2017年1月31日(火)
『Horizon Zero Dawn』初登場の機械の獣や成長システムが公開! 体験プレイでアクションの全貌も明らかに
1月23日(月)、オランダ・アムステルダムに拠点を持つSIEの開発スタジオ“Guerrilla Games”にて、同スタジオが開発中のPS4用ソフト『Horizon Zero Dawn』のメディアツアーが開催。本ツアーでは最新ビルドのゲームプレイ、開発者インタビューが実施されました。
▲Guerrilla GamesのHermen Hulst氏の挨拶からメディアツアーはスタートした。 |
謎に包まれていたアーロイの成長要素に迫る!
今回のゲームプレイでは範囲内なら自由にプレイ可能だったので、まずはずっと気になっていた主人公であるアーロイの能力をチェック。
本作ではレベルアップのステータス上昇に加えて、スキルツリーを採用。レベルアップ時に獲得できるスキルポイントを使用して、能力を開放・強化していく仕様になっていました。
▲確認できたスキルは36種類。強力なスキルほど習得には多くのポイントが必要です。 |
スキルは3つのカテゴリに分けられています。カテゴリ名では若干分かりづらいので、それぞれどんなスキルが用意されているのかまとめてみました。
◆狩人…音を立てずに特定の行動ができるようになるなど、ステルス系のアクションに特化したスキルが中心。
◆義勇…クリティカルヒットや撃てる矢の本数が増えるなど、攻撃力アップにつながるスキルが豊富。
◆知識…入手できる素材の量が増えたり、同じ素材の量で作れる弓矢の本数が増えるなど、資源に関するスキルが多め。
どれも攻略に有用なスキルばかり。プレイスタイルに合わせてアーロイを強化し、世界を生き抜きましょう!
▲義勇スキルの“クリティカルアタック”。転倒させた敵に放てる強力な一撃! |
ファストトラベルで世界を飛び回る!
フィールドの各地にはたき火が配置されており、本作におけるセーブポイントになっていました。ゲームオーバー時のリスポーン地点になるだけでなく、1度見つけたたき火に対してはファストトラベルが行えることが判明。
騎乗できる機械をオーバーライド(ハッキング)して移動するのもいいですが、本作の広大なフィールドを駆け抜けるのは機械の力をもってしてもひと苦労。ファストトラベルをうまく活用することで、長距離に渡るクエストの進行も楽になります。
▲マップから飛びたい地点を選択することで移動できますが、ファストトラベルパックというアイテムが必要です。 |
敵と戦うときは弱点を見極めろ!
気になるメインストーリーを進めることも可能でしたが、今回は我慢して世界を走りまわる冒険の旅へ出ることに。レッツハンティング!
さっそく獲物を探しに行こうとしたのですが、敵となる機械は世界の支配者だけあってフィールドを見渡せばすぐに見つかる様子。今回のプレイ範囲では馬型の“ストライダー”や、鹿型の“グレイザー”が多く生息していました。
▲ストライダーはオーバーライドすることで騎乗が可能な機械の1つ。グレイザーはまだオーバーライドが確認できませんでした。 |
機械狩りですが、やみくもに戦闘を仕掛けるよりは、隠れつつフォーカスを使って敵の弱点を分析することが重要のようです。機械なので基本的には装甲が厚く、弱点を攻撃しないと大ダメージは望めません。というわけで、効率よく戦うためにまずフォーカス! 消費する矢も減り、資源の節約にもなります。
▲遠くからでも使えるフォーカス。弱点の分析に加えて敵の場所を把握することにも使用する。 |
弱点が分かればあとはこちらのもの! 弓矢で弱点を撃ち抜くもよし。ロープキャスターで動きを止めて燃やすもよし。さまざまな方法で狩りが楽しめます。
森の奥で新たな機械と遭遇!?
新たな敵を求めて森を進んでいると、蛍光色が目立つタンクを載せた機械を発見! この機械の名前は“ベロウバック”。どうやらここは生息地のようで同時に3体も戦うことに……。
▲アリクイのようなフォルムをした機械。燃料の透けている部分が弱点です。 |
ベロウバックは背中に貯めた燃料を使った火炎攻撃が得意なうえに、突進などもしてくる強敵。機械のレベルが高いのか弱点を突いてもあまりダメージが出ず、時間内に倒すのは厳しいかと思われたのですが、集中攻撃していると状況は一変。タンクから燃料が漏れて火が噴き出しはじめました。
▲さほど体力は減っていないですがしっかり効いていた模様。ここまで来たらあとはもう少し! |
最後はスリングショットで衝撃の爆弾をぶつけて、もろくなった燃料タンクを一気に破壊しハント完了。格上の機械でも弱点を効果的に攻撃できれば撃破可能とわかり、あえて強敵に挑むやり込みも盛り上がりそうな予感です。
▲攻略のカギになる部位破壊。部位によっては機能停止になるほどの致命傷を与えられます。 |
開発のキーマン3人に訊く『Horizon Zero Dawn』
本作のクエストを担当されたDavid Ford氏、戦闘を担当されたTroy Mashburn氏、そして本作の統括であるマネージングディレクターのHermen Hulst氏の3名にインタビューを実施。とくに興味深かったお話をピックアップして紹介します。
▲David Ford氏。 |
▲Troy Mashburn氏。 |
▲Hermen Hulst氏。右手にはサンダージョーの特大フィギュアが! |
──少しプレイしただけでも多くのクエストが確認できましたが、これらはどういった構成になっているのでしょうか?
David氏:本作のクエストは大きく3つの分野に分かれています。まずはメインクエスト。世界観を伝えるためのメインストーリーです。次はトライバルクエストという部族についてのクエスト。最後はもっとプライベートなクエスト。例えば部族の中でも個人の頼みなどのクエストです。後ろの2つはメインクエストをサポートするような作りをしています。
──時限クエストはあるのでしょうか?
David氏:ストーリーモードの進行によって一時的に受けられないクエストはありますが、すべて受けることができます。
──時間・天候の変化によるゲーム性の変化はありますか?
Troy氏:人間の場合は、夜だと寝ていて朝に居たエリアにいないという変化がありますが、機械については変化させずにバランスを調整しています。天候ですと嵐のような雨や霧がかかっていると、遠くが見えづらくなったりすることはあります。ほかにも雨が降ったときにアーロイが滑りやすくなるという調整も考えたのですが、プレイヤーのストレスになるようなことは避けたかったので、そういった変化はありません。
──オーバーライドのタイプや有効な場面はどこですか?
Troy氏:オーバーライドは騎乗ができるタイプと、一緒に戦ってくれるタイプがあります。機械によって攻撃パターンが違っていて、近距離が得意な機械、遠距離が得意な機械がいるので、どれをハックするか楽しめると思いますよ。たくさんの機械に囲まれたときでも、戦ってくれる機械を仲間にできれば有利になると思います。
──本作はもともと機械をメインにしようと思ったのですか?
Hermen氏:機械については最初のときから考えがありました。本作では3つのポイントがあり、1つ目はキレイな大自然を描く。2つ目は機械の生態系があること。3つ目はハンターが機械を狩るということです。これらのポイントを絡ませたストーリーをふくらませていきました。
──機械のモチーフを動物にした理由とは?
Hermen氏:見たことのある動物だと理解しやすいからですね。スナップモウというワニ型の機械が登場しますが、凶暴な見た目だとふらっと近寄ったりしないでしょう? グレイザーという鹿型の機械だと、正面から行くと逃げられてしまうのがわかるので、隠れながら近づこうと考えます。見ただけでどうしたらいいかわかるというのがポイントです。あとは超カッコイイから!(笑)。
(C)Sony Interactive Entertainment Europe. Published by Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Guerrilla.
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