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2016年10月26日(水)

『ベルセルク無双』プレイキャラの感想を掲載。敵を一網打尽にする爽快さとキャラらしいアクションを再現

文:る~ぱ

 コーエーテクモゲームスより10月27日に発売されるPS4/PS3/PS Vita用ソフト『ベルセルク無双』のレビューを掲載します。

『ベルセルク無双』

 『ベルセルク無双』は、人気タイトル『ベルセルク』と『無双』シリーズのコラボ作品。『無双』シリーズの大軍を一網打尽にする爽快感と、主人公・ガッツの豪快なアクションが見事にマッチし、ハードな戦場を体験できるタイトルです。

 発売を控えた本作のゲーム中で繰り広げられるアクションの特徴に加えて、プレイアブルキャラクターの見どころを紹介していきます。

人気タイトル『ベルセルク』とは?

『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

 三浦建太郎さんが描くダークファンタジー『ベルセルク』。壮大な世界観と重厚なストーリー、そしてダークファンタジーらしいハードな展開で人気を集めています。連載開始した1989年からコミックは38巻を越えて続刊中、アニメや映画といったメディア展開も行われています。

『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

 ゲームではガッツとグリフィスの出会いと別れを描いた“黄金時代篇”から、ガッツに新たな仲間が加わる“千年帝国の鷹篇”の終盤までを収録。バトルシーンの合間には劇場版のアニメシーンや、3Dモデルによるドラマパートの演出が加わり、物語を盛り上げます。

 また、ガッツと仲間たちの交流を描いたイベントが追加されているところも見逃せないポイントです。

『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』
▲最初に出てきた“伯爵”や、法王庁の“モズグス”といった強敵が登場し、ガッツたちの前に立ちはだかります。

敵を斬りつぶす爽快アクションを解説

 主な攻撃方法は、□ボタンの通常攻撃と△のチャージ攻撃を組み合わせたわかりやすい操作。通常攻撃からチャージ攻撃へ派生させるかで、さまざまなコンボをくり出すことができます。R1で使えるサブウェポンではボウガンによる遠距離攻撃だけでなく、ゴーレムを呼び出すといったキャラクターごとの固有アクションを使えます。

『ベルセルク無双』

 素早く移動するステップは敵の攻撃を回避する際に使える他、各種攻撃のキャンセルが可能。例えば、通常攻撃の1段目からステップ、その後チャージ攻撃を行うと、2段目のチャージ攻撃が発動します。

 このステップによるキャンセルを使いこなすことで、敵の攻撃を回避しつつ、強力なチャージ攻撃を叩きこむ、といったアクションが可能になります。

『ベルセルク無双』
▲コンボにステップを組み込むことで、自分だけのコンボを作り出すこともできます。

 敵を攻撃していくと画面左下にある“狂乱ゲージ”が上昇。狂乱ゲージが満タンになると狂乱モードの発動が可能に。狂乱モードが発動すると、キャラクターの攻撃力が上昇&ダメージ無効化の効果を得られます。

 注意点は攻撃を受けた時のひるみやふき飛ばしといったモーションは通常通りに発生すること。攻撃を受けすぎると狂乱モードの時間が無駄になるので、敵の攻撃は回避するかガードするかなるべくしたいところです。

『ベルセルク無双』

 狂乱モード中に敵を倒すと必殺技ゲージがたまり、ゲージが満タンになると必殺技を使えます。ただし、必殺技は狂乱モード中にしか使えないので、狂乱モードの効果時間に注意しましょう。特定のキャラクターは必殺技ゲージを使って“変身”することが可能。変身は狂乱モード終了とともに解除されてしまいますが、変身中は圧倒的な戦闘力で敵を一網打尽にできます。この気持ちよさがまさに“『ベルセルク』をプレイしている!”という気持ちを高めます。

『ベルセルク無双』
▲必殺技の演出中は狂乱ゲージが減少しないので、ゲージがたまったらすぐ使っていくのがオススメ。必殺技で敵を倒しても必殺技ゲージがたまるので、多くの敵を巻き込めるように発動させましょう。
『ベルセルク無双』
▲新生鷹の団状態のグリフィスは、ゴッドハンドである“フェムト”状態へ変身できます。

キャラクターレビュー

●ガッツ(声優:岩永洋昭)

 一匹狼の傭兵だったが、グリフィスとの戦いに敗れ鷹の団に所属。戦場では獅子奮迅の活躍を見せるが、グリフィスと対等の存在になるために団を離脱。この別れがガッツとグリフィス、そして鷹の団メンバーの運命を大きく変えることに。

 巨大な剣を使ったパワフルなアクションが特徴。攻撃後のスキが目立つものの、威力とリーチに優れており破壊力はバツグン。威力の高いチャージ攻撃なら一振りで数人の敵を一気に倒すことも珍しくありません。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

 ストーリーの進行によって装備が変わるのはも原作同様。基本的なアクションに変化はありませんが、“黄金時代”では“斬る”ことに重きを置いたモーションが、“黒い剣士”では武器の重量を生かした“叩きつける”ことを重視したモーションに変化しています。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

 サブウェポンは“黄金時代”では“投げナイフ”のみですが、“黒い剣士”では“連射ボウガン”、“大砲”、“炸裂弾”が追加。連射ボウガンでけん制、大砲を使った広範囲を攻撃、炸裂弾で敵のガードを崩すなど、状況に応じたいろいろな戦い方が可能になります。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』
▲大砲は長押しすると“大砲回転斬り”に変化。大砲の反動を利用して斬りかかるという、原作にもあったアクションをくり出します。

 必殺技は武器の巨大さを生かした豪快な叩きつけ。さらに、狂戦士の甲冑を装備したガッツは“黒の獣”へと変身が可能になります。アクションは文字通り獣のような動作に変わり、攻撃速度がアップ。通常時にはやや重いと感じた移動速度が上昇し、圧倒的な戦闘力で敵部隊を八つ裂きにすることができます。

『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

●グリフィス(声優:櫻井孝宏)

 傭兵集団“鷹の団”の団長。知略、剣技、人望、カリスマなどあらゆる面で優れた能力を持つ。自身の夢をかなえるため、鷹の団を率いて数多の戦場で勝利を収めるが……。

 原作と同じくサーベルによる華麗な攻撃をくり出すグリフィス。移動距離が長い攻撃が多く、通常攻撃をくり出しているだけで敵を突破しながら攻撃できるのが特徴となっています。

 “新生鷹の団”時も基本アクションは変わりませんが、攻撃時に白い羽が舞うエフェクトが追加され、優雅さがさらにアップ!

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

 サブウェポンは“ボウガン”、“カウンター”、“号令”。カウンターは一歩下がってから斬りかかるアクションになっています。必殺技は眼にもとまらぬ連続攻撃を行い、一度下がってから再度突撃をくり出します。

『ベルセルク無双』
▲“号令”は自身と味方の攻撃力を上げるという、グリフィスのカリスマ性をイメージさせるアクション。
『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

 “新生鷹の団”時は“フェムト”状態に変身可能。黒い衝撃波や竜巻を起こすといった攻撃が使えるように。サブウェポンが地面に敵を引きずり込む“空間湾曲”に変化するなど、ゴッドハンドらしい超常的なアクションが特徴になっています。

『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

●キャスカ(声優:行成とあ)

 “鷹の団”の紅一点で、千人長を務める剣士。幼少期に自身を助けてくれたグリフィスに惹かれて鷹の団へ入団する。入団当初のガッツとは折り合いが合わなかったが、戦いを通じて、理解していく。

 剣と体術を使った素早いアクションで戦場を駆けるキャスカ。蹴り上げた敵をなぎ払いで追撃するといったスピーディなアクションで男顔負けの立ち回りを見せてくれます。移動速度が速く、アクションも大きく踏み込むタイプのものが多いので、コンボをつなげやすいのも魅力でしょう。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

 サブウェポンは“ボウガン”、“近接格闘術”、“カウンター”、“疾駆”。近接格闘術は両足で相手の頭をはさんで叩きつけ、最後は剣でトドメというアクション。疾駆は一定時間移動速度がアップするアクションで、高い移動力にさらに磨きがかかります。

 必殺技はグリフィスの跡を継いで団長になった彼女らしく、呼び出した鷹の団を突撃させて攻撃します。

『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

●ジュドー(声優:梶裕貴)

 キャスカと同じく“鷹の団”の千人長を務める傭兵。手先が器用で、特にナイフの扱いについては右に出る者はなし。気さくな性格で、入団当初のガッツとも友好な関係を築く。

 キャスカ同様、動きの軽快さが特徴。武器がナイフということで通常攻撃のリーチこそ短いものの、突進系のアクションが多く使いやすさは上々。またヒット数を稼げるアクションが多く、狂乱ゲージを稼ぎやすいのもポイントです。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

 サブウェポンは“ボウガン”、“投げナイフ”、“カウンター”。投げナイフはガッツのものと比べて弾数が増えて使い勝手がアップ。また、スキが少ないので、通常攻撃→投げナイフ→通常攻撃といったコンボも狙えます。必殺技は大量のナイフを一気に投げるアクションで、前方の敵を一斉に攻撃できます。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

●セルピコ(声優:興津和幸)

 ファルネーゼに忠誠を誓う“聖鉄鎖騎士団”の団員。一見すると軟弱な青年だが、剣術と知略に長けており、ガッツとの戦いでは地の利を生かした戦術で互角に渡り合ったことも。聖鉄鎖騎士団離脱後は、ファルネーゼとともにガッツ一行に加わる。

 原作と同じくレイピアを使った素早い攻撃をくり出すセルピコ。シールケから渡された“シルフェの剣とフード”も装備しており、真空派や竜巻を発生させるアクションを多用するのも見どころの1つです。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

 サブウェポンは“ボウガン”、“高速斬り込み”、“シルフェの加護”、“真空珠”。高速斬り込みは素早い斬り込みで相手のガードを崩すアクションで、ガードを固める敵に有効。シルフェの加護は風の力を借りて、一時的に防御力を上昇させます。

『ベルセルク無双』
▲竜巻を放つ真空珠。巻き込んだ敵に追撃も狙えますのでコンボ数稼ぎにも有効です。

 狂乱モードになると攻撃に風のエフェクトが追加。攻撃範囲が広がり、より使いやすくなります。必殺技を発動すると、精霊の力を借りて衝撃波から竜巻の連携技をくり出します。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

●シールケ(声優:斎藤千和)

 霊呪の館の魔女・フローラの弟子。多彩な魔術を使いこなして、ガッツたちの旅をサポートする。当初は義務感で動いていた彼女ですが、ガッツたちとの交流を経て少しずつ成長していく。

 地・水・火・風のエレメンタルの力を使った魔法攻撃が得意のキャラクター。どの魔法も威力、射程に優れており、遠距離戦では無類の強さを誇ります。

 ただし魔法詠唱中がスキだらけになってしまうのが難点。敵を引きつけるサブウェポンが重要となる、ややテクニカルなキャラクターとなっています。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

 サブウェポンは“召還の魔法陣”、“吸引の魔法陣”、“腐根の魔法陣”、“倍化の魔法陣”。倍化の魔法陣以外は敵を拘束する効果があるため、接近戦を避けたいシールケにとって重要です。サブウェポンを使いこなして、得意の魔法攻撃をしかけていきましょう。

『ベルセルク無双』
▲倍化の魔法陣は、直前のチャージ攻撃と同じ攻撃を放つ魔法陣を設置。一気に大ダメージを与えられるので、耐久力の高い敵に有効です。
『ベルセルク無双』
▲原作でも見せたゴーレムを使役する召喚の魔法陣。ゴーレムは敵を引きつけるため、安全に魔法が使えるようになります。

 狂乱モード中は魔法詠唱の時間が短縮され、ある程度の接近戦も可能に。必殺技は自身の周囲を焼き払う大魔法。ヒット数を稼ぐためにも、なるべく敵部隊の真ん中で発動させましょう。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

●ゾッド(声優:三宅健太)

 “不死の(ノスフェラトゥ)ゾッド”という異名を持つ傭兵。その正体は自分を楽しませてくれる強敵を求めて戦を渡り歩く使徒。自身を傷つけたガッツに興味を持ち、刃を交える。

 ゾッドは他のキャラクターと異なり、チャージ攻撃を3回まで連続でくり出せます。その体躯を生かしたアクションは攻撃力とリーチに優れており、並大抵の敵なら2、3回のコンボで倒すことが可能。攻撃後のスキがやや目立つものの、ステップやスキを消すサブウェポンがあるため問題ナシ。大きい図体に似合わず、使いやすいキャラクターになっています。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』
▲通常時は馬に乗ることも可能。騎乗時や特定の攻撃中には二刀流のアクションを繰り出せます。

 サブウェポンは“咆哮”、“投石”、“震脚”。咆哮は周囲の敵をひるませる効果があり、敵に囲まれた際に有効です。震脚は攻撃をキャンセルしてくり出す広範囲攻撃。チャージ攻撃後に使うとスキがなく、ダメージを伸ばせるのでオススメです。

『ベルセルク無双』
▲震脚は攻撃判定が広いため、吹き飛ばした相手へ追撃が可能。

 必殺技はシンプルな叩きつけで広範囲を攻撃するというもの。また、ゾッドは原作と同じく使徒への変身ができます。変身後の巨体からくり出される攻撃はまさに圧倒的。敵を虫けらのように蹂躙する圧巻の光景が広がります。

『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

 変身後はサブウェポンが“大咆哮”、“なぎ払い”、“猛突進”、“投げ飛ばし”に変化。劇中でガッツたちを苦しめ、多くの兵士を葬ったアクションをその手で繰り出すことができるのは感動ものです。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

●ワイアルド(声優:河本邦弘)

 ミッドランド王国の罪人で構成された“黒犬騎士団”の団長。戦いにエンジョイ&エキサイティングを求める戦闘狂で、恐怖によって部下たちを支配している。鷹の団追撃の命を受けて出撃。その圧倒的な力で戦場にいるものを震え上がらせた。

 棍棒を使ったフルスイング攻撃、地面に潜り込んで浮上と同時に体当たりを行うなど、ワイルドなアクションが多めのワイアルド。原作同様、好き放題といったアクションが目立ちますが、棍棒を使った攻撃は全体的にリーチが長く、見た目ほどクセのないキャラになっています。

『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

 サブウェポンは“ワイアルド叫び”、“ワイアルド棍棒”、“黒犬騎士団心得”。“ワイアルド叫び”は咆哮と同じ効果で、“ワイアルド棍棒”は棍棒を投げつける遠距離攻撃、“黒犬騎士団心得”は攻撃力アップの効果とシンプルながら使いやすいものがそろっています。

『ベルセルク無双』
▲遠近にスキのないワイアルド。状況に応じた技を使い、敵を圧倒していきましょう。

 必殺技は地面から巨木を持ち上げフルスイング。こちらは森のなかでのガッツとの戦いをイメージしたものになっています。ゾッドと同様、ワイアルドも使徒に変身することが可能です。

『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』
『ベルセルク無双』

 変身後はサブウェポンが“ワイアルド丸太”、“ワイアルド落石”、“ワイアルド石礫”、“ワイアルド投げ”に変化。必殺技もワイアルドジャンプ&ワイアルドスタンプに変更されています。

『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』
▲片手でわしづかんだ敵をぶっきらぼうに投げ飛ばす“ワイアルド投げ”。使徒ならではの豪快なアクションが楽しめます。
『ベルセルク無双』 『ベルセルク無双』

迫りくる圧倒的な敵を一網打尽にする『ベルセルク』の爽快さと『無双』がマッチ

 原作同様に、迫りくる圧倒的な数の敵を一網打尽にする爽快さが、『無双』シリーズのゲーム性とマッチ。ストーリーを追体験しながらガッツの豪快なアクションが楽しめるのは、本作ならではの魅力でしょう。

 フリーバトルモードでは、ストーリーとは関係なくすべてのキャラクターで挑戦できるのもポイント。ゾッドやワイアルドといった使徒を使えば、巨大な図体で戦場を蹂躙するといった他の『無双』シリーズではあまり味わえないド派手なバトルを楽しめます。

『ベルセルク無双』
▲ゾッド対ワイアルドといった、使徒同士の対戦も実現可能。

 個人的に好印象だったのが“ボスがちゃんと強い”ところ。あまり考えなしに突撃するとすぐに追いこまれるのですが、体力が減ると狂乱ゲージがすぐにたまるようになり、ガッツ同様にしぶとく立ち回ることができるゲームバランスは、うまく原作を再現していると思いました。

 他にも装備の強化や合成といったやり込み要素も充実。『ベルセルク』ファンはもちろん、『無双』シリーズファンも楽しめるタイトルになっています。

(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/ベルセルク製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス

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