2016年7月27日(水)
『聲の形』早見沙織さん、入野自由さんらのオフィシャルスチールやアフレコ感想コメントが到着
9月17日に公開される、京都アニメーションによる劇場アニメ映画『聲の形』のアフレコ感想コメントと、入野自由さん、早見沙織さん、監督・山田尚子さん、原作者の大今良時さんのオフィシャルスチールが公開。追加場面写真も解禁されました。
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『聲の形』は、監督を山田尚子さん(『けいおん!』、『たまこラブストーリー』など)が、脚本を吉田玲子さん(『ガールズ&パンツァー』など)が、キャラクターデザインを西屋太志さん(『氷菓』、『Free!』など)が担当する、大今良時さん原作の劇場アニメです。
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アフレコ感想コメントとオフィシャルスチールを掲載
●オフィシャルスチール
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●入野自由さん(石田将也役)
監督と最初にお話しした時に言っていた、人と人とが繋がりたいのにそうなれない、伝えたいけど伝えられないという部分の“人の内側にある葛藤”を大切にしていきたいと考えながら演じさせていただきました。最初は、指針を決めるまでが大変でした。
【監督・山田尚子さんコメント】
じっくり、台詞の意味と将也という人間を咀嚼しながら丁寧に丁寧に世界を作ってくださいました。
そのおかげでもうずっと前から石田将也という青年を知っていたような、ふしぎな感覚を味わいました。
アフレコ中、入野さんは将也と同じ速度で、同じ高さで、同じ温度で彼の世界を観ようと、じっと寄り添っていらっしゃるように感じました。
そんな入野さんに対して、もう信頼しか生まれない状態でしたので、「ここの将也はどんな気分なんですか?」とか逆に質問してしまうようなこともありました。
私の目にはもう入野さんが将也にしか見えなくなっていましたので……。等身大の、なんだかほっとけない魅力のある最高の将也が誕生したと思います。
【大今良時さんコメント】
入野さんは将也をちゃんと主人公にしてくれました。将也がどんな声をしているかは実は正直わからなかったんですけど、聞いた時はかなりしっくりきました。
ストレスを感じない声というか、演技というか、もしかしたら漫画の読者の人たちが脳内再生していた声ってコレだったのかもしれないなあと思うくらいでした。
●早見沙織さん(西宮硝子役)
硝子にはいっぱい面白いところがあると思いますが、人間味があるところに惹きつけられました。
声は入れてないんですが、誰かが会話している後ろでも結構動いているんです。家族の会話の時にドヤ顔をしていたりして「普段こういう顔をしているんだ」とかわいく思いました。
しゃべり方や声の出し方など技術的な面も難しかったですし、アフレコ現場は静かな湖畔みたいな澄み切っている空気で、わずかなものの動きとかがすごく伝わってくるんです。
でも、硝子として聞こえていないはずのものを1つ1つ気にしてしまうと、まったく思っていたものと違う声をあててしまうこともありました。
【監督・山田尚子さんコメント】
他の役者さんたちがそろった中での収録でした。周りの音を聞かないことに集中されていたように思います。
早見さんが硝子として第一声を発した瞬間、ひたむきで、頑固で、むきだしの西宮硝子はこれなんだ!と感じました。
早見さんは、硝子になるために、きっとものすごいバランスで主観と客観を行き来されていたのだろうな……と思います。
硝子を、しっかりとした思いのあるひとりの少女として存在させてくださいました。きっと、この映画を観終わった後にまたじんわりと硝子に会いたくなるんじゃないかなぁと思います。
すこし、恋に近い感じ。なんだか硝子の体温とか匂いとかまで感じられるようなところまで早見さんはやりきってくださいました。
【大今良時さんコメント】
早見さんの演じる硝子の声を聞くたびに感じる緊張感、それはまさに本当の聴覚障害者の方の声を聞く時に感じる緊張感でした。
ものすごくリアル。もうすこし、アニメ用というか、演技っぽく感じるもになるのではと思っていたので、とても驚きました。
その上で、アニメとして普通に聞いていられる声だったので本当にすごいと思いました。自分の中にいなかった新しい硝子がそこにいた、という感じでした。
●悠木碧さん(西宮結絃役)
とにかく我慢強くて優しい人です。でも、彼女の若くて不器用な部分が、そんな優しい所を必死に隠そうとしていて……そこがなんとも人間くさくて……。どうしようもなくかわいい子だなと思いました。
また、アフレコ内で、「1番イケメンにしてっください」と言われ、あまりイケメンを担当したことがなかったので、精一杯背伸びしています。(笑)
●小野賢章さん(永束友宏役)
永束君はお調子者だけど仲間想いで真っ直ぐ。愛されキャラなので良いやつだなぁ~と思ってもらえるように気を付けて演じました。
●金子有希さん(植野直花役)
人間生きていると、“嬉しい!”、“悲しい!”だけじゃなくて、“嬉けど……”、“悲しいけど……”と1度にいくつもの気持ちを持つことは多いと思います。
そういう気持ちをどのキャラクターも持っていて、とても人間らしい繊細な作品になっています。
それ故の難しいとこともあって、「このシーンはこういう気持ちでやってます」と言葉で言うのが私には難しかったです。
例えばですが、私は責める気持ちのほうが強いと思っていたけど、ここは思いやりの気持ちがもっとあるんだよ、というようなシーンとかもあって、少しの違いでまったく違うので、そういうところが難しいなと思いました。
●石川由依さん(佐原みよこ役)
佐原は、優しくて、とても強い女の子です。でも決して初めからそうだったわけではなく、悔しさや辛さをたくさん経験し、自分の弱さを克服しようと必死に考え乗り越えてきたからこその、強さであり優しさだと思います。
だからこそ、ふいに弱い部分を突かれると、急に弱気になってしまう脆い部分もありますが、そんなところもまた、私は好きです。
佐原の根底にある弱さに似ているものを私も持っていますが、私は同じ境遇に立ったら、逃げてしまい、自分を直視できないのではないかと思います。
常に自分と向き合っていて、困っている人がいたら迷わず助けようとする、そんな優しくて強い心を持つ佐原は、私にとっての憧れです。
●潘めぐみさん(川井みき役)
誰かのせいにしたい、訳じゃない。自分の思う正義を振りかざした結果、人を傷つけてしまう。彼女の言葉や気持ちに嘘がないからこそ、えぐられるものがあるというか。その不器用さが愛おしくもあり、難しかったところですね。
●豊永利行さん(真柴智役)
真柴くんも他のキャラクターと同じ様に、過去に大きな闇を抱えている子なので、表にどれだけその要素を含めるか、また隠すか、そこのバランスをリアルに演じることが難しかったです。
あざとくならないよう心掛けたつもりではいますが……いかがだったでしょうか? 闇を抱えてはいますが、それでも前を向いて一生懸命生きている様は非常に好感が持てます。
■『映画 聲の形』作品情報
【キャスト】(敬称略)
・入野自由(石田将也)
・早見沙織(西宮硝子)
・悠木碧(西宮結絃)
・小野賢章(永束友宏)
・金子有希(植野直花)
・石川由依(佐原みよこ)
・潘めぐみ(川井みき役)
・豊永利行(真柴智)
・松岡茉優(石田将也“小学生”)
【スタッフ】(敬称略)
・原作:『聲の形』大今良時(講談社コミックス刊)
・監督:山田尚子
・脚本:吉田玲子
・キャラクターデザイン:西屋太志
・美術監督:篠原睦雄
・色彩設計:石田奈央美
・設定:秋竹斉一
・撮影監督:髙尾一也
・音響監督:鶴岡陽太
・音楽:牛尾憲輔
・主題歌:aiko『恋をしたのは』
・音楽制作:ポニーキャニオン
・アニメーション制作:京都アニメーション
・製作:映画聲の形製作委員会(京都アニメーション/ポニーキャニオン/朝日放送/クオラス/松竹/講談社)
・配給:松竹
(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会