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2016年12月1日(木)

【NieR:Automata応援企画】前作『ニーア』の思い出を振り返ろう“ニーアの村”編

文:タダツグ

 2017年2月23日にスクウェア・エニックスから発売されるアクションRPG『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』。その発売を待ちきれないという熱狂的なファンも、少なくないことでしょう。

『NieR』思い出コラム

※この記事は『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』のネタバレを含みます。プレイ予定の方はご注意ください。

 もちろん、『ニーア』を愛してやまない電撃編集部スタッフも同様! ということで今回から、そんな『ニーア オートマタ』の応援企画として、前作にあたる『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』の思い出を主人公・ニーアが訪れた町や場所ごとに振り返る連載コラムをスタートします。記念すべき第1回目のテーマは“ニーアの村”。さてさて、この場所ではどんな出来事がありましたっけね……。

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 ちなみにディレクターのヨコオタロウさんは、インタビューなどで何度も「新作『ニーア オートマタ』は、前作を遊んでいなくても問題なく楽しめる」とおっしゃっています。ファンを裏切ることで有名なヨコオさんですが、インタビューなどの言動にはヘンに誠実なところもあるだけに、この言葉はきっと真実なのでしょう。

 とはいえ、『ニーア オートマタ』にも過去作の重要キャラが再登場するといった“つながり”を感じさせる部分はありますし、ヨコオさんいわく「過去作を知っているとニヤリとできる部分はある」とのことですからね。我々と一緒に振り返っておいても、きっと損はないのではないかと思います。

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▲『ニーア オートマタ』では顔だけになってしまっているエミールさん。彼がなぜこんな姿になっているのかは、前作を遊んでいるファンにはすぐにわかりますよね!

ニーアの村:デボルさんの声に癒され、ポポルさんの笑顔に癒される場所。あ、ヨナもいます

 衝撃的なオープニングの後、物語が本格的にスタートするのがこの場所。その名も“ニーアの村”でした。

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▲水車なんかが用いられていて、どこか牧歌的な雰囲気。住んでいる人々も温厚で、ニーアたちにも優しく接してくれます。

 主人公の名前を冠した村ってことで、ニーアはこの村での英雄なのかといえば、そんなこともなく。これはきっと便宜的なものというか、プレイヤーにわかりやすい記号的な意味でこう名付けられたのではないか……なんて思います(まぁ、後々巨大なマモノを撃退することになるので、その後は英雄視されることになるわけですけども)。

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▲村の門を抜けると、北平原に出られます。さまざまな場所へとつながるこの場所を、何度も何度も往復したものです。
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▲北平原では羊やマモノ、そしてイノシシなんかとよく戯れたものでした……。意外と広いんですよね、この平原。物語の先が気になるのに、移動に時間がかかる~と嘆いた記憶。

 そんなニーアの村でファンの印象に残っている施設といえば、ニーアの家、図書館、噴水、そして酒場ではないでしょうか。

ニーアの家:病弱なヨナとの思い出をつむぐ場所。後半はわりと空気でしたが……

 ニーアの家というのは、その名のとおり主人公・ニーアが妹のヨナ(『ゲシュタルト』では娘)と一緒に暮らしています。物語の序盤はこの家を起点に、ニーアが病弱な妹を救うために奔走する姿が描かれていきます。

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▲こちらがニーアの家。病弱なヨナはほとんどの時間をベッドで寝て過ごしていますが、ニーアが戻ると健気に起き上がっては出迎えてくれます。

 序盤こそ冒険の起点となるこのニーアの家ですが、物語の中盤でヨナが魔王にさらわれてしまってからは状況が一変。ニーアはこれまで以上に世界各地を放浪することになるので、この家はもはや帰るべき場所ではなくなってきます。

 まぁ、時々育てている野菜の成長度合いを覗いたり、ポストに手紙が届いていないかを見に戻る程度。ニーアにとって、帰るべき場所はヨナがいるところ……ということになるのでしょう。

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▲ヨナが侵されているのは、謎の病“黒紋病”。この病を治す手段を探して、ニーアは各地をめぐることに。

図書館:ポポルからさまざまな依頼を受ける場所であり、忘れられぬ決戦の場

 村の高台にある図書館は、司書でもあり村のまとめ役でもあるポポルさんが居る場所。ここでニーアは、ポポルさんからさまざまな依頼を受けたり、ヨナの病を治すための情報を仕入れたりすることになります。

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▲ポポルからの情報や依頼を起点に物語が進行することも多々ありました。
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▲図書館のある高台のそばにある噴水では、デボルさんがいつも歌を歌っています。その歌声に癒されたプレイヤーは数多いかと。

 そんな図書館ですが、序盤のクライマックスではなんと戦場になってしまいます! 相対するのは巨大なマモノ・ジャック、そして魔王。ニーアがこれまで積み上げてきた日常が一気に崩壊するこのイベントに、日常の縮図であった図書館が戦場になるあたりが、ヨコオタロウ節炸裂ってところでしょうか……。

『NieR』思い出コラム
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▲ジャックがニーアの村を襲撃! ニーアはカイネ、エミールといった仲間たちの力を借りつつ戦うことに。

 ジャックを撃破できたと思ったのもつかの間、今度は黒の書とそれを従える魔王が襲来。その力の前になすすべもないニーアは、魔王にヨナを連れ去られてしまいます。

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▲魔王の正体は……ここで書くのは無粋ってもんですかね?(笑)

 その後、頭だけになってなおしぶとく生き残っているジャックを封印するため、カイネがその身をていして犠牲になるという悲しいイベントが……。この一連の展開が、ニーアを大きく成長させることになりました。

『NieR』思い出コラム
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▲エミールの石化能力を使ってジャックの力を抑えるため、カイネは自らの肉体ごとジャックを封印することに……。

酒場:デボルとポポルの歌声が聴ける場所

 ニーアの村にある酒場では、とある期間限定で、デボルとポポルが2人で“イニシエノウタ”を歌うシチュエーションが楽しめます。普段は厳粛で穏やかなポポルさんですが、お酒に酔っぱらうと気分が高揚し、歌声を聴かせてくれるという貴重なシチュエーションだけに、絶対に見逃してはならないイベントでした。

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▲ここで2人の歌声を聴いておくと、最終戦直前の戦いがより印象的なことになるわけで……。

 そんなデボルとポポルですが、じつは彼女たち2人はとある目的のために作られたアンドロイドでした。彼女たちは物語の終盤で破壊されてしまう運命にあるわけですが、人工的に作られた存在ということで、なんと新作『ニーア オートマタ』には、その同型機となるアンドロイドが登場します!

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 『ニーア オートマタ』における彼女たちは、大昔に自分たちと同型の機体が暴走したことを知っており、それを負い目に感じているとのこと。この暴走というのは、もちろん『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』終盤のイベントのことを指すものと思われます。

 アンドロイドとしては珍しく、飲酒を可能としているという設定も、『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』のデボル、ポポルと一致しますね。またその美声を聴かせてくれないものかな……。

 せっかくですので、『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』におけるデボルとポポルのイラストも掲載してみますので、その容姿の違いなどを比較してみるのも楽しいかもしれません。

『NieR』思い出コラム
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 ということで、今回は“ニーアの村”での思い出にスポットを当てたコラムをお届けしました。次回は“崖の村”編をお届けしたいと思いますのでお楽しみに!

攻略設定資料集が4月28日発売。キャラ&ストーリー解説やヨコオタロウ氏による短編小説なども収録!

 本作の攻略情報と設定資料を収録した『NieR:Automata Strategy Guide ニーア オートマタ 攻略設定資料集 ≪第243次降下作戦指令書≫』を4月28日に発売します。価格は2,500円+税。仕様はB5判・304ページとなっています。

 やり込みに役立つ攻略データに加え、ネタバレ注意のキャラクター&ストーリー解説も収録!

 ディレクター・ヨコオタロウさんによる短篇小説、小説家・映島巡さんによる書き下ろし小説2篇も読める『NieR:Automata』ファン必携の1冊です。

(C)2010 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by cavia Inc.
(C)2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

データ

▼『ニーア ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR -PROJECT GESTALT & REPLICANT SYSTEM-』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2010年5月28日
■価格:1,995円(税込)
 
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