2017年5月2日(火)
『ヴァルキリーアナトミア』で描かれる死の先を往く物語。その魅力をあらためて振り返る
スクウェア・エニックスより配信中のiOS/Android用アプリ『VALKYRIE ANATOMIA ‐THE ORIGIN‐(ヴァルキリーアナトミア ‐ジ・オリジン‐)』が配信1周年を迎えました。現在、ゲーム内ではそのアニバーサリーイベントが開催されており、夢中になってプレイしているファンの方も多いことでしょう。
その一方、このタイミングではじめて本作のことを知ったという人や、一度は遊んでみたものの途中で辞めてしまった……という方も少なくないと思います。
そこで今回は、『ヴァルキリー』シリーズを愛してやまない担当ライターがあらためて本作の魅力をおさらい。『ヴァルキリーアナトミア』だからこそ楽しめるあれこれを、皆さんにご紹介していきたいと思います。題して“5分でわかる『ヴァルキリーアナトミア』の魅力”! ぜひお付き合いください。
『ヴァルアナ』の魅力 その1:“死”からはじまる物語……神と人間が織り成す壮大なドラマ
今この瞬間、テキストを書きながら『ヴァルキリーアナトミア』の魅力ってなんだろうとあらためて考えた時、一番最初に思い浮かんだのはやっぱりこれでした。
本作の主人公は戦乙女レナス(シリーズファンにはおなじみ!)。人間の生きざまに触れ、その死を看取り、英雄エインフェリアとして選定する戦乙女ヴァルキリーです。彼女がオーディンの命により、さまざまな人間たちの生きざまに触れることで、いろいろなドラマが生まれることに。
▲シリーズファンに人気の高いレナスが本作でも主人公として活躍! |
往年のファンの方はピンとくるでしょうが、ここらへんのストーリーラインは初代『ヴァルキリープロファイル』を踏襲した流れ。レナス(=プレイヤー)がかかわる人間たちは、まずは“死ありき”のところからスタートするわけです。
どんな聖人君子でも、戦場で勇猛果敢に戦う戦士でも、巨万の富を誇る大金持ちであってさえ、逃れることはできない“死”。レナスはそんな人間たちの魂の律動に触れることでその生きざまを見守り、その者が死した時に神の兵士であるエインフェリアたりうるかを選定することになります。
▲登場人物のほとんどが死ぬというのは『ヴァルキリー』シリーズの伝統ですね(笑)。 |
とにかく、ゲーム中の至るところで“死”の描写が入るわけですが、遊んでいてあまりネガティブにならないのは、いずれのキャラクターも精いっぱい生きて、己の人生を戦い抜き、その結果死を迎えて戦乙女に選定されることになるから。
『ヴァルキリーアナトミア』は“死”に至るまでの苛烈なまでの“生”を描くゲームなのです。僕を含め、誰もに約束された死……だからこそ生きているこの瞬間をどう過ごすか。その大切さをあらためて考えさせられる、深い世界観にプレイヤーは圧倒されることでしょう。
▲正直、涙なしでは見られないエピソードもたくさん用意されています。 |
思わずアツく語ってしまいましたが、エインフェリア選定のためにレナスが奔走するのはあくまで物語の横軸。神々同士の争い、そしてそれに巻き込まれる人間たちの戦いを描くメインストーリーが、縦軸としてしっかりと存在していますので注目です。
本作の物語は1作目にあたる『ヴァルキリープロファイル』より前であると明言されています(明確な時間軸はまだ公開されていませんが)。オーディンがアース神族の再興を目指し、世界の各地に散ってしまた神々や、戦力となるエインフェリアを探させるために戦乙女レナスを目覚めさせるところから、ストーリーはスタートします。
過去作からのファンからすれば、『ヴァルキリープロファイル』との類似性と、ところどころに差し込まれる違和感にすぐ気が付くことでしょう。いきなり不穏なモノローグが挿入されたり、ファンなら誰もが知っているキャラクターの性格が違っていたりと、じつにミステリアス。
たとえば、オーディンのそばに控えるのはあのフレイさまではなかったり……。
▲オーディンのそばに控えるのは女神フレイではなく、好々爺なゼフィロス。ぶっちゃけこのおじいちゃんもひとクセあってキャラが濃いです。 |
『ヴァルキリープロファイル』で重要な役どころを担い、狡猾なイメージが強かったロキが爽やかで仲間思いなアツいヤツだったり……。
▲この爽やかイケメンのロキがどうしてああなったのか……。それも今後語られていくのでしょう。 |
なにより、レナスがこれまで以上に人間に感化されやすくなっているようにも見受けられます。あくまで自分の個人的な主観によるものですが。
▲レナスの精神的なモロさがたびたび露呈します。過去作を知っているファンなら、ザワッとしますよ。 |
こういった“過去作を知っているからこそ感じる違和感”というのも、摩訶不思議でおもしろい。とにかく、物語が猛烈に濃密であるということは、皆さんにも伝わったことかと思います。
そんな本作のメインストーリーを担当されるのは、劇作家・演出家である藤沢文翁さん。北欧神話への造詣が深く、また『ヴァルキリー』シリーズのファンでもあるという氏が描く重厚なストーリーは、まさに今盛り上がってきているところ!
お話がどんどんドライブして、ますます先が気になる展開になってきているところなので、気になっていたけど遊べていなかったという方はまだ間に合いますよ。
今なら1周年記念キャンペーンとして、ストーリーの消費AP(スタミナ)が半減になっていますので、ゴールデンウィークで一気にラストまで進めることだって不可能ではありませんよ!
▲ストーリークエストの消費AP半減キャンペーンは5月15日まで。 |
『ヴァルアナ』の魅力 その2:キャラクターたちがモリモリ動くド迫力のバトル
さて、『ヴァルキリーアナトミア』といえば、直感的で爽快感バツグンなバトルシステムも大きな魅力。ザコ敵をバッサバッサと斬り払ってピュリファイゲージ(必殺技ゲージのようなもの)をため、ボス敵にピュリファイアタック(各キャラの必殺技)を叩き込む爽快感がたまりません。
▲こちらが戦闘画面。ピュリファイゲージは画面左下に表示されており、最大で4までためることが可能! |
各クエストに出撃できるのは最大4キャラ。加えて、その他のプレイヤーが育成したキャラをレンタル感覚で連れて行くことも可能です(戦闘に参加できるのは4キャラまでなので、誰か1キャラはサポートユニットとして、バトルスキルによる支援役になります)。
▲レンタルしたキャラを戦闘に参加させることも可能! ゲームをやり込んでいる人のキャラを借りれば、中盤くらいまでめちゃくちゃスムーズに勝利できちゃいます。 |
戦闘中は、各キャラをタップすることで攻撃アクションを行い、うまくコンボをつなげることでピュリファイゲージが上昇。空中コンボを決めると獲得経験値が上昇する魔晶石が出現するといった要素もあります。
戦闘アクションは各キャラ固有なので、最初は攻撃を当てやすいキャラを選ぶといいでしょう。片手剣で戦う剣士がとくに扱いやすいですかね。でもって、初心者はとにかくコンボをつなげることを目標に戦うと吉! ぜひ覚えておいてください。
▲コンボを重視したゲーム性なので、ぶっちゃけつなげるのは簡単! |
アクション要素は苦手……という人は、オートモードを使用することも可能。オートモードはかなり優秀なので、しっかりとコンボをつなげてくれます。たとえば通勤電車の中など、激しく画面をタップするのははばかられる……といった時は、オートモードにしておいて要所でプレイするだけでもOKかと。
どうしても勝てない敵と遭遇した時は、敵の能力を下げる弱体化(デバフ)系のスキルや、敵にバッドステータスを与えるスキル、はたまた単純に仲間のHPを回復させるスキルが付与された武器を使うのがセオリー。アクションは各キャラ固有ですが、スキルは武器固有となるので、この武器集めがまた楽しいワケです。
ちなみに、武器入手のおもな手段は“武器生成(いわゆる武器ガチャ)”になります。武器生成に必要となる秘石は、ストーリーをイチから進めていけばガンガンためることが可能。
秘石はコンティニューやAPの回復にも使えますが、できるだけ武器生成に使用して強力な武器を集めたいところです。なお、1周年記念キャンペーン中は、ログインボーナスで秘石が最大3,000個もらえますのでお得ですよ。
▲武器は合成することでレベルを上げたり、限界突破でさらなる能力を引き出したりすることも可能。豊富な種類が用意されているので、お気に入りの1本がきっと見つかるハズ! |
『ヴァルアナ』の魅力 その3:イベントが盛りだくさん! 深く長くやり込める!!
イベントがものすごい勢いで更新されていくのも、RPGファンにとってうれしい部分。ほぼ毎週、新しいイベントが公開されるので、やり込み派プレイヤーも納得です。
1つ1つのイベントの期間は、平均して約2週間となるので、焦ってすぐにクリアしなければ……というわけでもないのも大きなポイント。イベントをこなすだけで仲間が増えたり、強力な武器が手に入ったりするので、見逃す手はありませんよ。秘石もしっかりゲットできますしね!
▲期間限定のイベントがズラリ。最近は、さまざまな作品とのコラボイベントも増えてきたのも、個人的にうれしいところ。 |
▲ファンおなじみの“セラフィックゲート”も存在。踏破することでオーブなどが手に入ります。 |
また、育成したキャラを“神界転送”することも可能です。転送することで一定時間魔晶石の出現確率がアップする他、神格が上昇していくのがポイント。これによってさまざなアイテムがもらえたりしますので、コツコツと転送しておくといいですよ。
さらに、先日のアップデートで“パーティアシスト”という機能が実装されました。これは、戦闘に連れて行かないエインフェリアや持ち込まない武器を“アシスト設定”することで、戦闘パーティのステータスが上昇するといううれしい要素。
超強力なボスと戦う時などは、このアシスト設定の差で勝敗が左右される局面も出てきそうなので、よりたくさんのキャラクターを育成しておくことが重要になりそうです。
▲当然、アシストするキャラや武器が育っていればいるほどステータスの上昇値もアップします。これはたくさんのキャラの育成が必須ですね! |
ということで、『ヴァルキリー』シリーズの記事を担当してきたライター視点で『ヴァルキリーアナトミア』の魅力を振り返ってみましたが、いかがでしたか?
ゴールデンウィークぴったりのタイミングで、お得な1周年記念イベントが開催されているのはまさに僥倖! ぶっちゃけメインストーリーの中盤まで、ほとんどAP消費1でプレイできるため、サクサク進められること請け合いです。
BGMは『ヴァルキリー』ファンにはおなじみの桜庭統さんですし、今はなんと、屈指の人気を誇るレザード・ヴァレスを仲間にできるチャンスも到来中。
昔からの『ヴァルキリー』ファン、ダークファンタジーな世界観が好きな方、アクションバトルやキャラの育成といったやり込み要素に心惹かれる方には、ぜひ遊んでみてほしいと思います!
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