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2016-10-19 17:15

進化を続けてゆく『マジシャンズデッド』! 魔法&超能力バトルの全貌に迫る!

文:電撃ARCADE編集部

 バイキングから今冬リリース予定の新作アーケードゲーム『マジシャンズデッド』。本作は、非接触型モーションセンサーを搭載し、実際に手を動かして魔法や超能力を操り戦うチームバトルアクションです。

『マジシャンズデッド』

 今回は、全国キャラバンで遊べる新バージョンのプレイレポート。そして、8月に行われたロケテストでのプレイヤーの反応や、本作のディレクターである尾畑心一朗氏へのインタビューをお届けします。

『マジシャンズデッド』
▲『マジシャンズデッド』ディレクターの尾畑心一朗氏。進化を遂げた本作についてお答えいただきました。

■瞬間移動や重力を操る!? 新たな試みが見受けられた全国キャラバン版

 ロケテストを経て、『マジシャンズデッド』がいかに進化したか、実際にプレイをしてきての印象をお届けします。

 まず操作感についてですが、ロケテスト版では手を画面の近くまで寄せないとうまく反応しなかったときがありました。今回のバージョンでは、画面から離れた位置の手の動きを、しっかり反応するようになったと感じました。

 逆に、あまり画面に近づきすぎると照準がずれてしまうので、手を前に出しすぎないように注意が必要そうです。

『マジシャンズデッド』
▲ロケテスト版と比べると、指の動きにしっかり反応していて、モーションセンサーの感度が良くなっていました。

 また、バトル時のゲームスピードについてですが、全体的にゲームスピードがやや速くなっており、実際に使用したシヴァンやロックは比較的速く移動ができた印象です。シヴァンに関しては新たに“テレポート”が追加されたので、ダッシュがなくても縦横無尽に駆け回るバトルを楽しめました。

 続いてシステム面での追加や変更点。最初にチュートリアルについてですが、以前のチュートリアルでは操作説明が長く、1度のプレイでは理解できない部分もありました。キャラバン版のチュートリアルは、テキストや説明する動画が一新されており、よりわかりやすくなったと感じます。

 ほかにも、以前はサイコキネシス(物をつかんで投げる技)が使えないキャラクターがいましたが、全キャラクターでサイコキネシスが使用できるフォースセットが用意されています。チュートリアルでのシヴァンの操作を経て、ほかのキャラクターを操作するのに応用が利くようになりました。

 もう1つの変更点として、2段ジャンプが追加されており、攻撃を避けるときの選択肢が増えました。ほかにも、キャラクターボイスの導入や、新ステージのグランツベリー村の追加。そして、各キャラクターに新たな攻撃方法が追加されたので、その一部を紹介します。

●シヴァン“テレポート”

『マジシャンズデッド』 『マジシャンズデッド』
▲閉じた手をかざして場所を指定して、瞬時に移動ができる技。高い建物への移動や、敵の目の前に移動して奇襲を行うことも可能だ。

●ドス“ブラックホール”

『マジシャンズデッド』 『マジシャンズデッド』
▲黒い弾を飛ばして、着弾地点に敵を引き寄せるブラックホールを設置。ブラックホールの中心まで吸い込まれるとダメージを受ける。

●ロック“カマイタチ”

『マジシャンズデッド』
▲手の動きに連動して自身の前方に斬撃を放つ。物を斬ることができるほか、向かってくる敵の弾を消す効果も。

●クラリス“ライジング・ブレイズ”

『マジシャンズデッド』
▲自身の真上に巨大な火の玉を生成して飛ばす。玉を飛ばしている最中は手の動きに連動して操作することができる。

●ロキ“レイ・エアル”

『マジシャンズデッド』
▲人差し指を向けた方向に直線状の竜巻を出す。ヒットした敵は打ちあがり、追撃することが可能だ。

●リプル“ピアース・ボルト”

『マジシャンズデッド』 『マジシャンズデッド』
▲壁や障害物を貫通する電撃を放つ攻撃。透視する能力も備わっているため、壁の裏にいる敵を発見するのにも使える。

尾畑ディレクターに、キャラバンバージョンについてインタビュー!

――まずは今年の5月に行われました、ロケテストをプレイした人の反応はいかがでしたか?

 前例がない操作性のゲームなので、操作方法がわからずにやめてしまう人が多いのではないかという危惧はありました。ですが、遊びに来てくれた8割以上の人が、チュートリアルと最初の1バトルで、僕たちが想定していた基本的に遊べるレベルになってくれた印象です。何度もプレイしてくれる人も多く見られ、手ごたえを感じました。

――ロケテストでの見えてきた問題や課題はありましたか?

 本作は最初のシリーズとなるため、いかに知名度を上げていくかが課題となりました。アーケードゲームは稼働してからが勝負ですが、稼働する前にいかに勢いをつけられるかがポイントだと思います。ニコニコ生放送やキャラバンなどを通して宣伝してゆくほか、ゲーセンに行ったことがない人に対しても、本作を通して足を運んでもらえるようなアイデアを構想中です。

 ほかにも、火の弾を撃つことや物を動かす以外にも、「もっと攻撃方法やスキルセットのバリエーションを増やしてほしい!」という、プレイヤーさんからの意見を多くいただきました。それらを反映させたものを今度行われる全国キャラバンで、その片鱗だけでもお見せできたらいいなと思います。

――テレポートなどの新しい技が増えているように見えましたが、これらはプレイされた人のアイディアから取り入れたのでしょうか?

 もともと僕らが考えていたものもありますし、プレイした人からのアイデアを取り入れたりもしています。プログラマーからは「そんなのできるわけない!」と言われたりしたアイデアもありました(笑)。

 例えば、テレポートはプログラム的にも難易度が高く、そのうえゲームバランスを壊してしまう可能性があるので調整が難しかったのですが、技術的にもゲームデザイン的にもいけると判断できたので導入しました。

――そのロケテストから本作がどう変化したかをお聞かせください

 ロケテストから比べると攻撃方法が増えて、ステージを1つ追加しています。キャラクターボイスも全員に入りましたので、より臨場感を増したバトルが楽しめるようになりました。正式リリース版では攻撃方法、キャラクター、ステージをさらに増やす予定です。

『マジシャンズデッド』
▲全国キャラバンバージョンで新たに追加されるステージ“グランツベリー村”。ステージの中央には巨大な聖堂らしきものがそびえ立つ。※画像はイメージです。実際とは異なる場合もあります。

――ダッシュやステップなどのシステムがない本作ですが、ロケテストのバージョンでのゲームスピードについて、プレイした人からの反応はいかがでしたか?

 ゲームスピードの遅さや、ダッシュを取り入れてほしいなどの意見は多く寄せられました。ダッシュそのものを導入することはできるのですが、ゲーム的にどうしても破綻してしまう部分が出てきてしまいます。

 攻撃がまったく当たらなくなるのもそうなのですが、設置系の魔法などが無意味になってしまうので、今後の予定としてはダッシュやステップ以外で、本作でしかできないことを取り入れていきますのでご期待ください。

――ロケテストの頃と比べると、モーションセンサーの反応がよくなっているように感じました。そのあたりは苦労された部分などはありますか?

 本作の一番重要な部分ですね。思ったとおりに動かせずに、ボタンですべて解決したらまったく意味がないため、モーションセンサーの性能についてはとても苦労しています。ロケテスト版よりも性能は向上していますし、「本当に魔法が使えたらどんな感覚なのか」ということを実現できるのがこのゲームの醍醐味なので、開発スタッフたちががんばってくれました。

――デザインなど、筐体のこだわった部分について教えてください

 筐体のデザインについてもロケテストのときに課題が見つかりました。まず汎用筐体を使用することで、新しい筐体を購入しなくてもよく、店舗さんの負担を減らせました。その反面、筐体が普通過ぎて目立たないというデメリットが生じましたね。

 バイキングとしてもほかのゲームと差別化をしたかったので、VEWLIXというアーケードゲーム用汎用筐体の外枠をオレンジ色に、コンパネ部分もバイキングのロゴを入れるなど工夫をしました。ほかにも、プレイヤーさんの目にとどまる工夫をいろいろする予定です。

『マジシャンズデッド』
▲『マジシャンズデッド』オリジナルの筐体デザイン。正式リリース版では筐体上部に巨大なPOPを設置してアピールしていく。

――正式リリース時に用意しているゲームモードを教えてください

 チュートリアルと全国対戦に加えて、ミッションモードを用意しています。ミッションモードはいろいろ凝ろうと思っていまして、正式リリース時は1人で遊べるミッションと、店舗内のプレイヤーと一緒に遊べるミッション。それに加えて後日から実装する予定ですが、店舗が離れたフレンドと一緒にミッションを挑めるようにもします。

 フレンドは本作のモバイルサイトで登録できるだけでなく、対戦の終了後にフレンドを申請することができる機能を取り入れました。そのフレンドが遊ぶほどゲーム内のポイントが増えるようになっています。モバイルサイトの詳細は、今後『マジシャンズデッド』公式サイトなどで発表していきますので、ご期待ください。

『マジシャンズデッド』
▲リザルト画面では味方に称賛を送ることや、フレンド申請ができるように現在調整している。

――ストーリーモードなどは用意されているのでしょうか?

 今のところ実装の予定はありません。ゲームのなかに無理やり入れるのではなく、小説や漫画などから入り込めるようにして、ゲームに反映させるべきタイミングになったときに実装しようと考えています。

――モバイルサイトも用意されるようですが、どういった機能が使えるようになりますか?

 先ほど紹介したフレンド機能以外にも、ゲーム中に獲得するポイントで、スキルセットやコスチュームを購入できる機能があります。

――ちなみに、本稼働はどのぐらいの時期になりそうですか?

 2016年内稼働を目標に動いています。お正月は休みたいので(笑)。

――最後に、本作の稼働を待つプレイヤーに向けてコメントをお願いします

 「魔法や超能力を本当に使えるようになる」というのをコンセプトに、作れば作るほど手ごたえを感じながら仕上げています。開発者としては、あと半年でも1年でも作っていたいのですが、そうなるといつまでもリリースができないので(笑)、自分たちのなかで、まずは今冬が最初のゴールという目標にして出そうと思っています。

 現在のゲームセンターには、多人数対多人数のゲームが多く存在しています。そのなかでも、『マジシャンズデッド』ならではのおもしろさと、対戦の駆け引きができるゲームとして際立たせます。少しでもそういったグループ対戦に興味がある人は、1度でいいから遊んでみてほしいです。そうでない人も、今までのレバーとボタンで操作するゲームとはかけ離れたものになっていますので、手のダイレクトな動きで使える魔法や超能力を楽しんでもらいたいと思っています。

 そして全国キャラバンについてなのですが、プレイ料金は完全無料で実施します! まだ世に出ていない最新ゲームが無料で遊べてしまう夢のような1日になりますので、ぜひキャラバンに遊びに来てくれたらうれしいです。

――本日はありがとうございました!

■キャラバン情報

 全国キャラバン第1弾は、以下の3店舗で実施。

【開催店舗】
10/29(土)福島県 スーパーノバ福島店
11/5(土)大阪府 タイトーFステーション あべのアポロ店
10/12(土)石川県 バイパスレジャーランド藤江店 新館

●キャラバン内容

・ゲーム無料体験会&ゲストとミニゲーム大会
・ゲームをプレイしてアンケートに答えると、プレイしたキャラクターの特製缶バッヂをプレゼント

●開催時間

10:00~18:30
※大阪のみ9:00スタート

●『マジシャンズデッド公式HP』
http://magiciansdead.jp/

▼『マジシャンズデッド』
■メーカー:バイキング
■ジャンル:ハンドパワー対戦アクション

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