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2016年8月1日(月)

中国大手ゲームメーカーのブースをチェック! “ChinaJoy2016”取材記3日目【ChinaJoy】

文:電撃PlayStation

 中国の予備知識をあまり持たずに中国へ飛び立った電撃PlayStation編集スタッフがお届けしているChinaJoy2016レポート。3回目では、毎日盛況なPlayStationブースの様子をはじめ、中国大手ゲームメーカーのブースや、3日目で新たに発見したモノを中心にレポートしていきます!

本日のPlayStationブース

 朝一番のステージでは、中国産タイトル『心動(タイトルロゴの表記は『ICEY』)』の実機プレイが披露。スピーディでテンポがよく、敵に斬撃を決める爽快感がウリの2D横スクロールアクションでした。プレイの様子を見ている限り、かなり面白そう。日本での発売はどうなる?

『ChinaJoy』
『ChinaJoy』
▲昨日に引き続き“ATK”の女の子が登壇してゲームをプレイ。

 その後、“ATK”がダンスを披露した後、今度は織田氏が登壇。「プレイステーション、サイコー!」とユーザーといっしょに絶叫する姿が印象的でした。

『ChinaJoy』
『ChinaJoy』

 続いてのステージは『GT SPORT』。ステージ開始前から多くのユーザーが集まっており、中国においても『GT』シリーズの人気ぶりがうかがえました。もちろん、プロデューサーの山内一典氏のこともみんな知っており、会場のユーザー全員で「ヤマウチー!」と叫び、山内氏を迎えるシーンも。

『ChinaJoy』
▲山内氏自らが『GT SPORT』をプレゼンテーション。「上海のユーザーが一番熱狂的に迎えてくれていて、本当にうれしい」とのコメントも飛び出しました。
『ChinaJoy』
▲プレゼンテーション後は試遊や記念撮影会などを実施。非常にユーザー満足度の高いイベントでした。

 また、偶然にもSIE上海のマーケティングコミュニケーションチームマネージャーの譚(Tan)氏にお話を聞くことができましたので、ここでご紹介します。

――今年のChinaJoyに対する意気込みや手ごたえを聞かせてください。

 去年よりもブースの大きさは1.5倍ぐらいに大きくなり、試遊台数も1.3倍くらいになっています。とくに、PS VRは昨年が9台だったのに対し、今年は23台と、倍以上になっています。来られているお客様も1.5倍ぐらいになっているのですが、お客様の笑顔が印象的ですね。多くの方に楽しんでいただけているようで、本当によかったです。

――PS VRの反響はいかがでしょうか?

 予約状況は非常に好調です。事前予約はすぐに完売してしまいましたし、イベント会場でも予約を毎日受けつけているのですが、こちらも日々、午前中で完売してしまう状況です。

――会場ではPS VRの予約以外にも、ソフトの販売なども行っていますよね。日本ではソフトを販売することは滅多にないので、こちらも新鮮に映りました。

 じつは、中国ではわりと一般的なことなんです。一般店よりも価格が高いか安いかは、会場によりけりなのですが。

――イベント時に一番大切にしていることはなんですか?

 みなさんにゲームを遊んでいただいて、満足感を得て帰っていただく、ということですね。

――ユーザーの方をステージの壇上に上げることもその方針に沿ったものなのでしょうか? 日本ではユーザーの方をステージの壇上に上げることはあまりありませんので、すごく新鮮に映りました。

 そうですね。中国の方にとって一番大切なのは“インタラクション”、楽しむことです。みんなでイベントを楽しみましょう、という気持ちをどれだけ盛り上げられるかにはいつも力を入れています。

 イベントでお忙しいなかコメントをくださったTan氏に感謝! 謝謝!

3日目でもあんなコトやこんなコトなど、新発見がいっぱい!

 いまさらで恐縮なのですが、中国では、ツイッターやフェイスブック、LINEは使えず、Googleにアクセスもできません。SNSサービスとしては、これらの代わりに、ツイッターのようなものである“微博(weibo)”と、LINEのようなものである“微信(wechat)”が提供されているようです。これに登録し、各ブースのアカウントをフォローすることで、さまざまなものがもらえるのだと思われます(実際は試せず……)。

 また、前回ご紹介した等身大エヴァンゲリオンですが、今日ふと目を向けると新たな変化が!

『ChinaJoy』
▲なんかデコレーションされてる?

 どうやら中国でスマートフォン用のアプリとして『新世紀エヴァンゲリオン』がこの日(7月30日)配信されたとか。実は初日はバラバラのパーツになって横たわっていたのですがなるほど、この日のためにあわせた建造だったのですね。でも建造途中で放置されていたものをお客さんに見せちゃっていいんでしょうか……。ちなみに、計画ではロンギヌスの槍を手に持つらしいのですが、今日は持っていませんでした。明日は持っているのかな?

『ChinaJoy』
▲デモムービーを見た感じだと、結構作り込まれたゲームのように見えます。日本でも配信されるのでしょうか? プレイしてみたい!
『ChinaJoy』
▲声優陣が超豪華な弾幕シューティング。日本でも配信しないのでしょうか……。
『ChinaJoy』
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▲中国のFUZE社が展開する新型コンソール“Tomahawk F1”。ハードもコントローラーも、形状がなんだかアヤシイのですが……。一応、『ネプテューヌ』や『真・三國無双』なんかもプレイできます。

中国大手企業たちの展開ぶりがスゴい!

 聞きかじりの知識ですが、実は2015年の中国のゲーム市場規模は、北米、欧州を抜き、世界1位になっているそうです。その中核をなすのが、PCゲームやスマホアプリ。というわけで、そのブースもハンパなくでかい!

 出展している企業の多くは、ゲーム開発会社ではなく、オンラインサービスを手がける企業の様子。ゲーム開発会社と契約を結び、ゲームをユーザーに提供しているようです。このあたりは、PS4やXboxと各ゲームメーカーの関係のようなものなのでしょうか。大型ブースのなかでもとくに気になったものをピックアップして紹介します!

■PERFECT WORLD
 先日中国のSIEプレスカンファレンスで発表になった、『Never winter online』などを手がける会社。このほかにも『3on3 free style』なども手がけています。中国でのPS4普及の一翼を担うか!?

『ChinaJoy』
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▲『ファイナルファンタジー零式』の中国版スマホアプリの配信も行っています。

■Tencent
 中国の大手インターネットプロバイダ企業。近年、世界最大のユーザー数を誇る『League of Legends』を運営するライアットゲームズ社、『クラッシュ・オブ・クラン』を運営するスーパーセル社の親会社にもなった。この勢いのまま、ゲーム業界の覇権を狙うか? 写真は同社の運営するFPS『逆戦』の大会の模様。

『ChinaJoy』
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▲個人的に『魂斗羅』のスマホ版を移植しているのがアツい。

■Shanda Games
 中国でスクウェア・エニックスとタッグを組み、『ファイナルファンタジーXIV』を展開するゲーム会社。もちろんステージでもゲームプレイを披露していました。

『ChinaJoy』
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▲スライム があらわれた!
『ChinaJoy』
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▲『Fallout』のスマホアプリ『Fallout Shelter』も展開している様子。

■NetEase games
 今回のイベントの中でも最も大きなブースを展開していたこの会社は、圧倒的なタイトルラインナップ数が印象的でした。

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▲ステージをとりまくように、モニターがズラリ!
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▲とくに『マインクラフト』を大展開していました。

■Snail Games
 日本でもスマホゲームを配信している、中国とアメリカに本社を持つ会社。今回は恐竜が住む島でのサバイバルアクションを楽しめる『ARK: Survival Evolved』やファンタジーMMORPG『DARK and LIGHT』などのステージイベントを行っていました。

『ChinaJoy』
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■SEASUN
 中国の土地や歴史を背景にした剣戟アクションやRPGなどをメインに開発している会社のようです。

『ChinaJoy』
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■kongzhong
 『World of Tanks』などを提供している会社。

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▲ブースにはアメリカ軍のウエストポーチも。ゲームって、本当に国境がないんですね……。

■Alibaba Games
 主にスマホゲームを提供している会社。日本のコンテンツもちらほら。

『ChinaJoy』

■chushou.tv
 ゲームの実況動画などの配信を手がける会社のようです。

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■ALIPAY
 今回のChinaJoyにおいて電子チケットの導入を手がけた会社のブース。

『ChinaJoy』
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▲生絞りオレンジジュース自動販売機などもおいてありました。

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