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2016年9月22日(木)

『戦場のヴァルキュリア』コラボの根本は“遊び心”。『World of Tanks BLITZ』インタビュー【TGS2016】

文:田中尚道

 昨年のTGS2015では『World of Tanks』とは異なる展開を行うと宣言した『World of Tanks BLITZ』。その宣言が結実したようにさまざまなコラボが発表になったTGS2016を踏まえて、今後の展開などをパブリッシング・アジアパシフィック ジェネラルマネージャーであるオザン・コチョール氏に語っていただいた。

『World of Tanks BLITZ』
▲ジェネラルマネージャーに昇格されたオザン氏。これからは『BLITZ』だけでなく、さまざまなタイトルを俯瞰(ふかん)する立場で展開を仕掛けていく。

初のゲーム作品とのコラボレーションとなる『戦場のヴァルキュリア』

『World of Tanks BLITZ』

――TGSの初日に発表されましたが、『戦場のヴァルキュリア』とのコラボレーションはびっくりしました。

オザン・コチョール(以降オザン)氏:これまでも『BLITZ』では、『ガールズ&パンツァー』とのコラボレーションであったり、去年のハロウィンにはフランケンシュタインタンクを実装したりもしました。『WoT』に対して『BLITZ』は遊び心があってもいいだろうと。

 『戦場のヴァルキュリア』の戦車はドイツ戦車の影響を受けていることもあってリアルに作られています。エーデルワイスとネームレスタンクは『BLITZ』に実装できるのではないかなと思っていたんです。そこで、セガに相談に行ったら、むこうも二つ返事で許可してくださったので、いいコラボレーションになると思っています。

――コラボはWargamingから持ちかけたのでしょうか?

オザン氏:そうです。今年PS4でリマスターが発売されまして、あれを見た時に「BLITZとすごく相性がいいな」と思ったんです。そこで声をかけてみたら一発で「やりましょう」ということになってすぐにコラボが決まりました。

――セガの開発チームも戦車好きがそろってますので、絶対に『WoT』遊んでいますよ。

オザン氏:おっしゃる通りでセガも弊社も戦車に対する愛情が強いので、プロデューサーの小澤さんに伺ったところ、先方の開発にも『BLITZ』を遊んでいる方が多いとのことでした。こちらもプロデューサーを含めみんな『戦場のヴァルキュリア』を知っていますし、本当にいいコラボだと思います。

――なぜこのタイミングでコラボしようと思ったのでしょうか?

オザン氏:ゲームとのコラボレーションというものが社内の方針としてあいまいな状態だったんです。それが今回の件で解禁されたと形になります。

――コラボの決め手となったのはどのようなところなのでしょう?

オザン氏:相性がいいですよね。あと、これは半分冗談ですが、『戦場のヴァルキュリア』の戦闘システムが“BLiTZ(Battle of Live Tactical Zone systems)”という名前なんですよね。これを見た時に不思議な縁を感じました(笑)。

 最初は少し迷いましたが、先方の反応もよかったので、実装しました。ちょうど新作の『蒼き革命のヴァルキュリア』のプロモーションもありましたし、セガとしてもいいタイミングだったのではないかと思います。

――『蒼き革命のヴァルキュリア』の名前が出ましたが、コラボはこれだけではないんですよね?

オザン氏:とりあえず現状のもので一度様子を見ています。そのあと別のプラットフォームで展開するかは、それぞれで判断すればいいと思っています。あとはユーザーの反応を見つつ……というところでしょうか?

――反応がよければ新車両が登場することも?

オザン氏:無いとは言い切れませんが、いまはまず2つの車両でどうなるか計ってみたいなと思っています。

アーティストシグネイチャーという挑戦

――そしてびっくりその2ですが、大河原邦夫氏によるオリジナルタンクも発表になっています。

『World of Tanks BLITZ』
▲大河原邦夫氏によるオリジナルタンク。

オザン氏:これは長い企画で、まずコンセプトとしてはアーティストシグネイチャーというものがあります。

 私、ギターをやっているんですが、ギターには有名なプレイヤーのモデルがありまして、エリック・クラプトンモデルだったり、レスポールだったり。それを見た時に、「あれ? これうちの戦車、戦艦にも同じことができるんじゃないか……」と思ったんです。

 それをグローバルに意見として出したら、「いいんじゃないか」と。戦車でも戦艦でもどちらでもいいんですが、これらをリデザインしてくれるか、新しく作るかでお願いをしています。

 また、今後声をかけるアーティストにもよると思いますが、デザインではなくペイントといった方向も考えています。声をかけているのは日本以外にも世界中です。大河原さんは社内に『ガンダム』ファンが多いですし、メカデザインという職業を作った方ですから、まずお声がけしました。

 すると、すぐにお返事をいただきまして、さらに「WGJの世界観にあわせた戦車を作ります」と言ってくださったんです。現在発表しているものは最新のものではないんですが、リリースまでにポータルに情報を投下し続けます。コンセプトアートを見せたり、大河原さんについてのお話しだったり、メカについてのお話しだったり。

 今後は、他のメカデザイナーにも声をかけようとも思っています。これまでになかったような長いスパンのリリースを考えています。じょじょに盛り上げていって、リリースする形です。そこでユーザーの皆さんの反応をみてみたいですね。

――決まってないと話せないとは思いますが、他にはどのようなアーティストに声をかけらているのでしょう?

オザン氏:……今はまだ話せません(笑)。ただ、今後随時情報を発信していきますので、ぜひお楽しみに!

――戦車好きなら宮崎駿氏あたりも気になるところですね(笑)。

オザン氏:具体的なお名前は出せませんが、いろんな方に声をかけていますよ。日本には魅力的なデザイナーが数多くいらっしゃいますし。個人的には士郎正宗氏にお声がけしてみたいですね。今は『BLITZ』を離れてすべてを見ていますので、ぜひ戦艦をデザインしてくださるデザイナーさんにも声をかけてみたいです。

――声をかけられている方には、ミュージシャンのように分野違いの方はいらっしゃるんでしょうか?

オザン氏:声をかけているのは絵を描かれるデザイナーさんだけですね。日本だとアニメーション、アメリカならヒロイックファンタジーが強い。近い外国で言うなら、韓国などにもいいアーティストがたくさんいます。いろんな可能性がありますので、これから各地域がいろんなプランを立てていろんな人に声をかけていただければと思っています。

『ガルパン』とのコラボもまだまだ展開します

『World of Tanks BLITZ』

オザン氏:いろいろなリリースと一緒に知波単のカラーリングをリリースさせていただきました。これまでは『ガルパン』のコラボは無償で行っていたんですけど、今回初めて迷彩を課金にしました。ハ号(九五式軽戦車)だけに使えるものです。

 これでプレイヤーさんがスキンについてどのような反応をするのかを見てみたいと思っています。もし反応がよければこの先もいろいろと『ガルパン』のコラボをしていきたいと考えています。

 これは難しいですが、StugIII(三号突撃砲)とか。私はすごく好きなんですけど、赤いカラーリングは難しいんです。弱点判定が赤なので(笑)。でもいろんな可能性がありますので、それを見てみたいと思っています。

――StugIIIのお話がでましたが、実現の際には旗指物とかを立てられるんでしょうか?

オザン氏:……できなくはないんですが、PC版と比べて『BLITZ』はポリゴン数が違います。ですが、今いろいろな改善をしているので、これから『BLITZ』はあり得ないくらいのクオリティになりますよ。来年のロールアウトになると思いますが、光の反射やテクスチャーなど、本当に綺麗になりますよ。

 今後の展開ですとeスポーツですね。トーナメントを実装します。いろいろなトーナメントをやっていきますが、ポータルで発表していきますのでそちらもよろしくお願いします。これからはモバイルeスポーツに本格的に参戦していきますので、お楽しみに!

■“東京ゲームショウ2016”開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2016年9月15日・16日10:00~17:00
一般公開日……2016年9月17日・18日10:00~17:00
※一般公開日は、状況により9:30に開場する場合があります。
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

(C) Wargaming.net
(C)SEGA
(C)GIRLS und PANZER Film Projekt

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