吉木りささんやコロチキが『ストV』でバトル！ 食事とゲーム観戦を楽しめるストーリアが池袋にオープン

文：あべくん

　10月5日よりオープンする、スクウェア・エニックスとTBIホールディングスが展開する“シアターカフェ＆ダイニング STORIA（ストーリア）”。本記事では、オープン前日の10月4日に行われたオープニングセレモニーの模様を紹介します。

　“ストーリア”は、フィジカルスポーツの観戦同様に、日本のゲーム観戦シーンをより一般的かつ日常的なものにする土台作りを目指して展開される、シアターカフェ＆ダイニングです。

　“食事をしながらゲームを観戦して仲間と一緒に盛り上がる”をコンセプトに、友人や家族、ゲームが好きな周りのお客さんと一緒になって、食事やお茶をしながらゲームを楽しむことができるスペースが提供されます。

　また、店舗の外壁に設置された巨大スクリーンを使ってのパブリックビューイングなどの実施も、魅力のひとつとなっています。

　オープニングセレモニーの冒頭では、スクウェア・エニックス代表取締役社長の松田洋祐氏と、TBI JAPAN代表取締役社長の中田強太氏が登壇。ストーリアのコンセプトなどについての説明を行いました。

　松田氏は「メーカーとユーザーの皆さんとのふれあいだけでなく、ユーザー様同士のコミュニケーションの場にもしていきたい」とコメント。また「店内だけでなくビルの外の大型ビジョンでゲームを発信していくような取り組みを進め、よりゲーム業界を盛り上げていきたい」と述べていました。

▲松田洋祐氏。ゲームにおける新しい楽しみの場として盛り上げていきたいと、今後の抱負を述べました。

　中田氏によると、ストーリアではゲームを観戦しながら楽しく食事をしていただけるよう、パスタやピザなどシェアしやすいイタリアンのメニューを中心に提供されるのだそうです。「エンタメと飲食店をコラボさせることで新たな価値を創造していきたい」と目標を述べていました。

▲中田強太氏。ピザ釜で焼き上げたフレンチトーストなど、子どもから大人まで楽しめるメニューを提供していくとのこと。

　お二人のご挨拶の後は、日本を代表するゲームタイトルを手がけるプロデューサー、4名が登壇しました。

　登壇されたのは、スクウェア・エニックスからは『ドラゴンクエストX』プロデューサーの齊藤陽介氏と『ファイナルファンタジーXIV』のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏、カプコンからは『ストリートファイターV』プロデューサーの杉山晃一氏と『モンスターハンター』シリーズのプロデューサーの辻本良三氏です。

▲左から齊藤陽介氏、吉田直樹氏、杉山晃一氏、辻本良三氏。

　“ストーリアの印象は？”という質問に対しては皆さん、“大規模なユーザー主導のオフ会を実施できそう”であったり、“カジュアルにゲームでコミュニケーションを取れる場というのは新しい”といったように好意的な印象を持たれたそうです。

　吉田氏は「海外にはe-Sportsを観戦しながらお酒を飲めるバーなどができていますし、それがようやく日本にも。遊ぶ側と作る側とで双方向のコミュニケーションを取れる場ができるのは、とてもいいことだと思います」と述べていました。

　続いて、“自身が手がけるゲームを観戦する際、どこに注目してほしいか？”という質問が。齊藤氏は「インターネットの配信では、プレイしている人の喜びなど、雰囲気は伝わりにくいものです。ストーリアのような場であれば表情なども伝わるので、結果だけでなく表情や空気感を楽しんでほしいですね」とコメント。

　吉田氏は「先日『ザ・フィースト』というPvPに観戦モードを実装したのですが、それを使って東京ゲームショウで実況をしたら非常に盛り上がりました。ストーリアでもこのモードを使って観戦したり、トッププレイヤーの皆さんの熱気を感じていただいたりできたらいいですね」と述べていました。

　続いて杉山氏は「プロゲーマーの熱気やオーラのようなものを実際に感じていただきたい」と述べ、辻本氏も「上手い人のプレイを見て勉強したり、魅せるプレイをする人の動きを見て楽しんでほしい」とコメントしました。

　そして、齊藤氏から他の3名に質問を投げかける一幕も。齊藤氏は“遊んで楽しいのはもちろん、観戦しても楽しい作品を作ることが重要であるように思います。そういった視点では何に気をつけていますか？”と質問。

　これに対して吉田氏は「『FFXIV』は日本一UIが多いゲームだと思うのですが、そうしたゲームのPvPですと両チームが何をやっているのかわからないと盛り上がれません。ですので、アイコン1つ1つの情報にいたるまで、見やすくなるような作り方を心がけました」と回答。

　杉山氏は『ストリートファイターV』のUIでは、ゲージ類をまとめ、コンパクトにすることを心がけたのだそうです。さらに、ゲージの幅を薄くするなどしてプレイ画面を大きくし、スポンサーのロゴやプレイヤー情報などを詰め込めるようなレイアウトを意識したとのことでした。

　辻本氏は“観て楽しい、遊んで楽しい”をコンセプトにすえつつ、アクションゲームなので“ミスした時に何が原因なのか、プレイヤー自身がわかる”ことが重要であるとコメント。“何でこうなっちゃったんだろう？”ということがないように、作られているとのことでした。

　続いて齊藤氏は“約束ではなく願望でよいので、ストーリアでやりたいことはありますか？”と質問。なお、齊藤氏は、開発陣と一緒にボスと戦うなど、半公式のオフ会をしてみたいのだそうです。

　吉田氏は「本気でモンスターのタイムアタックをしたり、ストーリアに来た皆さんとでPvPの大会をしたりなど、ここでしかできないチャレンジをみんなで楽しみたいですね」と願望を述べていました。

　杉山氏は“格闘ゲームは難しいものじゃない”という文化を作りたいとのこと。完全新規のキャラを作って既存のファン以外も入りやすくできるようにするなど、みんなで楽しめるものにしたいとのことです。

　辻本氏は、上手いプレイヤーさんのプレイの解説や24時間みんなでプレイして何個アイテムを獲得できるかといった、ゆるく楽しめるイベントもやってみたいとコメントしていました。

　こちらの質問の後は一旦皆さん退場し、次にストーリアでのイベントの実施が確定しているタイトルのプロデューサー陣が登壇。

　先ほどに続いて杉山晃一氏、アークシステムワークス『BLAZBLUE』シリーズのプロデューサーの森利道氏、ゲームオン『Alliance of Valiant Arms』運営プロデューサーの井上洋一郎氏が、各出展イベントの内容を語りました。各イベントの詳細は、ストーリアの公式サイトに随時掲載されるとのことですので、あわせて確認してみてください。

▲左から杉山晃一氏、森利道氏、井上洋一郎氏。

　なお、10月15日の『ストリートファイターV』のイベント“RAGEマスターリーグ 朱雀杯”では、優勝者に世界でその人しか使えない専用スペシャルコスチュームが贈られるとのことです。

▲10月16日には“闘神祭 パブリックビューイング”が実施されます。

　森氏は「弊社のゲームは演出が派手であったりと、プロレス的なものが多いので、格闘ゲームっておもしろいものだと楽しんでいただけるようなイベントを開催します」とコメント。井上氏も「大会のパブリックビューイングを実施しますので、美味しいものを食べながら観戦してほしいです」と今後の展開について述べていました。

コロコロチキチキペッパーズ西野さんにリアルで3連コンボがさく裂！

　セレモニーの後半では、タレントの吉木りささん、女子プロボクサーの宮尾綾香さん、お笑いコンビのコロコロチキチキペッパーズのお二人が登場。店内で実際に『ストリートファイターV』の対戦を行いました。

　“コロチキさん、こういった会場でイベントなどやることになったらどうですか？”という質問に対し、「こんなところでやったら、やっべぇぞ！」というナダルさんおなじみのフレーズが飛び出す一幕もあり、会場は大盛り上がり！

▲左から吉木りささん、宮尾綾香さん、コロコロチキチキペッパーズのナダルさん、西野創人さん。

　対戦はまず、コロコロチキチキペッパーズのお二人によるコンビ対決に。ナダルさんには吉木さんが、西野さんには宮尾さんがそれぞれセコンドにつき、対戦中にエールを送りました。

　対戦では西野さんがリュウ、ナダルさんがダルシムを選択。2本先取形式の対戦だったのですが、試合前に“ゲームはあまりしない”と言っていたナダルさんがヨガファイアなど必殺技を繰り出し、終始西野さんを圧倒。ストレートでナダルさんのダルシムが勝利するという結果に！

▲ダルシムで勝利したのに、なぜか中華風（？）の決めポーズを取るナダルさん。

　見事勝利したナダルさんには、吉木さんがフレンチトーストを食べさせてあげるというごほうびが。ただ、ナダルさんのプレッシャーが強すぎたのか、吉木さんが背中をのけぞらせて距離を置きつつ食べさせてあげるという形に。

　その後は、女子プロボクサーの宮尾さんと先ほど敗北した西野さんが対戦。宮尾さんは、過去にゲームに熱中していたことがあるそうで気合十分！　宮尾さんは春麗を、西野さんは先の対戦同様、リュウをセレクト。

　試合が始まると春麗の百裂脚がリュウにさく裂！　華麗な連続攻撃でリュウの体力をどんどん削っていきます。西野さんも昇龍拳で応戦するも、序盤の勢いのまま押し切られ、そのまま春麗が勝利！

▲「とにかく昇龍拳出しとけ」というナダルさんのアドバイス（？）もむなしく、西野さんが連敗という結果に……。

　敗北した西野さんには恐怖の罰ゲームが。その内容はプロボクサーである宮尾さんのパンチを受けるというもの。プロテクターごしとはいえ、女子世界ライトミニマム級王者である宮尾さんのパンチを受けることになった西野さんはいったいどうなってしまうのか!?

▲目にも止まらぬ3コンボを食らった西野さんは悶絶……。

　「見たことのない3コンボだった……」と崩れ落ち、激しく咳き込む西野さん。ゲーム内だけでなく、リアルでもKOされてしまっていましたね。

▲イベントの最後はみんなでファイティングポーズ！

　ゲストの皆さんの対戦を観戦できたように、ストーリアでは店内のあらゆるところに設置されたモニターでみんなでゲームを観戦できます。店内はオシャレな雰囲気ですし食事も非常に美味しい！　ぜひ足を運び、ゲーム仲間と楽しいひと時を過ごしましょう！

▲窯焼きフレンチトーストは味のバリエーションも豊富！

▲店内のウィンドウには、なつかしのゲームが展示されています。

▲お店の壁にはクリエイターのサインも！

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