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2016年12月2日(金)

実写映画『鋼の錬金術師』ロイ大佐(ディーン・フジオカ)の劇中衣装がコミコンで世界初披露

文:そみん

 映画『鋼の錬金術師』について、東京コミコン2016にて、ディーン・フジオカさんが演じるロイ・マスタング大佐の劇中衣装が世界初披露されます。また、上映時期が2017年12月になることが発表されました。

映画『鋼の錬金術師』

 実写映画『ハガレン』のロイ・マスタング大佐の劇中衣装は“東京コミックコンベンション 2016(東京コミコン)”のワーナー・ブラザース ジャパン ブース内で展示されます。

 本イベントは、アメリカのサンディエゴを発祥の地とし、世界最大級のポップカルチャーイベント。ポップカルチャーのメッカでもある日本、東京での開催を要望するファンの声は年々高まり、ついに日本初上陸することになりました。12月2日~4日までの3日間、幕張メッセで開催されています。

実際に役を演じたディーン・フジオカさんが着用した衣装が展示

 マスタング大佐は、志高く、遥かなる道を行く焔の錬金術師。冷静な反面、エルリック兄弟や部下のため、自らの身も省みない行動を起こすなど情に厚い面を持ち、コミックの人気キャラクターの1人でもあります。

 今回、世界初披露させる劇中衣装は、実際に役を演じたディーン・フジオカさんが着用したもので、原作コミック『鋼の錬金術師』のビジュアルを忠実に再現。

 本作の衣装を担当した西原梨恵さんは「衣装にリアリティを持たせるため、原作のモデルともなった19世紀の産業革命時代の軍服、中世の甲冑などを参考にし、動きやすいフォルムに仕上げた」と明かし、ディーン・フジオカさんは「文字通り血と汗のにじんだロイ・マスタングの衣装をご覧いただくことで、作品制作にかけるチーム全員のパッションと、映画の世界観を感じていただけたらうれしいです」と、コメントを寄せています。

 さらに、本作のメガホンをとった曽利監督は「今回の展示で、映画『鋼の錬金術師』の衣装から映画のリアルな世界観を感じていただき、作品そのものへもぜひご期待ください」と自信をのぞかせています。

エド役は山田涼介さん。イタリアや日本でのロケは終了

 錬金術が存在するファンタジーな世界観は日本での映像化は不可能と言われ、ハリウッドでの映画化もウワサされた『ハガレン』。

 ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』でCGを手掛けた映像のスペシャリスト、曽利文彦監督の手により、『ハガレン』の錬金術を駆使したアクションシーンの完全映像化に挑みます。

 主役のエドワード役を演じるのは、アイドルを封印し、俳優として本作に臨んだ山田涼介さん。

 『ハガレン』の世界観そのままの街並みが存在するイタリアでのロケを経て、国内に撮影地を移して8月下旬にクランクアップを迎えましたが、公開まで約1年近くもの時間をかけて、現在精密なCG映像を制作中。

 2000年以降、日本のCG、VFX技術の進歩は目覚ましく、2002年公開の『ピンポン』が日本映画の新たな可能性を拓き、2005年『ALWAYS 三丁目の夕日』、近年では『シン・ゴジラ』(2016年7月29日公開)に登場するゴジラ、『デスノート Light up the NEW world』(2016年10月29日公開)での死神リュークなど、フルCGで制作されたリアルなキャラクターたちによって、日本映画界においても、ハリウッドに負けないCGでの実写映画化の可能性を広げています。

 先立って解禁となった超特報映像で映し出されたイタリアロケでの壮大な美しい風景や、フルCGでのリアリティあふれる映像については、「イタリアの街並みがなんとも言えない素敵さでおおお!! ってなった」、「映像を観て僕はとてもワクワクしました」、「もうどれがCGでどれが現実かわからないレベル」と、原作の再現度の高さに歓喜する声が寄せられましたが、今回世界初披露となる劇中衣装からも、曽利監督が並々ならぬ情熱をもって本作を作り上げていることがヒシヒシと伝わってくるはずです。

 また、東京コミコン 2016で展示されるマスタング大佐の衣装には、マスタング大佐の象徴と言われる“手袋”が付属されていません。はたして、いつ全ビジュアルを見ることができるのか? ディーン・フジオカさんがどのように着こなしているのか? 続報に期待しましょう。

ディーン・フジオカさんのコメント

 東京コミコンへの映画衣装出展、大変うれしく思います。

 文字通り血と汗のにじんだロイ・マスタングの衣装をご覧いただくことで、作品制作にかけるチーム全員のパッションと、映画の世界観を感じていただけたらうれしいです。

曽利文彦監督のコメント

 東京コミコンへの出展と聞き、本当に光栄です。米国コミコンの熱気は体験済みですが、日本ではさらに盛大なイベントに成長すると確信しています。

 今回の展示で、映画『鋼の錬金術師』の衣装から映画のリアルな世界観を感じていただき、作品そのものへもぜひご期待ください。

映画『鋼の錬金術師』衣装デザイン:西原梨恵さんのコメント

 舞台はアメストリスという架空の国。衣裳にリアリティを持たせるため、原作のモデルともなった19世紀の産業革命時代の軍服、中世の甲冑などを参考にし、動きやすいフォルムに仕上げました。

 ウエストは締まって見えるように肩幅のバランスを調整。スカートはドレープが綺麗に見えるように何種類かの素材を使用し、動きの中に勇ましいエレガントさが出るよう心掛け、監督と相談しながら、理想の素材、色を引き出すまで試していきました。

 アメストリス国が本当に存在し、また未来に存在する国のように、登場人物が浮き上がって見えたらうれしいです。

(C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会

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