誰でも気軽に楽しむことができます。その一方で、いったん編成にこだわり始めるとトコトン追求することができるのも、本作の奥深いところです。

　たとえばMSの必殺技には、ただ敵にダメージを与えるだけでなく、敵をスタンさせて動きを止めたり、ノックバックで後方へ追いやったりといった効果を持つものもあります。

　そのため、前衛のMSで敵をスタンさせておいてから、後衛のMSが必殺技による射撃で大ダメージを与えるなどのような連携攻撃も、編成によっては可能になるのです。


▲MSの必殺技は、敵に接近していないと命中しないものもあれば、後衛から複数の敵をまとめて攻撃できるものもあります。


▲必殺技の効果的な組み合わせを意識して、MSを編成するのも重要です。

　またMSにパイロットを乗せると、そのMSのパラメータを上昇させることができるだけでなく、命中率アップといったパイロット自身が持っているスキルも利用できます。

　パイロットは原作通りのMSに搭乗させる必要はないので、スキルの効果なども考えて、自由な組み合わせでMSに搭乗させることが可能です。

　ただパイロットのスキルは、効果の発揮される条件がかなりクセのあるものも少なくありません。“同じアニメシリーズのキャラが3人以上部隊にいる”といったものや、なかには“自分が倒されると部隊の仲間に効果が発揮される”といったものまで……。


▲パイロットをMSに乗せると、パイロット自身のパラメータが加算されて強化されるだけでなく、条件がそろえばパイロットの持つスキルによって、クリティカル率アップなどの効果を得ることができます。

　こうしたパイロットのスキルまで意識し始めると、編成には大いに頭を悩ませることになるでしょう。もちろん、そこらへんはあまり考えず、自分の好きなMSとパイロットを集めて、どんどん改造して大暴れする、といったプレイスタイルも、もちろんアリです。

　基本の操作がシンプルなだけに、遊ぶ人によっていろんな楽しみ方ができるのが、本作の特徴だと言えるでしょう。

ストーリーミッションや対戦によるランキングなど、多彩なミッションにチャレンジ！

　本作には、全部で4つのミッションが用意されています。

　まず、本作の基本となるのが“ノーマルミッション”です。スゴロクのような形式で順番にミッションをクリアしていくことで、MSの改造に役立つアイテムが手に入るだけでなく、他のミッションを始めとする本作のさまざまな要素が解放されていきます。

　まずはこのミッションをドンドンと進めていきましょう。


▲ノーマルミッションは、バラエティに富んだシチュエーションのミッションが用意されています。順番にクリアするのはもちろん、改造に必要なアイテムを入手するために、同じミッションに何度も挑むこともできます。

　また、『機動戦士ガンダム』や『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムSEED』など、原作アニメの世界観を手軽に体験できる“ストーリーミッション”も用意されています。

　原作アニメでおなじみのMSやパイロットが敵として登場するこのミッションは、実際にプレイしてみた感覚では、ノーマルミッションよりもやや難度が高めになっている印象を受けました。

　ストーリーミッションをクリアすることで、MSの設計図やパイロットが入手できるということもあり、やり込みがいのあるミッションになっています。


▲ストーリーミッションでは、原作キャラによるちょっとした会話イベントなども楽しめますよ。あの名言も……!?

　改造に必要なパーツやコイン、経験値など、特定のアイテムを集めたい場合には“デイリーミッション”が最適です。ただし、こちらは鍵を使って一定時間だけ開放する形になるので、今自分が必要としているものをよく考えてピンポイントで狙うことが重要です。


▲デイリーミッションは挑戦できる時間と回数が限られていますが、アイテムや経験値を効率よく入手できます。

　さらに、他のプレイヤーが編成した部隊と戦ってランキングを競うことができる“バトルアリーナ”も用意されています。先に紹介したように、スキルの組み合わせまでこだわり抜いた編成の部隊を投入できるので、やりこみ派のプレイヤーはぜひ極めてみたいミッションです。

　また、対戦で獲得したポイントを使ってアイテムを購入できる“アリーナショップ”では、特定のMSの設計図やパイロットを入手できるようです。アリーナで対戦を挑めば挑むほど、さらなる部隊の強化になると言えるでしょう。

MSの改造やアップグレードなど長くじっくり楽しめるやり込み要素も充実！

　ここまではミッションを中心に見てきましたが、ミッションで活躍するMSの入手方法や、機体の強化はどのように行うのか気になっている人もいると思います。

　MSは、機体ガシャを引くことで獲得できます。同じMSでも、星の数によってレア度が異なり、星の数が多いほど能力も高くなっています。ガシャを引く際には、MSのシルエットが宇宙を素早く飛行してくる演出も用意されており、ドキドキ感を盛り上げてくれます。

　獲得済みのMSを引いた際には、代わりにそのMSの“設計図”を入手できます。本作では後述するように、MSの設計図を一定の数だけ集めることで、そのMSをアップグレードして星の数を増やすことができるのです。

　ノーマルガシャでは、改造用のパーツや設計図などのアイテムを入手することができます。こうしたアイテムもMSの強化には重要なので、しっかり集めたいところです。


▲改造パーツや設計図を入手できるノーマルガシャ。

　先ほども説明したように設計図を一定の数だけ集めると、そのMSをアップグレードして星の数を増やすことができます。アップグレードはMSの能力が上昇するだけでなくレベルの上限も増えるので、経験値を獲得してさらに強化することも可能になります。

　なお、登場するすべてのMSが最高レアリティの星6までアップグレードできます。自分の好きなMSだけで部隊を編成できるところが、本作の魅力の1つです。


▲設計図を10枚集めることで、星1のガンダムを星2にアップグレードすることが可能。星の数が多くなるほど、アップグレードに必要な設計図の数も増えていきます。

　MSの強化はアップグレードだけではありません。機体を改造してバージョンアップすることによっても、さらなる強化が可能です。


▲画面左下の表示に注目。パイロットの左側に“1”と書かれたマスがありますが、これはそのMSのバージョンを表しています。

　MSには6種類の改造用パーツを装備できるのですが、6種類すべてのパーツを装備して“改造”を行うと、機体がバージョンアップされます。バージョンアップされた機体は能力が上昇するだけでなく、新たなスキルを習得することもできるのです。

　MSのスキルはバトル中に自動的に発動するもので、通常の攻撃よりも強力なものや攻撃特殊効果がついたものがそろっています。

　スキルが増えればそれだけ攻撃のバリエーションも増えていくわけですから、どんどんと機体を改造していきたいところです。

　ちなみに、ストライクガンダムを改造してバージョンを上げていくと、“OSカスタマイズ”というスキルを覚えました。原作の名シーンを再現するスキルもたくさん用意されているようなので、育成へのモチベーションも高まります。


▲6種類すべてのパーツを装備して改造を行うと、機体がバージョンアップ！　バージョンアップした機体は、また新たにパーツを装備できるようになります。


▲バージョンアップによって新たなスキルを習得！　ちなみにこのスキル自体にもレベルがあり、SPを使うことでレベルアップしてスキルの性能を強化できます。

　経験値によるレベルアップや設計図によるアップグレード、改造によるバージョンアップと、MSを強化する方法は多岐に渡っています。

　それだけでなく、パイロットもまたレベルアップさせていくことが可能です。本作の強化が非常に幅広く、やりこみがいのあるものであることがよくわかるでしょう。

　そうなると気になるのが、強化に必要なアイテムやコイン、またガシャを引くためのダイヤなどを獲得する方法です。

　これまでに紹介したようにミッションクリアで獲得できるのはもちろんですが、他にも特定ミッションのクリアといった“指令”を達成することでも、さまざまなアイテムを獲得できます。

　また、LINE GAMEならではのソーシャル機能も非常に充実しています。フレンドを招待したり、フレンドにスタミナをプレゼントしたりといったコミュニケーションによっても、アイテムやコインを獲得できます。

　本作は、基本の操作はシンプルで誰でも気軽に楽しめるものでありながら、お気に入りのMSやパイロットを強化していくことで、戦闘のバリエーションがどんどんと広がっていきます。

　そして個性的なスキルを持つMSやパイロットをどのように組み合わせるのかという編成を、いろいろと試行錯誤できるのです。

　1回のミッションは数分でサクッと楽しむことができますが、やり込みを目指すと長くじっくりと遊べるだけの奥の深さを持ち合わせた作品となっています。

　カジュアルなプレイヤーからこだわりの『ガンダム』ファンまで、多くの人に遊んでもらいたいアプリです！