2016年9月15日(木)
幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ2016”でプレイアブル出展された、PS4/PS Vita用ACT『Fate/EXTELLA(フェイト/エクステラ)』の試遊レビュー(PS4版)をお届けします。
TGS2016体験版でプレイできるサーヴァントは、青セイバーことアルトリア、ライダー・イスカンダル、“E3 2016”で体験できたネロの3騎。ネロのレビューはすでに掲載しているので、本記事では青セイバーでプレイした感想をお届けします。
ちなみに、『フェイト/エクステラ』はSIEブースでプレイ可能です(試遊台は2台、制限時間は15分)。10時に開幕してから最初に駆け付けたのですが、触れたのは11時20分になってからでした。一般公開日だと、もっと時間がかかる予感。
▲ワダアルコさん版のセイバーが凛々しくて美しすぎます。 |
■『フェイト/エクステラ』操作方法一覧
左スティック | キャラクターの移動/項目の選択 |
右スティック | 視点変更/押し込みでロックオン・オフ |
十字ボタン | コードキャストの使用/項目の選択 |
□ | 通常攻撃 |
△ | 強攻撃 |
× | ジャンプ/キャンセル |
○ | エクステラマニューバの発動/決定 |
L1 | ガード |
L2 | ムーンクランチ/ムーンドライヴの発動 |
R1 | ダッシュ |
R2 | 宝具の使用 |
タッチパッド | ポーズメニュー |
OPTIONSボタン | 令呪の使用 |
TGS2016体験版の最終目的は、ボスのライダーさん(メドゥーサ)を倒すこと。ライダーさんを出現させるためには、“セクター”と呼ばれる拠点を奪ってポイントをためる必要があります。
E3 2016版と違うのは、ライダーさんがフィールドに“鮮血神殿”を仕掛けているため、まずはこれを解除しなければいけない点。味方が弱体化しているので、敵サーヴァントとまともに戦えないという設定です。
▲ワダアルコさん版のライダーさんが美しすぎて(略)。 |
▲TGS体験版のライダーさんは蹴り技主体で攻撃してくれました。ご褒美&眼福満腹。 |
以前のバージョンでは、中ボスとして出現したエリザベートやギルガメッシュを何も考えずに倒して進んでいればよかったのですが、今回は“鮮血神殿”のおかげで途中で出会った呂布から逃げる必要が出てきます。
サーヴァントの中には広範囲にわたって影響を及ぼす能力を持っているキャラもいるので、こういったギミックによって、ただ敵を倒していくだけではなくバトルフィールド上でストーリーが展開していくというわけですね。
“鮮血神殿”を解除する方法はいたって簡単で、ミニマップ上に緑色で表示されているセクターを占領するだけ。このような攻略のヒントを常に味方サーヴァントが画面下のテキストウィンドウで教えてくれるので、注意していれば制限時間内にライダーさんを倒せるはずです。
▲呂布はかなり固いので、空中に打ち上げて一気にHPを削っちゃいましょう。 |
肝心の青セイバーの動きですが、E3 2016版のネロが残像を残しながらものすごい手数で敵を翻弄していくのに対して、速めのスピードながら一撃一撃が重めで破壊力が高そうな印象です。
E3 2016版でも思いましたが、やっぱり戦闘がハイスピードで爽快感があります。ダッシュを連続で使っていると、早すぎて敵を見失うレベルです(笑)。
□ボタンと△ボタンの組み合わせでさまざまな技が出せるのですが、中にはネロのように専用の演出が入って敵の時間が止まる“花散る天幕(ロサ・イクトゥス)”のような技もあります。
青セイバーの場合は“風王鉄槌(ストライク・エア)”で、暴風によって広範囲にいる敵を一気に吹き飛ばします。普段の青セイバーの剣は“風王結界(インビジブル・エア)”で隠れていて、ストライク・エアのような一部の技を使った一瞬だけ本来の姿を見せるところがよかったです。
ちなみにストライク・エアの暴風の色は青一色ではなく金+青でした。小規模なエクスカリバーっぽい金色の飛ぶ斬撃も出せるのですが、エクスカリバーなのか風なのか判断しかねるところ。金色なので小次郎戦の最後に使った近距離エクスカリバーなのかもしれません。
他にも、エクスカリバーっぽい飛ぶ斬撃が5つくらいに分かれて大量の敵を攻撃したり、空中に吹っ飛ばして(風と斬撃の2パターン)追い討ちできたり、縦にくるくると高速回転しながら敵に斬りかかったりと、いろいろなモーションがありました。
あと、カメラの位置によってはダッシュ時とエリア移動時にセイバーの鉄壁スカートの中身のぷりケ……おっと、戯言はここまでにしてレビューに戻りましょう。
ネロや玉藻の前にはレガリアの力を解放して形態変化する“ムーンクランチ”がありますが、青セイバーは形態変化せずに一時的にパワーアップする“ムーンドライヴ”を発動できます。
“ムーンドライヴ”を発動すると体にオーラをまとい、風王結界を解除! 常時エクスカリバーがむき出しになり、通常時よりも動きが早くなります。さらにコンボによっては専用の演出が入るエクスカリバーも使えるようです。
▲宝具はおなじみ約束された勝利の剣。黄金のビームが大量の敵を飲み込みます。 |
ストライク・エアやエクスカリバーをバンバン使って戦う青セイバーを見ていると「え、制限なしで戦っていいんですか?」と、ちょっと恐縮してしまいましたよ(笑)。
青セイバーがここまで全力で戦っている姿はあんまり見られないので、『ファンとしてはうれしいですし、動かしていてとても楽しいです! 幕張メッセを訪れる予定の『Fate』ファンは、ぜひ圧倒的な力で敵を蹴散らしていく青セイバーを体験してみてください。
冒頭で紹介したように、1騎を触るだけでもそこそこの時間がかかると思うので、貴重な令呪を使うがごとく、誰を体験するかよく考えましょう。どこかの赤い悪魔さんのように無計画に選ぶと一日が終わってしまうかもしれませんよ!
あと、待ち時間に他の人のプレイを見ていると、制限時間をオーバーして途中で終わってしまうケースを何度か見かけました。下記で15分以内にボスを倒すためのワンポイントアドバイスを掲載するので、ぜひ参考にしてみてください。
・とにかく移動時にR1のダッシュを多用する
・ミニマップ上の緑色のセクターを最優先で攻略
・やることがなくなったように見えたら、ザコ敵を倒して“アグレッサー”を出現させる
・ザコ敵を無視して“アグレッサー”を倒し、セクターを占領
・“アグレッサー”と“プラント”が同時に出現した場合は、“プラント”を優先
・呂布はガードを多用してくるので、○ボタンの“エクステラマニューバ”で攻撃。ネロを使っている場合は“ムーンクランチ”後の○攻撃でガードブレイクを
・ネロを使っておらず“エクステラマニューバ”も使えない場合はL1でガードし続ける。相手の攻撃モーションが見えた瞬間に□で攻撃するとカウンターで吹っ飛ばせる(フレーム数はきつくないので見てから余裕です)
なお、本日時間があればイスカンダルの体験レビューもお届けする予定です。
●『Fate/EXTELLA』ショートプレイ動画【アルトリア・ペンドラゴン】篇
14:30ごろにイスカンダルを体験するために並んでいたところ、なんと無銘がサプライズ参戦しているという情報が耳に飛び込んできました!
今回体験できるアルトリアとイスカンダルは単体のみプレイ可能なんですが、ネロだけコードキャストの1つに“キャラクターチェンジ”(十字ボタンの左で使用)が用意されていたんですよ。
そんなわけでイスカンダルの試遊を中止して、急きょ無銘を体験してきました!
無銘のメイン武装は、夫婦剣の干将・莫耶。□ボタンを連打しているだけで、二刀による華麗な連続攻撃を拝むことができます。
無銘の操作でおもしろかったのは、□ボタン連打でつながるコンボがものすごく長い点。普通の乱舞から派生して、「このあたりで終わりかな?」というところから鶴翼三連らしき攻撃を繰り出します。そしてとどめのオーバーエッジがカッコいいのなんの!
ただ、通常攻撃によるコンボの途中までは攻撃範囲が狭く、攻撃時に前方へ移動する速度や攻撃モーション自体がアルトリアやネロに比べて遅め、という理由で横と後ろから攻撃を受けやすいです。
周囲に敵がいる状態で□ボタンを連打し続けていると、横や後ろの敵にチクチクと攻撃されて、コンボが途中で止まってしまう経験を何度かしました。無銘を使う場合は、周りの状況を考えて□連打のコンボを使うとよさそうです。
お家芸である投影魔術ももちろん使用して、コンボによっては地面に膝をついての打ち上げ偽・螺旋剣(カラドボルグII)、真正面へのカラドボルグII、バックジャンプからのカラドボルグIIと攻撃方法が変わります。
▲写真のカラドボルグIIは□□△と手軽に出せて演出も短く、多くの敵を巻き込めるのでよく使っていました。 |
「投影、開始(トレース・オン)」というおなじみのセリフとともに、地面に大量の剣を出現させて敵を密集させ、打ち上げたところを夫婦剣のX斬りでフィニッシュ、なんてモーションも確認できました。
無銘の“ムーンドライヴ”は、常時オーバーエッジ状態になるもの。攻撃範囲や威力が劇的に向上し、おもしろいように多くの敵を巻き込んで攻撃できます。
とにかく動きが多彩で、今まで使った中で一番楽しく遊べたサーヴァントですね。通りで、最初はアルトリアがよく使われていたのに、ある時から皆さんがネロを使っているなぁと思っていたんです。
一般公開日にネロを選ぼうと思っている人は、ぜひ十字ボタンの左を押して、無銘を使ってみてください。チェンジは永続で、いつでもネロに戻せます。宝具まで使えてめちゃくちゃおもしろいですよ!
▲宝具は公式の動画ですでに公開されていますけど、実機で見ると一段とカッコいい! |
●ショートプレイ動画【無銘】篇
青セイバーとはうってかわって、イスカンダルはそのたくましい肉体にふさわしいパワータイプのキャラクターです。アニメ『Fate/Zero』では、ライダークラスの所以となった戦車“神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)”による突進が印象的でしたが、本作では彼自らが地に立ち、その剣を振るって戦います。
振りはやや遅く、間に敵の攻撃を挟まれてしまう場合もありましたが、重量感はバツグン! イスカンダル本人の巨体のせいもあり、まさに力ですべてを蹂躙していく、彼らしい戦い方が再現されていて血が滾ります!
また、彼の宝具“王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)”でおなじみの部下の英雄を数人召喚して突進させたり、雄たけびをあげて衝撃波で前方の敵を吹き飛ばしたりとユニークな攻撃モーションも多く、使っていて楽しいキャラクターでした。
ちなみに、攻撃の組み合わせしだいではゴルディアス・ホイールで周囲の敵を蹴散らすこともできます。こちらは疾走感がものすごく、攻撃の緩急が気持ちいいですね!
○ボタンで発動できるエクステラマニューバでは、愛馬・ブケファラスに跨り、突進、突進、突進の嵐! 最後に雷鳴とともにゴルディアス・ホイールを呼び出して一網打尽にするという、非常に画面映えする攻撃となっているので、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
そして、宝具を発動すると、固有結界があたりを飲み込み、アニメのように一帯が砂漠に包まれます。イスカンダルの後ろには彼に付き従う数多の英雄たち。アニメでも鳥肌が立ちましたが、その迫力は本作でも健在ですね。
無数の投げ槍がまるで流星のように降り注いだあと、ブケファラスとともに駆けるイスカンダルの雄姿は激アツですよ! その威力はいわずもがな。エクステラマニューバと組み合わせれば、ボスのメドゥーサさんの体力を一気に削ることができました。
モーションの多様さ以外にも、彼の豪放磊落さを表すセリフの数々など、非常に見どころの多いイスカンダル。ネロやアルトリアといった、ある種王道のキャラクターもいいですが、一味違うキャラクターがお好みなら、ぜひイスカンダルで遊んでみてください。
●ショートプレイ動画【イスカンダル】篇
(C)TYPE-MOON (C)2016 Marvelous Inc.
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