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2016年10月25日(火)

このゴジラ、でかすぎる。全高約192cmで約448万円のフィギュアが登場

文:Taka

 バンダイは、人間サイズでキャラクターフィギュアを製作・発売する“Human Size プロジェクト”を立ち上げました。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 プロジェクトの第1弾商品として、大型フィギュア『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』が登場。“プレミアムバンダイ”内の“魂ウェブ商店”にて、抽選申込の受付が11月7日16:00~2017年1月10日23:00まで実施されます。価格は4,482,000円(税込/配送料別)

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 本商品は1991年に公開されたゴジラシリーズ第18作『ゴジラ vs キングギドラ』で北海道に上陸した“ゴジラ(1991北海道ver.)”を、全高約192cm(台座含む)、全長約305㎝で当時の撮影で使用したスーツ(着ぐるみ)サイズを再現したものです。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 造形においてスケールに応じたバランス感は重要で、スケールを変えて出力する際には各部の調整が必要となります。この“匙加減”には、等身大フィギュアにおいて長年培ったノウハウを持つデザインココでの制作が大きなアドバンテージとなったとのこと。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 本商品は長年の経験則を踏まえてデータ調整した出力サンプルを人の目で確認し、再調整を行いながらベストなディテール感が追及されています。一方、決してスーツの再現に留まらず、フィギュアならではの造形とスケールに応じた質感もその特徴となっています。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 なお、バンダイでは、今後も『Human Size』で再現したキャラクターフィギュアの展開が予定。本商品の試作品やキャラクターの『Human Size』フィギュアが、10月28日~30日に、バンダイが主催する大人向けコレクターズアイテムの展示イベント“TAMASHII NATION 2016”(場所:東京都・秋葉原 UDX)で展示されます。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

原型からのスキャン

 本商品では酒井ゆうじさんによる原型(酒井ゆうじ造型工房“30cm ギドゴジ(映画『ゴジラ VS キングギドラ』)”で使用されたゴジラスーツ)北海道バージョン」)をスキャンすることから開始されました。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 一般的に3Dスキャンは“ハンディスキャナ”などでフォルムをデータ化しますが、本商品では、一歩踏み込み、“産業用X線CT”による透過スキャンも行い、口内や背びれといった入り組んだ形状、各部の詳細なディテールまでデータ化されています。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 このデジタル化はすべて工学的な理論に基づいており、ゴジラのイメージに加えて、ゆうじさんの圧倒的な造形力を数値として解析した高精度の3Dデータ化により、ゴジラの存在感を再現しています。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』
▲酒井ゆうじさん。

3Dデータからの出力

 3Dデータからの出力には等身大フィギュアのために独自開発された高精度3Dプリンター『COCO MIYAGI 76』が使われています。

 このプリンターは、フレーム構造と駆動部を一体化させた新構造によって圧倒的な造形領域を誇り、最大で縦60cm×横60cm×高さ70cmサイズの出力が可能となっています。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 この国内最大造形寸法をもつ3Dプリンターを用いて、酒井ゆうじさんの原型をスキャンした3Dデータを細かくパーツ分割して出力。このパーツ分割により、部分ごとの形状確認が何度も行われています。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 さらにこの3Dプリンターで作った造形に対し、テクスチャーを追加するなどのブラッシュアップを行い、抜き型が仕上げてられています。

 通常、造形物の大型化に伴い“エッジ”は甘くなってしまうのですが、本商品では“エッジ”にもこだわり、牙や爪、背びれなどシャープさのある造形を再現。圧倒的な迫力でゴジラを立体化しています。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

酒井ゆうじさんによる監修

 本商品は原型を担当した酒井ゆうじさん自らが、購入者にお届けする1体1体を監修したシリアルナンバー付きの監修証明書が付属します。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 また、酒井さんが映画撮影当時実際に使用した塗料の他、目や皮膚などの秘蔵の資料を提供し造形の方向性を示すとともに、クリエーター同士が現場レベルで直接やり取りを行うことで、非常に純度の高い酒井さんの原型哲学が盛り込まれています。

 造形担当であるデザインココのさまざまなノウハウが盛り込まれ、酒井さんの徹底監修で製作。ゴツゴツとした皮膚感は特に表現にこだわったカ所で、ゴジラの魅力が存分に発揮されており、酒井さんは「今は存在しないギドゴジスーツの再現を目指した。」と語っています。

“本物”を再現した彩色

 彩色においては酒井ゆうじさんから提供された、当時の撮影用スーツ制作で実際に使用された塗料を再現したカラーを色見本として使用することで、より本物感あるゴジラを再現しています。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

 さらに造形で追加されたテクスチャーは、彩色との整合性を考慮し、塗装時の陰影、皺感などスケール感をより強調する演出を施しています。

 また、塗装はエアブラシによる手作業で、デジタルと手作業の融合により“本物”のクオリティを再現しています。

『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』

■『Human Size ゴジラ(1991 北海道 ver.)』商品概要
【販売価格】4,482,000円(税込/配送料別)
【商品お届け】2017年7月より順次発送
【対象年齢】15歳以上
【サイズ】
・全高約192cm(台座含む)
※台座からの取り外しはできません。
・全長約305cm(尻尾含む)
【主な素材】
・本体表面:FRP
・本体内部フレーム、台座:スチール製
【セット内容】
・本体、台座、シリアルナンバー付き監修証明書
【販売ルート】
“魂ウェブ商店”(バンダイ公式ショッピングサイト“プレミアムバンダイ”内)で、11月7日16:00より抽選申込受付が開始されます。

TM&(C)TOHO Co., LTD.

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