2016年8月12日(金)
『SAO HR』最新ROMをレビュー。『ホロウ・フラグメント』からアクションはどう進化したのか?
バンダイナムコエンターテインメントが製作中のPS4/PS Vita用ソフト『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』。その最新ROMが編集部に到着したので、レビューをお届けしていきます。
▲今回お届けするイベントCGは、プレミアとの出会いの場面。出会ったばかりの彼女は、ほとんど感情を表に出さず、無表情です。 |
このROMは、現在店頭体験版としてプレイできるものよりも、さらに製品版に近づいたものです。このROMをプレイして、いくつか新たにわかったことなどをお伝えしていこうかと。
武器のスキルレベルやスキルツリーについて
本作では、武器を使いこんでいくにつれて、その武器種のスキルレベルがアップしていきます。例えば片手剣を使いこんでいけば、片手剣のスキルレベルがあがり、さまざまなスキルを覚えられるようになるのです。この辺は、『ホロウ・フラグメント』などをプレイしていれば想像しやすいのではないかと。
スキルは上の画面のようなツリー式で表示されます。基本的に左から右に行くにつれ、覚えるために必要となるスキルレベルの値が上がっていきます。またスキルを覚えるには、スキルに応じたスキルポイントを消費する必要があります。このポイントは、スキルレベルが一定値アップした時に付与される模様です。
また、スキルの中には“EXスキル”と呼ばれ、個別のツリーを有する特殊なものも存在しています。“EXスキル”の1つ“アタッカー”は、その名の通り攻撃に特化した複数のスキルを覚えていくことができるようでした。
“コマンドパレット”によってシンプルかつ没入感のあるアクションに
最新のROMで一番変化した部分――それは、戦闘アクションにおけるコマンドパレットの存在です。
コマンドパレットは、最新ROMからきちんと名称化されたシステムです。以前公開したアクションパートのプレイ動画でも、システムの片りんを伺うことができます。
この動画を収録した時には、△ボタンが“ソードスキルにまつわるボタン”として設定されており、左アナログスティックの入力と組み合わせることで4種類のソードスキルを即座に発動することができました。
これをより便利にしたものがコマンドパレットです。最新ROMでは、戦闘でバフ効果を与えてくれる“バトルスキル”や、ポ―ションをはじめとした各種“アイテム”、味方への指示出しに使う“コールスキル”も左アナログスティック+ボタンの操作で即座に使用できるようになっていました。
また、△ボタンだけでなく○ボタンもコマンドパレットのボタンとしてスキルを登録できるようになっています。
これまでのシリーズでもボタンにスキルを割り振ることはできましたが、本作では左アナログスティック+ボタンの入力によって、合計8つのスキルをアクションの中で自然に繰り出せるように。
▲こちらはパレットの設定画面。右上のウインドウがコマンドパレットの設定部分ですね。 |
もちろん、これまでのシリーズ作品のように、パレットからスキルアイコンを選択してスキルを発動させることも可能です。
HP・SPゲージの上に登場するメインパレットは、タッチパッドの右側を押し込むことで表示・非表示を切り替えられる。表示した際には、方向キーでスキルアイコンを選択し、○ボタンで発動させる。
▲合計60個(横10枠×縦6列)のスキルをセットできるメインパレットからスキルを選択し、使用することも可能。 |
ただし、メインパレットを表示した状態では、○ボタンではコマンドパレットによるスキルやアイテムの使用ができなくなるので注意したいところ。
▲メインパレット表示時には、△ボタンに登録しているスキルのみ使えますが、○ボタンに登録した4つは使用できません。 |
本作や『ホロウ・フラグメント』などでは、“戦闘時にできることが多すぎて、かえって混乱する”という人もいるでしょう。そういう人にとっては、コマンドパレットを使った戦闘は、できることが限られているぶん、シンプルで、よりアクションの操作に集中できるシステムだと感じられました。
続いてアクションについても見ていきましょう。□ボタンによる攻撃アクションはアクションパートのプレイ動画を収録した時とあまり変わらず。コンボの終わりに□ボタンをタイミングよく押すことで、ソードスキルを発動できます。
SPを15消費する空中ダッシュは、SPがなくなるまで何回でも連続で繰り出すことが可能。ただし、連続で使用する場合は消費が倍の30になります。また、空中でソードスキルを繰り出した場合、以前のバージョンでは空中にストップして地上と同じモーションで繰り出していましたが、最新ROMでは、落下しながらスキルが発動するようになっています。
空中ソードスキルはどんな使い道があるのかと思っていろいろと試してみました。その結果、地上でソードスキルを使うよりも、移動距離が大幅に伸ばせると感じられました。例えば、敵をスタン状態にできるヴォ―パル・ストライクは、地上で発動した場合、一瞬タメを作った後に前方へ少しだけ進んで斬撃を食らわせる技です。
▲右側の太い木の根元からスキルを発動。地上で繰り出した場合はこれくらい進みます。 |
ですが前方にジャンプしながら発動した場合、タメている時間も前方に進みながら斬撃を繰り出すため、ジャンプしながらスキルを使用するほうが、突進する距離を大きく稼げるようになっていると感じられました。
▲同じ位置で、前方にジャンプしながら繰り出した場合は、だいたい地上の倍程度移動できました。 |
ネームドモンスターなどの強力な敵と戦う場合、相手の攻撃範囲を気にして、間合いを広く取ってしまいがち。そのため、地上でソードスキルを使うと結構近寄らないと攻撃が当たりません。そのため、前方にジャンプして空中でスキルを発動したほうが、しっかりとスキルを当てられるように思えました。
そしてやはり、ネームドモンスターの強さは相変わらず。ちょっと挑んでみましたが、一度攻撃をもらっただけで倒されてしまいました。
▲通りすがりのプレイヤーが助太刀してくれました。ありがたや……。 |
▲ソードスキルでネームドモンスターをスタン状態に! |
▲しかしこの後、強烈な一撃をもらってそのまま敗北……。 |
今回の記事では、『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』の戦闘に関する最新のレビューをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか? 『ホロウ・フラグメント』に比べると、全体的にアクション要素が上がっているように感じられました。次回は、《はじまりの街》で体験できたことを軸にレビューしていきたいと思います。アスナや他のヒロインたちとデートしたことについても書いてみたいと思いますので、お楽しみに!
電撃屋限定『SAO ホロウ・リアリゼーション』スペシャルパックの予約を受け付け中
電撃屋限定の『SAO ホロウ・リアリゼーション』スペシャルパックの予約を受け付け中です。このパックは、PS4とPS Vitaの両機種で発売され、それぞれ初回限定生産版と通常版が2種類用意されます。
付属する電撃屋限定の特典はどちらも同じです。また、早期購入特典のゲーム内衣装“いにしえの装備 メイド服”も付属します。初回限定生産版のスペシャルパックは、もともとの豪華特典に加えて電撃屋の限定特典が付属するフルパッケージです。
電撃屋限定の特典は“abec先生描き下ろしA3タペストリー”、“オリジナル缶バッジ”、“ゲーム内衣装「ナイトウェア」のプロダクトコード(※)”の3点です。A3タペストリーのイラストは、初回限定生産版に付属する収納ボックスのものとは別のものになります。
※ゲーム内衣装“ナイトウェア”はソフト発売後、配信される可能性があります。
(C)2014 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAOII Project
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
- 『ソードアート・オンライン』ゲーム特集ページはこちら(電撃オンライン)
- 『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』公式サイトはこちら
- “ソードアート・オンラインβeater’s cafe”はこちら
データ
- ▼『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』初回限定生産版
- ■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
- ■対応機種:PS4
- ■ジャンル:RPG
- ■発売日:2016年10月27日
- ■希望小売価格:10,980円+税
- ▼『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
- ■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
- ■対応機種:PS4
- ■ジャンル:RPG
- ■発売日:2016年10月27日
- ■希望小売価格:7,200円+税
- ▼『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』初回限定生産版
- ■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
- ■対応機種:PS Vita
- ■ジャンル:RPG
- ■発売日:2016年10月27日
- ■希望小売価格:9,880円+税
- ▼『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
- ■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
- ■対応機種:PS Vita
- ■ジャンル:RPG
- ■発売日:2016年10月27日
- ■希望小売価格:6,100円+税