『CCさくら』誕生日イベントで丹下桜さん、緒方恵美さんらが封印解除!
男女問わず今もなお多くのファンに愛される、CLAMP原作の『カードキャプターさくら』。2018年1月からは、連載中のクリアカード編のTVアニメ放送もスタートが決定!!
全世界待望の新作アニメーションということで、オンエアを心待ちにしている『さくら』ファンを招き、4月1日にルネこだいら 大ホール(東京)にて“さくらフェス2017~カードキャプターさくらお誕生日会~”が開催されました。ここでは、昼公演の模様をお届けしていきます♪
イベントが開催された4月1日は、本作の主人公・木之本桜ちゃんのお誕生日! いつも愛らしく芯の強いさくらちゃんをお祝いしようと、木之本桜役・丹下桜さん、大道寺知世役・岩男潤子さん、ケルベロス役・久川綾さん、李小狼役・くまいもとこさん、月城雪兎/月(ユエ)役・緒方恵美さんという、懐かしいキャスト陣が登壇されました。
開演してまもなく、会場にはケルベロス(通称:ケロちゃん)のとびきり元気な「こにゃにゃちはー!!」のアナウンスが流れます。ファンも大声でレスポンスを返したところで、イベントにちょっぴり緊張気味なさくらちゃん、そんな彼女を優しく励ます知世ちゃん、かわいらしいさくらちゃんの姿に照れる小狼くん、そして全員を微笑ましく見守る雪兎さん……とオールキャラクターたちの掛け合いが続きました。
そして、おなじみの「封印解除(レリーズ)!」の呪文によって会場が暗転!! アニメシリーズ第1期のオープニング曲「Catch You Catch Me」とともに会場の幕が開き、そこには本日登壇される5名のキャスト陣の姿が。「こうして5人で集まるのは久し振り」と緒方さんが明かすなか、お1人ずつファンへご挨拶されました。
丹下さんは先ほどの開演ナレーションに合わせ、「1階席~? 2階席~?」とキュートにコール&レスポンス! それを聞いたくまいさんが「3階席~? ……はないか!」と、おちゃめな一面をのぞかせてくれましたよ! 同窓会のような和やかな雰囲気のなか、バルーンやピンク色のライトに彩られた華やかな舞台でさくらちゃんのお誕生日会がスタートします。
年表とともに注目の思い出話へ
今回の公演では、本作に欠かせないアイテムである“クロウカード”が導くワードから、トークテーマを選出していくそう! テーマ発表の際は、モニターにカード封印時のアニメーションも流れるなどファンにとってうれしい演出も。
第一のテーマに選ばれたのは“THE RETURN -戻-”のカードということで、キャスト陣が“さくら年表”とともに思い出を振り返っていきます。1996年5月、『なかよし』6月号から連載が始まった『カードキャプターさくら』。じつは、久川さんと緒方さんは、同時期に掲載されていた『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』のTVアニメにご出演されていたため、原作を連載当初から読んでいたのだとか!
▲丹下さんは元々CLAMP先生の作品のファンだったそうで、主人公の名前が自分と同じ“さくら”だったことにとても感動したそうです。 |
翌年にはTVアニメ化も発表されましたが、岩男さんは店頭でコミックスを見掛けたときからキャストオーディションを受けてみたいと思っていた、と深い思い入れがあったことを明かします。
ちなみにこのときから、大道寺知世というキャラクターに惹かれ「吹き出しに声を当てていました」と懐かしさを滲ませていらっしゃいました。また、主人公のさくらちゃんには当時から親交があった「丹下桜ちゃんだったらピッタリだな」とも感じていたと運命的なエピソードも飛び出します。
続く久川さんは当初オーディションメンバーではなかったものの、マネージャーさんに「ケロちゃんを受けたいです」と立候補! しかし、その声質の違いから「お前、やれんの!?」と非常に驚かれたことを明かし、会場を笑わせていましたよ。
香港からの転校生、小狼くんを演じたくまいさんはキャラクターの特性上、オーディションで漢文のような呪文を読み上げなければならなかったそうで、「これを読むのか……」と苦戦しながら臨んだと当時を振り返ります。
一方、緒方さんはオーディションを受けた記憶があまり無いようで、雪兎役としてオファーされた可能性が濃厚な様子! 「もしオーディションをやっていたらごめんなさい」とコミカルに返しつつも、会場は拍手に包まれるのでした。
キャスト陣が明かす、アフレコ秘話
さらに尽きない思い出話はアフレコ時に移ります。丹下さんは役作りを手探りで進め、定着したのは3~4話目だったそうです。続けて「“さくららしさ”を表現する上で大切なことは?」と聞かれた丹下さんは、「あまり意識せずに、(さくらちゃんの)天真爛漫な感じが濁らないよう、ピュアさを大事にしました」と演技の心構えを語ってくれましたよ。
本編ではさくらちゃんの相棒とも呼ぶべき存在、ケロちゃんを演じた久川さんもあまりキャラクターを作り込み過ぎずに臨んだそうですが「映像を観るとまだまだ固いなと思います」と第1話の様子をお話してくれました。
みなさんそれぞれに懐かしい話題で盛り上がりますが、ここでくまいさんからは“役に入り過ぎてやってしまった”エピソードも。なんとアフレコ中、小狼くんの気持ちとシンクロしすぎたため「間違えて男子トイレに入ってしまうことが何度もあった」んだそう! これには会場だけでなく、キャストのみなさんも驚き&大爆笑でした。
さらに、本作で雪兎さんと月(ユエ)という二役を演じ分けていた緒方さんは「これまで舞台の発声に近い形で収録することが多かった」という、当時において主流だった収録模様を振り返ります。
その一方で、“紫のロボットのようなものに乗る作品”に出演したことがきっかけで“ナチュラルな演技”を意識したこと、また、それを第1話から実践できた初めての作品が『カードキャプターさくら』だったと試行錯誤した当時を懐かしんでいらっしゃいました。
続けて、TVアニメシリーズの監督を務めた浅香守生氏からのメッセージとして「緒方さんから「雪兎は悪いヤツじゃないですよね? さくらちゃんをいじめたりしないですよね!?」と何度も問い詰められました」と暴露話も!
アフレコ中はキャストにも結末を秘密にしていたそうで、浅香監督は「はっきり答えられず苦しかったのですが、キャラクターや作品への愛情を強く感じてとてもうれしかった」とコメントを結んでいましたよ。
じつは緒方さんがこんなにも気にかけていたのは、当時演じていた作品に殺伐とした世界観のものが多かったことから、「こんなにふわっとして良い人しか出ない作品のなかで、もしも裏切ることになったら、“そんなときどんな顔をすればいいかわからないの”ってなってしまう」とご自身の出演作にちなんだ答えを返し、会場をわかせます!
また、丹下さんも作品の結末は知らされていなかったようで、初期のアフレコでは「さくらは雪兎さんの幼な妻になるんだ」と淡い想いを募らせていたそう! 照れつつも振り返る丹下さんに「私個人としては大歓迎なんだけどね?」と緒方さんはこれまたおちゃめに返されていました。
トピックス別にアニメの映像を観ながらのエピソードトークも行われ、なかでも小狼くんが初めてさくらちゃんを「さくら!」と呼んだ第57話“さくらと小狼とエレベーター”でのお話になると、終始照れるくまいさんの姿が印象的でした!
アドリブ満載の生アフレコ!!
2枚目のクロウカードは、キャスト陣による豪華な生アフレコが披露された“THE VOICE -声-”。全70話からチョイスされた名シーンは、TVシリーズの流れを思い起こすことができるように構成されているとのことで、会場も固唾を飲んで見守ります。
第1話のさくらちゃんと桃矢お兄ちゃん、雪兎さんの登校シーンからスタートした生アフレコ。“カードキャプターの誕生”と題された覚醒シーンでは、ケロちゃんがさくらちゃんに杖を授ける部分で「ケロちゃーんチェック!!」と久川さんのアドリブが炸裂!! さくらちゃんとして戸惑う丹下さんの様子も相まって、笑いが零れていましたよ。
その後も随所でキャスト陣が「ケロちゃんチェック!」とノリノリでアドリブ合戦を繰り広げるなど、17年ぶりとは思えないチームワークで生アフレコは進み、会場はスペシャル感溢れる『カードキャプターさくら』を楽しむことができました!
丹下さん・岩男さんによる感動の生歌披露!
ここで3度クロウカードが出現し、現れたのは“THE SONG -歌-”。ここからはトークではなく、歌でイベントを盛り上げていきます。今回、会場で生歌を披露してくれたのは、丹下さんと岩男さん!
柔らかなスモークから現れたのはトップバッターを飾った丹下さん。「それでは聴いてください」とにっこり笑みを浮かべ、第3期オープニングテーマ「プラチナ」をフルコーラスでお披露目。間奏では“星の鍵”の封印を解く呪文を詠唱してくださるなど、ファン大興奮のステージングに♪
▲透明感溢れる丹下さんの歌声。生粋の『さくら』ファンである筆者も思わず泣きそうになるほど聴き惚れてしまいました。 |
また、丹下さんの呼びかけで登場した岩男さんは楽曲の前に「あまり面と向かっては言えませんが、これからも桜ちゃんのファンで、一番のお友だちでいたいなあと思っています」と想いを紡ぎます。
さくらちゃんを想う知世ちゃんと同じように、丹下さんを想っている岩男さん。会場はその言葉に感じ入りながら、知世ちゃんのキャラクターソング「夜の歌」に合わせてペンライトを振るのでした。
▲マイクを両手で包み込むように歌う、岩男さんの表情がどこまでも優しかったのが印象的。甘くしっとりとした歌声に誰もが耳を澄ませていましたよ。 |
ハッピーバースデー! さくらちゃん♪
涙を誘った歌のコーナーのあとは、ふたたびキャスト陣が全員ステージへ。ここで軽快なチャイムの音が響き、着ぐるみ版のケロちゃん&スッピーが登場! 思わず久川さんが「めっちゃかわい~! わい~!」とケロちゃんボイスを弾ませていらっしゃいましたよ。
そして着ぐるみケロちゃんに促される形で、誕生日を迎えるさくらちゃんをお祝いするべく、バースデーケーキも運ばれてきます。さくらちゃんの大好きなピンクや白のお花で彩られたケーキには、ろうそくのほかに小さなケロちゃんぬいぐるみもあしらわれた、まさにスペシャル仕様! 会場全員でハッピーバースデーを歌い、火を吹き消した丹下さんは「ありがとうございまーす!」とさくらちゃんボイスで感謝を述べるのでした。
このコーナーは「ぜひ会場のみなさんと一緒にハッピーバースデーの歌で木之本桜ちゃんをお祝いできたら」という丹下さんたっての希望で実現したのだそう! 「最高のさくらちゃんのバースデーになりました!」には会場から大きな拍手が贈られていましたよ。
ラストは「さくらちゃん、お誕生日おめでとう!」の大コールもあり、丹下さんからはさくらちゃんの口癖でもある「はにゃ~ん!」でお返し♪ そのかわいさで会場中をメロメロにさせる一幕も。
『クリアカード編』にまつわるうれしいサプライズも!!
最後はオリジナルカード“THE RELEASE -封印解除-”に合わせて、現在好評連載中の“クリアカード編”最新情報が続々と明らかになりましたよ。
ここで改めてアニメへの意気込みを語り合うキャスト陣。丹下さんは「再び同じチームでアニメを制作できるなんて奇跡みたいで……。うれしいのひとことに尽きます」と再集結にとても感激されていることが伝わってきます。
岩男さんも「気が早いと思われるかも知れませんが、1人でアフレコのイメージトレーニングをやっています(笑)」とキャスト陣の演技も想像しつつ、収録を楽しみにされている様子!
一方、17年の月日を経ていることもあり、久川さんが「アニメが再開するとキャストが変更してしまう時代だから……」と前置きをすると、丹下さんや岩男さんも「じつは(続投を)諦めかけていた」と不安だった胸中を明かし合う場面も。
くまいさんも「小狼が一番声変わりする可能性のあるキャラクターだから、自分だけ変更になるかと思っていた」と吐露すると、同じく男性キャラクターを演じる緒方さんが「大丈夫、僕がいるから」とすかさず励ますのでした。
そして丹下さんより、今年の9月13日に発売されるコミックス第3巻にオリジナルアニメーションDVD付きの特装版も登場するというサプライズ発表が! さらに、今回初解禁となるPVとキービジュアルもお披露目。
本作“クリアカード編 プロローグ さくらとふたつのくま”は胸キュンのエンディングを飾った“さくらカード編”終盤から“クリアカード編”までの物語が描かれるとのこと。さくらちゃんと小狼くんの恋模様には欠かせないテディベアにちなんだストーリーだそうなので、来年の本放送前にこちらもチェックしておきたいところ!
名残惜しいまま迎えたエンディングパート。久川さんがひとこと「アフレココーナーで“私たちまだまだイケる!”って確信したよね!?」と4人に問いかけると、緒方さんが「大丈夫です」と力強く頷き返し、アニメへの期待を高めます。また、主役の丹下さんからも「絶対大丈夫だよ!」と“無敵の呪文”が飛び出し、会場には拍手が巻き起こっていましたよ。
ラストは丹下さんと一緒に全員で「封印解除(レリーズ)!」と声を張り上げ、バースデーイベントは幕を閉じました。
商品情報
▼『カードキャプターさくら クリアカード編(3)』
■著者:CLAMP
■出版元:講談社
■発売予定日:2017年9月13日
■DVD付き特装版予約締切:2017年7月14日
■定価:429円+税
■DVD付き特装版:3,480円+税
『カードキャプターさくら クリアカード編 プロローグ さくらとふたつのくま』あらすじ
これは「クリアカード編」につながる物語――。
クロウ・リードの生まれ変わりであるエリオルと東京タワーで対峙し、ダークとライトのカードを手にしたさくら。
平穏な日々が戻って来たと思ったのも束の間、エリオルがイギリスに帰国することに…。
寂しいけれど、さくらはエリオルを見送る。
さらに小狼から「好きだ」と気持ちを伝えられたさくらは、自分のことのはずなのに、気持ちが分からないと戸惑う。
知世ちゃんはそっと勇気づけてくれるが、心の整理がつかないうちに小狼は香港に戻ることに…!
さくらは意を決して、あるものを作ることにする…!
(C)CLAMP・ST・講談社/NHK・NEP
(C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社