【男性目線の『アイナナ』プレイレポ最終回】モンジェネおじさんと男性マネだらけの座談会・後編
みなさま、こんにちは。自称“モンジェネおじさん”ことフリーライターの原 常樹です。アイドルたちの活動にスポットライトを当てた本格リズムゲーム『アイドリッシュセブン』(通称:アイナナ)のおもしろさを、男性目線で紹介すべく再始動した本コンテンツ。
さて、今回は前回に引き続き、“ドキッ! 男性マネージャーだらけの座談会(ポロリはありません)”をお届けいたします。
【前編はこちら】モンジェネおじさんと男性マネージャーだらけの座談会・前編
それでは、改めてメンバーの紹介をさせていただきます!
【参加者1】原常樹(モンジェネおじさん)
フリーライター。この企画では“モンジェネおじさん”を名乗っていますが、これは別に固有名詞ではなく“称号”のようなモノだと本人は思っています。つまりみなさんもモンジェネが好きならばモンジェネおじさんなんです。俺が、俺たちがモンジェネおじさんだ!
【参加者2】塩谷太白さん
映像作家。学生時代から役者として実写ドラマ等に出演。二枚目っぽい雰囲気を醸し出していますが、じつは家族そろってアニメを楽しむという生粋のオタクだとか。この連載を見て『アイナナ』にハマったという、なんともありがたいエピソードの持ち主でもあります。
【参加者3】MEN店長
秋葉原/岩本町にある“カレースタンド PLUCK”の店長。カレーの味は業界でも評判で、お店に入るとアニメ・ゲーム業界の関係者とバッタリ遭遇することも。アニメやコミック、ゲームとのコラボメニューを提供しているのも特徴で、『サイドキックス!』、『アルカナ・ファミリア2』などのコラボでも注目を集めています。店長はラジオ番組に出演したりとメディアでも活躍。
★カレースタンド PLUCK★
・営業時間:
ランチ11:00~14:30
ディナー17:30~21:00
土はランチのみ営業。日曜、祝日は休業
・住所:東京都千代田区神田須田町2-2-13ベルメゾン神田B1F
・TEL:03-3258-2070
・Twitter:https://twitter.com/pluckcurry
【参加者4】凡さん
ゲームを最大限に楽しむ集団 【ゴジライン】に所属するライター。某格闘ゲームの世界王者という、強烈なキャリアを持っているそうで……。『アイナナ』に関してもサービス開始当初からプレイ。コラボグッズが登場するたびに全力でゲットに行く姿は、まさに剛の者。
……以上のメンバーが好き勝手にアイナナを語る“破天荒な座談会”をどうかお楽しみください。
ちなみに、この連載は今回が最終回となります!
アイドルたちの絆の深め方は男子校の部活っぽい!?
――さて、座談会の続きといきましょう! 『アイナナ』といえば、アニメ化も発表されましたね。
凡:個人的には、アニメはゲームの展開そのままでやってほしいですね。というか、第1部のゲームを遊んだときから「これってアニメ化を視野に作ってるんじゃないの?」っていうぐらいの構成だったんで、ぜひそのままお願いしたい!
太白:それはありますね。
――話の切れ目になるポイントでしっかりと“引き”を作って「次はどうなるの?」と思わせる辺り、細かいアニメエピソードの連続みたいな感じに見えるのも大きいのかなと。
MEN店長(以下:MEN):そうそう。終わり方が気になるから「次やりたい! LIFE足りない!」ってなっちゃう(笑)。
太白:もしオリジナルの要素を入れるのであれば、ラビットチャットの要素を掘り下げてほしい感じはあるよね。環の素っ気ない感じとか、百ちゃんのやたらと顔文字がかわいい感じとか、知らない人にはぜひ伝えたい。百ちゃんはストーリーモードでのドラマが重いから、余計に日常でのかわいいところが見たくなるんだよね(笑)。
凡:Re:valeは第2部の核になるユニットだし。
太白:百と千は関係性も含めて素晴らしい。大和とか龍とか“オトナ”なアイドルはたくさんいるけど、千は彼らとはまた違った意味でオトナ。多くは語らないけど見守っている感じというか、百ちゃんに対してもこれだけずっと一緒にいるんだからわかってくれるだろうと信じているところがずっと一貫している。一方で、百ちゃんはRe:valeに加入したキッカケがキッカケなだけにひとりで抱え込んじゃっているんだけど……。
――“もうひとりのRe:vale”の存在が大きかったので無理もないというか。
太白:むしろ、そこに人間味があふれていて一気に百ちゃんが好きになった! そこからずっと僕の推しなんですよ。
凡:まぁ、もうひとりの正体についてはプレイしている側からすると「やっぱりそこだよね?」っていう感じですぐに予想はできるんだけど。百、千……と来たら……ねぇ(笑)。
MEN:うん、第2部はまだ終わってないけど、なんとなく話の流れが掴めたぞ!(笑)
太白:数字は大事!(笑)
MEN:言われるまで名前に数字が入っているとか全然気づかなくて、指摘されて「あっ、ホンマや!」ってなったから目から鱗だけど(笑)。しかも、各アイドルの誕生日もしっかりと数字に合わせているんでビックリした。
凡: 細かいところでこだわりがあるよね……。あと、第2部の話が出たので、その流れでいうと途中から一気に株が上がったのがナギかも。
――あの普段からは想像がつかない見事な会見のシーンには驚いたマネージャーも多いでしょう。
太白:トラブルがあったときに落ち込むメンバーが多いなか、彼はそれを怒りに変えてポジティブな方向に転化させていくっていうのはすごい。
MEN:ナギって第1部からそういうところがあったよね。ポジティブな方向に舵を取れるっていうのはIDOLiSH7のメンバーのなかでも彼ならではの強みだと思う。みんなの気持ちを前に持っていくブレなさはいい!
太白:苦手な分野については最初っからほかのメンバーに任せちゃうっていう姿勢もハッキリしていていいよね。逆に自分にしかできないことを見つけたら積極的にそこに向かっていく。陸がセンターとして全体を引っ張っていく象徴なのに対して、ナギはそれを別角度から支えて引っ張っていく感じ。
――センターポジションではないけど、すごく頼れる存在っていうのはグループにおいては大事なことのような気がしますね。
MEN:何事においてもそういう存在は大事だと思う。やっぱりナギには感情をストレートに表現するのが上手っていう日本人がなかなか持っていない部分があって、そこが強みになっている気はする。
太白:いざというときに頼れるのは素晴らしいですよ。普通におもしろいし、現実にいたらぜひ友だちになりたいなぁ。
MEN:ナギ(の中の人)ならうちの店にはたまに来てくれるよ!(笑)(※ナギ役・江口拓也さんはカレーが大好きで、MEN店長の経営するカレースタンドPLUCKには江口さんのサイン色紙も飾られています)
太白:なるほど(笑)。ナギは『まじこな(魔法少女まじかる★ここな)』のことになるとおかしくなるのもオタクとしては好感度が高いですね。
凡:まだ、『まじこな』の細かい設定って出てないよね? ナギがメッチャハマるっていうぐらいだから、内容も気になるし、ぜひアニメでは劇中劇としてしっかり作り込んでほしい(笑)。
MEN:グッズとかまで出しちゃってもいいと思う(笑)。
――三月くんにダストシュートされちゃう、あのグッズを?(笑)
MEN:そうそう、あのやりとり、すごく好き!(笑)
凡:三月&ナギのコンビ芸はいちいちおもしろいよね。
太白:「ピタゴラス☆ファイター」の感想を言い合うところとか、なんかこうイチャついている感じだけど、そこが微笑ましい。
――現実の男子校の雰囲気に近い感じはしますね。
MEN:高校の部活にある感じだから「わかる」。アイナナはアイドル同士の友情の育み方がリアルだから、男性がプレイしてもおもしろいっていうのはある気がする。
太白:日常シーンが楽しい大きな要因だと思います。
MEN:メインのアイドルたちだけじゃなくて、サブキャラクターが愉快なのもストーリーにとっては大きい気がするね。小鳥遊事務所のふたり(社長&万理さん)とかいいもん! ライブ失敗したらどうしたらいいのかという話になったときも「僕たちが弁当のグレードを落として我慢すればいいんだから」というやりとりで和ませてくれるのは熱い!
凡:第2部は弁当絡みでさらに名言が飛び出すから……。何度も言うけど、MEN店長は早く第2部を最後まで遊んでほしい(笑)。
――アイドル以外のキャラクターという意味では、マネージャー(小鳥遊紡)のかわいさも我々メンズには刺さるところでしょう! 実際、僕はそうでした。
太白:みんなそうですよ(笑)。
MEN:正直、顔は最後まで出ないと思っていたから「小鳥遊MEN」ってひどい名前をつけたら、急に楽との一枚絵が出てきて「あれ、俺って……かわいかったの!?」って(笑)。
太白:大和さんも「うちのマネージャーにコナかけないでくれる?」って出てきたり(笑)。自分の分身じゃなくて“小鳥遊紡”というひとりの女性になるわけですよ。
――それでみんなこぞって名前を“小鳥遊紡”に戻すというところまでが男性マネージャーのデフォルトなんですかね(笑)。
凡:ちなみに彼女のグッズがはじめて出たのがアニメイトカフェのコラボだったんだよね。かわいすぎて買いに行きたかったのに、まったく抽選に当たらなかった記憶がよみがえる……。
太白:抽選漏れは哀しみしかない……。
凡:作中の楽も顔負けなぐらい張りついていたのに……残念……。
――楽といえば、序盤からだいぶマネージャーのことを気にしていましたよね。
太白:いやー、楽のあの感じは好きだなぁ。マネージャーをみんなで囲んでいるところを見ると、楽はマネージャーからは物理的に多少距離を置いているんだけど、「本当はもっと近くに行きたいんじゃない?」的な空気がにじんでいるといいますか(笑)。
凡:内心バクバクなんだろうなって想像がつく(笑)。
太白:第2部以降ではそんな状況が加速しているし、楽に対する親近感がドンドン高まっていくのは絶対に気のせいじゃないでしょう。
凡:楽くんはそんなところも含めて魅力的なんですよ。個人的には、早朝4時ぐらいログインしたときにトップ画面で楽が「おはよう」って言ってくれるだけでグッとくるものがあります(笑)。
リアルなライブをやったら絶対に盛り上がるに違いない!
――さて、ここからは楽曲について語っていきたいと思います。個人的には、これだけジャンルもバラバラなのに非常に聴きやすいナンバーがそろっているという印象なんですが。
太白:『アイドリッシュセブン』は1stフルアルバム『i7』を購入した数日後に、ハイレゾ音源版を見つけてしまってそっちも購入して聴き比べてみたんですが、おもしろかったのはCDだと、どのプレイヤーで聴いても楽しめるように……ということなのか、すごくボーカルを聴きやすい、いわゆる“ドンシャリ”な音の作り方をしていて。
一方で、ハイレゾ音源だとボーカルはそこまで主張をしていなくて、とくにMEZZO″なんかは少し音量を上げると後ろで弾いている弦楽器の音色なんかがものすごくキレイに聴こえるんです! それをドラムの打ち込みがガシッと支えていて、真ん中にはMEZZO″のボーカルが入ってくる。個々の音ではなく全体の音が計算されたバランスで噛み合って、ひとつの音として完成されているという印象で……きっと最初からハイレゾ音源をリリースすることを意識してこだわって録っていたんだろうなというのは感じました。
――たしかにランティスさんのこだわりは感じますよね。
太白:アイナナの楽曲の素晴らしさはそういう部分で妥協が無いところもあるんじゃないかなって。そこにはもちろん、ボーカルのパワーもあってこそだと思いますし、とくにMEZZO″のバラードは勢いで誤魔化せないからKENNさんと阿部敦さんのボーカル力の高さが如実ににじみ出ているというか……。MEZZO″は「恋のかけら」のようなミディアムバラードはもちろん、「月明かりイルミネーション」のようなガチバラードもついつい聴き入ってしまいます。
――ほかにユニットという意味でいえば、IDOLiSH7が王道、TRIGGERがセクシー、Re:valeがクールなロックというイメージはありますよね。
太白:アイドリッシュセブンに関しては楽曲が王道なだけじゃなくて、彼らのドラマとリンクしているからより魅力的に映る部分があると思いますよ。「RESTART POiNTER」で陸と一織がハイタッチをして肩を組むシーンとか泣きたくなるし……。
――陸くんの歌いだしを一織くんが笑顔でそっと見守るところとかも……。
太白:センターの交代というドラマチックな要素を見事に集約した表現ですよね。
MEN:「RESTART POiNTER」のEXPERT(★×7)がすごく演奏しやすくて、目で追いながらフルに繋げたときの感動が未だに忘れられない。「最高難易度を叩ききった!」っていうあの爽快感。
――アイドリッシュセブンの楽曲としてはモンジェネ(MONSTER GENERATiON)も忘れてはいけません!
凡:アニメになったときのオープニングもそのままモンジェネでいいんじゃないかなと思っちゃうぐらいの看板曲。もしくは最終回のクライマックスとか……そういう大事な場面では絶対に流してほしいと思える、アイナナには欠かせない感じ! 声優さんたちがリアルに歌うモンジェネをライブでも聴きたいから、ずっと「ライブ早よ!」って言ってますよ、自分は(笑)。
――ゲームを演奏しながら合いの手が入れられるぐらいなんだから、ライブでそこに集中できるとしたらどんなに幸せなことか……。
MEN:絶対に楽しいに決まってる!
太白:モンジェネもだけど、ライブでというのであれば、みんなでNATSUしたい!(笑) 「NATSU☆しようぜ!」はタオル曲にしても盛り上がりそうなイメージがあるから。
MEN:最初に「NATSU☆しようぜ!」を聴いたときは、それまでの楽曲と思いっきりテイストが違っていたから「NATSU☆しようぜ! そういうのもあるのか。いいじゃないか」ってグルメ漫画の主人公みたいな顔になっちゃった(笑)。
凡:テイストはそれまでと違うけど、しっかりとしたアイドルソング。
MEN:「RESTART POiNTER」は映像もいいよね。演奏している最中は必死だから眺めている余裕なんかないんだけど、ラストの方で譜面が落ち着いてくるとパフォーマンスの余韻が映像に残っていて、ついニヤニヤしちゃう。
――わかります。「MEMORiES MELODiES」は、ラストのホールドノーツでドヤ顔を決めていると離すの忘れちゃうこともありますね(笑)。
MEN:終わったあとに「やっちまった!」ってなるやつだね!
凡:映像の話になったけど、やっぱりムービーはアイナナとは切っても切り離せない良さだと思うんですよ。正直ゲームを始めた当初から比べると、どんどんパワーアップしてきていて、そこもまたうれしいというか。
MEN:映像で見るとより魅力が増すというか。個人的にはTRIGGERのあのエロい感じがたまらない! 腰や肩を使ってセクシーに動く感じは、アイドリッシュセブンとは違ったユニットの魅力がすごく出ていて。いつもの楽屋の龍くんを見ていると、なんかイメージがだいぶ違う(笑)。
――表では“エロエロビースト”として名を馳せているので、本来はあのイメージを持っている人の方が多いんでしょうけど。
太白:TRIGGERの楽曲というと、個人的には「Last Dimension~引き金をひくのは誰だ~」の「さぁ どっちだ~」のあとの伸ばした“あ”の音にエフェクトがかかる感じがすごくいい! というか、エロい!(笑) 「GOOD NIGHT AWESOME」もそうだけど、あのYMO(坂本龍一氏らが1978年に結成した音楽ユニット)感のあるサウンドはアイナナサウンドの大きな魅力になっているなと。
――「RYDEEN」を聴きながら育った30代には直撃ですね(笑)。
太白:TRIGGERは3人の声優さんの歌声がキレイに聞き分けられるぐらい個性を出していて、それがさらにうまく融和しているのが大きいと思います。一方で、Re:valeはふたりだからこその魅力がある。「SILVER SKY」は名曲ですよ。第2部が終わったあとに「Dis one.」の歌詞を見たら、本当に泣けてくるし……。
凡:曲のカッコよさとなると、やっぱりRe:valeかなぁ。「昨日の自分は通り過ぎた Dis one. 踏み越えて作りだせ また新しい This one.」とか、もうフレーズの時点でカッコよすぎる! あの曲を聴いていると、明日の自分をよりよくしようって思わされますもん。音楽っていうのは、やっぱりそういうエネルギーを与える影響があるものだと思うんで、そういう意味では「Dis one.」は“活力の象徴”みたいなところがあると思います。
――メロディー自体が近年のアニソンに多くあるような疾走感のあるロックなので、多くの人に支持されるのもうなずけるような。
凡:きっと初めてアイナナの楽曲を聴く人でも、モンジェネと「Dis one.」をライブで聴いた瞬間に落ちるパターンは多いと思う(笑)。
太白:そんな「Dis one.」がある一方でRe:valeは「TO MY DEAREST」みたいなバラードも歌っていますよね。アイドルとして頂点に立ってきた彼らだからこそ、ファンを幸せにすることが自然と前提になっているような貫禄がある気がします。
凡:哀愁があるMEZZO″のバラードとは対照的だよね。どちらもいいんだけど。
――さらに第2部からは「LOVE&GAME」のようなグループの枠を超えた楽曲も登場してくるので、より化学反応がおもしろいことに!
太白:「LOVE&GAME」では、MEZZO″に龍くんを加えるだけであんなにとんでもない方向に行くのかとビックリ(笑)。そして、シャッフルユニット曲としては「男子タルモノ! ~MATSURI~」の楽もズルい。ついつい“漢祭りスタイル”の彼らに目が行っちゃってミスが出ちゃう。
凡:MATSURIはしょうがない(笑)。譜面も楽しいし、すごいいい曲なんだけど、強いて言うならば全体的に黄色みが強いムービーなのでもうちょっと見やすく叩けるとよかったんだけど……。フリックノーツも多いし、未だにEXPERT(★×8)はあれだけパーフェクトコンボが取れてないんじゃないかな? そろそろ日替わりレッスンで★×8を演奏できるようにしてもらえるとうれしいなぁ……。
設定を見るだけでいろいろと今後の想像が膨らんでしまう……
――リズムゲームとしてのアイドルの編成についても少し話をしてみましょうか。個人的には、BADやMISSを帳消しにしてくれる“判定強化”系のスキルはかなり有用な気がします。
MEN:【リスポ】の三月くんを最初に引いたときに、すごく助かったのがそれだなぁ。もう完全にそのイメージ。
――そういうタイプのアイドルを敷き詰めると、多少演奏がブレブレでもPERFECT以外が出ないような状況になったりします(笑)。
太白:この前、うちに来てくれたSSR八乙女楽【お菓子】もそういうスキルだったよ。地味にスキル名が「林檎はバラ科だって知ってたか?」っていうのもおもしろくて(笑)。
――壮五くんの「ジャガイモを握って」といい、スキルのネーミングはハイセンスなものが多いですよね(笑)。せっかくなので、ここで11回ほどオーディションしてみますか!
一同:おっ!?
――じゃあ、いきます! おっ!?
太白:あれ、なんか来た?
一同:おーっ!
――これはSSRの壮五くんですね……。最後の最後まで連載としてもおいしすぎる。やはり天使だ……。
凡:愛されてますね(笑)。
――いやー、本当に頭が上がりません。ありがとうございます、ありがとうございます!
太白:拝んでる(笑)。
――おや、ほかにもSSRが。これは【リスポ】の三月くんかな……?
MEN:【リスポ】? こういうポーズのやつ?
――まさにそれそれ!(笑)
MEN:あー、ずっと助けられていたのはその三月くんだ! なんか運命的だなぁ。
凡:こっちもやってみよう……おっ、こっちはこっちで敬愛している楽が来た!(笑)
太白:愛があるところに来てくれるものですね(笑)。
凡:アイナナはわりとイベントやログインボーナスでもステラストーンを大盤振る舞いしていると思うので、オーディションをできる回数はソーシャルゲームのなかでもかなり多い部類だと思います。狙ったアイドルを一点集中で取るなら話は別だけど、普通にSSRを並べるだけであればそんなに難しくはないんじゃないかな。逆にURに覚醒させるための素材を手に入れるのが、結構しっかりとイベントに取り組まないといけないからそこは大変だけど……。
――そこは今後の変化に期待したい部分ですよね。個人的には、たまってしまったノーマルのアイドルを一括で強化に動員したりする際に10人までしか選べないのもストレスです。時間がかかっちゃうので、せめて20人ぐらいまで選べるとストレスフリーになりそうなんですが。
凡:あとは候補生にももうちょっと出番を与えてあげてほしいかなぁ……。彼らを鍛えて最後までラビットチャットを見たらボーナスで特別なバッジをもらえるとか。あと、そろそろ“きなこチャレンジ”を増やしてくれてもいいかもしれない。
太白:たしかにずっとやっているマネージャーに新しい目標を与えることがあってもいいのかも。
凡:イベントがどんどん遊びやすくなっていると感じるからこそ、求めているハードルも高くなってしまうというか。過去のイベントは最初に難易度を選んだらそのまま進めるしかなかったんですが、今は自由に選択できるようにもなりましたし。HARDをクリアーしたあとで、さらにNORMALを埋めることもできるようになったときはうれしかったですね。
――ユーザーからの要望も大きかったのかも。
凡:寄り添ってくれたのだとしたらありがたいですよ。ちなみに1ユーザーとして“スタッフさんがこちらの気持ちに寄り添ってくれてるな”ってとくに感じたのは、ストーリーをやり直したときに楽曲も最初のときと同様に遊べること。「そうそう、ここであの曲なんだよな~」と思ったあとに実際にできるのとできないのとでは大違いだと思うんですよ!
太白:楽曲とストーリーが絡み合っている作品だから、そこを重視してくれるのは素晴らしいと思います。
――さて、ここからは今年配信予定の第3部についてもみんなで予測していきたいと思います。新アイドルユニット・ZOOL(Zは上部分にアキュート・アクセント、Lは下部分にセディーユがついたものが正式表記です)の登場はすでに発表となっていますが……。
凡:すでにZOOLっていう名前が悪役っぽい。
太白:そのうえでビジュアルを見ると台詞がどれも物騒! 「あいつらが天使だと思っているものを悪魔にしてやるんだ。」とか。
MEN:「人望が厚い人物は、早めに退場して頂いた方がいい。」とか棗巳波っていう子も辛辣なことを言っていますけど……中の人が“癒されたいはず”番組までやっているのにどうしてこんなことに(笑)。
凡:なんとなく設定を見るだけで、どのアイドルとマッチングするのかがなんとなく見えている気はします。元子役ってことは、相手はあの人だろう、とか。どうなるのかはまったく予想もつきませんが、荒廃した感じのビジュアルがいくつも発表されている時点で今までとはガラッと雰囲気が変わるのは間違いないでしょうね。
MEN:今までみたいに、すべてのアイドルグループが同じ方向を見据えて……ってのは無理かなぁ。だって、4人の台詞を見ても、誰もファンに向けたセリフになっていないし。
凡:少なくともZOOLは、アイナナという作品に今まで明確に存在しなかった“敵”の香りはプンプンしますね。そこに九条さんがどこまで関わっているのかとか、気になる部分はメチャクチャありますが。
太白:さっきも『アイナナ』は名前にトリックを仕掛けているっていう話がありましたけど、ZOOLは十二支が名前に入っているんですよね。でも、それを考えるとほかにも名前に十二支が入っているアイドルっているんですよね……。
MEN:あーっ! 我々の大好きなあの人か!
太白:そうそう。しかも、女グセが悪いらしい御堂虎於っていう新キャラクターも登場するようですが、虎といえば対になるのは……まぁ、この辺はただの深読みですけど(笑)。
凡:彼らのキャッチフレーズに“天使”っていう言葉もあったけど、あのアイドルじゃなかろうか、とかね。いろいろと想像は膨らんじゃう。
――実際にはどうなることやら……。これまで温かい物語を紡いできた『アイナナ』ですが、火種になるような伏線は結構張られているんで、どんな展開が来ても不思議じゃありません。
凡:そうなんですよね。壮五の父親の会社も本気で息子の活動を潰しに来たら、とか。
太白:どこで引火してもおかしくない。もともと辛辣なファンがいることは第2部でも描かれていましたし、世論の風向きがすぐに変わるというのは悲しいかなわかってしまう。本当にこの作中で描かれる芸能界はポジティブな部分だけじゃなくてネガティブな部分でもリアルなんですよね……。
MEN:まぁ、何があってもいいように覚悟を決めて配信を待ちましょう!
凡:本音をいえば、最後はハッピーエンドになってほしいですけどね。ファンの方を向いていないであろうZOOLがファンの声で浄化されるとか……いや、なんかベタなんですけど、今までに無いぐらいストーリーにネガティブな気配が漂っている今だからこそ、そうあってほしい(笑)。
――落とされて這い上がることに定評のある『アイナナ』だけに、そこは僕も祈っていたいと思っています。では、そろそろまとめにかかりたいと思うのですが……『アイナナ』の今後についてみなさんのなかで期待していることを教えてください。
太白:個人的には、全曲のハイレゾ配信を始め“音にこだわった展開”があることを祈っています。可能であればサウンドトラックも欲しいなぁって。いいときで流れるピアノの音とか、トラブルになったときの胃が痛くなるような音とか、名劇伴がそろっている作品なので。
MEN:わかる! やっぱり好きなゲームのサウンドトラックって欲しくなっちゃうよね。
太白:あとは“アイナナの楽曲をより楽しめる環境になるためのヘッドホン”みたいな“聴くこと”を考えたコラボがあってもいいんじゃないかなって。デザインはそれぞれのユニットやキャラクターに合わせる感じで。環モデルだけ王様プリンがやたらと散りばめられていたり(笑)。
凡:それはすごくうれしいけど、アイドルごとにモデルが出るとなると財布の中身が心配になる(笑)。コラボといえば、MEN店長のお店とのコラボもあってもいいんじゃ?
MEN:いやー、畏れ多いですよ! もしメニューを作るとしたら……とりあえず、壮ちゃんのカレーはタバスコまみれになりそうな予感が(笑)。個人的にはコラボカフェの展開も今までも充実していたのに、もっともっとカフェに行っていろいろなスイーツを食べられる機会があったらうれしい気はします。あと、コミック版の『アイナナ』もおもしろいので、もっともっと展開してほしい! ゲームとして間口が広いとはいえ、やっぱりゲームってどうしてもハードルが高い部分があると思うので、その導入のためにストーリーを追ったコミックがあると布教するときにラクだと思うんです。
凡:たしかにそれはあるかも! 自分としては、やっぱり声優さんたちのリアルなライブが見てみたいですね。定期的にニコニコ生放送を見てみたい気はしますし。生放送とは言わずにラジオでも……。
MEN:書き下ろしのショートドラマとかもいいかも。『アイナナ』の世界のキャラクターたちがみんな確立されているから、パーソナリティを誰が務めても成り立ちそうだし。
――1ユーザーである我々がこうやって2時間以上も語れるわけですから、盛り上がらないということはないと思います(笑)。
凡:間違いない!
――それでは、そろそろお時間となりました。今後も男子の同僚として(あわよくば同志を増やしつつ)マネージャー業務に励んでいきましょう。
一同:おーっ! ありがとうございました!
▲連載の最後の企画でも手元に来てくれたのはやっぱり壮五くん。……傾斜45度より深く感謝を表したいと思います。 |
だいぶ不定期な更新となってしまいましたが、“男性目線の『アイナナ』プレイレポ モンジェネおじさんがアイナナに愛を注いでみた”連載はいかがでしたでしょうか? 最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
座談会という形でこれだけ喋ったのにも関わらず、正直まだまだ語り足りない部分はいっぱいあります(前回の連載でも同じことを言っていたような気がしますが……)。そこはいずれ機会があれば、などと思いつつ心の中で温めておこうと思います。
またモンジェネおじさんとして、みなさんにもどこかでお目にかかれたらうれしいです! すべてのマネージャーに、そしてアイナナに幸あれ! ありがとうございました。
【過去の記事はこちら】
⇒【男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回】モンジェネおじさんと男性マネージャーだらけの座談会・前編
⇒【男性目線の『アイナナ』プレイレポ】モンジェネおじさんがアイナナに愛を注いでみた第九回
(C)アイドリッシュセブン CD:Arina Tanemura
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