2016年12月28日(水)
2016年12月24日~25日に東京ビッグサイトで開催された“ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル 2016 TOKYO”。会場では基調講演、プロデューサーレターライブ、各種ステージを通して多数の新情報が発表されました。
⇒基調講演による『紅蓮のリベレーター』関連情報はこちら
⇒プロデューサーレターライブによるパッチ3.5情報はこちら
⇒1日目終了後、吉田P/Dカコミインタビューはこちら
⇒2日目終了後のTHE PRIMALSインタビューはこちら
⇒会場の様子とリアル脱出ゲームのレポートはこちら
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ここでは、東京ファンフェス1日目のラストで全オーディエンスを陶酔させた“ピアノライブ”のステージ終了直後インタビューをお届けします。
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▲左から、ピアニストのKeikoさん、歌手のスーザン・キャロウェイさん、『FFXIV』サウンドディレクターの祖堅正慶氏。3人和気藹々といった雰囲気でのインタビューとなりました。 |
――東京ファンフェス1日目を終えてのご感想をぜひお願いいたします。
祖堅正慶氏(以下、敬称略):うーん、なんですかねー。気が付いたら1日過ぎちゃったっていうか。全国各地からみなさんと交流させていただいたんですけど、だいぶ遠方からいらっしゃった方もいて、その方々に向けて、万感の思いが詰まった曲をKeikoさんとスーザンさんお2人にやっていただいて、よかったな……みたいな。
――今正直ちょっとホッとしている感じですか?
祖堅:いやいや、僕大して出番なかったですから。
Keiko氏(以下、敬称略):いえいえ、重要な役を(笑)。
祖堅:お2人がすごかったので、感無量です。
Keiko:レコーディングまで温めてきたアレンジだったので、こうしてみなさんの前でライブで音をお伝えできた喜びもありますし、スーザンさんと一緒に演奏できたこと、そして祖堅さんと再び連弾できたことも含めて、すごく楽しいステージを体験させていただきました。
――レコーディングとライブだと、やはり感覚が違ったりもするのでしょうか。
Keiko:そうですね。やっぱりライブのほうが「ちょっと気持ちが入ってるな……」と自分で意識しながら弾いていました。
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――スーザンさんは今日、いかがでしたか?
スーザン・キャロウェイ氏(以下、敬称略):まだちょっと時差ボケがあるのですが、気分的にはとてもよいです。このショーもとても素晴らしかったと思いますし、Keikoさんや祖堅さんとともにこういう場に立てるというのはとても光栄です。こうして日本に戻って来れたというのも嬉しい。ファンのみなさんの反応もとても嬉しく感じましたし、ファンフェスティバルの盛り上がりもすごいと思いました。
――スーザンさんは今回このために来日なされたんですか?
スーザン:ええ、そうです。2日前に日本に到着しました。東京ジョイポリスのビルに、ロボットの女性を模したガイドがいて、それをビデオに録ってました。お土産もちょっと買いましたよ。
――これまでも来日して歌声を披露していただく機会がありましたが、日本のファンたちの特徴というか、これは日本ならではだなと思う部分などございましたか?
スーザン:日本のファンはとても情熱的で、ゲームに対してすごく「好き」っていう気持ちがよくわかります。今回はちょっと話せる機会がなかったんですが、前回はファンの方と交流できて、そのときにとても感動したのを覚えています。前回は東京にあまり慣れていなかったのですが、いればいるほど好きになっていく感覚です。こういった文化っていうのはほかの国や地域を学ぶきっかけにもなるし、日本の方の好奇心ですとかやさしさというのもすばらしいものだと思います。
――“Answers”“Dragonsong”と主題歌を続けて歌ってきて、スーザンさんご自身の中での『ファイナルファンタジー』というものの変化みたいなものはございましたか?
スーザン:難しい質問ですね。音楽という面では、プレイヤーが冒険を進めていくにつれて聞ける曲も多くなり、音楽もともに同じ道を歩んでいくという部分もあるので、プレイヤーがゲーム世界に飛び込んでいくのと同じように、自分自身も、世界に没入していくというか、音楽と同調していく感覚はあります。
――Keikoさんは今回セッションされていかがでしたか?
Keiko:そうですね。スーザンさんの歌声を聴きながら、ラスベガス講演の前に2曲(“Answers”“Dragonsong”)をアレンジさせていただいていたんです。そして実際にセッションして……なんて素晴らしい歌声なんだろうと。とっても演奏しやすいし、歌声そのものにも感動しながら演奏していました。
――そういう意味では、祖堅さんとも楽しくセッションできましたか?
祖堅:いやいや、僕なんて感動とかないですから(笑)。遊んでただけです! 僕は箸休めというか、漬物みたいな存在なので。
Keiko:え、でも今回の連弾はもちろんなんですけど、おたまトーン&リコーダーでの演奏がもう、あれは感動的でしたよ。思いつきが素晴らしいというか。
――あの仕組みはどうなっていたんですか?
祖堅:あれはですね。おたまトーンを持っていて指を使えないので、リコーダーの穴にセロハンテープを貼って演奏してました。……あれ、「わっはっはー」って見ていらしたと思うんですが、じつはKeikoさんの演奏していた“英傑”と同じくらい難しいんですよ。
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祖堅:おたまトーン自体もちょっとの力加減で音程が変わってしまうので難しいんですが、あれに全神経を集中させると今度は笛が吹けないので……。僕は最初あれを箸休めのつもりで考えたんですが、最初やったときにあまりにも何もできなくて「これはヤバい」と。1週間くらい練習しちゃったんですよね。そしたら昨日リハで後輩に「ちょっと祖堅さん、練習しすぎてわちゃわちゃ感が足りなくなっちゃってますね」って言われて(笑)。
ってくらい、ぶっちゃけ連弾よりもずっと練習しちゃってますね。それくらい難しかった。とはいえあくまでも漬物ですから、楽しんでいただければ(笑)。
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――連弾はどのくらい打ち合わせというか、練習されていたんですか?
祖堅:合わせたのは昨日の夜ちょっとやったくらいですね。
Keiko:メロディーの割り振りだけ決めておいて、内容はもうその場で。
祖堅:Keikoさん本番でダララララってすごいことしてましたけど……もうその場で「え、マジで?」っていう感じでした。
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――ちょっと弾いてカメラ見て、みたいな挙動も、すべて祖堅さんがその場のフィーリングでやられていたんですか?
祖堅:ええ、適当ですね。もうね、Keikoさんめちゃめちゃうまいので、任せておけばいい感じにやってくれるんです(笑)。
――今回カメラさんが、Keikoさんの弾いている手元が見えるように録ってくれて、感動的でした。
Keiko:ありがとうございます!
祖堅:すごいでしょ? こんな難しい譜面を、「はい、じゃあやってください」ってポーンって送り出してもやってくれる人って、たぶん本当に地球規模でそうそういないと思いますよ。アレンジもお任せしているし。隣でこうして「あはは」なんて笑ってらっしゃいますけど、本当にめっちゃすごいんです。スーザンさんも歌いやすかったんじゃないかなあ。
スーザン:驚きましたよ。スキルがとても……神レベルというか。自分もピアノはやっているので、そのタッチは本当に素晴らしいし、弾き方もすごいと思います。傑出したというか、ほかと比べ物にならないくらいですので、またコラボとかできるならぜひやりたいです。
Keiko:本当にうれしいです。
祖堅:いや、本当にすごいんです。
スーザン:その一方で、祖堅さんについては……(笑)。冗談です、冗談。もちろん祖堅さんもすばらしかったです。
祖堅:いいよどっちでも(笑)。
――以前お話お聞きしたときにディスク用とライブ用でアレンジを少し変えるとうかがったのですが、具体的にどんな感じに変えられたのでしょうか。
Keiko:今回は、レコーディング時にかなり綿密に打ち合わせして作ったので、前回と比べるとディスクに近くなるような感じを心がけました。そのうえで、あとはフィーリングというか。
祖堅:今日ね、弾いているときのKeikoさんのキーのタッチ、本人気づいているかどうかわからないんですが、相当強かったですね。「ガーン」っていってた。
Keiko:ですね。強かったですね。私も今日「あれ。強いな」と思いながら弾いていました。会場の雰囲気に触発されたかもしれません。残響がまた遅れて聞こえて、それが気持ちよくて……空気の中に音がパッって舞っていく感じで。とても楽しかったです。
祖堅:そもそもですね、仮にアンプとかを通したとしても、ピアノのソロであの人数を相手にするってなかなかないんですよ。
Keiko:ないですねー。レコーディングのときは1人でしたし。
祖堅:そうですね。1人か、7000人か……みたいな(笑)。普通そういうクラシックのコンサートでも2000人くらいなんですが、今回7000人でしょ? 相手にする数として、ピアノのソリストとしては経験したことのない人数・光景なはずなのに、なのに! この人は奔放に「パラララ」って弾けるんです。本当にすごい。
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――最後に、今日会場に来てくれたファンの皆さんと、残念ながら会場に来られなかった皆さんに、お1人ずつメッセージをいただければと。
祖堅:会場に来られた方も来られなかった方も、興味があったらぜひピアノのコンサートにも足を運んでほしいですね。やっぱり生で聴くのと音源を聴くのとでは雲泥の差があるし、新たな音の体験や出会いがあると思うので、ぜひ行ってみてもらいたいです。でも、それでも「僕は私はインドア派です」っていう方々は、アレンジアルバム“Duality”を買っていただいてですね。コンサートさながらの音源が入っているし、カメラを切り替えればKeikoさんがぶわぶわ弾いているのも見られますので。必見です。
Keiko:“Duality”の中には今日演奏しなかった曲も含まれてますので、ぜひ引き続き“Duality”を聴いていただいて……。
祖堅:え、そんないいですよ。僕らに気を使わず(笑)。
Keiko:(笑)。でもやっぱり長く聴いていただきたいのもあるので、今日の余韻を……という意味でもぜひ“Duality”を聴いていただければなと思います。
祖堅:な、なんかありがとうございます。
Keiko:こんな感じでよろしかったですか?(笑)
スーザン:機会があれば、ライブ会場にはぜひ来ていただきたいです。“音楽”というものを普段と違うふうに体験することができると思いますし、演者とのコミュニケーションもできると思います。それに、実際にゲームで聴くものとこうした場で聴くものとは、聴く側自身の“物語”も異なりますから、ライブで聴いて、感じて、そうしてゲームに戻ると、また違った感動を得ることができると思います。ぜひそうした体験を大事にしてほしいですね!
祖堅:すげえいいまとめ! それが言いたかった!
――今日はすばらしい演奏と歌をありがとうございました!
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