2017年4月25日(火)

『ガンガンピクシーズ』レビュー! お色気やおふざけが満載ながら予想以上に骨太でマジメだった

文:ophion

 コンパイルハートから4月27日に発売されるPS Vita用ソフト『ガンガンピクシーズ』をレビュー。パンツやアクション、そして物語についての感想をお届けしていきます。

『ガンガンピクシーズ』

 女子寮……それは例えどんなに近くにあっても、男子には決してたどり着けない場所です。きっと、男子には想像もつかないような夢のような世界が広がっていることでしょう。

『ガンガンピクシーズ』

 そんな桃源郷を潜入調査する『ガンガンピクシーズ』がいよいよ発売。ひと足早くプレイした感想をお届けしていきます。

女の子いっぱい、しかもローアングルいっぱい!

 フィギュアサイズの主人公を操り、女子寮で潜入調査を行っていく本作。寮生に見つからないよう進めていく調査は、なかなかの絶景です。“調査が絶景”って日本語がおかしい気もしますが、なにせ主人公の視点は地面スレスレ。そこから少し上を向けば見えてしまうわけですよ……大事な下着が。

『ガンガンピクシーズ』
▲寮生たちはなぜか、なぜかスカートをはいている娘がほとんど。すばらしい!

 寮生に見つかってはいけないというシステム上、寮生の動きやどちらを向いているかを確認しながら調査をするのは当然。パンツを見ずにゲームを進めるのはなかなかにシビアでしょう。

 つまり我々プレイヤーにはパンツを見るための大義名分が用意されているわけです!! “パンツをのぞけます”ではなく“パンツをのぞくべきです”という形でアクションパートが用意されているのがステキですね。

『ガンガンピクシーズ』
▲カメラワークしだいで、このような“はいてない”感あふれるシーンも。……もちろん、安心してください、はいていますよ。
『ガンガンピクシーズ』
▲途中で留学してくるネプテューヌは、おなじみのパーカー姿に加えて、制服姿も披露してくれます。

 シチュエーションによって寮生のポーズや動きはさまざま。前かがみになっているところを後ろからのぞいたり、寮生によっては就寝中を眺めたりできます。もちろん寮生によって服装は異なりますので、清楚な白パン派の人もセクシーランジェリー派の人も満足できるかと思います。

『ガンガンピクシーズ』
▲ただ、寝ている娘を起こしに来ただけのシーン……ですが、なんでしょう、このドキドキ具合は。

アクションパートは手ごたえ十分

 本作では、寮生の間で起きたトラブルを主人公たちがこっそりと解決していきます。舞台が女子寮とあって火を噴く像や吊り天井みたいなトラップなどはないのですが、主人公からしたら女子寮のあらゆるものが巨大。二段ベッドから落ちたり、エアコンの上から落ちたりすれば即アウトです。

『ガンガンピクシーズ』
▲人間なら日常生活で気にもとめないようなスキ間も移動可能。

 主人公のジャンプは上昇下降ともにかなりすばやいです。昨今のジャンプアクションはトラップや穴などをテンポよく乗り越えるというゲーム性のものが多いですが、本作の場合は一歩一歩確実に飛ぶのが重要だと感じました。

『ガンガンピクシーズ』
▲高いところから落ちた様はまるでカエルのよう。軍人にあるまじき姿です。

 さらに、各エピソードのクライマックスとなる“乙女鎮圧戦”は、寮生たちのオーラや汗が弾幕のように襲いかかってくる内容。こちらに向かってゆっくり飛び続けるオーラと、一定時間待機した後に高速で飛んでくるオーラの同時攻撃などもあります。

『ガンガンピクシーズ』
▲星も汗も雪の結晶もすべて寮生の攻撃。異なる軌道でこちらに飛んでくるので注意!

 高所からの落下とは異なり、4回当たったら任務失敗なのですが、寮生によっては攻撃が激しすぎて、隠れなければまともに対処できないほど。パターンを覚えて避けたり隠れたりして、スキを見計らって攻撃を仕掛けるという、いわゆるボス戦らしいやりがいがありました。

『ガンガンピクシーズ』 『ガンガンピクシーズ』
『ガンガンピクシーズ』
▲寮生の攻撃に当たると、服が破けて大変なことに!

 しかも、乙女鎮圧戦での寮生の衣装はいつもより露出が多め。当然見に行きたいのですが、うかつなタイミングで顔を出すと寮生の攻撃に当たってしまう。そんな己の欲望との戦いもありましたね。

『ガンガンピクシーズ』

 本作には、時間を止めてカメラを自由に動かせる“ビューモード”があるため、好きな視点で好きな時に寮生の姿を見られるのですが、動いているところが見たいものです。

『ガンガンピクシーズ』
▲ネプテューヌやノワールも乙女鎮圧戦に登場。ポールダンスをするノワールが見られるのは本作だけ!?

ビーたんが俺らで、かめぽんが嫁!?

 ストーリーについても語っておきましょう。本作の主人公は寮生に見つかってはいけないので、表向きは寮生間に起きたトラブルが自然解決しており、その裏では主人公の活躍があったという物語の構造になっています。

 寮生サイドで描かれるのは、寮という1つ屋根の下で暮らす以上いつかは解決しなければいけない話。例えば既に公式サイトで公開されているアマヨのガムダイエットは、見方によっては誰かのプライベートによって、他の人のプライベートを邪魔することになったという話です。他にも新しい寮生はどうやって周りと打ち解けていくかなどの物語がギャグをまじえつつ描かれている印象ですね。

『ガンガンピクシーズ』
▲彼女がどんな悩みを抱いているのかは、プレイして確かめてください。

 一方の主人公サイドは、暴走気味百合娘ビーたんとそれに突っ込むかめぽんの姿が主体。ビーたんは寮室に入れば寮生の下着を探し、ことあるごとに寮生の入浴にお邪魔しようとする、女の子の皮をかぶった思春期男子のよう。

 当然かめぽんは(物理的なものを含めて)ビーたんに制裁を加えてばかり。なんとなくダメな男子としっかりもの幼なじみのような雰囲気を感じましたね。そんなかめぽんも実はビーたんのことが好きで、とちょっとニヤニヤできるエピソードもあります。

『ガンガンピクシーズ』
▲普段はダメダメでも決めるときは決める。ビーたんはそんなところがカッコよくカワいいんですよ。

 そのうえで、コンパイルハートファンならどれだけ悪ノリしていても一本筋の通ったシリアスな物語があるはずと思うことでしょう。本作にももちろんシリアス展開はあります。パンツを眺めながら調査任務を進めていくと、どうもいろいろなところにきな臭いものが見えてくるんですよね。

『ガンガンピクシーズ』

 そんな物語も含めて本作を楽しんでもらえればと思います。あ、もちろんプレイ時は周囲の視線への注意を忘れずに!

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