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2016年7月9日(土)

『メゾン・ド・魔王』で知られるプチデポットが最新作を発表! 最新作の姿を川勝徹氏に直撃【BitSummit】

文:まさん

 7月9日と7月10日の2日間、京都市のみやこめっせで開催されているインディーゲーム業界最大のイベント“BitSummit 4th”。洋の東西を問わず、さまざまなインディーゲームが展示されており、発売前の最新インディーゲームを体験できるゲーマーにはたまらないイベントになっている。

 この会場内で、新たに『メゾン・ド・魔王』で数々の賞を受賞した“プチデポット”の最新作(タイトル未定)が判明! アートワークのみの展示となっていたが、謎に包まれた最新作の内容をプチデポットの代表“めづかれ”こと川勝徹氏にうかがってみた。

『BITSUMMIT 4th』

──展示されているアートワークが『メゾン・ド・魔王』以来の最新作ということでよろしいのでしょうか?

 はい、そうです。まだアートワークだけしか展示できませんが、ジャンルも『メゾン・ド・魔王』とは全然違う物になります。

 ただ、いろいろなジャンルが混ざっていることは間違いないです。シミュレーションなのか、アドベンチャーなのかRPGなのか。レースゲームはありませんが、そういった要素が全部入ってコンパクトにまとまったゲームになります。

 現時点ではコアな部分は完成していて、今は開発メンバーがテストプレイをしているところです。テストプレイと言いながらも「おもしろい」と言いながら100回くらいセーブデータがパンパンになるまで遊んでいるんですよ。開発メンバーが楽しんでいるゲームなので、もしかしたらイケるのではないかと思っています(笑)。

『BITSUMMIT 4th』

──デザインは『メゾン・ド・魔王』のことりさんになるのですか?

 はい。『メゾン・ド・魔王』とは、まったく違う感じにしてもらいました。サウンドも含めて、全員同じメンバーの4人で開発しています。

──前作と雰囲気も異なり、かなりシリアスな雰囲気に見えますが……。

 そうですね。アートワークの文章を見てもらうとわかるように、けっこう振り切って狂気染みたゲームになっています。頭を使ってヒリヒリするゲームになっているので、ぜひ遊んで欲しいです。ただ、ジャンルはパズルではありません。『メゾン・ド・魔王』で作った4人が、まったく違う新しいものを作るということで、ぜひご期待いただければ、と。

『BITSUMMIT 4th』

──ちなみに、いつごろ遊べるようになろうのでしょうか?

 来年には出したいと思っています。ハードに関してはまだお話しできないので、もう少しお待ちください。次に出展するイベントはまだ決まっていませんが、もう少し進捗したらインディーストリームで発表するかもしれません。

『BITSUMMIT 4th』
『BITSUMMIT 4th』
▲白と黒の背景で、対になるようなキャッチコピーが並ぶ謎のアートワーク。いったい、どのようなゲームになるのだろうか。

──ちなみに、キャッチコピーの上下にいる女性が主人公なのですか?

 いやあ、それはどうでしょう。ただ、よく見てみると同じキャラクターが表と裏のようなちょっと違う表情をしてますよね? キャッチコピーも振り切っていますが、英語版のタイトルはどうしようかなと悩んでます(笑)。とはいえ、まずは日本でしっかり出していきたいと考えています。

 今回も『メゾン・ド・魔王』のように、キャラクターものであることは間違いなく、いろいろなキャラクターで想像できるような部分を自分たちが得意技にしているので、そういうカテゴリーで作っています。どういうキャラクターなのかな、どういう性格なのかな、というところを想像して楽しんでもらえるとうれしいです。

『BITSUMMIT 4th』
▲“騙ル死ス”。意味深なキャッチコピーに想像が膨らむ。

──群像劇のようなイメージもありますし、本当に前作とはかなり違った作品なんですね。

 うかつに続編を作らないで、もう1回勝負しようと考えていました。現時点で話せることは少ないのですが、ぜひ、ご期待いただければと思います。

『BITSUMMIT 4th』

 ちなみに、会場では『メゾン・ド・魔王』および公式スピンオフ作品『バトル・ド・魔王』も展示されていた。『メゾン・ド・魔王』は北米版、欧州版、韓国版もPS4用ダウンロードソフトとして配信決定。さらに、7月11日(月)より、PS Vita版の配信も決定している。こちらも合わせて注目したい。

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