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2017年5月19日(金)

【電撃PS】日本最大級のインディーゲームイベント“A 5th Of BitSummit”が5月20日から開催!

文:電撃PlayStation

 5月20日(土)と21日(日)の2日間、京都市勧業館“みやこめっせ”にて、インディーゲームイベント“A 5th Of BitSummit”が開催。今年で5回目の開催となるこのイベントは、世界中から集まった最新のインディーゲームを試遊できる貴重な機会。開発者によるステージイベントやグッズの物販も楽しめます。

『ビットサミット』

 去年に引き続き、スポンサーとして、任天堂、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、ID@Xbox(マイクロソフト)と、3大ハードメーカーが全面協力。全部で100を越えるブースが出展される“A 5th Of BitSummit”の見どころを、電撃PlayStation編集部がお届けしていきます。

“A 5th Of BitSummit”会場レイアウト
『ビットサミット』
『ビットサミット』

日本語化された人気作や、最新のインディーゲームを試遊するチャンス!

 BitSummit最大の魅力は、最新のインディーゲームを試遊できることでしょう。今年は、例年以上に厳正な審査によって作品が選ばれており、非常にクオリティの高いインディーゲームを楽しめます。

 制作者が来ているブースも多く、直接話して意見交換をしたり、ファンとして応援できるのも本イベントの魅力です。会場は毎年自由な雰囲気になっており、好きなゲームを遊べるようになっています。

 どれを遊んでいいのか迷う人は“任天堂”、“Sony Interactive Entertainment”などの大きな協賛ブースから回るのがオススメ。さらに“PLAYISM”、“株式会社デジカ”といったインディーに力を入れているパブリッシャーのブースを回るのも安定した良作を遊びやすいので、本イベントの初心者に向いています。

『ビットサミット』
▲どれを遊ぼうか迷ってしまうという人は、発売中の電撃PS Vol.638に掲載している電撃PS編集部注目の出展者を中心に回ってみるのもオススメです。

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 基本的には、公式の出展者リストを参照して、おもしろそうだと思ったソフトのブースに向かってみるのが一番。イベントに行く予定の人は、明日の開催前に予習しておくといいでしょう。

インディー担当ライター・まさんが注目する出展タイトルを紹介!

 毎年、BitSummitで最新のインディーゲームを探している電撃PSのインディー担当ライター・まさんが、注目の出展タイトルをピックアップ。大手以外のサークルを回ってみたい人のためにいくつか紹介していくので、参考にしてください。

 なお、前回の記事でも、プチデポットの『グノーシア(仮)』や『Momodora V』といった注目作を紹介しています。こちらも、体験して損はないと思うので、要チェックですよ!

●【注目タイトル1】Gattai Games『Stifled』

 先日行われた東京インディーフェスの注目レポートでも紹介したのですが、VRホラーの中でも飛び抜けて恐怖感のある『Stifled』は絶対遊んでおくべき1本です。

 暗闇に覆われた世界を歩き、“音”を出した時だけ、ワイヤーフレームのようにモノクロの背景が見えるというエコーロケーションゲームなのですが、VRとの相性がすさまじく、見えないことによる恐怖感がとてつもない作品。体験したら、PS VRが欲しくなるのは間違いないですよ!

『ビットサミット』

●【注目タイトル2】nachobeard『Cerulean Moon』

 『Cerulean Moon』は、PS4のタッチパッドやスマホの画面を左右にこすって移動するなど、簡単な操作で楽しめるアクションゲームです。しかし、ジャンプも攻撃もなく左右に移動するだけなのですが、単純なゲームではありません。

 移動速度を調整しながらトゲを逃れたり、ギミックを踏んで飛んだりと、シンプルな操作でジャンプアクションの楽しさをしっかり楽しめます。アクションが苦手な人でも楽しめるので、一緒に来た友だちや恋人に遊んでもらうのもアリかも?

『ビットサミット』

●【注目タイトル3】Zato『ヨルの採掘鉱』

 電撃PS Vol.638でも取り上げた、幻想的な雰囲気のアドベンチャー『ヨルの採掘鉱』。小説家になろうに掲載している同名の童話小説『ヨルの採掘鉱~midlow jewel mine』と同じ主人公の物語を描いており、雰囲気の良さで話題になりました。実際にどんなゲームに仕上がっているのか。会場で確認してみましょう!

『ビットサミット』

●【注目タイトル4】Orbital Speed Studio『DUAL GEAR』

 『DUAL GEAR』は、日本のロボット文化に影響を受けたというタイ製のロボットSLGです。とにかく細かいカスタマイズ要素に、メチャクチャしびれるロボットの造形と、ツボをつきまくり! グラフィックのクオリティも高く、一見の価値アリです!

『ビットサミット』

●【注目タイトル5】Thunder Lotus Games『Sundered』

 クラウドファンディングで8倍以上の出資を集めたというアクションゲーム『Sundered』。7月にPCで配信予定とのことですが、ムービーを見ると細かい描写の海外アニメがそのまま動いているようなゲーム画面に驚くはずです。実際にプレイして、ヌルヌル動く脅威のアニメーションを堪能しましょう!

『ビットサミット』

●【注目タイトル6】Robin Baumgarten『Line Wobbler』

 昨年の東京ゲームショウや今年の東京インディーフェスでも出展され、話題を呼んだ1次元ダンジョン探索型ゲーム『Line Wobbler』。TVモニターを使わず、約5メートルの細長いチューブで光る点を操作して遊ぶという、世界初の試みが採用されています。

 家庭用に移植される可能性は低く、現状イベント会場などでしか遊べないレアなタイトルなので、見つけたらプレイしてみるといいですよ!

 もちろん、このほかにも注目タイトルが多数展示されています。出展者リストを見て、気になる作品に目星をつけてからイベントに行くと、当日迷わずに遊べますよ!

⇒イベントの出展者リストはこちら

豪華な登壇者が多数登場! ステージイベントに注目!!

 “A 5th Of BitSummit”では、2日間にわたってインディーゲームシーンにかかわりのある開発者たちのステージイベントを開催。このイベントでしか聞けない貴重な講演を聞くチャンスになっています。

 これからインディーゲームを作りたい人や、ゲーム業界に興味がある人たちにとって役立つ内容になるのは間違いありません。また、毎年2日目のラストにはサプライズ的な情報も……。業界を志している学生の人も、ぜひステージをチェックしてみてください!

●ステージ登壇者

 プロフィール、掲載順はリリースからの抜粋となります。

『ビットサミット』
二木 幸生
『ビットサミット』

取締役 / 福岡スタジオ責任者
1969年生まれ、兵庫県神戸市出身。
1992年(株)セガエンタープライゼス(現セガゲームス)入社
以後、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)やマイクロソフト(現日本マイクロソフト)でキャリアを積む。
2007年グランディング株式会社創業、2012年に福岡スタジオ設立。
セガサターン、PS2、Xbox、Xbox 360、Xbox One、Wii、DS、3DS、スマートフォン用タイトルと幅広くゲームの開発/運営を経験。
代表作『パンツァードラグーン』シリーズ。『ファントムダスト』『クリムゾンドラゴン』など

四井 浩一
『ビットサミット』

企画
デビュー作:『ストライダー飛竜』
代表作:『鈴木爆発』
没企画:蚊を叩くゲーム、右ステックを激しく回すと無茶をし左ステックを回すと安全運転するカーアクション、匂いアイテムで人心を翻弄するアドベンチャー、4次元アクションチェスなど。

安藤 武博
『ビットサミット』

1975年11月27日生
ゲームDJ・ゲームプロデューサー
1998年4月 株式会社エニックス(現スクウェア・エニックス)入社。
2015年7月 株式会社シシララ設立 
『鈴木爆発』(PlayStation)、『ヘビーメタルサンダー』(PlayStation2)などの家庭用ゲームのほか、『ケイオスリングス』シリーズ(iPhone/Android)、『拡散性ミリオンアーサー』(iPhone/Android )などのスマートフォンゲーム、『実在性ミリオンアーサー』(TV番組)など、幅広い作品を手掛ける。最新作は『コスモスリングス』(AppleWatch)と『ブレイジングオデッセイ』(iPhone/Android)

尾上 将之
『ビットサミット』

ディレクター
2010年にゲームフリークへ入社。『ポケットモンスター』シリーズや、『TEMBO THE BADASS ELEPHANT』の開発に携わり、『GIGA WRECKER』では初めてディレクターを勤めた。

伊藤 博人
『ビットサミット』

プランナー
2010年にゲームフリークへ入社。『ポケットモンスター』シリーズや、『TEMBO THE BADASS ELEPHANT』の開発に携わり、『GIGA WRECKER』ではコンセプト決めや、ゲームデザインまで幅広くプランニングを担当した。

小川 一美
『ビットサミット』

デザイナー
2016年にゲームフリークへ入社。入社後初のプロジェクトが『GIGA WRECKER』となり、エフェクトの作成から始まり、デザインの方向性決めや演出なども担当した。

須田剛一/SUDA51
『ビットサミット』

株式会社グラスホッパー・マニファクチュア
代表取締役/ゲームデザイナー
1993年にヒューマン株式会社にプランナーとして入社。『スーパーファイヤープロレスリング』シリーズ、 『ムーンライトシンドローム』を手がけた後独立し、1998年に株式会社グラスホッパー・マニファクチュアを創立。多くの作品でディレクター、脚本、ゲームデザインを務めている。
代表作には『シルバー事件』をはじめ、『killer7』『ノーモア★ヒーローズ』シリーズ、『シャドウ オブ ザ ダムド』『LOLLIPOP CHAINSAW』『KILLER IS DEAD』がある。
Twitter:@suda_51
Facebook:Realsuda51

松浦雅也
『ビットサミット』

音楽家/プロデューサー
1961年生 大阪府出身 立命館大学卒
1983~1996年 打ち込みユニットの先駆、PSY・S(サイズ)で活動。
1996年 リズムゲームの礎、パラッパラッパー(PS1)をプロデュース・考案。
1999年 ウンジャマ・ラミー、ビブリボンをプロデュース・考案。
2003年 AIBOのサウンドをプロデュース。
2004年 GDC Awardsで、First Penguin Award受賞。
2005~2014年 たまごっちのプチプチおみせっち(DS)、8作のシリーズをプロデュース。
2012年 日本初のXBLAキネクトタイトル”Haunt(ホーント)”をプロデュース
2016年 モバイルゲーム”古杣(furusoma)”をプロデュース その他、世界中のゲームイベント(アメリカ、イギリス、スイス、スウェーデン、スペイン、オランダ、ノルウェー、シンガポール、オーストラリア)で講演活動を行う。
現アメリカGDC emeritus board member。

吉田修平
『ビットサミット』

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ワールドワイド・スタジオプレジデント
1986年ソニー株式会社に入社、1993年2月に現SIEに参加。以降、“プレイステーション”プラットフォーム向けに発売された数々のソフトウェアタイトルをプロデュースし、2008年よりゲーム制作部門であるワールドワイド・スタジ オプレジデントに就任。
『ゴッド・オブ・ウォー』、『アンチャーテッド』各シリーズの制作を担当。
2016年10月に 発売したバーチャルリアリティシステム“PlayStation VR”の開発も務める

サカモト教授
『ビットサミット』

頭にファミコンを乗せたゲーム音楽演奏家・作曲家。数々のレトロゲーム音楽の演奏や8bitテイストの楽曲の制作を得意とし、オリジナルアルバム『SKMT』はiTunes Store エレクトロニックチャートでアルバム・シングルでダブル1位を獲得。
さくら学院クッキング部ミニパティやリカちゃんアイドルユニットHGSなどのアイドルへの楽曲提供、勇者と1000の魔王や三国テンカトリガーなどのスマートフォンアプリへの楽曲提供の他、“世界まる見え!テレビ特捜部”や“Qさま!!”などにも出演。
また、国内にとどまらず2012年よりスウェーデンのDreamHackやMiyabi Japan、フランスのJapanExpo、ドバイのPopConなど毎年海外ツアーも精力的に行っている。日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(JSPA)会員。
http://p.sk-mt.com/
https://twitter.com/pskmt

Nikita Mikros
『ビットサミット』

『Killer Queen』などのローカルマルチプレイゲームやアーケードゲームを得意とするゲーム企画・開発スタジオBumbleBear Gamesの共同設立者、CEO。
ゲーム開発には1983年から趣味として、1997年からプロとして関わり、PC、Mac、iOS、GBA、リアルで遊 ぶライブアクションゲームなど様々なプラットホームで作品を発表。
現在はローカルマルチプレイ式のアーケードゲームとeスポーツとの交点に注力中。10人同時プレイ可能な人気アーケードタイトル『Killer Queen』でIndiecadeのDevelopers Choice賞受賞、IGFベストゲームデザイン賞ノミネートを含む豊富な受賞歴を誇る。同作は全米のゲームアーケードでコミュニティの核となって稼働中。
2016年11月にはテキサス州オースティンで同作初の全国トーナメント(BumbleBash)が開催され、各地から合計34チームが集結。ミネソタ州ミネアポリスで予定されているBumbleBash IIではさらなる展開と盛り上がりが期待されている。
Queens College で絵画を学んだ後、1993年にニューヨーク市のSchool of Visual ArtsのMFA Computer Art学部を卒業。
1995年以降はニューヨーク市立大学City Tech、シートン・ホール大学、サラ・ローレンス大学、マーシーカレッジ、Harvestworksで教鞭もとっている。

乃一 文香
『ビットサミット』

アルヴィオンのマネージャー、プロデューサー業を担当。
ゲーム業界のデビューは、インテリジェントシステムズ社に中途入社し、メインデザイナーとして『ファイヤーエムブレム 紋章の謎』『ファイヤーエムブレム 聖戦の系譜』を担当したところから始まる。
その後アルヴィオンの設立に関わり、『サーカディア』をはじめ3タイトルをSCE社とともに開発。
現在は様々なゲーム会社さんのデベロッパーとしてオリジナルや版権のゲーム開発をしながらも、パブリッシャーとして、オリジナルのゲームやアプリを開発し続けている。
最新作としては、PS4版の『マリシアス フォールン』を配信。

Jo-Remi
『ビットサミット』

Madsen D-Pad Studioは小規模なゲーム開発スタジオではありながらも、『Owlboy』というゲームで幅広く知られる。
プラットフォームアドベンチャーゲームでは、主人公を操って空を飛んだり、探索したり、新しい友達を増やしたりしている。
2013年に『Savant - Ascent』を初自社開発のタイトルとして、PC用・モバイル用 に公開。
ノルウエー・アメリカ・カナダに三拠点を置く会社で2007年から5人で構成。
昔のゲームに大きく影響されて、それと同じ様に、新たな思想と感動をもたらすゲームを作るために集う。

 ゲームの試遊からステージまで、さまざまなイベントが予定されている“A 5th Of BitSummit”は、翌日5月20日(土)から21日(日)の2日間にわたって開催されます。京都に行ける人は、ぜひ参加してみてください!

A 5th Of BitSummit 概要

・日程:2017年5月20日(土)、21日(日)

・時間:10:00~17:00

・会場:京都市勧業館“みやこめっせ”1階第2展示場

・入場料:一般 2,000円 / 中高大学生 1,000円 / 小学生以下 無料(2日間有効)

・主催:BitSummit実行委員会

※一般社団法人日本インディペンデント・ゲーム協会(JIGA)(Q-Games Ltd. / PYGMY STUDIO CO., LTD. / VITEI BACKROOM Inc. / O-TWO inc. / 17-Bit / Digital Development Management, Inc. / Indie MEGABOOTH)、
株式会社ワン・トゥー・テン・ホールディングス、株式会社 Skeleton Crew Studio、株式会社インピタス、京都コンピュータ学院、京都府

・制作:株式会社オリコム

データ

▼『電撃PlayStaton Vol.638』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2017年5月11日
■定価:638円+税
 
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