2017年4月7日(金)
12月1日に公開される実写映画『鋼の錬金術師』の最新映像“予告II”が公開されました。
映像は、エドの鋼の義肢“機械鎧(オートメイル)”やアルが石獣と戦う姿、そしてエドが武器を錬成するシーンなど、ファン待望の初出し映像が満載で、錬金術を駆使したアクションを予感させる内容となっています。
巨匠ジェームズ・キャメロン監督のもとで『タイタニック』のCGアーティストとしても参加していた曽利文彦監督は本作のテーマについて触れました。「この『鋼の錬金術師』の前半のストーリーで一番刺さるのは、小さな子どもたちが母親を取り戻したいという一心で禁忌に触れる“タブー”を冒してしまう部分。その見返りが容赦ない天罰という、年齢といったことは一切関係なく背負ってしまうのがある意味リアルです」
「命というものに係わるタブーを冒してしまった子どもたちの背負ったものの大きさというのが、この映画の中核のテーマでもあるのです」と、本映像にあたる禁忌を破ってしまう、すべての始まりシーン、そしてそのできごとが映画の壮大なテーマにつながること明かしています。
さらに、曽利監督は本作の映像技術についてもコメント。「ハリウッドは日本よりかなり先を行っているのは事実です。今まで日本の技術では手の届かなかったところへ“高く飛べば届くかもしれない”というところまで、充実した技術がそろってきました」
「そんな今だからこそ、この作品に挑戦したい。本作で前人未到の領域に手をかけてみたい。しかし技術というのは、あくまでも作品の下支えであり“ストーリー”が第一。ストーリーに技術がしっかりと寄り添うことができれば、本当に素晴らしいことだと思います」と映画化に対する熱い想いを寄せています。
最愛の母親を亡くした兄・エドワードと弟・アルフォンスの波乱に満ちた冒険と成長のストーリーを描く本作。最新映像“予告II”は、少年時代の兄弟のシーンから始まります。
錬金術の天才的な才能を持つ幼い兄弟は、亡き母親に会いたいという一心から“人体錬成”の理論にたどりつきます。弟のアルは躊躇しますが、エドは「もう一度母さんに会いたくないのか?」とエドに問い、アルは戸惑いながらも同意。
しかしそれは、決して踏み入れてはならない、禁断の錬金術だったのです……。錬成は失敗。エドは左脚を、アルは身体すべてを代価として“持っていかれて”しまいます。瀕死のエドは自身の右腕と引き換えに、アルの魂だけをなんとか錬成し、近くにあった鎧に定着させることに成功したのでした。
弟の身体をもとに戻すために命をかけるエドと鎧姿となってしまった心優しい弟のアル。奪われてしまったすべてを取り戻すため――いま兄弟の壮大な冒険の旅が始まります。
(C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017 映画「鋼の錬金術師」製作委員会