谷山紀章さんが主人公を溺愛する兄・織田信長を演じるオトメイトの『花朧』インタビュー
人ならざる“朧”の血を引く尾張織田家の姫・市となり、乱世を駆け抜け未来を掴む恋愛アドベンチャー『花朧 ~戦国伝乱奇~』。本作のメインキャスト6名にインタビューを敢行。第二回は、電撃Girl’sStyle9月号に掲載された、織田信長役・谷山紀章さんのインタビュー完全版をお届け。
『花朧 ~戦国伝乱奇~』あらすじ
人ではない奇怪な生き物“朧”。今ではその存在を信じる者もおらず、絵巻物でしか見ない“朧”だが、尾張織田家は古来、神に仕えし上級の朧・黒狐(こくこ)と結び、その血を引いていた。その血の証が、吸い込まれるような漆黒の髪と、碧い瞳。織田家と朧の関係を知らない民たちは、彼らの妖艶で人離れした美しさを恐れ、織田を“魔蒼(まそう)”という忌み名で呼んだ。
それは織田家の姫・市も例外ではなく、美しい容姿は国を超えるほどの評判となっていた。明るく奔放な性格で、清州城の武将たちと交流を深める市だが、ある日“黒狐の瞳”という不思議な力に目覚める。それは、武将たちの不吉な未来を予知するものだった。
自分でも制御出来ない力を前に苦しむ市。そんな市を見かね、市とともにある朧・黒と玉が“力”を貸すと申し出る。それは、“未来を変える力”。しかしその代償は、耐え難いほどの激痛と“大切な何か”を差し出すことだった――。
舞台は1500年後期の戦国時代。織田信長と徳川家康が清洲同盟を締結して暫く経った尾張国から、物語は始まる。
織田信長(声:谷山紀章)
尾張織田家の嫡男で、現当主。漆黒の美しい髪と妖艶な容姿を持っており、妹の市を誰よりも溺愛している。己の強さに絶対の自信を持つ“弱肉強食主義者”で、か弱い者は女・子ども関係なく切り捨てる残酷さを持つ。
織田信長役・谷山紀章さんインタビュー
――織田信長の印象や魅力を教えてください。
天下の魔王・織田信長なので演じるのは大変でしたが、台本のセリフ回しやイラストから自分なりに作り上げていきました。一般的なイメージである目的のためなら手段を選ばない非情な部分と、妹である主人公をでき愛しているところが大きなギャップになっていると思います。
――演じていて楽しかった点や難しかったところは。
織田信長は上の立場にいる人間なので、重厚な感じを出さないといけないなと思いました。そのため、普段使わない低めのトーンを意識しています。あと日常的に体験できないシーンがあって、そこは演じていて楽しかったですね。
また特典のドラマCDも印象に残っています。ドラマCDは、本編とは違ってバラエティ色が強いです。彼が持つシリアスな雰囲気が、ほかのキャラと絡むなかでコミカルな感じにもなるんだなとおもしろがりながら演じました。
――本作は戦国時代が舞台。ご自身がお好きな作品はありますか?
戦国時代には興味があるのですが、歴史好きなみなさんほどはマンガも映画もドラマも見ないんですよね。そのため、もっと見ておけばよかったと思うことが多いです。ただ大河ドラマで、反町隆史さんが織田信長を演じているのは似合っているなと思いましたね。ドラマは未視聴ですが、雰囲気がハマっているなと思いました。
――魅力的な武将がたくさん登場しますが、本作でも史実でも生き方などに憧れる武将はいますか?
戦国時代に行っても武将になるようなことはないと思うので、生き方に共感したり憧れたりする武将はいませんね(笑)。
――主人公は運命を変える特殊な力を持っています。もしもご自身が同じ力を手に入れたら、過酷な運命を変えますか? 受け入れると思いますか?
絶対に使いますね(笑)。もっといい方に進めるように、変えていくと思います。可能ならば、大富豪の子どもなどになってみたいですね(笑)。
――最後に皆さんにメッセージをお願いします。
戦国を題材にしたものはたくさんありますが、また1つ魅力的な作品が誕生しました。織田信長を演じるのは緊張もありましたが、いろいろな人物像が出尽くしているなか本作のような信長もありじゃないかなと思っています。しっかり最後まで演じ切ることができたので、彼を受け入れ、楽しんでいただけたらうれしいなとおもいます。
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