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2016年8月10日(水)

『聲の形』石田将也の小学生時代の声優・松岡茉優さんのアフレコレポートが到着

文:にじ

 9月17日に公開される、京都アニメーションによる劇場アニメ映画『聲の形』の主人公・石田将也の小学生時代を担当する松岡茉優さんのアフレコレポートと、監督・山田尚子さん、原作者・大今良時さんのコメントが公開されました。

『聲の形』

 『聲の形』は、監督を山田尚子さん(『けいおん!』、『たまこラブストーリー』など)が、脚本を吉田玲子さん(『ガールズ&パンツァー』など)が、キャラクターデザインを西屋太志さん(『氷菓』、『Free!』など)が担当する、大今良時さん原作の劇場アニメです。

●STORY

 ガキ大将だった小学6年生の石田将也は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。

 「いい奴ぶってんじゃねーよ。」自分の想いを伝えられない2人はすれ違い、分かり合えないまま、ある日硝子は転校してしまう。

 やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長した2人。あの日以来、伝えたい想いを内に抱えていた将也は硝子のもとを訪れる。

 「俺と西宮、友だちになれるかな?」再会した2人は、今まで距離を置いていた同級生たちに会いに行く。

 止まっていた時間が少しずつ動きだし、2人の世界は変わっていったように見えたが――。

『聲の形』
『聲の形』
『聲の形』
『聲の形』

アフレコレポートとコメントが公開

●石田将也(小学生)役の松岡茉優さんのアフレコレポート

『聲の形』

 声優のお仕事は3本目になるのですが、一番リアルに近かった作品で、普段実写でやっている役作りをしてみようと思いました。役として石田将也君を見つめ直してみると、悪気のない純粋な将也君が見えてきました。

 自分自身にとっても新しい試みで、はじめは声だけに演技を乗せるのがこんなに大変なのかとすごく悔しかったですが、徐々に山田監督との信頼関係も築けたと思います。

 声優と俳優というお仕事につながる架け橋の兆しが見えた気がして、本当に光栄です。将也君は私にとってかけがえのない少年になりました。

■石田将也(小学生)

 小学生のころはガキ大将。しかし硝子とのあるできごと以来、周囲から孤立してしまいます。以来、孤独や自己嫌悪と闘いながら日々を過ごしています。

『聲の形』

●監督・山田尚子さん(京都アニメーション所属)のコメント

 松岡さんが演じられていた役でとても大好きな役がありまして、小学生将也のことを考えたときに、その子のことがふあっと浮かびました。きっとこの時に自分の中では松岡さんの将也と握手していたのだな、と思います。

 彼女の中にあるたくさんの感受性のどんな部分から将也が生まれてくるのか、とても知りたくなってお願いしました。

―――アフレコを終えての印象はいかがでしょうか?

 テイクを重ねるごとにたくさんの将也を見せてくださいました。松岡さんの中で将也がどんどん呼吸し始めて、動きまわっているのが手に取るように見えきて、本当にわくわくしました。その間、松岡さんはずっと将也と対話されているようでした。

 途中、入野さんの将也の生の声を聴かれるタイミングがあったのですが、それからの松岡将也がまたすばらしくて。小学生の将也と高校生の将也がちゃんと同一人物として存在する形にしっくりなじませていかれました。

 普段、声だけで芝居をすることはあまりされていないと思うので、いろいろと窮屈だったりしたと思うのですが、そのようなことをまったく感じさせないようなものすごい感性とセンスを目の当たりにして、頭がくらくらしてしまいました……。

●原作者・大今良時さんのコメント

―――アフレコを終えての印象はいかがでしょうか?

 とても自然な演技だと思いました。投げ出すような感じというか、放り投げるような感じというか、本物の小学六年生のようなしゃべり方が、私のイメージする子ども時代の将也そのものでした。

 特に怒鳴った時の声がすごく魅力的でした。

■『映画 聲の形』作品情報
【キャスト】(敬称略)
・入野自由(石田将也)
・早見沙織(西宮硝子)
・悠木碧(西宮結絃)
・小野賢章(永束友宏)
・金子有希(植野直花)
・石川由依(佐原みよこ)
・潘めぐみ(川井みき役)
・豊永利行(真柴智)
・松岡茉優(石田将也“小学生”)

【スタッフ】(敬称略)
・原作:『聲の形』大今良時
・監督:山田尚子
・脚本:吉田玲子
・キャラクターデザイン:西屋太志
・美術監督:篠原睦雄
・色彩設計:石田奈央美
・設定:秋竹斉一
・撮影監督:髙尾一也
・音響監督:鶴岡陽太
・音楽:牛尾憲輔
・主題歌:aiko『恋をしたのは』
・音楽制作:ポニーキャニオン
・アニメーション制作:京都アニメーション
・製作:映画聲の形製作委員会
・配給:松竹

(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会

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