2016年10月24日(月)
【電撃PS】PS Vita『神獄塔 メアリスケルター』シンデレラ役・今井麻美さんの特別インタビューをお届け!
10月13日に発売されたPS Vita用ソフト『神獄塔 メアリスケルター』。本作は血式少女と呼ばれるヒロインたちが、主人公のジャックとともに監獄・ジェイルからの脱獄を目指していく。ここでは、血式少女の1人であるシンデレラを演じた声優・今井麻美さんへのインタビューをお届けする。
▲シンデレラ役・今井麻美さん。 |
──はじめに『神獄塔 メアリスケルター』という作品の第一印象を教えてください。
キービジュアルが印象的でした。アリスがすごくかわいいですし、“神獄塔”って字が何か意味ありげで……後ろの背景がそれを現しているのかなと感じました。
▲『神獄塔 メアリスケルター』のキービジュアル。 |
──配役が決まった際はシンデレラに対してどのような印象をお持ちでしたか?
最初にキャラクターの絵を見たのですが、すごく好みの子でかわいくて……。名前は何ていうんだろうなーって見たら、「シンデレラ!? シンデレラって武闘派だったの!?」って最初は思いました。いわゆる童話の“シンデレラ”のイメージって、確かにもともと高貴な身分ではなかったけれど、まさか武闘派だとは。けっこう驚きましたね。
――どんなキャラクターなのかも聞いていましたか?
スタッフさんからは、なんちゃってお嬢様だよって(笑)。ああ、シンデレラはがんばり屋だものねって、なんか納得しました。いわゆる私たちが子どものころから知っている“素直で質素だけど清楚なシンデレラ”というよりは、そうですね……1周回っちゃった感じが(笑)。演じたら楽しそうだな~と思いました。
――なぜシンデレラは武闘派になったのだと思いますか?
たぶん、ガラスの靴って普通に考えたら履きにくいと思うんですよ。なのに童話的には、ガラスの靴を履いてダンスを踊ったり階段を走ったりするでしょ。だから身体が鍛えられてしまって、気がつけば格闘家になっていた……そんな想像をしてしまいました(笑)。
てっきり今履いている靴がガラス製だと勘違いしていたんですよ。すごくゴツイじゃないですか、これ。よく見たら耳のところにガラスの靴があるんです。「あ、ガラスの靴の要素はこっちか!」って気づくのに時間がかかりました(笑)。
▲シンデレラ。 |
──収録を終えてみてわかった、シンデレラの意外な一面はありますか?
口調はいわゆるお嬢様って感じなんですが、なのにそこはかとなく流れる普通の子感。なにかあると、自分が悪いんじゃないかってすぐ落ち込んじゃう子です。その起伏の激しさに私も驚きましたね、「え、そんなに?」って。「全部私が悪いの!」みたいになっちゃうんですが、一方で自分がお嬢様でありたいと思う面もあり、その理由が最初はあまり見えてこなかったんです。
物語を追っていくと、もともとの自分にはない自分になることで居場所を求めて、その迷走の結果ここに落ち着いたのかなって思いました。真逆のもの、真逆のものって追っていったらお嬢様だったのかななんて。そういうところは、「ああ、なるほど」と思いましたね。
──そういった部分は演技にも反映されていますか?
そうですね、決まった語尾があるんですけど、それが微妙に不自然になるよう意識しましたね。とってつけた感というか、しゃべりながら、考えながら語尾つけてる感をけっこう気にしました。お嬢様感はあんまりないんです。「おーっほっほっほ」っていう笑い方もそうで、まず台本の段階から「ほ」の数がその度に違うんですね。もうそこからぶれてるんです。3回のときもあれば5回のときもあるし、「ほ」のあいだに「っ」が入るときとそうでないときもあって(笑)。普通に、心の底から「おーほっほっほ」って言えば毎回同じなハズなんですよ。それが統一されてないところはすごくシンデレラらしいと思います。だから極力、台本にある「ほ」の数を間違えないようにしてました。
──シンデレラは公式サイトなどで「ネガティブ系なんちゃってお嬢様」と紹介されていますが、今井さんご自身と似ている部分はありますか?
基本的には自分と違うタイプだと思うんですが、ある意味、自己分析が激しい部分は似ているかもしれません。分析した結果、誰よりも今ダメだったことがわかる、あー今日やっちゃったなっていうのが誰よりもわかる。そういうところは似ているような気がしますね。
──印象に残ったシーンはありましたか?
友だち想いなシーンがちょこちょこ出てくるんですけど、そういうところが演じていてしっくりくるところがありました。お嬢様キャラってどうしても孤高なイメージがありますから、すごく周りの仲間を意識してるところが、あーいい子だなぁって思いました。ほかのキャラクターとの絡みではラプラプですね! ラプンツェルのことをラプラプって呼ぶのが印象に残りました。
──ありがとうございます。それでは最後にファンへメッセージをお願いします。
今回『神獄塔 メアリスケルター』に参加させていただき、そのキャスト発表があった際には、この作品に期待してくださっている方からお手紙をいただいたんです。すごく熱いメッセージをくださったので、「多くの方に注目されているタイトルなんだ、これから収録なんだよな……ドキドキ」なんて思いながら収録スタジオに向かったのを覚えています。シンデレラはオーソドックスなキャラクターではなくて、どちらかというと変化球キャラなんですけど、ぜひシンデレラのいいところをたくさんみつけていただいて、楽しんでもらえたらうれしいです。最初は私もそうだったんですけど、想像してたシンデレラと違う! なんて思うかもしれませんが、それがシンデレラという女の子なので、ぜひ愛でてあげてください。
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