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2016年12月22日(木)

『NieR:Automata』体験版レビュー。アクションの魅力を存分に感じられるプレイ動画も掲載

文:タダツグ

 ディレクションを『ドラッグ オン ドラグーン』などを手掛けたヨコオタロウ氏が、開発を『ベヨネッタ』などを生み出したプラチナゲームズが手がけ、世界中で話材を呼んでいるスクウェア・エニックスのアクションRPG『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』

 その体験版“DEMO 120161128”が、いよいよPS Storeで配信されました! SFとダークファンタジーが融合して展開していく“ヨコオワールド”全開な世界観と、個性あふれるキャラクターたちが織り成す物語、そしてハイスピードで展開する戦闘シーンに注目です。

 なお、こちらのレビューや動画を確認する前に、まずはご自分でプレイすることをオススメしておきます!

『NieR:Automata』
▲パッケージ画像も到着! 2Bに抱えられた9S……何この不思議なヒロイン感!(笑)

 本作に期待してやまない電撃オンライン編集部としても、これは無視できない状況……。ということで、さっそくこちらの体験版をプレイしてみました!! その模様は実況動画として編集してありますので、まずはこちらをご覧ください。

『NieR:Automata』体験版“DEMO 120161128”実況プレイ

とにかく爽快感満点! プラチナゲームズ感バリバリのハイスピードアクション

 ここからはスクリーンショットを交えながら、この体験版で判明した事実をおさらいしていきましょう。今回の体験版では、プレイヤーは主人公である2B(声優:石川由依)を操作し、情報収集/ハッキングを得意とする9S(声優:花江夏樹)と協力しつつ戦うことになります。

『NieR:Automata』
『NieR:Automata』

 ゲームはオープニングからスタートするわけではなく、おもにアクションにスポットが当たるパートを切り取った内容になっているとのことで、これはストーリーのネタバレをできるだけ避けるという狙いである模様。

 そうは言ってもこの体験版、いきなりどえらいところから始まってどえらいところで終わるという衝撃の展開になっていますので、ぶっちゃけあなどれませんけどね(笑)。

『NieR:Automata』
▲いきなり飛行ユニットで登場する9Sにビックリ。だいぶSF色が強くなっていて、ここらへんの要素はメカ好きが食いつきそう。

 戦闘用アンドロイドである2Bは、さまざまな近接武器を用いての接近戦で、敵である機械生命体をなぎ倒していきます。

 繰り出せる近接戦闘は、“スピードアタック(□ボタンで発動。攻撃速度に優れる)”と、“ヘビーアタック(△ボタンで発動。威力や攻撃範囲に優れる)”の2種類。これらを自在に組み合わせることで、多彩なコンボ攻撃を仕掛けることが可能になっています。

『NieR:Automata』
▲スピードアタックは威力はさほどでもありませんが、とにかくモーションが素早いので攻撃の起点にうってつけ。
『NieR:Automata』
▲ヘビーアタックはモーションが大きいものの、威力と攻撃範囲に優れるのが利点。なお、ボタンを推しっぱなしにすると強力なタメ攻撃も使えましたよ。

 詳細は上記の動画をご覧いただきたいのですが、ことザコ戦においては、あまり深く考えずにボタンを連打するだけでもコンボがガンガンつながり、敵をバッタバッタと斬り伏せていくことが可能。ものすごい一騎当千感を味わいながら、スピーディで気持ちのいいバトルを楽しめるのは本作の大きな魅力といえるでしょう。

『NieR:Automata』

 なお、今回の体験版で使える近接武器は“小型剣”、“大型剣”、“格闘”の3種類。じつは、格闘を選ぶと素手で戦うことになるのでダメージは期待できないのですが(苦笑)、アクションは超イカすのでぜひ試してみてください。

 また製品版では、これらに加えて“槍”も使用できることが先日の電撃生放送で明言されています。それぞれ特徴が異なる4種類の武器のなかから、自分好みの武器を用いて立ち回れるのがうれしいですね。

 R1ボタンを押せば、支援ユニットである“ポッド”による遠距離攻撃が発動。体験版では連射の効くマシンガンで遠距離の敵を射撃できました。

『NieR:Automata』
▲R1ボタンを押しっぱなしにするだけでずっとマシンガンを連射してくれるので便利!

 ポッドの攻撃はL2ボタンでロックオンできるほか、中ボスとの戦闘中にプログラムをダウンロードした後は、L1ボタンでレーザー攻撃を繰り出せるようになりました。

 レーザーは1発撃つとしばらくチャージ時間が必要になるのですが、そのぶん威力と貫通力に優れているので積極的に使いこなしたいところ。

 ちなみに、体験版で使える新プログラムはレーザーのみでしたが、こちらは後々カスタマイズを施していくことで、さまざまな兵装をチョイスできるとのこと。どのような攻撃プログラムが存在するのか、今から楽しみです。

『NieR:Automata』
『NieR:Automata』
▲遠距離の敵を射抜けるレーザー攻撃は威力大! なかには、近距離戦で効果を発揮するようなプログラムも存在するとか? 

 忘れちゃいけないのが、R2ボタンで繰り出せる回避! 敵も積極的に攻撃を仕掛けてくる本作において、攻撃一辺倒で戦うのは限界があるので、相手が攻撃してきたらすぐにR2ボタンを押して回避アクションをとりましょう。こちらには無敵時間が存在ので、うまく使いこなせれば敵の攻撃をくらうことなく距離を詰め、反撃に転じることも可能です。

『NieR:Automata』
▲この回避のモーションがとにかくカッコいいうえに爽快感バツグン! いわゆる“魅せプレイ”には必要不可欠なアクションなのです!!

 敵の攻撃をある程度引きつけてから回避すると、2Bが粒子状に変化して無敵時間が延長。ここでタイミングよく攻撃ボタンを押せば、専用のカウンター攻撃が発動して敵に大ダメージを与えることも可能となります。

 ハイリスクハイリターンな戦い方を好む人にはおあつらえ向きです。実際、この回避からのカウンターをうまく使いこなせれば、強敵も短時間で撃破することが可能となりそうです。

『NieR:Automata』

 総じてハイスピードな本作のアクションパートは、「さすがはプラチナゲームズ!」と思わずため息がもれるほど。ちなみに、本作には“EASY”、“NORMAL”、“HARD”、“VERY HARD”という4段階の難易度が設定されているので、アクションテクニックに自信がない人でもご安心を。

 難易度によってストーリーが変化するようなことはないので、自分に合った難易度で遊べるのがうれしいですね。難易度はゲーム中にいつでも変更が可能なので、アクションゲームビギナーは“EASY”でプレイをスタートし、少しずつアクションに慣れていくことをオススメします。

 なお、難易度“EASY”限定で、攻撃から回避アクションまですべてAIが操作してくれる“オートモード”も搭載。これを利用すれば、普通に戦うと苦戦するような強敵でもバッチリ撃破できますので、物語を重視して本作を楽しみたい方もご安心を!

『NieR:Automata』

装備セットやプラグイン・チップで攻撃パターンや2Bの性能をカスタマイズ!

 2Bたちは△ボタンと□ボタンに武器をセットして運用するわけですが、この装備セットは合計2種類を所持可能。各武器はセットしたボタンによって攻撃モーションが変化するため、当然ながら、得意とする戦闘スタイルも変わってきます。

 2つのウェポンセットは方向キーの上でいつでも変更できるので、うまく使いこなせればよりスタイリッシュに敵を撃破可能!

『NieR:Automata』
▲装備セットのカスタマイズはメニュー画面で行うことに。同じ武器でも、設定したボタンによって攻撃モーションや威力はガラリと変化します。
『NieR:Automata』
▲なお、シリーズ伝統の“ウェポンストーリー”もメニュー画面でいつでも確認可能でした。これはファンにはうれしい要素!

 戦闘用アンドロイドである2Bたちは、プラグイン・チップを購入して挿すことで、能力を自在にカスタマイズ可能。

 防御力が高い敵と戦う際は攻撃力に特化したチップをつけたり、相手の攻撃が激しいときは万一に備え、ピンチの際に自動でアイテムを使用できるようにしたりと、カスタマイズの幅はじつに多彩です。チップを挿すためのスロットはストレージの増設で増やせるとのことで、かなり好みが出てきそうですね。

『NieR:Automata』
▲チップを自由に組み合わせて、2Bたちを自分好みの性能にカスタマイズ。チップの種類がどれくらい用意されているのか、今から気になるところ!

横スクロールや縦スクロールに変化!? マップギミックも多種多様!

 オープンワールドで構成されている本作は、ほとんど読み込みを感じさせることなくシームレスに進行していきます。

 今回の体験版では、“超大型兵器”を破壊するため、2Bたちは機械生命体がはびこる廃工場を探索することになるのですが、マップの読み込みはほとんど感じられず、とにかく快適! 戦闘とイベントの切り替えも違和感なくスムーズに行われるので、ゲームへの没入感がものすごいです。

『NieR:Automata』
▲一見、行き止まりに見えるような場所でも、空中にぶら下がっている鉄骨をポッドでロックオンすれば……。
『NieR:Automata』
『NieR:Automata』
▲銃撃で撃ち落として橋を架けることに成功! このようなマップギミックも多数用意されている模様。

 なお、マップ上にはアイテムや宝箱が設置されていることも。宝箱の中には武器や貴重なアイテムが隠されていることもあるので、隅々まで探索したいですね。

 本作のマップには、ゲームの進行には関係ない隠し通路や特殊ルートなども豊富に用意されているとか。じつは、体験版にもいくつかの特殊ルートが用意されているようなので、気になる人はぜひ探してみてはいかがでしょう。

『NieR:Automata』
▲落ちているアイテムはこのようにキラキラと光っています。この光を見つけたら、積極的に拾いに行きましょう。
『NieR:Automata』
▲手に入れた回復薬などのアイテムは、方向キーの下で使用可能。しかし、アンドロイドを回復する薬ってどんなものなんでしょう。地味に気になります(笑)。

 移動中にいきなりカメラが動いて、さながら横スクロールアクションのような遠景視点になったり、上から見た俯瞰視点になったりするのも本作ならではの特徴!

 ここらへんの要素は前作『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』にもありましたが、今回はシチュエーションに合わせてぐりんぐりんと視点が変更されるので、アクションが単調になることもなく、とてもイイ感じです。

『NieR:Automata』
▲カメラがスーッと移動して遠景に。こうなると、横スクロールアクション風の手触りになります。
『NieR:Automata』
▲これまたカメラがスススッと移動して俯瞰に。こちらのシチュエーションでは、アクション+多方向シューティング的なバトルが楽しめました。

 そうして廃工場の奥まで進むと、体験版のボス敵となる超大型兵器が登場。この敵、マジでビビってしまうほどデカくて強そうで、もはや笑えてくるほど。この敵とのバトルでは、これまでとはまったく違ったシチュエーションの戦いが展開するのですが、度肝を抜かれる展開のオンパレードなので、ぜひ実際にプレイして確かめてみていただければ。

『NieR:Automata』
▲デカすぎぃ(笑)。圧倒的な質量を誇る敵だけに、正面からまともに戦っても勝てる気がしないのですが……はたしてどう立ち向かうのか?

 最後になりますが、この体験版は本当にものスゴイところで終わるような設計になっています。実際、僕も初めてプレイした際は「え、こんなところで終わっちゃうの!?」とポカーンとし、次の瞬間「続きはよ……製品版はよっ!」となってしまいました(苦笑)。

 こんなところでおあずけなんて、ズルいですよヨコオさん!! でも、ラストにこれだけの引力を持ってくるというのは、体験版としては100満点の大正義な出来栄えといえるのかもしれませんが……。

『NieR:Automata』

 とにもかくにもこの体験版、『NieR:Automata』のアクション部分の魅力は存分に味わえる内容となっていますので、遊ばないのは本当に損。本作を以前からチェックしていた人はもちろん、記事や動画をご覧になって、はじめてこのゲームの存在を知ったという方にもぜひダウンロードして遊んでみてほしいと思います!

攻略設定資料集は4月28日発売。キャラ&ストーリー解説やヨコオタロウ氏による短編小説なども収録!

 本作の攻略情報と設定資料を収録した『NieR:Automata Strategy Guide ニーア オートマタ 攻略設定資料集 ≪第243次降下作戦指令書≫』を4月28日に発売します。価格は2,500円+税。仕様はB5判・304ページとなっています。

 やり込みに役立つ攻略データに加え、ネタバレ注意のキャラクター&ストーリー解説も収録!

 ディレクター・ヨコオタロウさんによる短篇小説、小説家・映島巡さんによる書き下ろし小説2篇も読める『NieR:Automata』ファン必携の1冊です。

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データ

▼『NieR Music Concert & Talk Live Blu-ray≪滅ビノシロ 再生ノクロ≫』
■発売元:スクウェア・エニックス
■発売日:2016年12月14日
■希望小売価格:4,800円+税
 
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