冨田勲さんの舞台作品『ドクター・コッペリウス』の情報公開。初音ミクとダンサーが描かれたメインビジュアルも

文：Taka

　11月11日・12日に、東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールで公演される“冨田勲　悼特別公演　冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』”の最新の公演情報とメインビジュアルが公開されました。

▲メインビジュアル。

　『ドクター・コッペリウス』は、5月5日に他界した作曲家・シンセサイザー・アーティストの冨田勲さんが、上演を夢見て他界直前まで創作を続けていた舞台作品です。

　他界前にストーリー原案と音楽の構想のほとんどを遺しており、冨田さんが長年追い求めてきた“宇宙への夢と希望”に満ちあふれた巨大なストーリーがオーケストラとシンセサイザー、そしてバレエと3DCGを伴いながら表現されます。

　ストーリーは、宇宙へ飛び立つことを夢想する主人公コッペリウスと、それを叶えるべく異界からやってきた初音ミクが織りなすす内容となっており、小惑星イトカワ、そしてその先の未知なる星へ、宇宙を自在に行き来しながら展開されます。

▲初音ミク。

　本公演では、バーチャル・シンガーの初音ミクを展開するクリプトン・フューチャー・メディアが全面協力し、3DCGの初音ミクと生身のダンサーを共演させ、冨田さんの集大成の舞台を彩ります。

　初音ミクと共演するコッペリウス役は、ドイツ名門ジョン・クランコバレエ学校で学び、アメリカのタルサバレエ団を経て日本に活動の場を移した、新進気鋭のダンサー・風間無限さんが演じます。

　振付は辻本知彦氏が担当。コンテンポラリーダンサーとしても活躍し、日本人で初めてシルク・ドゥ・ソレイユのダンサーで出演した経歴を持っています。

　指揮はオペラ、バレエの分野で活躍する渡邊一正さん。演奏は、渡邊さんが2015年4月からレジデント・コンダクターを務めている“東京フィルハーモニー交響楽団”が担当します。

　さらに本公演では、『ドクター・コッペリウス』とともに、同じく初音ミクをソリストに起用したことで大きな話題となった、2012年初演の冨田さんの代表作『イーハトーヴ交響曲』も演奏されます。冨田さん、晩年の大作2作品を同時に演奏する公演になるとのことです。

●動画：冨田勲『イーハトーヴ交響曲 Blu-ray』ダイジェスト映像

■“冨田勲　悼特別公演　冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』”公演情報
【日時】
・11月11日開場18：00/開演19：00
・11月12日開場12：30/開演13：30
・11月12日開場17：00/開演18：00
【会場】Bunkamuraオーチャードホール
【曲目】
・第1部：『イーハトーヴ交響曲』
・第2部：『ドクター・コッペリウス』
【キャスト（敬称略）】
・指揮：渡辺一正
・演奏：東京フィルハーモニー交響楽団
・合唱：調整中
第2部『ドクター・コッペリウス』
・エレクロトニクス：ことぶき光
・振付：辻本知彦
・出演：初音ミク、風間無限
【料金】
S席10,000円
A席8,500円（全席指定）
※未就学児童入場不可
【一般発売日】
・5月28日10：00～
・キョードー東京：0570-550-799
・オペレータ受付時間：平日11：00～18：00、土日祝10：00～18：00
【主催】
・キョードー東京
・クリプトン・フューチャー・メディア
・日本コロムビア
・チケットぴあ
【企画】
・キョードー東京
・クリプトン・フューチャー・メディア
・日本コロムビア
【制作・ストーリー原案（敬称略）】冨田勲
【初音ミク3DCG技術】クリプトン・フューチャー・メディア

illustration by 黒田ヱリ (C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net piapro
illustration by KEI (C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net piapro

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