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2016年7月14日(木)

『妖怪ウォッチ3』のバトルはタクティクスメダルボードで戦略性アップ! 奥深くなった町の探索要素も評価

文:深谷ねぎ

 レベルファイブから7月16日に発売される3DS用ソフト『妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ』。本作のレビューを、ジバニャン大好きライターの深谷ねぎがお届けします!

『妖怪ウォッチ3』

 『妖怪ウォッチ』シリーズは、ジバニャンやウィスパーといった個性的な妖怪と一緒に冒険を楽しめるRPG。サクサク進んでいくオートバトルで手軽に遊べるだけでなく、数多くいる妖怪の収集や広大な町の探索など、やり込みも用意されたタイトルです。

 最新作『3』は新たなマップやバトルシステムの登場で、バトル&探索がさらにおもしろくなっています。今回のレビューでは、そこにスポットを当てていきます。

『妖怪ウォッチ3』
▲タクティクスメダルボードでバトルの戦略性がアップしています!
『妖怪ウォッチ3』
『妖怪ウォッチ3』
▲妖怪を探したりいろいろなイベントを漫喫したりと、町を探索しているだけでも楽しい。

最新作の舞台はUSA! 新たな主人公・イナホが登場!!

 本作では、主人公のケータが日本(ジャポン)を飛び出しUSA(ユーエスエー)で大活やく! USAで起こる不思議な現象“ミステリー”を解決するために、ジバニャンたち妖怪の力を借りて調査していくことに。

『妖怪ウォッチ3』

 ケータが冒険するのは、見るものすべてが新しいUSAの町“セントピーナッツバーグ”。自然豊かな町で、大きな川に浮かぶ船が目をひきます。この町にも妖怪がたくさん生息しており、木の上や消火栓などを妖怪ウォッチで調べれば見つけられますよ。

『妖怪ウォッチ3』
▲USAでは、メリケン妖怪が出現します。

 『妖怪ウォッチ』は、いろいろ場所を調べて妖怪を探すのが楽しいと僕は思っています。妖怪ウォッチが妖怪に反応した時の「おっ、妖怪いるじゃん!」という感覚は、ドラ●ンレーダーに憧れていた子どものころを思い出します。

 他にも、ウエスタン風の村“ウォルナービレッジ”や、動物&妖怪いっぱいの“ダミアン農場”といったマップが続々登場。この先にどんな冒険が待っているのか、ワクワクが止まりません!

『妖怪ウォッチ3』
▲ウォルナービレッジでは馬に乗ることもできます。

 また、USAではイカダでの川下りを楽しめます! 川は途中で枝分かれしていて、ルートによって未知の場所にたどり着けることも。イカダでしか行けないマップもあるので、何度も挑戦しましょう。

『妖怪ウォッチ3』

 イカダで川下りなんて、まさに“冒険”という感じがしますよね! 『妖怪ウォッチ』の冒険はすごく現実味があって、感情移入しやすいんですよ。そんなところが好きなので、町をずっと探索しているだけでも楽しいです。

 また、町では宝を探せたり魚を釣れたりと、僕をふくめてプレイヤーの心をつかんで離さない要素が満載です。

『妖怪ウォッチ3』
▲宝の地図を頼りに宝箱を探しましょう。
『妖怪ウォッチ3』
▲宝箱は、ミニゲームをクリアすると開けられます。

USAの夜はゾンビがうごめく!

 USAでは夜に、ゾンビたちが徘徊する謎の空間に迷い込むことがあります。この現象は“ゾンビナイト”と呼ばれ、マップのどこかにある“夜明けの鐘”を鳴らすことで脱出できます。

『妖怪ウォッチ3』

 ゾンビに見つかると襲われてしまうので、隠れながら移動することが重要! またケータは特殊なハンマーを持っているため、これでゾンビを攻撃することが可能です。背後から不意打ちすれば一撃でゾンビを倒せます。隠れながらゾンビを倒して夜明けの鐘を目指す……ハラハラドキドキのイベントです。

『妖怪ウォッチ3』
▲不意打ちなら一撃ですが、見つかっている場合は数発殴る必要があります。

 シリーズにあった、鬼から逃げつつゴールを目指す“鬼時間”に似たシステムですが、敵を攻撃できる要素が加わったことでアクション性が高くなっています。

イナホ&USAピョンコンビの活やくに注目!

 日本(ジャポン)では、もう1人の主人公・未空イナホがメリケン妖怪のUSAピョンと大冒険! 探偵事務所を開いて、妖怪や町の住人たちの悩みを解決していきます。本作では、USAにいるケータと日本(ジャポン)にいるイナホを切り替えながらストーリーを進めていくのです。

『妖怪ウォッチ3』

 新マップとして“アオバハラ”が登場。アニメショップやメイドカフェなどがあるオタクの聖地です。ここにも妖怪はいっぱいいるので、町をすみずみまで探索して仲間にしていきましょう。

『妖怪ウォッチ3』

 イナホが冒険するのはこれまでケータが冒険してきた日本(ジャポン)なので、おなじみのマップを探索できます。既存のマップだけでなく、ダンジョンや施設が追加されているので、探索していけば新しい発見が待っていますよ。

『妖怪ウォッチ3』
▲さくら中央シティの地下街に行けるように! 物語が進むとボス妖怪が出現します。

タクティクスメダルボードを使いこなして勝利せよ!

 本作から、バトルに“タクティクスメダルボード”システムが導入されました。下画面上の3×3マスのボード上にある妖怪メダルを動かすと、上画面にいる妖怪が移動します。メダルと妖怪の動きがリンクしているんですね。

『妖怪ウォッチ3』

 戦況に合わせてメダルを動かしながら戦うことになるので、バトルの戦略性は高くなっています。これまでをプレイヤーは妖怪をサポートするマネージャー的な立ち位置とするならば、本作は妖怪に指示を出す監督のような立ち位置となっています。

 タクティクスメダルボードを使ったバトルで重要になってくるのは、“ツナギ”と呼ばれるメダルの並べ方です。メダルを横に並べると“ヨコツナギ”が発動して、攻撃した妖怪の隣にいる妖怪が追撃をします。縦に並べると、“タテツナギ”が発動。列の後ろにいる妖怪は、敵に狙われなくなります。

『妖怪ウォッチ3』
▲ヨコツナギ。
『妖怪ウォッチ3』
▲タテツナギ。

 ヨコツナギにして一気に敵を倒すか、タテツナギにして妖怪を守りながら戦うかなど、この“ツナギ”は戦況に影響を大きく与えるシステムです。戦況に応じて配置を変えながら戦うバトルは、シミュレーションゲームのようなおもしろさがあります。

 また、敵が移動するのもポイント。敵もツナギを発動させてくるので、油断していると痛い目にあいます。敵の位置を変えられる妖怪で攻撃したり、ツナギ状態の妖怪を素早く倒したりと、敵のツナギを崩すために立ち回ることも大切になってきます。

 タクティクスメダルボードの登場で、必殺技が範囲攻撃になりました。範囲は横2列だったり、縦1列だったりといろいろです。敵の配置に合わせて、どの妖怪の必殺技を使うか考えて戦っていきましょう。

『妖怪ウォッチ3』
『妖怪ウォッチ3』

 当然、敵の必殺技も範囲攻撃です。ボード上に攻撃範囲が表示された後、しばらくして発動します。発動する前にメダルを動かして妖怪を逃がしましょう。ただし、一度動かしたメダルはしばらく動かせません。むやみにメダルを動かしているといざという時に動かせないので、メダルの移動はタイミングが重要です。

妖怪ブラスターで敵を狙い撃つ快感!

 プレイヤーは、妖怪ブラスターという新アイテムでバトルをサポートできるように。妖怪ブラスターにサブメンバーのメダルをセットすると、それを弾丸にして撃ち出すことができます。動き回る敵の妖怪メダルをめがけて撃ちまくりましょう。シューティングゲームのような感覚で楽しめると感じました。

『妖怪ウォッチ3』
▲妖怪ブラスターはゲージがたまると使用可能です。

 妖怪ブラスターにメダルをセットするとルーレットが回ります。アタックモードなら敵に攻撃。トモダチモードなら妖怪が仲間になる確率がアップします。仲間にならない敵とのバトルでは、アタックモードのみになります。

『妖怪ウォッチ3』

 弾丸の種類は妖怪の種族によって変化! イサマシ族なら“イサマシバズーカ”となり、弾速は遅いですが高威力の弾を撃てます。ゴーケツ族なら、威力は低いですが広範囲を攻撃できる“ゴーケツショットガン”に弾が変化します。

『妖怪ウォッチ3』
▲的に当てるのはコツをつかむ必要があるので、“ゴーケツショットガン”が個人的にオススメです。

 妖怪ブラスターの登場によって、これまでほぼ見ているだけだったバトルに参加できるようになりました。チャージに時間が掛かるので連発はできませんが、ボス戦でも仲間集めでも役に立つ妖怪ブラスターはかなり便利です。

“マイニャン”や“えんえんあぜみち”など新要素は他にもいろいろ!

 上で紹介した要素の他にも、僕がオススメしたいのが自分だけのネコ妖怪を作れる“マイニャン”システムです。見た目や声だけでなく、種族も変えることが可能! また、マイニャンはバトルに参加させられます。

『妖怪ウォッチ3』

 マイニャンは、ニャン輩と呼ばれるネコ妖怪にスキルや能力を強化してもらえます。ニャン輩ごとに覚えられるスキルが違うので、いろいろなニャン輩に鍛えてもらい自分だけのマイニャンを作りましょう。

『妖怪ウォッチ3』

 他にも何が起こるかわからない不思議な田んぼ道“えんえんあぜみち”と、新たな要素がいっぱいの『妖怪ウォッチ3』。もちろん新要素だけでなく、シリーズでおなじみの妖怪集めや町で発生するランダムイベントなども楽しめますよ。子どもはもちろん、大人も童心に帰って遊べる1本。僕も夏休みは『妖怪ウォッチ3』で遊びまくりたいと思います……夏休みがあるかは定かではないのですが。

 なお、現在放送中のアニメ『妖怪ウォッチ』にも、メリケン妖怪やイナホたちが登場し、本作の世界観に触れることができます。あわせてチェックしておくとより楽しめると思いますよ!

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